性器ヘルペスに女性が感染した時の影響とは?対処法を解説

更新日:2025/04/24
性器ヘルペスに女性が感染した時の影響とは?対処法を解説
性病治療科目 終了のお知らせ
平素よりフィットクリニックをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、当院の性病治療科目につきまして、2025年8月31日(日)をもちまして、診療を終了させていただくこととなりました。これまで長きにわたり、多くの方にご利用いただきましたことを、スタッフ一同心より感謝申し上げます。患者様にはご不便、ご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。
現在、性病治療をご希望されている患者様、または今後の治療をご検討されている患者様におかれましては、2025年8月31日までに当院での診療をご利用いただくか、他の医療機関へのご受診をご検討いただけますようお願い申し上げます。
なお、他の科目につきましては、9月1日以降も診療を継続致します。 何卒ご理解ご協力いただけますようお願い申し上げます。
フィットクリニック
院長

性器ヘルペスの患者数は男性よりも女性の方が多く、国内感染者数最多のクラミジアに次いで多い性感染症です。

さらに男性よりも女性の方が症状が強い傾向にあり、人によっては排尿や歩行が困難になることもあります。

女性の性器ヘルペスの概要

原因▼ 単純ヘルペスウイルス(HSV-1/HSV-2)
女性の症状▼ 38℃以上の発熱、水ぶくれ(水疱)、浅い潰瘍、かゆみや痛み、リンパの腫れなど
感染経路▼ 性行為(キス・オーラルセックス・アナルセックスなど)、ウイルスの付着した日用品
当院の治療薬▼ バルトレックスジェネリック 500mg
バルトレックスジェネリック 500mg
治療 20錠(初発時)13,200円
10錠(再発時)6,600円
※初発の場合、発症後24時間以内の内服により高い治療効果が期待できます。
24時間以降の服用では、効果が十分に得られないことがあります。
再発予防
(1日1錠)
3ヶ月分 29,700円
6ヶ月分 45,000円

このページでは、女性の性器ヘルペスについて詳しく解説しています。

原因や症状、感染経路などに加え、妊娠中や出産時の感染についても触れているので、今後の治療の参考にしてください。

なお、フィットクリニックでは性器ヘルペスの治療薬を処方しています。

気になる症状や不安がある方は、以下のボタンよりお気軽にご相談ください。

性病の治療について 性器ヘルペスの症状や原因について

女性の性器ヘルペスの症状

性器ヘルペスとは、「単純ヘルペスウイルス(HSV-1/HSV-2)」というウイルスを原因とする性感染症の1つです。

女性の感染者数はクラミジアに次いで多く、年齢が上がるにつれ性器ヘルペスの割合は増えていき、特に40代後半以降は最も頻度が高くなります。

単純ヘルペスウイルスが性器に感染すると、2~10日間の潜伏期間が経過した後に以下のような特徴的な症状が突然現れやすいです。

■女性の性器ヘルペスの症状
  • 38℃以上の発熱
  • 水ぶくれ(水疱)
  • 浅い潰瘍
  • かゆみや痛み
  • リンパの腫れ

こうした症状は陰部の両側に現れることが多いですが、人によっては片側だけに症状がみられることもあります。

また症状が強いことから「急性型」とも呼ばれ、痛みが強い場合には排尿や歩行が困難になるケースもあります。

性器ヘルペスが女性から男性へうつる確率

性器ヘルペスが女性から男性へとうつる確率を明確にすることはできません。

■うつる確率がわからない理由
  • 性行為の行動パターンや状況(コンドームの使用など)
  • 無症状であってもウイルスを排出していることがある

こうした理由から、性器ヘルペスがうつる可能性を推定することが難しくなっています。

ただ、性器ヘルペスの原因である単純ヘルペスウイルス(HSV-2)の保有率は、性行動の活発さに比例しています。

妊婦などの保有率が10%ほどである一方、CSW(性風俗産業従事者)においては80%にも達しています。

また前述した通り、女性の症例数は男性の約2倍と推定されています。

そのため性行為でウイルスがうつる効率は、女性から男性よりも、男性から女性の方が高いと言えるでしょう。

女性は性器ヘルペスにかかりやすい?

性器ヘルペスの1年間の症例数は、74,000人と推定されています。

男女比は以下のとおりです。

■性器ヘルペスの1年間の症例数
  • 男性:22,000人
  • 女性:52,000人

上記の感染者数から、性器ヘルペスは女性がかかりやすい性感染症と言えます。

性行為による性器ヘルペスの伝播は、女性から男性よりも男性から女性の方が感染の効率が高いです。

女性の方がかかりやすい理由としては、男性との性器の構造の違いがあげられます。

ウイルスが感染する性器の粘膜部分は、男性の陰茎よりも女性の膣の方が広範囲です。

さらに性行為時の摩擦などが原因で粘膜に小さな傷などができると、よりウイルスが侵入しやすくなってしまいます。

また、その日の体調やホルモンバランスの変化により、免疫力が低下することも性器ヘルペスにかかりやすい理由と考えられています。

女性の性器ヘルペスの原因

女性の性器ヘルペスは、2種類の単純ヘルペスウイルスが原因です。

■性器ヘルペスの原因
  • HSV-1
    ⇨主に顔周り感染(特に口唇)
  • HSV-2
    ⇨主に下半身に感染(特に性器)

ウイルスの種類により感染しやすい部位が異なりますが、どちらも性器や口唇に感染することがわかっています。

実際、性器ヘルペス初感染の約70%は、顔周りに感染しやすい「HSV-1」が原因とされています。

ここからは女性が性器ヘルペスに感染する原因について、初発時と再発時に分けて詳しく解説していきます。

初発時の原因で多いのは性行為

性器ヘルペス初発時の感染原因として多いのが、性行為です。

感染者の病変と直接接触しやすい行為になり、口唇に病変があればオーラルセックスやキスなどから性器に感染してしまうこともあります。

またウイルスの感染力は非常に強いです。

性行為やそれに類似した行為による直接的な接触だけでなく、日常生活を通じてウイルスに感染することもあります。

■性行為以外の感染経路
  • タオル
  • 温泉やスパ、サウナ
  • トイレ

上記のような、ウイルスを含んだ体液が付着した物との接触によっても感染します。

そのため、性器が触れる機会の多いバスチェアなどは使用前に座面をお湯で洗い流し、タオルを敷いて性器が直接触れないよう工夫して利用することが大切です。

再発時の原因で多いのは体調不良や生理前後

ヘルペスウイルスは、症状が治った後も体内の神経節に潜伏し続けます。

そのため、性器ヘルペスの6~7割は再発例であり、以下のようなケースで再び症状が現れやすいです。

■性器ヘルペス再発の原因
  • ストレス
  • 心身の疲労
  • 生理前後
  • アルコールの過剰摂取
  • 免疫低下状態(体の免疫が正常に機能しない状態)
  • 長時間のストレス
  • 強い紫外線
  • 性行為による皮膚の摩擦や損傷

肉体的・精神的による体調不良や、ホルモンバランスの変化などにより、体内でふたたびウイルスが活性化し増殖することで再発してしまいます。

女性の場合は、生理前後でヘルペスウイルスが再活性化することが多く再発しやすいです。

なお、女性の再発時は、子宮頸管(子宮の入り口)でウイルスが排泄されていることがあります。

「無症候性排泄」と呼ばれ、病変が非常に小さく、自覚症状がないこともあるのでご注意ください。

女性の性器ヘルペスは何日で治る?早く治す方法は「治療薬」

女性の性器ヘルペスは2~3週間ほどで自然治癒しますが、治療することで1~2週間までに治癒期間を短くすることが可能です。

また初発時については早期に十分な治療を行うことで、予後の再発回数を減らせる可能性があるため積極的に治療を受けることが推奨されています。

フィットクリニックでは、ヘルペスウイルスに効果が認められているバルトレックスの処方を行っています。

バルトレックスジェネリック 500mg
バルトレックス 500mg
区分 処方数 税込価格
初発時 20錠 13,200円
再発時 10錠 6,600円
再発予防
(1日1錠)
90錠
(3ヶ月分)
29,700円
180錠
(6ヶ月分)
45,000円

※初発の場合、発症後24時間以内の内服により高い治療効果が期待できます。
24時間以降の服用では、効果が十分に得られないことがあります。

バルトレックスは抗ウイルス剤で、ヘルペスウイルスの増殖を抑える飲み薬です。

従来の抗ウイルス剤よりも吸収率が良いことから、少ない服用回数で性器ヘルペス治療を行えるのが特徴です。

なお、バルトレックスは再発時にも有効な薬です。

ただし、発症してから「1日以内」に服用をスタートしないと十分な効果が得られません。

患部に前駆症状(ピリピリ、ムズムズ、ほてりなど)を感じた場合には、すぐに当院までご相談ください。

性器ヘルペスの治療について

なお、妊娠中の薬の使用や、市販薬で治るのかなどについては、以下で詳しく解説します。

妊娠中・授乳中での薬の服用

妊娠中や授乳中の女性が薬の服用を検討する際には、医師の慎重な判断が必要です。

■妊娠中・授乳中での薬の服用
  • 妊娠中の女性の治療
    ⇨治療するメリットがリスクを上回ると判断された場合のみ
  • 授乳中の女性の治療
    ⇨授乳状況を考慮し、授乳の継続または中止を検討する

状況により薬が服用できるかが決まってくるため、かかりつけの主治医に相談して適切な対処を受けるようにしてください。

性器ヘルペスは市販薬で治る?

性器ヘルペスの内服薬は「医療用医薬品」になるので、薬局やドラッグストアなどで購入はできません

軟膏やクリームタイプであれば市販薬として販売されていますが、購入・使用できる方は限定されています。

■市販の軟膏やクリームについて
  • 口唇ヘルペス専用
  • 過去に医療機関で口唇ヘルペスの診断・治療を受けたことがある人が購入可能

市販薬は医師が処方する薬の代わりとはならず、性器に対して使用してしまうと必要以上に効果が増強されたり、副作用が強く出ることがあるのでお控えください。

また、性器ヘルペスは水ぶくれや潰瘍などの特徴的な症状が現れますが、こうした症状はカンジダ症や梅毒などにもみられます。

自己判断により重複感染を見落としたり、症状の悪化を招いてしまうこともあるので、必ず医療機関を受診して治療を受けることが大切です。 性器ヘルペスの市販薬について

性器ヘルペスは放置すれば自然治癒する?

性器ヘルペスは無治療であっても、一定の時間が経過すると症状は自然治癒します。

■自然治癒までの期間
  • 初発:2~3週間
  • 再発:1週間以内

治療しないという選択もありますが、その場合、上記の期間は痛みや不快な症状に耐えなければなりません。

また初発の治療が再発回数に影響する可能性もあり、年に何度も再発を繰り返すと心身のストレスが負担になり、QOL(生活の質)が著しく低下するケースもあります。

性器ヘルペス発症中の病変では、大量のウイルスが排泄されています。

身近な人への感染リスクも高まるため、放置せずに積極的に治療を受けることが望ましいです。 性器ヘルペス治療

性器ヘルペスになると女性は不妊になる?

性器ヘルペスが原因で不妊になることはありません。

これは、妊娠機能に影響する「卵管」や「子宮内膜」といった部位に症状が現れないためです。

■症状が出る部位
  • 外陰部
  • 子宮頸管
  • 膀胱

ここからは、性器ヘルペスの妊娠や出産の影響について解説していきます。

妊娠中に性器ヘルペスを発症した場合の影響は?

妊娠中にヘルペスウイルスが胎児に感染することはないものの、出産時は母子感染(産道感染)により新生児がヘルペスウイルスに感染するリスクがあります。

母子感染のリスク
妊娠中に初感染 50%
妊娠中に再発 0~5%

万が一、新生児にヘルペスウイルスが感染してしまうと、「新生児ヘルペス」を発症することがあります。

局限型と全身型の2種類があり、全身型の場合は治療を行っても重い障害が残る可能性や、20~30%の確率で命を落としてしまうこともある非常に危険な病気です。

妊娠中期・後期であれば抗ウイルス薬による性器ヘルペス治療が可能なので、妊娠周期に合わせた適切な治療を受けるようにしてください。

性器ヘルペスでも出産はできる?

性器ヘルペスに感染中でも出産は可能です。

しかし、以下の場合では経膣分娩ではなく、産道感染を予防するために帝王切開を行うとされています。

■帝王切開を行うケース
  • 分娩目的の入院時に外陰部にヘルペス病変を認める、あるいは強く疑われる
  • 初感染初発で、発症のタイミングから1ヶ月以内に分娩となる可能性が高い
  • 再発または非初感染初発で、発症のタイミングから1週間以内に分娩となる可能性が高い

病変の有無や、出産のタイミングにより処置が異なるので、主治医の判断に従うようにしてください。

女性の性器ヘルペスの予防方法

女性の性器ヘルペスの予防方法は、以下を参考にしてください。

■感染しないための予防方法
  • コンドームの使用(オーラルセックス時も)
  • 不特定多数の相手と性行為しない
  • 患部に触れた日用品の共有を避ける
■再発を防ぐための予防方法
  • 規則正しい生活
  • 栄養バランスの整った食事
  • 十分な睡眠
  • 適度な運動
  • ストレスをためない
  • 体調が優れない時の性行為は控える

また性器ヘルペスの再発時は、発症前に違和感や神経痛(チクチクやムズムズなど)やほてりなどの前駆症状が現れます。

このタイミングで治療を行うと治療効果が得やすいので、すぐに医療機関に受診することはパートナーへの感染を防ぐ意味でも大切です。

まとめ:女性の性器ヘルペスの治療はフィットクリニックまで

女性の性器ヘルペスについて、重要なポイントを最後にもう一度おさらいします。

■女性の性器ヘルペスについてまとめ
  • 女性の性器ヘルペスはクラミジアに次いで多い
  • 女性の方がかかりやすい性感染症
  • 性行為だけでなく、ウイルスが付着した物を介して感染することもある
  • 体調不良時やホルモンバランスの変化により再発しやすい
  • 初感染時に十分な治療を受けることで再発回数を抑えられる可能性がある
  • 不妊の原因にはならない
  • 出産は可能(状況により帝王切開)

女性にとって性器ヘルペスは身近な性感染症の1つです。

一度感染すると再発を繰り返すこともありますが、初感染時に十分な治療を行うことで再発回数を抑えられる可能性もあります。

症状が軽いからといって自然治癒を期待するのではなく、抗ウイルス薬を使った治療を積極的に受けるようにしてください。

フィットクリニックでは、女性の性器ヘルペスを治療する薬を取り扱っているので、以下のボタンよりお気軽にご予約をお願いいたします。

フィットクリニックの性病オンライン診療

よくあるご質問

  • Q
    女性の性器ヘルペスはどこになりますか?
    A
    女性の性器ヘルペスは、以下の部位に病変が現れます。

    ・外陰部
    ・子宮頸管
    ・膀胱

    水ぶくれ(水疱)や潰瘍といった特徴的な症状が現れるので、性器に異変がみられる場合にはフィットクリニックにご相談ください。
  • Q
    性器ヘルペスの女性の症状はなんですか?
    A
    女性が性器ヘルペスを発症すると、以下のような症状が現れます。

    ・38℃以上の発熱
    ・水ぶくれ(水疱)
    ・浅い潰瘍
    ・かゆみや痛み
    ・リンパの腫れ など

    男性よりも症状が強く出やすい傾向にあり、人によっては痛みにより排尿や歩行が難しくなることがあります。
  • Q
    性器ヘルペスをパートナーにうつさないようにする方法はありますか?
    A
    性器ヘルペスをパートナーにうつさないためには、発症中の性行為やそれに類似する行為を控えることが大切です。
    また、体調が優れない時や生理前後などは再発リスクもあります。
    ご自身の体調とも相談し、時にはパートナーの理解も得つつ、お互いに性行為ができる状況かを判断するようにしてください。
  • Q
    性行為(キス・オーラル含む)の経験がなくても性器ヘルペスになりますか?
    A
    性器ヘルペスは、ウイルスの付着した物を介して感染することがあります。
    また産道感染といって出産時に感染することもあるので、必ずしも性行為で感染するとは限りません。
  • Q
    性器ヘルペスの妊娠・出産への影響はありますか?
    A
    妊娠中は胎児にウイルスが感染する心配はありませんが、出産時は母子感染のリスクがあります。
    新生児ヘルペスの原因となるので、妊娠周期によっては治療、出産間近であれば帝王切開による出産となることもあります。

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