ED(勃起不全)の治し方‐自力で改善する方法と医療機関での治療法

更新日:2026/07/17
ED(勃起不全)の治し方‐自力で改善する方法と医療機関での治療法

EDは、原因に合った対策や治療を行うことで改善を目指せます。

疲労やストレスなどによる一時的な症状であれば、休養や生活習慣の見直しによって自然に改善する場合があります。
一方、糖尿病などの病気、服用中の薬、強い不安などが関係している場合は、ED治療薬など原因に応じた治療が必要です。

このページでは、医療機関で行われるED治療と、自分で取り組める改善方法について解説します。

ED(勃起不全)については、以下のページで詳しく解説しています。 ED(勃起不全)とは

EDは治るのか|改善できるケースについて

EDは、原因を確認して適切に対処することで改善が期待できます。
ただし、改善の方法や必要な期間は人によって異なります。
生活習慣の見直しだけで改善するケースもあれば、ED治療薬や原因となる病気の治療が必要なケースもあります。

「以前より硬さが足りない」「途中で勃起が弱くなる」と感じても、一度の失敗だけでEDと決めつける必要はありません。

まずは症状が起きた状況や頻度を振り返り、自分に当てはまる可能性のある原因の確認が大切です。
EDには身体的・心理的な要因が複数重なっているケースもあります。

自然に改善する可能性があるケース

疲労やストレスなどの一時的な原因によるEDは、原因が解消されることで自然に改善する可能性があります。

例えば、以下のような状況では、一時的に勃起しにくくなることがあります。

一時的に勃起しにくくなる状況
  • 疲労や睡眠不足が続いている
  • 仕事や人間関係で強いストレスを感じている
  • 性行為への緊張やプレッシャーがある
  • 普段より多くお酒を飲んでいる
  • パートナーとの関係や環境に変化があった など

十分に休養を取ったときや、自慰では勃起できる場合などは、一時的な心理状態や体調が影響している可能性があります。

ただし、勃起しにくい状態や中折れを繰り返す場合は、生活習慣だけでなく持病や服用薬なども含めて確認しましょう。

医療機関での治療が必要なケース

症状を繰り返す場合や病気・服用薬が関係している場合は、医療機関で原因を確認したうえで治療を受けることが大切です。

治療が必要なケース
  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症などの持病がある
  • 新しい薬を飲み始めてから症状が現れた
  • 陰茎の痛みや曲がり、変形がある
  • 強い不安や気分の落ち込みが続いている
  • 自分で対策を続けても改善がみられない

EDは血管や神経、ホルモンなどの異常が関係していることがあり、動脈硬化など、身体的な問題を示すサインとなる場合もあります。

EDの悩みは、誰かに相談しづらいと感じる方も少なくありません。
フィットクリニック公式LINEでは、オンライン診療や各治療薬に関するご案内、お得な限定情報をお届けしています。
まずはEDのお悩みについて情報収集から始めたい方も、お気軽にご登録ください。

公式LINEに登録する

※LINE登録後はオンライン診療の予約も可能です

EDの治し方の種類と方法

EDの主な治し方の種類は以下のとおりです。

原因や重症度、患者さまの希望に応じて、治療を選択する必要があります。

ED治療薬を服用する

ED治療薬の作用:勃起に悪影響を及ぼすPDE5酵素を阻害して勃起を改善

ED治療の第一選択は、ED治療薬(PDE5阻害薬)の服用です。

ED治療薬は勃起を邪魔する酵素PDE-5を阻害して、血流を改善することで勃起を助ける働きをもちます。
服用のタイミングや効果の持続時間は薬剤によって異なり、生活スタイルや症状に応じて、適した薬を選択します。
持病や服用中の薬がある場合は、併用できない薬もあるため、処方を受ける際に必ず医師へ伝えてください。

当院で処方している5種類のED治療薬の特徴や選び方は、以下のページで確認できます。 ED治療薬の種類と比較・選び方

心理療法・カウンセリングを受ける

緊張や不安、ストレスなどが原因の心因性EDには、心理療法やカウンセリングが選択肢になります。

性行為へのプレッシャーや過去の失敗への不安が強くなると、性行為のたびに「また勃起できないかもしれない」と考え、さらに症状を繰り返すことがあります。

心理療法では、症状に関係する考え方や不安を整理し、緊張を軽減しながら性的な自信を回復することを目指します。必要に応じて、ED治療薬と組み合わせることもあります。

また、パートナーとの関係が影響している場合は、本人だけでなく、パートナーを交えて話し合う方法が役立つこともあります。 心因性EDについて

EDの原因となる病気を治療する

病気が原因となっているEDでは、EDへの対策とあわせて原因疾患を適切に治療することが重要です。

EDに関係する可能性がある病気には、以下が挙げられます。

EDに関係する疾患
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 動脈硬化
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 男性ホルモンの低下
  • 神経疾患
  • 腎臓や肝臓の病気

例えば、糖尿病によって血管や神経が傷つくと、性的刺激が伝わりにくくなったり、陰茎への血流が不足したりすることがあります。

睡眠時無呼吸症候群では、CPAP(シーパップ)などによる治療の結果、勃起機能の改善につながる可能性があります。
※CPAPはすべてのEDに対して行う治療ではありません

服用中の薬を見直す

薬の副作用によるEDが疑われる場合は、処方した医師と相談しながら薬の変更や用量の調整を検討します。

EDに関係する可能性がある薬には、一部の降圧薬や抗うつ薬、抗精神病薬、前立腺肥大症の治療薬などがあります。
ただし、同じ薬を服用していても、症状が現れるかどうかには個人差があります。

「薬を飲み始めてから勃起しにくくなった」と感じた場合は、薬の名前や服用開始時期、症状が現れた時期を確認しておくと、医師へ相談するときに状況を伝えやすくなります。

ただし、自己判断で薬を減らしたり中止したりすると、治療中の病気が悪化するおそれがあります。

薬の用量を変更したり、服用を中止したりする前に、必ず処方した医師へ相談しましょう。

ED治療薬で十分な効果が得られない場合の治療

ED治療薬で十分な効果が得られない場合は、まず薬の飲み方や用量が適切だったかを確認します。

それでも改善が見込めない場合は、専門医療機関で以下の治療が検討されることがあります。

ED治療薬以外の治療
  • 陰圧式勃起補助具
  • 陰茎海綿体注射
  • 低強度体外衝撃波療法
  • 陰茎プロステーシス手術

低強度体外衝撃波療法は、一部の血管性EDで軽度の改善が報告されていますが、適応や効果には個人差があります。

また、幹細胞療法やPRP療法などの再生医療は研究が続けられている段階であり、一般的な治療として有効性が確立しているわけではありません。

自力でEDを治す方法・対策

自力で改善するには、まず生活習慣を見直すことが大切です。

睡眠時間と睡眠の質を見直す

睡眠不足が続いている場合は、十分な睡眠時間を確保した質の高い睡眠を目指しましょう。

睡眠不足になると、男性ホルモンである「テストステロン」の分泌が低下してしまい、結果としてEDにつながりやすくなります。
成人では6時間以上の睡眠が一つの目安とされていますが、必要な睡眠時間には個人差があります。

また、大きないびき、睡眠中の呼吸停止、日中の強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
EDのリスク要因として挙げられるため、該当する症状がある場合は、医療機関を受診して検査を受けましょう。
睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、症状に応じてCPAPが検討されます。

バランスのよい食事と適正体重を心がける

EDは食生活の乱れも要因として挙げられるため、栄養バランスを意識し、血管や全身の健康維持に役立つ食品を取り入れましょう。

ED予防に
効果的な食べ物
効果
鶏肉、大豆、
エビ、マグロなど
血流改善の働きがある「アルギニン」が含まれている
スイカ、メロン、
きゅうりなど
血管拡張作用がある「シトルリン」が含まれている
ナッツ類、鰻、
アボカドなど
血行促進作用がある「ビタミンE」が豊富に含まれている
牡蠣、アーモンド、
豚レバーなど
性機能を高める「亜鉛」が含まれている
サバ、イワシ、
サンマなどの青魚
青魚に含まれる「EPA」により血液をサラサラにする
ニンニク、玉ねぎ、
ニラなど
血流を高める「イオウ化合物」が含まれている

ファストフードなど、脂質や糖質が多い食事は生活習慣病のリスクが上がります。
生活習慣病は血流の悪化を引き起こしやすく、勃起の悪影響になるため注意しましょう。

有酸素運動・筋トレを習慣にする

適度な運動は、血流改善やテストステロンの増加、ストレスの緩和を通じて、EDの改善に効果的だと考えられています。

特に効果を得やすい運動として、ランニングやウォーキング、水泳といった有酸素運動を1日20〜30分行いましょう。
また、血流改善には、股関節や下半身を鍛える筋トレも有効です。
具体的なトレーニング方法やEDに効果的な運動については、下記をご覧ください。 EDに効果的なマッサージ・運動・筋トレ

ストレスの解消法を見つける

ストレスを解消することで、心因性EDの改善に繋がる場合があります。
ストレスを感じると、緊張時に働く「交感神経」が優位になり、緊張状態から勃起しにくくなります。
自分でできる対策としては、入浴や運動、旅行など趣味に没頭することで、ストレスをため込まないようにしましょう。

心因性EDには、ED治療薬の服用や心理療法が有効とされています。

過度な飲酒は控える

アルコールを大量に摂取すると、男性ホルモンの分泌が低下し、性欲の減退やEDに繋がる可能性があるため適量を心がけてください。
過度な飲酒は酔いが回りやすく、神経伝達が鈍り勃起できない場合もあります。
この状態でED治療薬を服用しても、勃起が困難になるだけでなく、相互作用で普段よりもアルコールが回りやすくなるため、お酒は控えめにしましょう。 EDとアルコールの関係

禁煙する

喫煙はEDのリスク要因として挙げられているため、禁煙を心がけましょう。

タバコに含まれるニコチンなどの有害物質が正常な勃起を困難にする場合があります。
また、喫煙は血流悪化やテストステロンの分泌に悪影響を及ぼし、EDや性欲減退につながる可能性があります。

日本泌尿器学会をはじめ、国内外の研究機関が喫煙とEDの関連について指摘しており、非喫煙者に比べて喫煙者のEDリスクが高いことを示しています。
喫煙により必ずEDになるわけではありませんが、リスクを避けるためにも禁煙は重要です。

パートナーに協力してもらう

パートナーに症状や不安を伝えることは、緊張やプレッシャーを軽減するきっかけになります。

EDになると、相手を満足させなければならないという焦りや、「気持ちが冷めたと誤解されるのではないか」という不安を感じることがあります。
何も伝えないままでいると、お互いに原因を誤解してしまうこともあります。

伝えにくい場合は、すべてを詳しく話そうとせず、「最近疲れていて調子が安定しない」「自分でも少し気になっている」など、話しやすい言葉から始めてみましょう。

性交だけを目標にせず、会話やスキンシップを重ねながら、リラックスできる環境をつくることも大切です。

EDを治すには原因に合った対策が重要

このページをまとめると以下になります。

  • EDは原因に合った対策や治療によって改善が期待できる
  • 疲労・睡眠不足・ストレスなどが原因の場合は、生活習慣を見直す
  • 病気や服用薬が原因の場合、自力では改善しにくい場合がある
  • ED治療薬はED治療の第一選択
  • パートナーへの相談は改善のきっかけになる場合がある

疲労やストレス、睡眠不足などが原因の場合は、休養や生活習慣の見直しによって改善する可能性があります。
一方、生活習慣病や服用薬、ホルモンの異常、強い心理的な不安などが関係している場合は、原因に応じた治療が必要です。

もし、同じ症状を繰り返す場合や、悩みが負担になっている場合は、一人で抱え込まずに原因を確認することも大切です。

自分の希望や生活スタイルも踏まえながら、無理なく続けられる方法を選びましょう。

当院のED治療はオンライン診療も行っておりますので、気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。

EDの治し方でよくある質問

  • Q
    ED治療は何科を受診すればいいですか?
    A
    ED治療は泌尿器科やED専門のクリニックを受診しましょう。当院では治療薬によるED治療を行っています。
  • Q
    ED治療は保険適用になりますか?
    A
    不妊治療を目的としている場合に限り、一部のED治療薬が保険適用の対象になります。
    ただし、保険適用には条件があり、基準を満たしていない場合は自由診療になります。
    当院では保険適用の治療は行っていません。 ED治療の保険適用について
  • Q
    EDが治るまでどれくらいかかりますか?
    A
    EDが改善するまでの期間は、原因や治療方法によって異なります。
    疲労や飲酒など一時的な原因であれば、原因が解消されることで比較的早く改善する場合があります。生活習慣や心理的な問題、持病などが関係している場合は、継続的な対策や治療が必要です。

参考サイト

関連記事

この記事の監修

院長名前
フィットクリニック院長
服部 圭太
(はっとり けいた)

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務