ED(勃起障害・勃起不全)とは
ED(勃起障害・勃起不全)とは「Erectile Dysfunction」の略で、「性行為に必要な勃起の働きが十分に得られない状態」を指します。
原因は加齢だけでなく、ストレスや不安、血流の低下、生活習慣、服用中の薬などさまざまです。
一時的な不調の場合もありますが、以下の症状を症状を繰り返す場合はEDの可能性があります。
- 勃起しても硬さが不十分
- 性行為の途中で中折れする
- 勃起を維持できない
- 勃起までに時間がかかる
- 朝立ちの回数が減ってきた
まずは、正常な勃起とEDの違いを、以下の図で確認してみましょう。
勃起は、性的刺激の神経伝達と陰茎への血流によって起こります。
EDではこの働きがうまくいかず、勃起と維持がしにくい状態になります。
このページでは、以下について解説します。
なお、フィットクリニックではオンライン診療・外来によるED治療を行っていますので、気になる症状やお悩みがある場合はお気軽にご相談ください。
EDの症状
EDの定義として、性行為時に勃起の維持または持続ができない状態も含まれるため、中折れや硬さの低下もEDの症状に当てはまります。
EDの初期症状
EDの初期症状には、以下のような症状がみられます。
- 朝立ちしない日がある
- たまに中折れすることがある
- 勃起時の硬さの低下
- 性行為に対する意欲の減退
EDの定義として、性行為時に勃起の維持または持続ができない状態も含まれるため、中折れや硬さの低下もEDの症状に当てはまります。
また、朝立ちしない日が続いている場合は、血管や神経、内分泌系の障害による「器質性ED」の可能性があります。
EDの初期症状について詳しくは、以下をご確認ください。 EDの初期症状とセルフチェック
中程度のED症状
- うまく性交できない場合のほうが多くなる
- 勃起できる回数がさらに減少
- 性交中の勃起維持力がさらに減少
- 初期EDでの性行為の失敗により更に消極的になる
EDの初期症状と比べ、勃起できる回数や勃起維持力がさらに弱まります。
性欲もあり完全なEDではありませんが、勃起させるまでの時間を要するようになるなど、うまく性交できる回数自体が減少します。
重度のED
- 性的興奮があっても勃起しない
- 性行為に必要な勃起力を維持できない
- 一度も勃起したことや勃起を持続できたことがない(原発性ED)
重度のEDは、事故による神経の損傷や病気、心理的な原因により、勃起が困難または全く勃起ができなくなる状態です。
こうした場合もED治療薬の服用で効果を得られることがあります。
ED治療薬で十分な効果が得られない場合は、原因の再確認や服用方法の見直し、生活習慣の改善、心理的要因への対応などを検討します。
症状や原因によっては、医師の判断で他の治療法が検討されることもあります。
一時的にEDとなるケース
一方、以下のケースは一時的なEDである場合もあります。
| 飲酒後勃起しにくい | 自身の飲酒量に見合わない多量の飲酒により中枢神経の働きが抑制され、勃起をするための信号が性機能に上手く伝わらなくなる 過度な飲酒とEDの関係 |
|---|---|
| 過激なポルノ画像・映像への依存 |
|
| コンドーム装着段階でEDを発症 |
原因と治し方 |
これらに加えて、特定の相手にだけEDを発症するというケースもあります。
人によりEDが改善する場合もありますが、必ずしも自然治癒するわけではありません。
放置するとEDの症状が悪化する恐れもあるため、早めの治療が望ましいと言えます。
なお、以下の記事では特定の相手とだけ起こるEDの症状と治し方を詳しく解説しています。 妻・彼女だけEDの原因と治し方
EDの原因
EDの原因には、身体的要因(器質性ED)、心理的・精神的なストレス(心因性ED)、服用中の特定の医薬品による薬剤性ED、そしてこれらが複合する混合性EDがあります。
| 心因性ED | 心理的、精神的なストレスが原因で起こるED 20~40代に多い |
|---|---|
| 器質性ED | 動脈硬化や神経の損傷などが原因のED 年齢に関係なく発症するが、加齢によりリスクは高まる |
| 薬剤性ED | 特定の薬剤の服用で起こるED 年齢関係なし |
| 混合性ED | さまざまな原因のEDが密接に関わったED 40~60代に多い |
精神的なストレス(心因性ED)
心因性EDは、精神的ストレスや不安などが原因で起こるEDです。
身体的異常がないことが特徴で、朝立ちやマスターベーションが可能でも性行為が難しい場合に疑われます。
主な原因には、仕事・人間関係・性行為への不安・過去の失敗経験、うつ病、性へのプレッシャーなどがあり、これらが性的刺激の伝達を妨げ、勃起困難や中折れを引き起こします。
最近では、20〜30代の方の受診も増えています。
心因性EDについては以下のページで詳しく解説しています。
心因性EDの原因と治し方
血管や神経の障害(器質性ED)
器質性EDは、血管や神経、ホルモンの障害によって勃起が困難になる状態です。
主な原因は動脈硬化、生活習慣病(糖尿病や高血圧など)、神経損傷、テストステロンの減少などです。
陰茎の血管や神経は繊細で、動脈硬化や神経障害の影響を受けやすい傾向にあります。
テストステロンの減少の原因は、加齢による男性更年期障害(LOH症候群)や運動不足、睡眠不足が挙げられます。
また、喫煙は血管機能を低下させ、EDのリスクを高める要因になります。
器質性EDの詳細については、以下のページでご覧いただけます。
器質性EDの原因と治し方
特定の薬剤が原因(薬剤性ED)
薬剤性EDは、服用中の医薬品の副作用によって起こるEDです。
原因となる薬剤には、抗うつ薬、睡眠薬、降圧剤、男性ホルモン抑制剤などがあります。
ただし、該当する薬を服用していたからと言って、必ずEDを引き起こすわけではありません。
EDの症状が出ていても、器質性や心因性が原因の可能性もあるため、自己判断せずに必ず医師に相談してください。
薬剤性EDについて詳しく知りたい方は、以下のページで解説しています。
薬剤性EDの原因と治し方
複数の原因が重なっている(混合性ED)
混合性EDは、心因性・器質性・薬剤性の複数の要因が重なって起こるEDです。
たとえば、加齢による動脈硬化と医薬品の副作用、そこにストレスや不安が加わるケースなどです。
特に中高年層では、器質性EDや薬剤性EDの発症リスクも高く、そこから心因性EDにつながる場合もあります。
EDの原因が複雑化するため、改善には時間がかかることがあります。
混合性EDの原因や治し方については、以下のページをご覧ください。
混合性EDの原因と治し方
EDを改善する方法
ED治療の第一選択は、ED治療薬を使った薬物療法です。
当院では5種類のED治療薬の処方を行っています。
当院で処方しているED治療薬の種類や特徴などは以下のページにて詳しく解説しています。
ED治療薬の種類と比較・選び方
ED治療薬以外の改善方法
EDは、原因によってはED治療薬以外の方法を組み合わせることで改善が期待できる場合があります。
- 生活習慣の見直し
- 心理的な不安やストレスへの対応
- 服用中の薬の見直し
- 原因となる病気の治療
- 医師の判断によるその他の治療
ストレスや性行為への不安が関係している場合は、心理的な負担を軽くすることが大切です。
また、喫煙・飲酒・運動不足・睡眠不足などの生活習慣が血流に影響し、EDにつながっているケースもあります。
服用中の薬がEDに関係している可能性がある場合は、自己判断で中止せず、医師に相談したうえで薬の変更や調整を検討します。
EDの改善方法について詳しくは、以下のページで解説しています。 EDの治し方と方法
EDの悩みは、誰かに相談しづらいと感じる方も少なくありません。
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お問い合わせの多いEDの症状や悩みを医師が解説
ここでは、EDに関してのよくあるお問い合わせ例と、それに対する医師の解説を紹介します。
性へのプレッシャーやストレスは、心因性EDを引き起こす原因の一つになります。
心因性EDにはED治療薬による治療が有効とされており、症状に応じてパートナーとの協力や心理療法、カウンセリングなどで改善が期待できる場合があります。
年々勃起を維持できなくなってきました。対処法はありますか?
年齢とともに勃起を維持しにくくなる背景には、加齢に伴う血管機能の低下や生活習慣病などによる器質的要因が関与していることがあります。
器質性EDに対しては、禁忌がない場合、ED治療薬による治療が第一選択とされています。
硬さが不十分で、たまに中折れするようになりました。どこからがEDになりますか?
EDは、満足のいく性行為を行うのに十分な勃起を得られない、または維持できない状態が一定期間続くことを指します。
勃起時の硬さの低下やたまに中折れする状態が続く場合は、EDの可能性があります。
ご自身が満足のいく性行為ができないと感じた場合はED治療の対象になる可能性がありますので、ぜひご相談ください。
日本人男性の約3人に1人がED |ED全国調査データ
日本性機能学会の臨床研究促進委員会が、2023年に「EDに関する調査」を実施しました。
この調査では、国内成人男性の約3人に1人がEDであるということが示されています。
| 2023年 | 1998年 | |
|---|---|---|
| 日本国内 ED有病率 |
約1,400万人 | 1,130万人 |
引用:一般社団法人日本性機能学会「25年ぶりの全国調査で日本人男性の性機能が明らかに「約1,400万人が勃起障害(ED)」「セックスの回数1年に1回程度以下が45.7%」「早漏で悩んでいる人は約910万人」」
世代別のEDの割合を見ると、50代、40代の中高年に多いイメージだったEDが、20代でも3割弱という高い比率で発症していることがわかりました。
若年層は体力的には性的活動に支障ない人が多い一方、性行為の経験不足や仕事・生活環境のストレスといった心因性EDの発症が多いとされます。
また、近年の不妊の原因が男性にある場合が多いことも認知されてきました。
不妊治療の性行為に必要なタイミングでのプレッシャーや、妊娠の失敗からくる焦りで、心的負担から生じる心因性EDになる場合もあります。
EDは適切な治療により改善が期待できる
EDの症状や原因についてのまとめは、以下の通りです。
- EDとは「十分な勃起が得られない、維持できない状態」を指す
- EDの原因は心因性、器質性、薬剤性、混合性に分類される
- EDは初期症状からEDを疑うことができ、中程度ED、重度EDで症状に違いがある
- EDは放置すると症状が悪化する可能性がある
- 繰り返す場合や不安が強い場合は、医師への相談で改善方法を検討できる
ED(勃起不全)は、適切な治療や生活習慣の見直しにより、改善が期待できます。
また、心臓病や糖尿病といった病気の前兆である可能性もあるため、気になる症状があれば早めに医療機関に相談することが重要です。
当院では、ED治療薬によるED治療を行っております。
オンライン診療でも受診可能ですのでぜひ以下より当院のED治療の詳細を確認してみてください。
ED(勃起不全)についてよくある質問を医師が回答
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Q
EDはなんの略で読み方はなんですか?
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A
「ED」とは、英語「Erectile Dysfunction」の略称で勃起障害・勃起不全のことです。
「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」を指します。
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Q
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Q
EDはどのようにしてなりますか?
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A
ED(勃起障害・勃起不全)は、心理的なストレスや身体的な健康問題、不健康な生活習慣などが原因で起こります。
血管の問題や病気も関与している可能性もあるので、性機能に異常を感じた場合は自己判断せず、医師に相談しましょう。
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Q
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Q
EDになりやすい人はどんな人ですか?
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A
EDになりやすいのは、以下の特徴を持つ人です。
- 高血圧や糖尿病、心臓病を抱えている
- 運動不足や肥満、喫煙など生活習慣が不健康である
- うつ病を患っているなど精神的な負担が大きい
改善のためには生活習慣を正す方法はもちろん、ED治療薬で性機能を向上させる方法が有効です。
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Q
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Q
EDの症状にはどのようなものがありますか?
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A
EDの主な症状として、勃起しにくい又は勃起状態を維持できない、性行為の途中で萎えてしまう、勃起時の硬さが不十分、などが挙げられます。
一時的な不調であれば様子を見ても問題ない場合がありますが、同じ症状を繰り返す場合や、性行為への不安が続く場合はEDの可能性があります。
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Q
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Q
ED改善にサプリメントは有効ですか?
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A
EDを改善するという触れ込みでEDサプリメントが販売されていますが、サプリメントは副作用も少ない反面、長期間飲み続け体質を改善させていくといった利用方法の栄養補助食品で、明確な治療効果を持つ医薬品とは違います。
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Q
コロナEDとはなんですか?
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A
コロナEDとは新型コロナウイルス感染症の後遺症によると考えれるEDです。
コロナ後遺症はまだ未知の領域ながら、後遺症として現れる人がいるという点を除けば、症状は通常のED(勃起不全)と同様と考えられます。
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Q
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Q
タバコをやめるとEDは治りますか?
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A
タバコをやめることは、ED改善に役立つことがあります。
喫煙がEDの一因である場合、禁煙によって血管や神経の健康が改善され、それがEDの状態を良くする可能性があるためです。しかし、EDの原因は多岐にわたるため、禁煙がすべての人のEDを治すわけではありません。
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Q
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Q
ED・早漏・射精障害・インポテンスの違いはなんですか?
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A
ED・早漏・射精障害・インポテンスは以下の違いがあります。
- ED:勃起を維持、持続できない男性器の症状
- 早漏:挿入後1分以内で射精、もしくは挿入前に射精してしまう症状
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射精障害:さまざまな原因により射精できない症状
(膣内射精障害、神経性射精障害、逆行性射精障害など)
EDの以前の呼称が「インポテンツ」「インポテンス」「インポ」と呼ばれており、差別的な意味合いで使われることから、EDが一般的となりました。
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Q
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Q
タバコやお酒はEDの原因になりますか?
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A
はい、原因となる場合があります。喫煙は血流を悪化させ、EDの原因になる可能性があります。適量では問題ありませんが、過度な飲酒も勃起に必要な神経の働きを妨げるため、注意が必要です。
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参考サイト
- Cigarette smoking and erectile dysfunction among Chinese men without clinical vascular disease
- Effect of 1 Week of Sleep Restriction on Testosterone Levels in Young Healthy MenFREE
- Smoking and risk of erectile dysfunction: systematic review of observational studies with meta-analysis
- @press「一般社団法人日本性機能学会のプレスリリース」
- 夜間睡眠時勃起現象 (NPT) を用いたインポテンスの鑑別診断
この記事の監修
(はっとり けいた)
【略歴】
- 平成17年
- 医療法人財団 河北総合病院 勤務
- 平成29年
- ゴリラクリニック 池袋院 管理者
- 令和5年~
- フィットクリニック院長 勤務


性行為の際にプレッシャーや不安を感じることで、十分に勃起できず失敗することが増えました。