望まぬ妊娠を回避できる最後の手段であるアフターピルは、性行為後から服用までの早さがとにかく重要です。
アフターピルには2種類あり、それぞれの服用時間のタイムリミットは以下です。
- レボノルゲストレル:72時間(3日)以内に服用
- エラ:120時間(5日)以内に服用
このページではアフターピルをいつまでに飲んだらいいのか、時間経過による避妊率と併せて詳しく解説していきます。
もしアフターピルがすぐに必要という方は、以下よりお問合せください。
日・祝日10:00~18:00
※効果時間内のお届けが難しい場合は、お近くの産婦人科をご利用ください。
アフターピルはいつまでに飲めばいいの?
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アフターピルっていつまでに飲めばいいんですか?
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具体的には、「レボノルゲストレル錠」は72時間(3日)以内に、「エラ」は120時間(5日)以内に服用する必要があります。
アフターピルは避妊具のトラブルや妊娠の不安があった性行為後から、できるだけ早めに服用することが望まれます。
アフターピルの種類によって高い避妊率を維持できる時間は決まっており、「ノボレルゲストレル錠」なら72時間以内、「エラ」なら120時間以内です。
処方薬の種類 | レボノルゲストレル錠 |
エラ(ella) |
---|---|---|
有効な時間 | 72時間 (3日) |
120時間 (5日) |
レボノルゲストレル錠とエラの服用時間による避妊成功率は、以下でご確認ください。
避妊成功率
レボノルゲストレル錠とエラはグラフからもわかるように、時間内に服用できればほぼ100%に近い避妊率を持っています。
ただ注目したいのが、いずれも避妊効果が期待できる時間を過ぎてしまうと、20%ほど妊娠の可能性が高まります。
時間が過ぎても服用できないことはありませんが、避妊効果が落ちてしまうのでお勧めはできません。
服用が早いほど効果的であるため、予期せぬトラブルにはアフターピルがあることを覚えておきましょう。
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72時間ってことは3日で、120時間ってことは、えーっと。
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120時間ですと5日です。性行為から何時間経っているかが分かる計測ツールをご用意したのでお使いください。
避妊成功率が高い残り時間は...
望まない妊娠を避けるためには、早めにアフターピルを手にすることを心がけましょう。
アフターピルはどんな時に飲む?答えは“避妊出来ているか不安”な時
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アフターピルはどの様なシチュエーションで飲めばいいのか分かりますか?
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えーっと、コンドームが破れてた時とかですか?
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それも正解ですが、避妊できているか少しでも心配な時に飲んでいいんです。
コンドームによるアクシデントの他にも、アフターピルが必要になるシチュエーションとして考えられるのが次のようなケースです。
- 避妊をしなかった(膣外射精含む)
- 避妊具のアクシデント(漏れ、ピンホール、外れる、etc…)
- 避妊具を用いても不安な時
- 予定外の妊娠を避けたい
- 性暴力の被害
これらのケースからわかるように、緊急時であればアフターピルの服用は可能です。
もしアフターピルの服用が間に合わなければ、残る選択肢は出産か中絶の二択しかありません。
予定外の出産はライフプランの大きな変更が必要になり、一方の中絶については身体だけでなく心にも大きな負担を強いられます。
それだけに妊娠を望んでいないのであれば、日頃から避妊意識を高く持つのはもちろん、1人で抱え込んで手遅れになる前に必ず医師に相談しましょう。
また当クリニックでのアフターピルの処方は、直接来院していただくか、オンライン処方にも対応しています。
状況に応じて、ご都合の宜しい処方方法を選んでご利用ください。
アフターピルの効果はいつまで続く?
アフターピルは女性ホルモンを使って排卵を止める効果がありますが、その効果は服用から平均7日間は続くといわれています。
個人差はありますが平均7日を過ぎれば、アフターピルの作用はなくなり、再び妊娠する可能性が生まれます。
つまりアフターピル服用後、次の生理がくるまでは避妊をしなければならないということです。次の生理が来て初めて、避妊に成功したことがわかります。
アフターピルの副作用は?
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アフターピルってどんな副作用があるんですか?
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アフターピルの副作用には以下のものがあります。
- 頭痛
- 悪心(吐き気や嘔吐)
- 乳房の張り
- 傾眠
- 胃腸障害
- 不正出血
まったく副作用が出ないという人もいれば、飲み始めてから数時間は生理に似た辛い症状が続く人もいます。
アフターピルの副作用はいつからいつまで続く?
アフターピルの副作用は服用後、数時間から24時間の間に現れることがほとんどです。
女性ホルモンのバランスが大きく変化することで起こるとされており、短くて数時間、長くとも24時間(1日)以内には治まるとされています。
お薬の種類によっては12時間おきに合計2回服用しなければいけないものもありますが、その際は1回の服用ごとに副作用が起きる可能性があることを覚えておいてください。
ちなみに当院で処方している2種類のアフターピルは、どちらも1回の服用で効果が持続するため、複数回飲む必要はありません。
アフターピルの副作用が治まらないときは?
一般的にはアフターピルの副作用は、24時間(1日)以内で治まるとされています。
服用から徐々に副作用が治まっているようであれば、特段心配する必要はありません。
もし服用から2日や3日経っても副作用が続く場合は、別の原因が考えられるので、アフターピルを処方してもらった病院に相談してみてください。
アフターピルの効果に関するよくある質問
アフターピルは服用までの時間がポイントになるだけに、避妊に失敗したと感じた際には手遅れになる前に相談するようにしてみてください。
いわゆる我慢汁(カウパー腺液)には妊娠に至るには十分な精子が混ざってしまうこともあり、挿入中に精子が子宮内に侵入してしまう可能性があります。
妊娠の予定がないのであれば避妊具なしでの性器の接触は控え、男性はコンドーム、女性は低用量ピルを使うことを検討してみてください。
つまり生理後に精子が生き残っていれば、妊娠する可能性はあるのでアフターピルを服用した方が良いでしょう。
また安全日というのはないので、生理中であっても避妊具を使用するよう心がけてみてください。
詳しい処方の流れについては、以下のページでも詳しく解説していますのでご確認ください。
まとめ:アフターピルは早く飲むほど効果がある
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これまでのポイントをまとめます。
- レボノルゲストレル:72時間(3日)以内に服用
- エラ:120時間(5日)以内に服用
アフターピルでもっとも大切なポイントは、服用までの速さです。
避妊に失敗した性行為から24時間以内であれば、99%の確率で望まぬ妊娠を避けられます。
不安な状態が続いたり、1人で抱え込んでしまうのは精神的な負担にもなるだけに、できることなら当日に服用するのが理想的と言えます。
当クリニックでは少しでも不安を和らげるために、アフターピルのスピード処方を心がけています。
クリニックの近隣であればバイク便での郵送も行っていますので、少しでも妊娠の可能性を感じるのであれば後に後悔しないためにも迷わずご相談ください。