アフターピル服用後の生理について
アフターピルを服用したら、生理が来ることで避妊の成功を確認することができます。
その間は、避妊に成功したのか分からないため、不安になる方も多いかも知れません。
このページではアフターピルと生理に関係する、以下の内容を解説しています。
- アフターピルを服用後、いつ生理が来るの?
- 生理予定日を過ぎても大丈夫?
- 排卵日っていつ?
- 危険日はいつ?
アフターピル服用後の生理日の目安
一般的にアフターピル服用後の生理は、約7日後に起こることが多いです。
排卵状況や生理予定日によるので、早くて3日、遅くて次の生理までと出血までの日数には個人差があります。
いずれにしても、3週間以内の間に生理のような出血があれば避妊に成功したサインです。
「生理」ではなく「出血」という言い方なのは、アフターピルによる出血は生理とは少し異なるためです。
また、アフターピルを服用したタイミングが排卵前か排卵後かでも出血のしかたは変わります。
アフターピルの服用時期による出血日の目安
アフターピルの服用が排卵前・排卵後で出血がどう変わるのか解説します。
※解説の画像はあくまで一例です。実際の出血のタイミングは人それぞれで異なります。
排卵前にアフターピルを服用した場合
排卵前にアフターピルを服用した場合、「消退出血」と呼ばれる生理とは違う出血が起こります。
消退出血と通常の生理が1周期の間で起こるため、「月に生理が2回来た」と感じるかもしれませんが、消退出血は生理とは別物です。
消退出血は、通常の生理より出血量が少ないのが特徴です。
排卵後にアフターピルを服用した場合
排卵後にアフターピルを服用した場合は、通常の生理と一緒に消退出血が起こる場合が多いです。
生理予定日と前後する可能性はありますが、通常の生理のような出血があれば避妊に成功したと言えるでしょう。
生理予定日を過ぎたのに生理が来ない
生理予定日から5~7日を過ぎても生理が来ない場合は、妊娠している可能性が高いといえます。
それはアフターピルを服用すると、一般的には生理予定日よりも出血が早くなるためです。
生理が5日以上遅れている場合は、妊娠検査薬で調べるか、産婦人科で診察を行いましょう。
また、生理予定日を過ぎてから不正出血があった場合、妊娠初期に現れる着床出血の可能性があります。
その場合はすぐに、妊娠検査薬の使用、もしくは産婦人科で診察してもらい、妊娠しているか確認してください。
ドラッグストア等で購入できる通常の妊娠検査薬では、生理予定日の1週間後の検査で結果が出ます。
また、生理予定日1日目から使用できる「早期妊娠検査薬」もありますが、通常は入手の際薬剤師への相談が必要になります。
当院でも早期妊娠検査薬を取り扱っておりますので、気になる方は診察時にお声がけください。
避妊に成功した際の消退出血と妊娠が成立した場合に起こる出血を間違えることもあるので、検査薬を使いしっかりと確認しましょう。
消退出血と不正出血の違い
消退出血は避妊成功のサインになりますが、不正出血は単にホルモンバランスの乱れから起こる出血の可能性があります。
場合によっては妊娠時に起こる着床出血ということもあります。
見分けることはなかなか難しいため、不安な場合は妊娠検査薬を使って確認しましょう。
消退出血
消退出血とは、子宮内膜が剥がれ落ちることでおこる出血です。
生理と同じく子宮内膜が無くなることで、受精卵が着床できず妊娠に至りません。
消退出血は期間が短く、生理ほど長引くことはありません。
不正出血
アフターピルの副作用により、不正出血と呼ばれる性器からの出血が見られる場合があります。
アフターピルはホルモンの動きを変えることで避妊をする、強い作用を持つ薬です。
安全なことに違いはありませんが、ホルモンバランスが乱れることで不正出血が起こることがあります。
ただ、アフターピル服用後の不正出血は着床時の出血の可能性があります。
着床出血は消退出血と似て、期間が短いことがほとんどです。
着床出血・消退出血・不正出血は判断が難しいため、妊娠検査薬を使って確認しましょう。
排卵日の目安
排卵日は、次の生理予定日の12~16日前と言われています。
たとえば、次の生理予定日が画像の26日の場合は、その12~16日前の10~14日のうちに排卵が起こります。
この時期がもっとも妊娠しやすい時期、つまり「危険日」です。
精子が活動できる寿命は平均3日なので、このタイミングが女性の排卵期と一致すると妊娠がしやすい状態と言えます。
ただ、体調の変化やストレスなどが要因となり、生理や排卵の始まるタイミングがずれることがあります。
安全日は存在しない
安全日とは、排卵期以外の妊娠しにくい日を指して使われる言葉です。
一般的に、排卵日の4日後くらいから次の生理前までが安全日と言われています。
しかし実際のところ、安全日は存在しません。
具体的な排卵日はわからないほか、生理周期は変わりやすいためです。
排卵日や生理が1週間から10日ずれる場合もあります。
また、精子も平均3日間は受精能力があると言われていますが、活発な精子の場合5日以上も活動している場合があります。
万が一に備え、妊娠を望まない場合は低用量ピルなどで主体的に避妊することが大切です。
アフターピル服用後に生理がこない場合は妊娠の可能性もある
個人差がありますが、アフターピル服用後は約7日後に生理がくることが多いです。
生理予定日から5~7日を過ぎても生理がこない場合は、妊娠している可能性があります。
不安があれば妊娠検査薬を使用してください。
望まない妊娠を防ぐためにも、普段から正しい避妊をすることが大切です。
万が一、アクシデントがあった場合は、早くアフターピルを服用すれば高い確率で避妊できます。
当院ではアフターピル服用を行っていますので、避妊に不安があればご相談ください。
お急ぎの方はお電話でもご予約を承っております。
平日・土曜10:00~20:00/
日・祝日10:00~18:00
アフターピル服用後の生理に関するよくある質問
- 黄体ホルモンを変化させ排卵を抑える
- 子宮内膜の成長を抑え、受精卵を着床させない
ただ、100%避妊できるとは言えないこと、身体への負担が大きいことから、アフターピルの使用はやむを得ない場合のみにしましょう。
身体に成分が吸収されていない可能性が高いためです。吐き気止めを併用するなど、嘔吐しないようにする工夫が必要です。
この記事の監修
フィットクリニック院長
【略歴】
- 平成17年
- 医療法人財団 河北総合病院 勤務
- 平成29年
- ゴリラクリニック 池袋院 管理者
- 令和5年~
- フィットクリニック院長 勤務