50代の体重管理には、加齢に伴う身体の変化に加え、食事や身体活動量などさまざまな要因が関係します。
また、年齢だけでなく、現在の体重や健康状態、食事、身体活動などの個人差を踏まえて、適切な方法に取り組むことが重要です。
このページでは、50代の女性・男性に向けた、お金をかけずに続けられるトレーニング方法や、痩せにくい原因、体重管理が難しい場合の医療機関への相談について解説します。
なお、太る原因と痩せる方法については以下のページで詳しく解説しています。 太る原因と痩せる方法
50代におすすめトレーニング|お金をかけずにダイエット【運動編】
生活の中でお金をかけずに痩せるには、まず運動習慣を身に付けることから始めましょう。
50代からのダイエットでは、特に運動を継続することが重要です。
年齢に伴う体の変化を考慮し、健康を維持しながら体重を管理するためには、適切な運動を継続することが大切です。
有酸素運動を取り入れる目安
有酸素運動とは、体内に取り込んだ酸素を使用して時間をかけて行う継続的な運動です。
20分以上続けることで脂肪燃焼効果が高まるとされ、心肺機能の向上や血液循環の促進など、健康維持にも役立ちます。
- 息が弾み、汗をかく程度の運動を一週間に60分以上
- 運動を含めて1日60分以上(歩行等で約8,000歩以上)の身体活動
これらの運動は、まとめて行う時間がなくても、複数回に分けて積み重ねることで効果が期待できます。
ただし、有酸素運動をやりすぎてしまうと、筋肉が落ちる原因になります。
また、何年も運動から離れていて、これから始める方はいきなり無理をせず、今日より明日の運動時間を10分増やすことからはじめるようにしましょう。 適度な運動
週2~3回程度の無酸素運動
この年代では加齢に伴う基礎代謝量の変化を考慮し、無酸素運動(筋トレ)によって筋肉量を維持・増加させることも大切です。
特に太ももやお尻などの大きな筋肉群を意識して鍛えることで、効率よく筋力トレーニングを行えます。
以下は、週2〜3回のペースで取り組むことをおすすめする無酸素運動の例です。
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スクワット
⇒下半身を中心に、体の大きな筋肉群を効率的に鍛えることができる。 -
プランク
⇒インナーマッスルの強化に役立ち、腹部、背中、肩などの筋肉を同時に鍛えられる。 -
ダンベルリフト
⇒上半身の筋肉の中でも、特に腕や背中を中心に鍛えられる。
無酸素運動の後に有酸素運動を組み合わせると、脂肪燃焼がさらに促進されます。
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50代から痩せる食生活|お金をかけずにダイエット【食事編】
運動と同様に、日々の食事管理もまた50代のダイエットには不可欠です。
この年代では自然と低下する基礎代謝量の低下を考慮し、単に食事量を減らすのではなく、不足しがちな栄養素を意識的に摂取することが重要になります。
ここからは、50代のダイエットをサポートする食事へのアプローチを以下のポイントで詳しく解説していきます。
取り入れる食生活
これらを日々の食生活に取り入れることで、健康的な体重管理に役立ちます。
たんぱく質を摂取する
加齢に伴って筋肉量が減少しやすくなるため、50代では十分なたんぱく質を摂取することが大切です。
たんぱく質は筋肉の維持に欠かせない栄養素であり、日々の食事から十分に摂取することが重要です。
食事内容によっては、必要なたんぱく質を十分に摂取できていない場合もあります。
たんぱく質を効率よく摂取するために、以下の食材を日常的に取り入れることをおすすめします。
- 鶏胸肉:
低脂肪で高たんぱく質、筋肉維持に効果的 - サーモン:
良質なたんぱく質の供給源であり、オメガ3脂肪酸も豊富 - 豆腐:
植物由来のたんぱく質 - レンズ豆:
食物繊維とたんぱく質が豊富で、満腹感を得やすい - 卵:
すべての必須アミノ酸を含むたんぱく質源 - ギリシャヨーグルト:
普通のヨーグルトよりもたんぱく質が豊富で、腸内環境の改善にも効果的 - 大豆ミート:
植物性でありながら高たんぱく質が得られる - エダマメ:
手軽に摂れる高たんぱくの食材 - カッテージチーズ:
低カロリーでたんぱく質が豊富
肉・魚・卵・乳製品・大豆製品など動物性と植物性の両方を組み合わせ、バランスよく摂取することで筋肉量の維持や、減量中の栄養バランスの確保に役立ちます。
食事を抜かない
食事を一食抜いたことで強い空腹を感じ、次の食事や間食の量が増えてしまう方もいます。また、毎食きちんと食べることだけでなく、1日を通した摂取エネルギーや栄養バランスを意識することも重要です。
適切な量の食事を規則的に摂ることは、食べ過ぎを防ぎ、健康的な生活リズムを整えるためにも役立ちます。
食べる順番を意識する
食事の際に何から食べるかは、食後の血糖値にも影響します。
たとえば、一般的な定食で考えると、ご飯、汁物、メインの肉や魚料理、そして副菜として野菜が含まれています。
食べる順番を意識する方法には、以下のようなものがあります。
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野菜から摂る方法
食物繊維が豊富な野菜を先に食べることで、糖質の吸収を緩やかにし、食後の血糖値の急上昇を抑えやすいとされる。 -
汁物から摂る方法
汁物を先に摂ることで満腹感を得やすくなるため、食べ過ぎを防ぎやすいとされる。 -
たんぱく質から摂る方法
たんぱく質を先に食べ、その後5~15分程度空けて炭水化物などを食べると、血糖値の上昇を緩やかにするとされる研究報告がある。
ダイエット中の食事については以下の記事で詳しく解説しています。 ダイエットと食事について
50代の女性・男性が痩せない理由
50代では、加齢に伴う身体の変化や身体活動量の減少、代謝の低下、食生活など、さまざまな要因が重なって痩せにくくなる場合があります。
加齢による身体の変化を踏まえた方法を取り入れることが、体重管理には重要です。
ここでは、50代で痩せにくくなる主な要因を、以下の3つに分けて解説します。
痩せにくいとされる3つのポイント
基礎代謝の低下
基礎代謝とは、安静にしている状態で生命維持のために消費されるエネルギーのことです。
『日本人の食事摂取基準(2025年版)』の参照体重による基礎代謝量では、30~49歳と50~64歳を比較すると、男性で約60kcal/日、女性で約50kcal/日の差があります。
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女性
50~64歳:1,120 kcal/日 -
男性
50~64歳:1,510 kcal/日
※『日本人の食事摂取基準(2025年版)』の参照体重における基礎代謝量」
個人差はありますが、こうした年代による基礎代謝量の違いは、若いころと同じ生活を続けている場合に痩せにくくなる一因と考えられます。
運動量の低下
50代では、仕事や家庭の状況によって運動時間を確保しにくい方もいます。
また、身体活動量が減少する場合もあります。
運動量の減少は、消費エネルギーの減少を招くだけでなく、筋肉量の低下にもつながります。
筋肉はエネルギー消費に関わるため、筋肉量が減少すると消費エネルギーも低下しやすくなります。
余ったエネルギーは脂肪として体内に蓄積されるため、体重を減らしにくくなる場合があります。
「エストロゲン」「テストステロン」の低下
基礎代謝の低下や生活習慣の変化、運動不足といった複合的な要因に加えて、男女ともに、加齢に伴うホルモン分泌量の変化が体重管理に影響する場合があります。
女性では更年期に伴ってエストロゲン分泌が低下し、体脂肪の分布や代謝に変化がみられることがあります。
これにより、体内に脂肪が蓄積されやすくなり、以前と同じ方法では体重が減りにくいと感じる方もいます。
同様に、男性においても「テストステロン」の分泌量が加齢とともに減少します。
テストステロンは筋肉の維持や成長に必要なホルモンであり、その減少は筋肉量の低下を招きます。
すぐに痩せたい場合や健康的な体重管理を目指す場合はメディカルダイエットも検討
50代で効率的な体重減少を目指したい方は、医師のサポートのもと取り組めるメディカルダイエットも選択肢のひとつです。
メディカルダイエットは自然に食欲を抑えて健康的に痩せることで、生活習慣病リスクの改善にもつながります。
食事制限や運動と比較して体重減少に即効性がありますが、効果に個人差はあります。
仕事や家事で運動する時間を確保しにくい方や、過度な食事制限を避けながら体重を減らしたい方にとっても、選択肢のひとつです。
ただし、食事の改善や運動の継続は健康維持の観点からも重要です。
メディカルダイエットを取り入れる場合も、無理のない範囲で食生活の見直しや運動を続けることが大切です。
当院ではメディカルダイエットとして以下の内服薬を処方しているほか、漢方薬も取り扱っています。
| 処方 タイプ |
取扱い製品 | 価格 |
|---|---|---|
| 内服薬 |
ゼニカルジェネリック 120mg 脂質の吸収を抑える |
4,500円~6,000円/30錠 |
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メトホルミン 500mg 糖の吸収を抑える、食欲抑制、脂肪燃焼 |
3,000円~4,500円/30錠 | |
| 漢方薬 |
防風通聖散エキス顆粒7.5g むくみ・便秘改善、脂肪分解 |
4,230円~6,030円/90包 |
※価格は定期配送を含む
50代のダイエットは年代に見合った内容の継続が重要
50代になると、加齢に伴う身体の変化により、見た目や体型の変化を感じる方も増えてきます。
食事量を減らしたり運動量を増やしたりしても思うように体重が減らず、ストレスを感じて途中で挫折してしまうことも少なくありません。
食事量の調整や運動だけでは十分な効果を感じられない方や、継続が難しい方にはメディカルダイエットを併せて取り入れるのも選択肢のひとつです。
メディカルダイエットでは、医師が個々の健康状態を確認しながら体重管理をサポートします。
医師との定期的な相談を通じて、一人ひとりに合った体重管理の方法を検討できます。
食事のセルフコントロールが難しい方や、ケガなどの事情から運動できない方も含め、ダイエットでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
50代のダイエットに関するよくある質問
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- Q
50代になると特に痩せにくくなったと感じるのですが、どうしてですか?
- A
加齢に伴う筋肉量や身体活動量の減少などにより、以前より消費エネルギーが減る場合があります。
こうした要因に加え、ホルモンバランスの変化などが複合的に影響し、以前より体重を減らしにくくなる場合があります。
- Q
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- Q
50代でダイエットを始める際、最も効果的な方法は何ですか?
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A
50代のダイエットには、栄養バランスの取れた食事と適度な運動が推奨されます。
また無理なく効率的に痩せたい場合、医師の管理のもとでメディカルダイエットを試すことも一つの効果的な選択肢です。
- Q
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- Q
50代のダイエットで特に注意すべき点はありますか?
-
A
50代以降は筋肉量の減少に加え、特に閉経後の女性では骨密度の低下にも注意が必要です。
いきなり体を動かしてしまうと怪我につながるリスクもあるので、長期的に続けるためにも現在の体力に合った軽めの運動から始めてみてください。
- Q
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- Q
運動をあまりしたくないのですが、食事だけで効果的にダイエットは可能ですか?
-
A
食事制限だけでもダイエットは可能ですが、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせることで、筋肉量の維持とエネルギー消費の増加に役立ちます。
- Q
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- Q
メディカルダイエットとは具体的にどのようなものですか?
-
A
メディカルダイエットは医師の管理のもとで行うダイエットプログラムで、必要に応じて医薬品を使用し、体重管理をサポートします。
メディカルダイエットにはさまざまな種類があるので、個々の健康状態や食習慣に合わせた処方により効果的な体重減少が目指せます。
- Q
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- Q
50代にとって本当に効果のあるダイエットとはどのようなものですか?
-
A
お金をかけずに行うダイエットでは、有酸素運動のジョギング、運動強度の高い歩行や無酸素運動の筋トレがあります。これらを継続し、日々の摂取カロリーを消費カロリーが上回るようにすることが重要です。
食事についての考え方は、3食を栄養バランスよく摂ること、食べすぎや早食いを控えるといったことが重要です。
- Q
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参考サイト
この記事の監修
(はっとり けいた)医師
【略歴】
- 平成17年
- 医療法人財団 河北総合病院 勤務
- 平成29年
- ゴリラクリニック 池袋院 管理者
- 令和5年~
- フィットクリニック院長 勤務

