アフターピルの副作用や効果を知って慌てず利用しよう

アフターピル(緊急避妊薬)は望まない妊娠を防ぐ妊娠回避薬で、以下の特徴があります。
- 早く服用するほど避妊成功率(妊娠阻止率)が上がる
- 作用時間の違いで、いくつかの種類がある
- 「緊急」と名がつく通り、いつも飲むようなお薬ではない
- 100%ではないが高い確率で妊娠を回避できる
このアフターピルの効果を最大限に得るためには、「副作用」と「飲み方」を知っておくことが大変重要です。
このページではアフターピルの効果や、全国どこでも受け取ることができる「オンライン処方」についても解説しています。
お急ぎの方は以下電話から処方のご予約が可能です。
日・祝日10:00~18:00
アフターピルの副作用・注意点
アフターピルの副作用で避妊成功率に大きくかかわるのが「嘔吐」です。
そのためアフターピル服用時の最も重要な注意点は、服用後に嘔吐して成分を吐き出す可能性があるという点にあります。
- 服用後2時間以内に嘔吐してしまうと、成分の効果を得られない可能性があります
- 吐いてしまった場合は同じアフターピルを服用することができます
(吐きやすい人の中にはあらかじめ2回分処方してもらう患者さんもいます)
副作用は全くでないという人もいますが、個人差があり、以下のようなものが報告されています。
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 乳房の張り
- 倦怠感
- 眠気
- 胃腸障害
- 不正子宮出血
アフターピルは生理間隔にも影響し、生理が早まることや遅くなることがあり、内服後は早くて3~4日後、遅くて3週間以内に生理が来ます。
これらの副作用は薬が作用している証拠でもあるので、それほど心配はいりません。そして多くの副作用は24時間以内に収まります。
また、不正子宮出血は副作用の一環なので、茶色いような少量の出血であれば問題ありません。
ただし、真っ赤な鮮血が出たり、性器に痛みやかゆみが出るなら以下のような症状が考えられます。
- 子宮内膜症
- 性器ヘルペス
- 尖圭コンジローマ
こうした場合はすみやかに産婦人科など専門医の診療を受けてください。
アフターピルの効果・仕組み
アフターピルの仕組みは、多量の女性ホルモン剤を摂取することによって、身体の状態を強制的に妊娠しないようにするというものです。
- 排卵前の場合、内服することで排卵を遅らせる
- 排卵後なら子宮内膜への着床を防いで排卵を遅らせ、妊娠を回避する
これらの効果によって望まない妊娠や事故による妊娠を避ける働きが期待できます。
アフターピルの飲み方
アフターピルは何よりも飲み方(服用方法)が重要です。
- 決められた用量を守る
- 必ず性交渉後決められた時間以内に服用する
- 70時間タイプの場合、120時間以内でも効果はあるが、確率がかなり下がる
アフターピルは早く服用すれば避妊率も上がります。
【レボノルゲストレル錠とエラの避妊率の比較】

しかし遅れたからといって多く服用しても効果は変わりません。
むしろ過剰な服用で嘔吐を引き起こしてしまうと成分が吸収されず、効果を得られない可能性もございます。
- 食後にアフターピルを飲む
- 服用後吐き気があったら衣服の締め付けをゆるめ、風通しのよい場所で身体を休める
服用後の飲食については胃腸の働きを弱めないよう、カフェインの入った飲み物は1日数杯に抑えてください。
アフターピルの効果を確認する方法
アフターピルを適切に服用したあとは、効果の確認が必要です。
性交渉後約3週間以降または生理予定日から1週間後に妊娠検査薬で必ず確認を行いましょう。
なお、当院では生理予定日1日目から使用できる早期妊娠検査薬を取り扱っておりますので、気になる方は診察時にお声がけください。
また、アフターピルを服用すると多くの女性が服用後3日目以降くらいで消退出血という出血が起こります。
- アフターピル服用後のホルモン剤の作用により起こる出血
- 不正出血とは違う
- 自然な周期で起こる生理の出血とも違う
この出血は2~3日ほど続きますが、これは副作用ではなく、アフターピルが排卵を抑え、緊急避妊に成功したサインとされています。
ただし出血の原因が他にある可能性もあり、100%避妊に成功したとはいえないことは理解しておきましょう。
次の生理が来れば避妊は成功です。
アフターピルの種類
アフターピルと呼ばれる緊急避妊薬には以下のような種類があります。
種類 | 内容 |
---|---|
アフターピル |
|
モーニング アフターピル |
アフターピルと同じだが、2回服用するタイプもある |
ヤッペ法 | プラノバール配合錠を複数回内服する。避妊成功率は72時間以内の内服で約31%、24時間以内なら約77% |
この他にも低用量ピルというタイプもあります。
低用量ピルとは服用を続けることで妊娠や月経をコントロールできるというものです。
副作用も少ない安全なピルとされますが、継続して服用しなければ効果を得ることはできません。
こうした低用量ピルを飲み忘れた時にも、アフターピルの服用で避妊成功率を上げることができます。
ピルの種類については以下のピルのページで更に詳しく解説しています。
フィットクリニック渋谷笹塚院で扱うアフターピル
フィットクリニック渋谷笹塚院では「レボノルゲストレル」「ウリプリスタール酢酸エステル」を成分とするアフターピルの処方を行っております。
価格 | 服用時間 | |
---|---|---|
レボノルゲストレル錠 (海外製) |
7,000円 / 2錠 |
72時間以内 |
レボノルゲストレル錠 (日本製) |
12,000円 / 1錠 |
72時間以内 |
エラ | 8,000円 / 1錠 |
120時間以内 |
ご来院いただく場合は受付後の簡単な問診で問題なければその場で処方いたします。
笹塚へのアクセスは、京王線で新宿駅から1駅です(特急のみ停車しません)。
- オンライン処方も行っている
- 問診から処方は約5分程度
オンライン診療での処方にも対応しており、最短即日発送を行っております。
また、お急ぎの方のために当日到着するバイク便(配送料が別途かかります)も可能です。
各種送料や地域別のお届け日の目安に関しては以下ページをご確認ください。
以下からすぐにご予約のお手続きをしていただけます。
アフターピルの購入方法(来院とオンライン処方)
アフターピルは処方薬といって、病院やクリニックで処方してもらうタイプの医薬品です。
そのため、一般的な薬局やドラッグストアでは販売されていません。
また「個人輸入代行サイト」といった海外通販での購入は認められていますが、到着日数が2週間以上かかるため服用タイミングにはほぼ間に合いません。
加えて医薬品が無事に到着しない、偽造薬で健康被害にあう、スキミング被害にあうといったケースも報告されています。
そこでおすすめは直接来院しての処方と、クリニックでのオンライン処方です。
- 診察と処方を受けてその場ですぐ手に入る
- 診療から処方までをオンラインで行えるシステム
- お電話・LINEなどで簡単予約
- 服用タイミングに間に合う期間内に受け取ることも可能
フィットクリニック渋谷笹塚院ではアフターピルのオンライン処方を行っており、最短で即日発送、オプションのバイク便可能エリアなら、当日のうちにすぐお手元に配送可能です。
アフターピルの費用相場
アフターピルの費用相場ですが、保険適用ではないためクリニックによって価格にはかなり違いがあります。
高く設定しているクリニックでは1錠30,000円を超える場合もありますが、1錠10,000円~15,000円で扱うクリニックが多くなっています。
フィットクリニック渋谷笹塚院ではアフターピルを1回分7,000円~12,000円で取り扱っています。
相場よりかなり安い理由は先発薬と同じ成分で同等の効果を得られるジェネリック医薬品であるためで、効果と安全性に違いはありません。
ジェネリック医薬品とは?
特許が認められた期間を過ぎることで、他の製薬メーカーが特許の切れた成分を使用して開発される医薬品。先発薬と同等の効果を持つうえ、開発コストを抑えられるため販売価格も低くすることができる。
この記事の監修
田中 彩
(たなか あや)医師
- 2015年
- 千葉大学医学部卒業

- 日赤医療センターで産婦人科専門医取得
- 所属学会:日本産科婦人科学会、日本女性医学学会
河北総合病院勤務
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