アフターピルの正しい飲み方は？気をつけるべきポイントも解説

アフターピルとは、避妊に失敗したときや十分にできていなかったときに、服用する緊急避妊薬です。

様々な種類があるアフターピルですが、種類ごとに服用効時間や服用方法は異なります。

正しく服用しなければ、本来の効果を発揮できない可能性があるので注意が必要です。

ここではアフターピルの正しい飲み方や服用時に気をつけることを、あわせて解説していきます。これからアフターピルを内服予定の方は、とくに参考にしてみてください。

またアフターピルの効果・副作用については、以下のページをご確認ください。

【種類別】アフターピルの正しい飲み方

当院で取り扱っているアフターピルは「レボノルゲストレル錠」と「エラ」の2種類です。

商品名	価格
レボノルゲストレル（海外製）	7,000円/2錠
レボノルゲストレル（日本製）	12,000円/1錠
エラ(ella)	8,000円/1錠

それぞれの服用方法について解説していきます。

レボノルゲストレル

レボノルゲストレルの飲み方

レボノルゲストレル錠は、海外製と日本製の2種類がありますがどちらとも、性行為後、72時間以内に服用する必要があります。

アフターピルは性行為から服用まで、経過時間が短いほど高い効果を発揮するので、72時間以内と言わず、できるだけ早急に服用することが大切です。

服用する錠剤の数は、海外製か日本製かによって異なります。

どちらにせよ1回の服用で完了するので、複数回服用するわずらわしさがありません。

レボノルゲストレルの避妊成功率は、全体で85％です。性行為からアフターピルを服用するまでの時間が短いほど高い確率で避妊が成功します。

エラ

エラの飲み方

エラは、性行為後、120時間以内に服用する必要があります。

レボノルゲストレルに比べると、服用時間が長く、避妊効果も高いので使い勝手のよいアフターピルといえます。

またBMI30以上の方でも使用可能なので、肥満の方でも飲めます。

服用方法は、1回1錠で1度飲めば服用は完了です。

エラの避妊成功率は、98.9％とされています。レボノルゲストレル同様、性行為後からアフターピル服用までの時間が早いほど避妊成功率が高くなります。

性行為からすでに時間が経過している方やアフターピルを購入するまでに時間がかかる方などに向いています。

ヤッペ法

ヤッペ法は、中用量ピルを用いた緊急避妊法の一つです。

性行為後、12時間以内にプラノバール錠を2錠、その12時間後にさらに2錠、合計4錠を服用します。

ヤッペ法は緊急避妊薬ではないので、アフターピルに比べると避妊成功率も低く、時間ごとに2回に分けて薬を服用する必要があることから、手間がかかります。

費用はアフターピルに比べると安いものの、副作用が出やすいといわれており、現在はあまり選択されていない緊急避妊法といえます。

アフターピルを飲むときの注意点

ここからはアフターピルを飲むときの注意点について解説します。

アフターピルは正しく服用することで本来の効果を発揮するので、内服前に一度確認しておくと安心です。

「水」で飲む

アフターピルを服用するときは、水と一緒に飲みます。

カフェインやアルコール、炭酸などが入った飲料は、アフターピルの効果を阻害する恐れがあるからです。

アフターピルの成分が体内に吸収されにくくなると、避妊効果も低下してしまいます。

最大限の効果を発揮するためにも、水で飲むようにしましょう。

服用前後は飲酒しない

アフターピルを服用する前後では、効果への影響を避けるため、飲酒しないようにしましょう。

薬の成分を吸収する前に嘔吐すると、避妊効果が得られません。

薬の効果を正しく得るためにも、お酒は飲まないでください。

アフターピルとお酒の関係や対処法については以下に詳しく記載されています。

服用後すぐに吐いたときは再度服用する

アフターピルには副作用がいくつか挙げられますが、その中に吐き気・嘔吐があります。

服用後一定の時間内に嘔吐した場合、薬の効果が期待できないとして、再度服用しなければなりません。

上記のようにレボノルゲストレルであれば服用から2時間以内、エラであれば服用から3時間以内はできるだけ嘔吐しないように我慢します。

もし規定の時間内で嘔吐した場合は、再度同じ薬を内服する必要があります。

一般的にアフターピル服用後、副作用として吐き気を催すケースは少ないですが、心配な方はあらかじめ吐き気止めを一緒に内服すると安心です。

服用後、避妊成功を確認するまで性行為は控える

アフターピルを服用後、避妊成功が確認できるまで性行為は控えましょう。

次の生理が起こるまではアフターピルを服用したとしても、妊娠する可能性があるからです。

アフターピルはあくまで該当の性行為にのみ避妊効果を発揮するお薬なので、服用後における性行為の避妊効果はないと思っていてください。

用法用量を守って飲む

アフターピルを服用するときは、用法用量を守って使用するようにします。

避妊成功を手助けしてくれるアフターピルですが、ホルモンバランスが大きく変化するので、頻繁に使用することはあまり推奨できません。

またどうしても避妊を成功させたいからといって、一度に何錠ものアフターピルを飲んでも必ず避妊できるわけではないので決められた数のみ服用します。

避妊しないことがあらかじめわかっているからといって、性行為前にアフターピルを服用するのも、避妊効果がないため控えましょう。

アフターピルを服用する場合は、用法用量を守って正しい飲み方をすることで体への負担をできるだけ少なく使用することができます。

アフターピルが飲めない人・注意すべき人

アフターピルは、正しく服用すれば安全性の高いお薬ですが、中には服用ができない人や服用時注意しなければならない人がいます。

以下のいずれかに当てはまる人は、アフターピルの服用は原則禁止されているのでご確認ください。

またエラに関しては服用の際に注意が必要なケースがあり、下記が挙げられます。わからないことや不安なことはあらかじめ医師に相談しましょう。

そのほかにも普段服用しているお薬が、アフターピルの効果を低下させる恐れもあります。

服用中のお薬なども事前に医師に伝えておくと安心です。

アフターピルを個人輸入するのは危険

2024年1月現在、アフターピルは通販で購入できたり、市販化されたりしていません。

個人輸入はできますが、あらゆるリスク・トラブルがあるので注意が必要です。

インターネットを使った個人輸入は、どんな粗悪な商品でも保証がありません。

リスク・トラブルを避けるためにも、クリニックで購入するようにしてください。

とくにアフターピルはスピード感がとても大事なので、時間のかかる海外からの輸入は推奨できません。

また医師と対面して診療・処方してもらうのが気まずいという方は、オンライン診療・処方もあわせて検討してみてください。

まとめ：避妊に失敗したらできるだけ早くアフターピルを服用しましょう

アフターピルは正しい服用方法も重要ですが、避妊を成功させるには、いかに早く服用できるかがポイントとなります。

できるだけ早くアフターピルを手に入れたいという方は、オンライン診療・処方を検討してみてください。

また誤った服用方法は、アフターピルの効果に影響を及ぼす可能性があります。用法用量を守って服用しましょう。

フィットクリニックでは、最短5分の診療で即日処方できるため、お急ぎの方にも安心です。避妊に失敗してしまった、不安のある性行為をしてしまった方はぜひご受診ください。

アフターピルの飲み方に関するよくある質問