避妊の失敗例とその対処法について

普段から避妊を意識していても、
「コンドームが破れていた」
「安全日を間違えた」
「状況的に避妊できなかった」
など、避妊に失敗・できなかった場面に遭遇する場合があります。
このページでは以下について詳しく解説しています。
避妊に失敗した場合、「妊娠していたらどうしよう…」と考える前にまずは早急な対処が必要です。
フィットクリニックではアフターピルの処方を行っており、オンライン処方なら通院することなく迅速にお薬をお届けしています。
お急ぎの方はこちらにご連絡ください。
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避妊の失敗例
避妊にはさまざまな方法があり、失敗率が低いものもありますが、その確率は100%ではありません。

★選んだ避妊法を正しく続けて使用しているにも関わらず妊娠した場合
★選んだ避妊法を使用しているにも関わらず妊娠した場合(飲み忘れ含む)
実際に避妊していたとしても、その避妊方法が間違っていた、不意のアクシデント、何らかの原因により失敗するなどの可能性があります。
以下では避妊の失敗例をいくつかご紹介します。
コンドームの破損や脱落
避妊の失敗の理由として多いものに、コンドームの脱落、破損が挙げられます。
性行為のあと勃起していたペニスは射精後しぼむため、フィットしていたコンドームが外れ中の精液が膣内に流出する可能性があります。
コンドームの素材に関しても、薄い膜状なので頑丈とは言えません。
そのため荒い扱いや爪がひっかかることで破損する可能性があります。
コンドームの正しい使い方
コンドームは正しく使用すれば、高い確率で手軽に行える避妊法です。正しい使用方法と注意点を以下にまとめています。
①傷つけないように端に寄せ封を開ける。爪などで傷がつかないように扱う。

②先端をつまみ空気を抜き、勃起した陰茎に途中まで装着する。

③コンドームが外れないように、陰茎の皮を上に引っ張り調整しながら根本まで装着する。

④射精後すぐに陰茎の根本のコンドームを抑えながら抜き、縛って捨てる。

- コンドームの使用期限を確認
- 財布に入れて持ち歩かない
- 一度装着し外したものは使わない
- 爪の割れや伸び過ぎに注意
発売されてから時間が経過したもの(使用期限3年~5年)や、財布に入れたものの使用は控えてください。
サイズも大きさが合わないものは脱落しやすいため、大きすぎないものを選びましょう。
膣外射精(外出し)

多くの方が避妊行為として捉えている膣外への射精、いわゆる「外出し」ですが、避妊方法としては適していません。
その理由は、射精する前(性行為の最中)にも、精子が出ている場合があるからです。
勃起した際に亀頭から分泌液(カウパー腺液)が出ますが、その中に少量ですが精子が含まれているため、膣内への射精(中出し)が無くても妊娠の可能性があります。
精子は「空気に触れると生殖機能を失う」などの噂もありますが、精子は想像以上に生命力が高いため、空気に触れても生殖能力がゼロにはなりません。
射精後3~5時間は空気に触れても、精子は活動しています。
外出しに失敗し膣内に射精してしまう恐れもあるため、コンドームが手元に無いという理由で外出ししても、避妊効果はあまり無いとお考えください。
安全日や生理日

結論を言いますと、安全日も生理日も避妊が必要です。
「安全日だからゴムはいらない」とお考えの方や、「生理中だから大丈夫」と認識している方が少なからずいらっしゃいます。
安全日とは、リズム法と呼ばれる基礎体温の計測から導き出す「排卵が行われない日」の事ですが、排卵の予定日は条件により変わることがあります。
条件とは、体調の変化や強いストレスです。これらの影響が原因となるため、ご自身でのコントロールは困難となります。
生理中は性器から血液が出るため、膣内に射精しても子宮まで精子が到達できないと考えるのが自然です。
しかし、お伝えしたように精子の生命力は高いため生理が終っても生存している場合があり、数日から1週間生存していれば十分に妊娠する可能性があります。
場合によっては、排卵出血(排卵時に起こる出血)が起こり生理と勘違いし、避妊せずに妊娠に至った例もあります。
つまり、避妊をしなければ、ほぼ「危険日」とお考えください。
洗い流す
避妊に失敗または出来なかった性交渉後、膣内を洗い流しても避妊効果はありません。
避妊性行為の後、シャワーやウォシュレット、ビデなどで膣内を洗えば避妊ができると考える方がいるようですが、これは間違いです。
射精時に膣内に出される数億個もの精子を全て洗い流すのは不可能だからです。
少しでも生命力の強い精子が残っていれば、受精する可能性が十分あります。
成功率の高い避妊法でも油断は禁物
成功率の高い避妊法には以下のものがあります。
服用することで排卵を抑え、受精卵の着床をしにくくする。
子宮内避妊用具(避妊リング・IUS・IUDなど)設置することで子宮内が軽く炎症し、着床障害を起こして避妊する方法。
避妊手術男性の場合は精管を、女性の場合は卵管を切断または糸で結ぶ手術。
しかし、それでも100%ではないと認識してください。
特に低用量ピルは、飲み忘れや、胃腸の不具合により十分な避妊効果を得られない場合があります。
服用は時間を決めて行い、胃腸の不具合を感じたらコンドームなど他の避妊法を組み合わせるなどの対策を行ってください。
子宮内避妊用具や避妊手術(精管結紮術・卵管結紮術)は施術や手術が必要なため、すぐに行える避妊ではありません。しばらく妊娠をお考えで無い方は、パートナーとの相談や期間についてなど計画的に行うと良いでしょう。
避妊に失敗した場合の対処法

妊娠を望まない方で避妊に失敗した(出来なかった)場合でも、不安を抱えたまま日々を過ごす必要はありません。
すぐにアフターピルを服用しましょう。
アフターピルは緊急避妊薬と呼ばれその名の通り、事後に服用して避妊を行う薬です。
次の日の朝に服用しても効果が得られることから、モーニングアフターピルとも呼ばれています。
性行為の後、なるべく早いタイミングで服用することで、高い確率で避妊を行う事ができます。
一般的に72時間以内にアフターピルを服用すれば97%ほどの成功率があるとされています。
それ以降はアフターピルの種類により成功率が75%まで低下していきます。
アフターピルの種類
フィットクリニックのアフターピルには以下の2種類があります。
レボノルゲストレル錠 (海外製) ![]() |
レボノルゲストレル錠 (日本製) ![]() |
エラ![]() |
|
---|---|---|---|
成分 | レボノルゲストレル | レボノルゲストレル | ウリプリスタール酢酸エステル |
価格 | 7,000円 | 12,000円 | 8,000円 |
時間 | 72時間以内 (3日) |
72時間以内 (3日) |
120時間以内 (5日) |
服用 | 2錠/1回 | 1錠/1回 | 1錠/1回 |
避妊率 | 高い | 高い | 高い |
副作用 発現率 |
低い | 低い | 低い |
特徴 | 最も処方されている一般的なアフターピル。 先発薬は「ノルレボ」。 |
最も処方されている一般的なアフターピル。 先発薬は「ノルレボ」。 |
服用までの期間が最も長い。 肥満体質の方でも効果が得られやすい。 |
その他には古くから行われている避妊法に「ヤッペ法」がありますが、現在は「避妊効果が弱い」「副作用が強く現れる」「時間をおいて服用は面倒」などの理由から、処方を行う医療機関が少なくなりました(当院でも取り扱いはありません)。
レボノルゲストレルは、日本で初めて承認されたアフターピル「ノルレボ」の成分名であり、そのジェネリック医薬品の名称です。
72時間以内に服用することで、高い緊急避妊効果を得られます。
現在は、その高い信頼度から国内外でアフターピル処方の第一選択として知られています。
万が一、「性交渉後72時間以上過ぎてしまった」と不安になる方は、さらに効果の強いアフターピルの「エラ」をご使用ください。
エラは120時間(5日間)以内の服用でも、高い避妊成功率があり、肥満体質の方(BMI30以上)でも避妊効果が得られるなどのメリットがあります。
アフターピルの服用をご希望の方はこちらにご連絡ください。
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アフターピルの購入方法
アフターピルはクリニックなどの医療機関で処方してもらうことで、購入することができます。
当院ではアフターピルのオンライン処方を行っております。
妊娠の可能性を不安に思う方で、
- 人との接触を避けたい
- 自宅で緊急避妊を希望
- 誰にも知られたくない
などの理由で通院をしたくない方もいると思います。
オンライン処方では来院いただく必要は無く、以下の手順でアフターピルをご購入いただけます。
①電話でご連絡
⇩
②お薬についての説明
⇩
③薬を選択(レボノルゲストレル or エラ)
⇩
④薬の発送
避妊に失敗したらにすぐアフターピルを使いましょう
これから「避妊に失敗したくない」とお考えの方は、以下の事に注意をしてください。
- コンドームは破損や脱落が起こりやすい
- 膣外射精(外出し)でも妊娠する場合がある
- 安全日や生理日でも「危険日」
- 洗い流しても避妊効果は低い
SNSやネット、人づての情報は不確かなものが多いものです。
今現在妊娠を望まれていない方は、正しい方法で避妊を行うようにしましょう。
万が一、避妊に失敗しても慌てずにアフターピルの服用を行ってください。
早ければ早いほど避妊効果は高くなるので、処方のご相談をする際はなるべく時間を置かないようにしましょう。
フィットクリニックでは、最短で当日に受け取りが可能な、アフターピルのオンライン処方を行っています。
この記事の監修
田中 彩
(たなか あや)医師
- 2015年
- 千葉大学医学部卒業

- 日赤医療センターで産婦人科専門医取得
- 所属学会:日本産科婦人科学会、日本女性医学学会
河北総合病院勤務
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