AGA・薄毛

育毛に良い飲み薬の効果と悩み別おすすめ治療薬を解説!

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
AGA・薄毛

育毛剤と聞くと頭皮に塗布する外用薬をイメージしますが、育毛に良い飲み薬もあります。

このページでは育毛に良い飲み薬の効果と、薄毛の悩みを持った人にどんな薬がおすすめなのかについて詳しく解説しています。

薄毛の改善や予防についてお考えの方は、役立つ情報があるので是非参考にしてください。

育毛に良い飲み薬は、フィットクリニックでもお取り扱いがございます。

今すぐに処方を希望される方は、オンライン診療よりご予約ください。

育毛に良い飲み薬の種類

育毛に良いとされる飲み薬には種類がいくつかあるので、まずは簡単にまとめた表をチェックしてみましょう。

薬名 性別 特徴
フィナステリド 男性 抜け毛の抑制、予防効果がある成分。AGA治療の第一選択薬。
デュタステリド 男性 抜け毛の抑制、予防効果がある成分。フィナステリドに比べ増毛効果があり、広範囲に作用する。
ミノキシジル 男女 発毛効果が認められている成分。内服と外用タイプがある。

健康状態や体質、性別、薬との相性などから、治療により「どうなりたいか」を医師と相談しつつ、上記の中から薬を選んで薄毛にアプローチしていきます。

また、脱毛範囲が広い場合などは治療効率をスムーズにするため、薬を併用しながら治療を進める方法もあります。

塗り薬と飲み薬の違い

育毛剤の塗り薬と飲み薬の違いですが、治療に関係してくる2つのポイントを比較すると次のようになります。

塗り薬 飲み薬
効果 効果は劣るが、必要に応じ用量をコントロールできる。 塗り薬に比べ育毛・発毛効果が高い。
副作用 部分的に使用するため抑えられる。 塗り薬よりは現れる可能性が高く、頭皮以外からも発毛する場合がある。

塗り薬は市販されているものもあり、副作用はあまり出ませんがその分、高い効果も望めません。

飲み薬は、医師の処方が必要となるためドラッグストアなどで気軽に購入はできず、 塗り薬に比べ副作用の現れる確率も高くなりますが、その分高い効果が期待できます。

AGAの症状が進行している方の場合、塗り薬だけでの改善は時間がかかるとお考えください。

それぞれの違いから薄毛の状態だけでなく、効果と副作用のバランスも考え使い分けられるのが理想的です。

フィナステリド

フィナステリドは、AGAの原因にアプローチする薬で、治療薬プロペシアの成分名です。

ヘアサイクルを乱し、軟毛化させるホルモン(ジヒドロテストステロン)が頭皮に発生するのを抑えることで、AGAによる薄毛の進行を止める効果が期待できます。

こうした効果は薄毛改善のための治療だけでなく、予防や治療後の毛量維持にも用いられます。

またフィナステリドがホルモンに影響することで、EDや性欲減退といった男性機能の低下がまれに生じる場合があります。

しかし、発症の確率は0.1〜0.2%ほどなので、大きな心配はありません。

フィナステリドの服用で得られる効果と、副作用のバランスから考えてもメリットの方が大きいため、AGAの改善には必要な薬です。

女性の薄毛は男性の薄毛と原因が違うため、女性の服用は推奨されていません。

【フィナステリド】こんなお悩みの方におすすめ

  • 抜け毛が増えはじめた方
  • 薄毛がこれ以上進行するのを止めたい方
  • 発毛後に毛量をキープしたい方

フィナステリドは服用から早い方だと服用3ヶ月ほどで効果を実感し始めます。

一般的に、効果がしっかり現れるまでの目安はおよそ6ヶ月です。治療開始の時点で、抜ける時期(休止期)の髪がどれぐらいあるかで変わって来るので、改善までには個人差はあります。

いずれにしても毎日服用を続けることが大切な薬になるので、まずは6ヶ月を目標にフィナステリドを服用してください。

デュタステリド

デュタステリドは先発薬ザガーロの成分名です。

AGAの原因を抑える効果の他、発毛・育毛促進も期待できるAGA治療薬です。

フィナステリドとの比較試験では約1.6倍の増毛効果が確認され、毛髪も1.45倍太くなるため、髪のボリュームアップを効果としても実感しやすくなっています。

予防薬にとどまらない強い効果を持つデュタステリドですが、副作用による男性機能低下の発生頻度が約0.2%とわずかに高いです。

ただし、特に気になるほどの差では無いため安心してお使いください。

デュタステリドも、薄毛の原因の違いから女性が使用しても効果が期待できないため、使用は推奨されていません。

【デュタステリド】こんなお悩みの方におすすめ

  • 薄毛が広範囲に広がっている方
  • フィナステリドで効果が出なかった方

デュタステリドは、服用してから6ヶ月ほどで効果を実感し始めます。

毛髪全体に対して休止期(抜ける時期)の占める割合が少ないと、3ヶ月目から効果が出てくる方もいるため、効果の発現には個人差があります。

脱毛している範囲が広い方や、より強い作用を必要としている方は、デュタステリドを選んでみると治療効果を実感しやすくなるはずです。

ミノキシジルタブレット

成分のミノキシジルは育毛剤の中で唯一、発毛が認められている薬です。

ミノキシジルはロゲインやリアップなど外用薬をイメージする方もいますが、ミノキシジルタブレットは服用タイプになります。

男性だけでなく、女性の薄毛にも有効とされ、薄毛により頭皮の弱った血流を改善することで発毛・育毛の効果をもたらしてくれます

男性であればフィナステリドまたはデュタステリド、女性は医療用サプリとの併用により相乗効果も期待できるので、薄毛治療の要とも言えるでしょう。

副作用については、血管拡張による頭痛や胸の痛み、動悸などの症状が出る場合があります。

他にミノキシジルタブレットは頭皮以外にも作用するため、多毛症により体毛が濃くなるケースもありますが、効果の現れを示すものと覚えておいてください。

【ミノキシジルタブレット】こんなお悩みの方におすすめ

  • 以前の毛量を取り戻したい方
  • 市販されているミノキシジル(外用薬)で効果が出なかった方

ミノキシジルタブレットは少なくとも3〜6ヶ月で効果が現れ、服用から1年である程度の毛量を取り戻せます。

時間はかかりますが、髪の成長スピードや弱った髪の健康を整えるには必要な期間です。

またタブレットと外用薬は同じミノキシジルでも、より太い血管に作用するタブレットは発毛・育毛を実感しやすい特徴があります。

薄毛が目立つようになった場合は、ミノキシジルタブレットへの切り替えを考えてみてください。

女性向けにはサプリメントも有効

女性は、男性のように薄毛治療に用いられる飲み薬の種類は多くありません。

ですが女性の場合は、女性ホルモンにより一定の毛量が維持されているので、髪に必要な栄養をサプリメントで補うことで髪の調子が戻りやすい場合があります。

女性の薄毛改善に役立つ、クリニック専売のおすすめサプリメントは以下になります。

サプリ名 性別 特徴
パントガール 女性 女性専用の育毛サプリメント。びまん性脱毛症、白髪などに対し改善効果が期待できる。
HGPα 男女 卵黄由来の育毛活性成分が配合された育毛サプリメント。髪細胞の働きを活発化させ育毛を促す。

パントガール

パントガールは、女性の薄毛への効果が期待される育毛サプリメントです。

パントテン酸やケラチン・シスチンなど、髪の成長をサポートし頭皮環境を整える成分により、弱った髪の健康を回復してくれます。

しかも加齢や出産、ホルモンバランス、生活習慣など、病気による脱毛以外の薄毛にも有効なので、さまざまな髪の悩みに対して活用できます。

また、医薬品ではない成分を使用しているため、副作用もほとんどありません。

軽い下痢や腹痛、胸焼けなどを感じるケースがあるものの、薬のように重い症状へと発展する心配もないので安心してご使用いただけます。

HGPα

HGPα

HGPαは、卵黄由来のオーガニック成分と髪の成長を助けるビタミンB₂を1錠に濃縮したサプリメントです。

成分のHGP(Hair Growth Peptide)は、髪を細胞レベルで活性化させ、毛根への血流を改善することで育毛を促す効果が期待できます。

データによれば24週間服用した57%の方が、「毛髪密度」「硬毛頻度(髪の硬さ)」「毛直径」の変化を実感しており、髪を太く健康に導くことがわかっています。

サプリメントのため副作用もなく、続けるだけで髪質や毛量をキープできるだけに、毎日のお手入れのプラスαとしてHGPαの活用はおすすめです。

育毛に良い飲み薬はクリニックでの処方がおすすめな理由

育毛に良い飲み薬は、クリニックでの処方がおすすめの理由として2つのことがあげられます。

クリニック処方が おすすめの理由

毎日口にするものだからこそ、続けやすく安全に服用できるクリニックでの処方が理想的です。

これらの理由について、もう少し詳しくみていきましょう。

あまり市販されていない

市販されている育毛剤は、いずれかに限られます。

市販の育毛剤の種類
  • 塗り薬
  • サプリメント

市販薬は個人で使用できる手軽さはありますが、処方薬とは違い効き目は穏やかなものとなります。

市販されているものを使用してみて、イメージしていた効果を得られなかったというケースもあり、薄毛の悩みを市販薬だけで改善するのは難しいのが現状です。

飲み薬であれば効果が高い分、市販薬にはない副作用のリスクも伴います。

そのため、薄毛の改善に十分な効き目を求めるのであれば、副作用にも対応できる医師の管理の元で処方してもらう必要があることを覚えておきましょう。

個人輸入にはトラブルが多い

育毛に良いとされる飲み薬は、個人輸入でも購入が可能です。

安さと手軽さの両方のメリットが揃った購入方法ですが、それ以上のデメリットがあることを忘れてはいけません。

個人輸入(海外通販)のデメリット
  • 偽物や粗悪品
  • 健康被害
  • 到着までに少なくとも14日はかかる

薄毛治療は時間がかかるため、偽物や粗悪品により治療が振り出しに戻るのは、その分無駄になります。

さらに、品質上の問題や治療に必要のない成分が含まれていれば、医師でも予測できない副作用による健康被害に遭う恐れもあります。

また飲み薬の効き目を切らさないためにも毎日の服用が必須なので、手元に薬が届くまでに2週間以上かかっていては期待する治療効果を得るのは難しいでしょう。

個人輸入にはトラブルが多いため、薬は医師からの処方がベストです。

薬の説明や改善の状況を診断してもらえ安心

クリニック処方をおすすめするのは、飲み薬を使用する前・中・後で医師が確認すべきことがいくつかあるのも大きな理由です。

クリニックの診察・処方
  • 健康状態
  • 薄毛に合わせた必要な薬の処方
  • 効果の確認
  • アフターケア

これらを自己判断で確認するのは難しく、治療効果も定期的な診察から用量の調整、種類を切り替えるなど細かな調整が必要です。

飲み薬を正しく使って効果を出すためにも、医師の判断に基づき薄毛治療を進めていくようにしましょう。

フィットクリニックでは、オンライン診療によりそれぞれ薄毛の症状に合わせた治療薬の処方を行っています。

来院などの手間もかからず、お手元までお薬を配送しますので、是非ご利用ください。

よくある質問

飲み薬の方が細く短い髪を太くできますか?
飲み薬の方が効き目は強く、特にミノキシジルタブレットという薬は髪を太く丈夫にする効果が期待できます。 髪の成長期を維持するため太く長く成長するのはもちろん、髪1本1本が丈夫になることで抜け毛を抑える効果も期待できます。
市販の飲み薬はありますか?
基本的に育毛に良いとされる飲み薬は「医療用医薬品」になるため、市販薬として販売はされていません。 外用薬の市販薬はありますが、効き目は穏やかで使用も自己流になる場合もあるため、期待する効果に結びつかないケースも珍しくありません。 薄毛の悩みを解消したい場合は、薄毛を専門とする医師に一度相談することをおすすめします。
個人輸入で購入できる飲み薬は薄毛に効きますか?
薄毛の改善に有効な成分がしっかりと配合されていれば効くはずです。 しかし、何の成分が含まれているかは専門機関で調べる以外に方法がなく、飲み続けた結果、効果が得られない、体調を崩した例もあります。 飲み薬は健康状態によっては服用できない人もいるので、リスクから考えても個人輸入はおすすめできません。
飲む育毛剤とサプリの違いはなんですか?
違いは以下です。

飲む育毛剤⇨ 医薬品(薄毛の治療・予防)

サプリ⇨ 食品(栄養のサポート)

飲む育毛剤は"治療"を目的としており、サプリは髪に栄養を与えるための"サポート"が目的です。 どちらが良いと比較するのではなく、治療しながら髪に栄養補給してあげられると、薄毛治療がスムーズに進みやすいものと覚えておきましょう。
市販薬からクリニック処方に切り替えるタイミングはいつがいいですか?
頭皮の透け感や、生え際の後退が目立ってきたタイミングを切り替えの目安にしてください。 薄毛が進行している場合市販薬のみで止めるのは難しく、効き目も穏やかなため治療効果にも限界があります。 また、抜け毛が気になる程度でもクリニック処方を受けることも可能なので、状況に応じて医師にご相談ください。

飲み薬を希望する方は医師の処方が大切

飲み薬は高い効果が期待できる分、注意点もあります。

個人的に使用して体調を崩しては、薬への不信感にも繋がり、マイナスイメージがその後の治療効果にも影響しかねません。

飲み薬はいずれも医師の処方であれば安全に服用できるものなので、処方を希望される方は是非クリニックにご相談ください。