ダイエット中は食べ物のカロリーを意識させられることは多いものの、飲み物にも注意が必要です。
選び方次第でダイエットの効果は左右されるので、ここでは以下の内容についてまとめています。
1日の水分補給は食事の回数よりも多いので、意識的にコントロールしないとカロリーオーバーの原因になってきます。
いずれも痩せるジュースを選ぶ際のヒントになるので、ダイエット中に何を飲むか迷った時にこのページをお役立てください。
ダイエット中にジュースを飲んでもいい?
一般的な清涼飲料水や市販のジュースであれば、ダイエット中には避けるべきです。
これらは糖分が高く、血糖値を急上昇させるため、インスリンの分泌を促して脂肪の蓄積させやすくします。
しかし、水分補給自体は非常に重要です。
適切な水分補給は代謝を助け、体内の老廃物を排出する役割があります。
次に、ダイエット中は水分が重要である理由について詳しく解説していきます。
ダイエット中は水分が重要
ダイエット中こそ、こまめに水分補給することが重要です。
水自体にダイエット効果があるわけではありませんが、体内の約60%を占める水分はさまざまな生理機能をサポートしています。
- 血行促進
- お通じが良くなる
- 食べ過ぎを防ぐ
- むくみ解消
水分を十分に摂取することで血液の循環が良くなり、体全体に酸素や栄養素が効率的に運ばれます。
これにより代謝が活発になり、脂肪燃焼が促進されるためダイエットにも効果的です。
さらに、食事の前に水を飲むと満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぐ効果も。
空腹感を感じたときにまず水を飲むことで、実際には喉の渇きだったなんてこともあります。
日常生活の中で意識的に水分をとり、よりスムーズな減量を目指していきましょう。
ダイエット中におすすめの飲み物
ダイエット中におすすめの飲み物は以下の通りです。
基本的には、低カロリーまたは栄養価の高い飲み物を選ぶのがおすすめです。
これらの飲み物をうまく取り入れるためにも、どのようにダイエットをサポートするのか1つずつ詳しく解説していきます。
白湯
白湯(さゆ)をダイエットに取り入れるのは特におすすめです。
白湯を飲むことで内臓が温まり、新陳代謝が促されることで脂肪を燃焼しやすくなります。
また、体内に蓄積された老廃物を排出するデトックス作用もあり、むくみ改善にも効果的です。
むくみが原因で太って見える場合、白湯を飲むことでボディラインをすっきりさせる効果にもつながります。
白湯は直接的に体重を減らすわけではありませんが、減量をサポートし、むくみも解消されることで結果的にスリムに見える効果が期待できるでしょう。
炭酸水
炭酸水は、食事制限の強い味方となる飲み物です。
炭酸によって胃腸が刺激され、自然と満腹感が得られるため、ついつい食べ過ぎてしまう方には特に効果的となります。
食事前や間食をしたくなるタイミングで取り入れれば、過食を防ぎやすくなります。
ただし、炭酸ジュースなど糖分が含まれているものはNGです。
必要以上に糖分を摂ってしまい、ダイエットには逆効果となるので、無糖のものを選ぶようにしてください。
お茶類
ダイエット中におすすめしたいお茶類をいくつかご紹介します。
- ウーロン茶
ウーロン茶は脂肪分解酵素を含み、食事中や食後に飲むことで脂肪の吸収を抑制してダイエットをサポートします。 - プーアル茶
プーアル茶は発酵過程で生成される酵素が脂肪を分解するため、脂肪の蓄積を防ぎます。 - 緑茶
緑茶にはカテキンが豊富に含まれており、脂肪の吸収を抑えて体脂肪の減少を促したり、代謝を上げる働きも期待できます。 - 黒豆茶
黒豆茶にはサポニンが含まれており、抗酸化作用があります。
むくみの解消や血流の改善にも役立ち、健康的なダイエットをサポートします。
これらのお茶は、毎日の飲み物としても取り入れやすいのが魅力です。
食事や運動のサポートとして、積極的に手に取ってみてください。
コーヒー
コーヒーに含まれるカフェインや、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には以下のような効果が期待できます。
- カフェイン:脂肪燃焼、エネルギー消費のサポート
- クロロゲン酸:糖質の吸収を穏やかにする、脂肪の蓄積を防ぐ
コーヒーを飲むタイミングは、運動前が効果的です。
上記の効果によって脂肪が燃焼されやすくなり、ダイエットの効率を高められます。
ココア
ココアもダイエット中におすすめの飲み物の1つになります。
以下は、ココアの成分の働きにより期待できる主な効果です。
- 脂肪の蓄積抑制
ココアに含まれるカカオポリフェノールには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去して脂肪の蓄積を抑える効果があります。 - 便秘改善
食物繊維が豊富に含まれており、特にリグニンという不溶性食物繊維が便秘の改善に役立ちます。 - 冷え性改善
ココアの成分には、末梢血管を広げて手足の血流を促進する働きがあり、冷えや手足のむくみなどが解消されます。
ダイエット中にココアを取り入れる際は、カロリー面に注意が必要です。
砂糖やミルクが多く含まれたミルクココアではなく、原材料がココアパウダーのみの純ココアを使用することをおすすめします。
プロテイン
プロテインには以下のような効果が期待されています。
- 筋肉の維持と増強
- 満腹感の持続
- カロリーコントロール
プロテインは高たんぱくでありながら脂質が少ないため、カロリーや脂質の摂取量を抑えつつ、身体に必要なたんぱく質を補うことができます。
消化に時間がかかるため、満腹感が持続しやすく、食欲のコントロールにも役立ちます。
特にソイプロテインは消化がゆっくりなので、長時間にわたって満腹感が持続するためおすすめです。
また、ダイエット中は体脂肪とともに筋肉も分解されやすくなりますが、タンパク質(プロテイン)を摂取することで筋肉を維持しやすくなります。
ダイエット中にプロテインを取り入れる際は、目的に応じて運動前後や間食の置き換えとして飲むのが効果的です。
スムージー
スムージーは、フルーツや野菜を手軽に摂取できるため、ダイエット中に非常におすすめです。
特に、野菜が苦手な方でも組み合わせ次第では美味しく飲めるため、偏った栄養バランスを整えるのに役立ちます。
アレンジとして、豆乳を入れると満腹感が長続きするのでおすすめです。
市販されているスムージーもいくつもありますが、砂糖が含まれている場合があります。
できるだけ自分で作るようにし、レシピのバリエーションも豊富なので、インターネットで作り方を調べて日替わりで楽しめるのもスムージーの魅力です。
ダイエット中に避けたほうがいいジュース・飲み物
ダイエット中に避けたほうが良いジュースのわかりやすいものでいえば、甘い飲み物は糖分の摂りすぎを招くので控えるべきです。
また、この他にも意外にも高カロリー・高糖質なジュースや飲み物もあるので注意が必要です。
- コンビニや市販で買える野菜ジュース
- カロリーゼロジュース
- アルコール
これらはダイエットの妨げになり、気づかず口にしているとダイエットに失敗する原因にもなりかねません。
以下で、それぞれのジュース・飲み物をなぜ避けるべきかについて詳しく解説していきます。
コンビニや市販で買える野菜ジュース
「野菜ジュース=健康的な飲み物」をイメージするかもしれません。
しかし、コンビニやスーパーに陳列されている市販の野菜ジュースは主に2種類あります。
- 飲みやすくするために砂糖や果糖を含んだ製品
- 無添加の製品
砂糖や果糖を多く含んだ野菜ジュースは、甘いジュースとなんら変わりがありません。
いくら野菜の栄養を含んでいても、それ以上に糖質を摂ってしまうので太る原因になってしまいます。
製品によっては少ない量でも簡単にカロリーオーバーするので、ダイエットには逆効果となることもあるので覚えておいてください。
カロリーゼロジュース
「カロリーゼロ」の表記は、ダイエットで理想的な飲み物のように見えるはずです。
通常よりも低カロリーであることは間違いありませんが、カロリーがまったくないわけではありません。
カロリーオフ:内容量100mlあたり20kcal以下
また、カロリーゼロジュースは人工甘味料で甘さを出しており、その甘さは砂糖の数百倍にもなり、少量を含むだけで甘味のある低カロリーな食品が作れます。
そのためダイエット効果が期待される一方で、食欲が増したり、長期的には腸内環境の悪化につながるなどの報告もあります。
人工甘味料については肥満や糖尿病のリスクも危惧されているので、「どれだけ飲んでも大丈夫!」と過信はしないようにしてください。
アルコール
ダイエット中にアルコールを避けるべき理由はいくつかあります。
まず、アルコール自体が高カロリーであり、特に糖質も多く含むビールや梅酒は数杯でもカロリーオーバーにつながりやすいです。
ちなみに、アルコール1gあたりのカロリー値は約7kcalとなり、これは脂肪(約9kcal)に次いで高い数値になります。
また、アルコールは肝臓で代謝される際に、脂肪の代謝を妨げます。
これにより中性脂肪が増えてしまい、脂肪が蓄積されやすくなってしまいます。
他にもアルコールにより食欲が刺激されて過食を招いたり、利尿作用により水分バランスが崩れてむくみを引き起こすこともあります。
可能な限りダイエット中のアルコールは控え、どうしても飲みたい場合には、糖質オフのビールや蒸留酒(ウイスキー)などを意識的に選んでみてください。
ダイエット中に水分を摂取するポイント
ダイエット中に水分を摂取するポイントは、以下のとおりです。
- 飲むタイミングを意識する
- 常温やあたたかい飲み物にする
- 栄養を考慮して飲み物を選ぶ
同じ飲み物であっても、いつ、どう摂るかを意識するだけで、ダイエットをサポートする働きは変わってきます。
以下で、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
飲むタイミングを意識する
ダイエット中はこまめな水分補給が基本ですが、特に意識して水分をとった方が良いタイミングがあります。
- 起床時
朝起きた時にコップ一杯の水を飲むことで代謝を活性化し、胃腸も目覚めやすくなり、朝の排便を促進します。 - 食事前
食事の30分前に水を飲むと満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぐ効果や食後の血糖値の急上昇を抑える効果もあります。 - 運動後
運動によって失われた水分を補うために水分を補給することで、身体の回復を助け、代謝を維持します。 - 入浴後
汗で失われた水分を補い、体温調節を助けます。 - 就寝前
就寝前にコップ一杯の水を飲むことで、睡眠中の脱水を防ぎます。
これらのタイミングを意識して水分を摂取することで、効率的にダイエットをサポートすることができます。
常温やあたたかい飲み物にする
常温以上の飲み物で体を中からあたためることで、以下のような効果が期待できます。
- 代謝アップ(脂肪燃焼を助ける)
- デトックス作用
- 消化機能を助ける
また、あたたかい飲み物はリラックス効果があり、ダイエット中のストレスの軽減にも役立ちます。
冷たい飲み物が悪いわけではありませんが、体を冷やすことは基礎代謝を下げてしまい、消費カロリーが減ってしまう可能性があります。
むくみなどにもつながりやすくなるので、ダイエット中の飲み物は常温以上を選ぶことを意識していきましょう。
栄養を考慮して飲み物を選ぶ
ダイエット中は食事制限により栄養が偏りがちなため、効率よく栄養補給できる飲み物を選ぶことも重要です。
タンパク質やビタミン、ミネラルといった、不足しがちな栄養素は飲み物からも摂ることができます。
たとえば、スムージーは栄養価が高いため、食事の置き換えダイエットとしても人気が高いです。
必要な栄養素を補えるだけでなく、取り入れる青果物によっては脂質や糖質も補えるので、身体のパフォーマンスを高めるのにも優れたドリンクメニューとなります。
また、豆乳や無糖ヨーグルトなどを加えれば、タンパク質の不足も補え、満腹感も得やすいので一石二鳥です。
バリエーションも豊富で、飽きずに続けやすいので、ダイエット中の栄養バランスをキープしつつ、健康的な体重管理には積極的に取り入れたい飲み物となっています。
まとめ:おすすめドリンクを飲んでダイエットをサポート
この記事のまとめは以下となります。
- ジュース類は糖分が多いのでダイエット中は避けるべき
- 白湯や炭酸水、カフェイン類はダイエットのサポートになる
- 市販の野菜ジュースやアルコールなどは控える
- タイミング・温度・栄養バランスを意識した水分補給が重要
水分はよく口にするものだからこそ、ダイエット中は「何を・いつ・どう飲むか」で減量の効率も変わってきます。
普段から甘いドリンクを手に取りがちな方は、この機会に飲み物にも意識を向けてダイエットを成功へと導いていきましょう。
また、ダイエットが思うように進まないという時もあるはずです。
より効率的に痩せたい場合には、医師が提供するメディカルダイエットもご検討ください。
フィットクリニックのメディカルダイエット
フィットクリニックでは、メディカルダイエットとして各種ダイエット薬をご用意しています。
これらのダイエット薬は、肥満の原因に直接アプローチしたり、太る原因となる生活習慣の見直しをサポートします。
食事制限など自己管理が必要なダイエットは簡単なことではないので、無理なく続けられる方法としてメディカルダイエットもご検討ください。
当院が取り扱う各種ダイエット薬についての詳しい情報は、以下のページで解説しています。
よくある質問
- おすすめの飲み物:白湯、炭酸水(無糖)、カフェイン類 など
- 控えた方がいい飲み物:市販の野菜ジュース、カロリーゼロ、アルコール など
そのため、ダイエット中はカロリーがない飲み物を基本に選ぶのがおすすめです。
飲みすぎれば逆効果となり、人工甘味料の甘さで食欲が増すこともあり、過度の飲みすぎには注意が必要です。
肥満の原因や生活習慣に合わせたダイエット薬の処方により、食事を無理に我慢しなくても自然に減量効果が得られます。
短期間の集中痩せや、長期的な体型維持にも役立つので、自己管理が苦手な方には適した治療となっています。
また運動などを取り入れた際は、これにプラスして水分を補給するようにしてください。
寝起き、仕事前、食事、入浴後など、生活の区切りでこまめに摂取すると自然と必要量を摂取しやすくなります。