そのため、確実に痩せるとは言い切れません。
なお、服用中だからといって明らかな食べ過ぎは効果を半減させてしまいます。
フォシーガの服用を機に1日の食事量もコントロールしてみるとダイエット効果を実感しやすくなります。
フォシーガはダイエット効果が期待できる糖尿病治療薬です。
糖を尿から排泄する働きをもつことから、服用するだけで痩せるとメディカルダイエットの1つとして注目されています。
ただし、「飲むだけで痩せる」というのは、にわかに信じがたいという方もいることでしょう。
そこで、このページではフォシーガのダイエット効果について詳しく解説していきます。
体重減少量や効果的な使用方法も併せて紹介していますので、ダイエットに興味がある方はぜひ確認してみてください。
フォシーガとは、2014年に日本で承認された糖尿病治療薬です。
有効成分ダパグリフロジンは、余分な糖を尿と一緒に排泄して血糖値の上昇を抑える作用をもつ「SGLT2阻害薬」に分類されます。
現在はメディカルダイエットのお薬としても用いられていますが、一般的には以下の病気の場合に処方されています。
フォシーガを服用することで、一定量の糖質を排泄します。
その結果、甘いものや炭水化物などの食事制限や運動しなくとも体重のコントロールが可能となります。
フォシーガのダイエット効果について次項で詳しく確認してみましょう。
フォシーガの糖質を体外へと排泄させる作用により、糖質が中性脂肪になるのを防ぐ効果があります。
糖質制限ダイエットに近い効果と考えるとわかりやすいかもしれません。
体重減少だけでなく、脂肪の付きにくい体質へと変化していきますので、引き締まった身体づくりにも役立てられるでしょう。
具体的なダイエット効果ですが、「5mg」と「10mg」の2つの用量を使った24週間の試験では次のような結果が得られています。
試験中の食事制限はなく、1ヶ月で-0.5kg前後の体重減少が見られたという報告があります。
フォシーガの1日のカロリー排出量は、約200〜500kcalとされています。
ここでイメージしやすいように、運動による消費カロリーと比較してみましょう。
フォシーガと同等のカロリーを消費するためには、毎日1時間の運動が必要です。
なお、肥満であれば基礎代謝も落ちていると考えられます。
同じように体重を落とすためには、身体への負荷をさらに増やさなければならないでしょう。
フォシーガは、服用したその日から約200〜500kcal分の食事に含まれる糖質をカットしてくれます。
体重を1kg減らすには約7,200kcalの消費が必要です。
そのため、個人差はあるものの体重の変化を実感しはじめるのは、半月〜1ヶ月ほどを目安にしておくと良いでしょう。
フォシーガは、1回の服用で効果が24時間持続します。
服用から8〜12時間後を境にゆるやかに効き目は落ちていき、24時間が経過すると効果をほぼ失います。
フォシーガの服用方法は、以下の通りです。
基本的にいつ服用しても問題はなく、食前・食中・食後のいつでも構いません。
1日3食(朝・昼・晩)であれば、朝に服用しておくとフォシーガの糖質カット効果を最大限に活かすことが可能です。
フォシーガの10mgは、ダイエット目的では使用することは原則ありません。
5mgが基本になり、用量を増やすケースは次に限られています。
「用量=効果」と結びつけてしまいがちですが、健康な方が高用量を使うことは副作用のリスクからも推奨されていません。
治療用量については医師が判断するため、ダイエット効果を求めるあまりに自己判断で用量を増やしてしまうことのないようにしましょう。
フォシーガの主な副作用は以下の通りです。
上記以外でも1%未満で下痢、腹痛、悪心、頭痛、発疹などの副作用が起こる可能性があります。
フォシーガの重篤な副作用は以下の通りです。
服用中に上記のような症状があらわれた場合や異変を感じた場合は早急に医師に相談してください。
フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。
ただし、飲み合わせに注意が必要な併用注意薬があるため、ここで確認しておきましょう。
これらのお薬とフォシーガを併用することで、効果が安定しなくなることや副作用が起こりやすくなる可能性があります。
重篤な副作用を引き起こす可能性もあるため、服用中のお薬がある場合は診察時に必ず医師に伝えるようにしましょう。
メディカルダイエット薬として注目されているリベルサスやメトホルミンは前述で紹介したフォシーガの併用注意薬(併用に注意が必要な薬)に該当します。
併用することで低血糖などの副作用を引き起こす危険性が高まるため注意が必要です。
ここでリベルサスとメトホルミンがどのようなお薬なのか確認しておきましょう。
これらのお薬とフォシーガを併用するには注意が必要です。
どうしても併用をしたい場合は、自己判断ではなく必ず医師に相談しましょう。
以下のページではメディカルダイエットの薬の種類について紹介しています。
他のお薬の効果も知りたいという場合は、以下から確認してみてください。
体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。
以下に該当する方はフォシーガの服用は禁止されています。
①に該当する方は、フォシーガを服用することでアレルギー反応を起こす危険性があります。
②と③に該当する方については、輸血やインスリンでの血糖値の改善・管理が適しているとされています。
フォシーガの服用がリスクとならないためにも、持病の有無やアレルギーがあれば医師に事前に伝えるようにしましょう。
フォシーガの服用は禁止されていないものの、服用できるかの医師の判断が必要な方もいます。
以下に該当する方は服用前に必ず医師に確認を取りましょう。
感染症の悪化や、重い副作用の引き金になることもあるので、フォシーガを服用できるかは医師に判断してもらうようにしましょう。
フォシーガのダイエット効果をさらに高めるための方法は以下の通りです。
無理な運動や食事制限は必要ありませんが、ほんの少し意識を変えるだけで治療効率向上につながります。
もう少し詳しく確認していきましょう。
生活習慣に運動を取り入れることで、筋肉量が増えて代謝がよくなります。
ここで、運動が苦手という方もいるでしょう。
もちろん、最初から「きつい」と感じてしまうような強度の高い運動をする必要はありません。
日常生活の中で簡単に取り入れられる以下のようなちょっとした運動からはじめてみましょう。
わざわざ運動のための時間を設ける必要はなく、日常生活で簡単に行えるもので問題ありません。
身体を動かすことになれてきたら、ウォーキングのペースをあげてみたり、筋トレによる引き締め効果を狙ってみたりするのも1つの方法です。
参考までに糖尿病を改善するために推奨されている運動量を紹介します。
運動によって糖質と脂肪を効率よく代謝できるようになりますので、フォシーガのダイエット効果をより高めてくれます。
普段から食べ過ぎてしまっている方は、食生活の改善を図ってみましょう。
以下は改善ポイントの例です。
こうした食べ方のコツさえ掴んでしまえば、毎回の食事で物足りなさを感じることは少なくなり、体重減少に繋がります。
なにより治療後の体型維持にも役立ちますので、フォシーガの服用中に食生活も改善してみましょう。
以下のページでダイエットに効果的な食事について解説しています。
興味がある方はぜひ確認してみてください。