なので、どちらが痩せるとは一概には言えませんが、使用実績から考えるとサクセンダの方が豊富です。
ただ、サクセンダは自己注射になります。
もし注射に対して抵抗があるようであれば、リベルサスを使用するのがおすすめです。
このページでは、リベルサスのダイエット効果や費用、保険診療の条件などについて詳しく解説しています。
自己流のダイエットで思うような成果が出ていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
リベルサスとは、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる飲み薬です。
GLP-1は身体の中にもともと存在しているホルモンになり、経口摂取することで食後に血糖値が上がるのを抑えます。
この働きがメディカルダイエットにも応用され、注射剤のみだったGLP-1受容体作動薬の新しい選択として注目されています。
他にもGLP-1にはさまざまな効果が期待できるので、リベルサスをメディカルダイエットに用いた際に得られる効果について詳しく見ていきましょう。
リベルサスのダイエット効果は、次のとおりです。
食後の血糖値をコントロールする
⇨ 脂肪の分解・燃焼を促し、身体に脂肪を溜め込みにくくする
食欲を抑える
⇨ 満腹中枢に働きかけ、食欲や空腹のストレスを抑える
食事量を減らす
⇨ 胃の運動を抑えて消化スピードを遅らせ、少ない食事量で満足できる
毎食の自然な摂取カロリーダウンが期待でき、基礎代謝UPによって体質から太りにくくさせる効果が期待できます。
また、体重減少効果については個人差はありますが、早い方で3ヶ月で実感できるはずです。
海外の研究からも体重減少率が3ヶ月で5.9%、6ヶ月で10.9%というデータも出ており、リベルサスは服用を続けることで減量効果が期待できるお薬になります。
リベルサスの飲み方は、次のとおりです。
飲む時の注意点
※リベルサスは胃に物が入っていると吸収率が低下するため、食後や服用直後の飲食は効果を弱める原因になります。
リベルサスの副作用は、次のとおりです。
5%以上 | 1〜5%未満 | 0.5〜1%未満 | 頻度不明 | |
---|---|---|---|---|
免疫系障害 | 過敏症(発疹、蕁麻疹など) | |||
代謝及び栄養障害 | 食欲減退 | |||
神経系障害 | 頭痛 | 浮動性めまい、味覚異常 | ||
眼障害 | 糖尿病網膜症 | |||
心臓障害 | 心拍数増加 | |||
胃腸障害 | 悪心、下痢 |
便秘、嘔吐、腹部不快感、腹痛、消化不良、 上腹部痛、腹部膨満、胃食道逆流性疾患 |
鼓腸、胃炎、おくび | |
肝胆道系障害 | 胆石症 | |||
全身障害及び投与部位状態 | 疲労、無力症 | |||
臨床検査 | リパーゼ増加 |
体重減少、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、 アミラーゼ増加 |
胃腸症状が現れやすいですが、服用を続けていると次第に症状が治ってきます。
服用による体調面の変化を見るためにも、低用量から徐々に用量を上げていくのが一般的です。
リベルサスは、稀に重い副作用が出てしまうことが報告されています。
低血糖
⇨ ふるえ、動悸、冷や汗、空腹感 など
急性膵炎
⇨ 嘔吐を伴う激しい腹痛(ヘソからみぞおち周囲から次第に腹部全体に広がる)、背部痛 など
注意したいのが、過度な食事制限を行ってしまうと低血糖が起こりやすくなります。
また、他の糖尿病治療薬(SU薬やインスリン製剤など)を使用している方も同様です。
万が一、低血糖が起きた場合に備えて、砂糖やブドウ糖の入った飲食物を携帯しておくようにしましょう。
リベルサスには、併用禁忌薬に該当するお薬はありません。
ただし、併用する際に注意が必要なお薬がいくつかあります。
これらのお薬との併用は、血糖値を下げる作用を強めるおそれがあるので注意です。
また、レボチロキシン製剤(甲状腺ホルモン製剤)との併用にも注意が必要です。
リベルサスによる消化スピードを遅らせる作用が、レボチロキシン製剤の作用を強めることがあります。
併用注意薬は副作用が強く出る原因にもなるので、もし服用中のお薬や追加で必要になった際は医師に伝えるようにしてください。
リベルサスは、健康状態によっては慎重な服用が必要になります。
膵炎の既往歴がある人
⇨ リベルサスは急性膵炎を起こすおそれがあるため
重度の胃腸不全麻痺など、重度の胃腸障害がある人
⇨ 胃腸障害の症状が悪化するおそれがある
低血糖を起こすおそれがある以下の人
⇨ 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全・栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態・激しい筋肉運動・過度のアルコール摂取者
胃の摘出術を受けた人
⇨ リベルサスは胃で吸収されるため、有効性が弱まる可能性がある
妊娠予定2ヶ月以内の女性・妊婦・授乳婦
⇨ 原則リベルサスの使用は認められていない
高齢者
⇨ 一般的に生理機能が低下しているため
持病やライフステージによっては、医師の判断からリベルサスを服用ができないケースがあるので覚えておきましょう。
次に該当する人は、リベルサスを服用することができません。
リベルサスの成分に対してアレルギー(過敏症)の既往歴がある人
⇨ アナフィラキシーを避けるため
糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の人
⇨ インスリン製剤による治療が必須となるため
重症感染症、手術などの緊急の場合
⇨ インスリン製剤による血糖管理が望ましいため
リベルサスの服用が他の治療に影響したり、副作用を起こす原因となるので、治療中の病気やアレルギーがあれば必ず医師に伝えるようにしてください。
リベルサスの購入方法としてあげられるのが、いずれかの方法です。
医療機関で肥満症と診断されるにはいくつかの条件があるため、一般的なダイエット外来よりも、美容クリニックなどでリベルサスを処方してもらうのがスムーズです。
また、海外通販についてはトラブルが絶えず、危険を伴います。
リベルサスは自己判断で服用できないお薬になるので、興味本位で手を出すのは控えるようにしましょう。
リベルサスの個人輸入が危険な理由としてあげられるのが、次のようなことです。
医師を介さないで購入できてしまうため、正しいルートから正規品が手元に届くとは限りません。
口にしてしまうと健康被害が起こる可能性もあるので、リベルサスの購入は医師処方に限ります。
また、「服用できない人」「併用注意薬」「慎重投与」など、安全にリベルサスを服用するためには専門的な知識が必要になります。
こうした服用上のルールを守らなければ、重い副作用を起こす原因にもなりかねません。
ダイエットと引き換えに健康を失ってしまっては本末転倒なので、リベルサスの服用を希望される人は医師にご相談ください。
リベルサスを服用する上でかかる費用としては、次の参考にしてみてください。
この他に経過観察にかかる再診料や、医療機関によっては調剤費などがかかることもあります。
また、リベルサスは保険が適用されませんが、2023年4月から発売となった「ウゴービ」については肥満症が適応となりました。
リベルサスと同じ有効成分セマグルチドが含まれているため、同じダイエット効果を期待できます。
ただし、剤形は注射剤(自己注射)となり、保険が適用されるためには条件をいくつか満たす必要があります。
少し太った程度では保険は適用されないので、誰しもが保険でダイエットできるわけではなく、自己注射に抵抗がある人にはハードルが高いことは覚えておきましょう。
保険診療でウゴービを処方してもらう条件は、次のとおりです。
※耐糖能障害 (2型糖尿病・耐糖能異常など) 、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞・一過性脳虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、運動器疾患 (変形性関節症:膝・股関節・手指関、変形性脊椎症)、肥満関連腎臓病
健康状態に問題がなく、単に太ったというだけでは健康保険は適用されません。
特定の生活習慣病を患っており、さらに高度肥満あるいは、肥満によって健康被害が出ているケースに限られています。