40代になると、以前と同じ食事や運動を続けていても「体重が落ちにくくなった」「お腹まわりに脂肪がつきやすくなった」など、体の変化を感じる方もいます。
40代のダイエットでまず取り組みたいのは、以下の内容です。
まず取り組みたいこと
- 食事量・内容を把握する
- 今より身体活動を増やす
- 筋トレを週2~3日取り入れる
- 十分な睡眠時間を確保する
- 無理な短期減量を避ける
短期間で大幅に体重を落とそうとするのではなく、現在の体重や生活習慣を確認しながら、無理なく続けられる方法で体重管理を行うことが大切です。
このページでは、40代が痩せにくいと感じる原因や、何から始めればよいのか、食事・運動のポイント、体重管理が難しい場合の医療機関への相談について解説します。
太る原因と痩せる方法については以下のページで詳しく解説しています。 太る原因と痩せる方法
40代が痩せにくい理由を知っておく
40代は、「太りやすく痩せづらい」とされています。
ダイエットに励んでも一向に成果が出ないことは珍しくなく、変わりゆく体型に歯止めが利かず、肩を落としてしまう方もいるはずです。
なぜ40代は痩せにくいのか、男女別にその理由について詳しく見ていきましょう。
40代女性の場合
40代女性は、更年期に近づくにつれて卵巣機能が徐々に低下し、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が変化・低下していきます。
特にエストロゲンは、閉経に向かって大きく変動しながら減少します。
また、閉経前後には体脂肪のつき方が変化し、お腹まわりや背中に脂肪がつきやすくなるため体型が変わりやすくなります。
さらに、加齢に伴う筋肉量や活動量の低下、食生活など複数の要因が体重や体脂肪に影響します。
- 女性ホルモンの変化
- 筋肉量・活動量の低下
- 食生活
- 睡眠
- ストレス
そのため40代のダイエットでは、食事量だけを減らすのではなく、筋肉量を維持する運動や食生活、睡眠などを総合的に見直すことが大切です。
さらに、女性ホルモン分泌の低下に伴い、男性ホルモンが相対的に増えることで内臓脂肪がつきやすく、より痩せにくい体へと変化していきます。 お腹だけ太る原因
40代男性の場合
40代男性の場合、加齢に伴う筋肉量や身体活動量の低下により、1日の消費エネルギーが減りやすくなります。
消費エネルギーが減ると、余ったエネルギーが脂肪として蓄積されやすいため、体脂肪が増えやすくなります。
また、代謝の衰えによって太りやすくなっているところに、さらに拍車をかけてしまうのが次のような生活習慣です。
- 運動不足
- 10代、20代と変わらない食事感覚
- 飲酒や睡眠不足
- ストレスによる暴飲暴食
など
年齢を重ねると食が細くなりやすい傾向にはあるものの、体を動かさず、若い頃と変わらない生活を送ってしまうと体重や体脂肪の増加につながる可能性があります。
間違ったダイエットをしないために知っておきたいこと
間違ったダイエットをしないためにも、はじめに知っておきたいことをまとめました。
極端な食事制限は避ける
食事量を大きく減らせば体重が落ちることはありますが、体脂肪だけでなく筋肉量も減少しやすく、必要な栄養素が不足するおそれがあります。
また、無理な食事制限は長く続けにくく、元の食生活に戻った際に体重が増えるリバウンドの原因にもなります。
摂取エネルギーや栄養バランスを見直しながら、継続できる方法で減量することが大切です。
むくみ取りは余分な水分が抜けただけ
むくみが消えると見た目もすっきりしますが、痩せるとは別です。
皮膚の下にたまった余分な水分が体から抜けるので体重は落ちますが、
体脂肪が減ったわけではありません。
置き換えダイエットは偏食になりがち
特定の食品や栄養素だけを極端に制限する置き換えダイエットでは、必要な栄養素が不足する可能性があります。
「〇〇さえ食べていれば」というマインドにも陥りやすく、ほかの食事の栄養バランスに注意が向かなくなることもあります。
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40代のダイエットでは生活習慣を整えることが大切
40代のダイエットは、まず体内のコンディションから整えていきましょう。
食事・運動・睡眠などの生活習慣を見直し、無理なく継続できる状態をつくることが重要です。
具体的な方法を以下で紹介します。
生活習慣などの改善
体内のコンディションを整えるためには、規則正しい生活リズムがとても大切です。
食事
痩せたい方は、食事の取り方が大切です。
朝食を摂ることで日中の活動に必要なエネルギーを補給でき、昼食時の食べ過ぎを防ぐことにもつながります。
また、日中は身体活動によるエネルギー消費があるため、食事量や内容は1日を通してバランスよく調整しましょう。
夕食は時間を一律に決める必要はありませんが、就寝直前に多量の食事を摂ることは避けるのがおすすめです。 ダイエット中の食事
睡眠
睡眠時間によって、食欲に関わるホルモンの分泌が変化することがわかっています。
- 寝不足:
「グレリン」と呼ばれる、空腹を感じやすくさせるホルモンが増える - 十分な睡眠:
「レプチン」と呼ばれる、食欲を抑えるホルモンが分泌されやすくなる
寝不足続きや昼夜逆転の睡眠リズムは太りやすくなるので、成人では6時間以上を目安に、自分に必要な睡眠時間を確保するとともに、「眠って休養が取れた」と感じられる睡眠を目指すことが大切です。
運動
運動は、筋力がつくことで代謝を高めることにつながります。
筋力トレーニングは週2〜3日を目安に取り入れ、日常生活でもできるだけ身体活動を増やしましょう。
すぐに始められる運動
- まず1日10分多く歩く
- エレベーターを階段に変える
- 週2~3日のスクワット
基礎代謝を上げる
筋肉量を維持し、身体活動量を増やすことで基礎代謝を上げ、1日のエネルギー消費量を増やすことにつながります。
40代のダイエットでは、筋肉量を維持しながら、日常の身体活動量を増やすことが大切です。
取り入れやすい運動には、次のようなものがあります。
つながる運動
- 筋トレ(スクワットなど大きな筋肉を使う運動)
- 有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)
- 階段を使う、歩く時間を増やすなど日常生活での身体活動
など
筋肉は加齢や運動不足によって減少しやすいため、筋トレを取り入れて筋肉量の維持を目指しましょう。
また、ウォーキングなどの有酸素運動や、日常生活でこまめに体を動かすこともエネルギー消費量を増やすことにつながります。
いきなり運動量を増やすのではなく、ライフスタイルや体力に合わせて、無理なく続けられることから始めてみましょう。
急な体重増加には病気や薬剤などが関係することも
もし40代になり急に体重が増加した場合、単純に食べ過ぎだけでなく、他の疾患が原因となっている可能性もあります。
- 甲状腺機能低下症
- クッシング症候群
- 薬剤の影響
- 更年期に伴う生活・身体変化
気になる場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。
40代におすすめのダイエット方法
40代におすすめのダイエット方法は、次のポイントを意識して、無理なく継続できる方法を選びましょう。
- 基礎代謝を上げる
- 1日のエネルギー消費量に合った食事をする
また、ダイエットは痩せるをゴールにするのではなく、その後も体型維持できるような無理なく続けられる方法を取り入れていきましょう。
中長期的なダイエット計画を立てる
「1ヶ月で〇kg痩せる」と短期間で大幅な減量を目指すと、無理な食事制限や運動につながり、継続が難しくなることがあります。
減量の適切なペースは、現在の体重や体格、健康状態などによって異なるため、一律に「1ヶ月〇kg」と決めるのではなく、無理なく続けられる目標を設定することが大切です。
40代のダイエットでは短期間の結果だけを求めず、食事や運動などの生活習慣を少しずつ改善し、中長期的に体重管理を続けていきましょう。
注意:
BMI25以上の「肥満」と「肥満症」は同じではありません。
- 肥満→BMIが25以上の状態。健康上の問題がない場合は病気ではない。
- 肥満症→BMI25以上の肥満があり、健康障害を合併しているまたは内臓脂肪型肥満がある状態。治療の対象。
身体や関節に負荷の少ない運動から始める
日頃から運動する習慣がない方がダイエットのためとはいえ、体を急に動かしてしまうとケガを誘発してしまいます。
せっかく時間を作って運動してもパフォーマンスを下げてしまうため、軽い負荷からスタートして少しずつ高めていくのがポイントです。
また、ウォームアップなどの準備運動や、運動後のクールダウンは必ず行いましょう。
体を慣らさずに筋トレや有酸素運動を行うと肉離れや腰痛の原因にもなり、クールダウンをおろそかにすれば体力の回復に時間がかかってしまいます。
長く続けるためにも、運動前後のメンテナンスも忘れないようにしてください。
適度な運動
ダイエットの最大の壁「やる気」を出すには
「痩せたい!」とは思うものの、行動が伴わない方も少なくないはずです。
面倒だったり、辛さのイメージが強いのかもしれませんが、とにかく簡単なことからスタートしてみましょう。
- 階段を使ってみる
- 1食だけ食事内容を変えてみる
など
ダイエットの良いところは、行動によって何かしらの結果が目に見えるところです。
気づけば日々の変化が楽しみになっていることもあり、行動さえしてしまえば後からやる気はついてきます。
なかなかスイッチが入らない時は、考え方を変えてみるのがダイエットに踏み切るコツと言えるでしょう。
すぐに痩せたい場合はメディカルダイエットも選択肢
40代で、「できるだけ早く痩せたい」「食事や運動だけでは体重を落としにくい」という場合は、メディカルダイエットを検討する方法もあります。
メディカルダイエットは、医師が健康状態や体重、既往歴などを確認したうえで、必要に応じて治療を行う方法です。
ただし、短期間での減量を希望する方でも、体重や健康状態に適した減量ペースは異なります。
治療中も食事や運動などの生活習慣を見直しながら、無理のない体重管理を続けることが大切です。
当院のメディカルダイエットでは、以下の内服薬や漢方薬を取り扱っています。
| 処方 タイプ |
取扱い製品 | 価格 |
|---|---|---|
| 内服薬 |
ゼニカルジェネリック 120mg 脂質の吸収を抑える |
4,500円~6,000円/30錠 |
|
メトホルミン 500mg 糖の吸収を抑える、食欲抑制、脂肪燃焼 |
3,000円~4,500円/30錠 | |
| 漢方薬 |
防風通聖散エキス顆粒7.5g むくみ・便秘改善、脂肪分解 |
4,230円~6,030円/90包 |
※価格は定期配送を含む
食事のセルフコントロールが難しい方や、ケガなどの事情から運動できない方も含め、ダイエットでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
40代のダイエットでよくある質問
-
- Q
40代のダイエットは何から始めればいい?
- A
40代のダイエットは、基礎代謝を上げるための運動や食事に気を付けるなど、以下の生活習慣の改善からはじめていきましょう。
- BMI・体重・腹囲を確認
- 食事内容を1週間記録
- 今より身体活動を増やす
- 睡眠を確保
- 無理のない目標を決める
- Q
-
- Q
即効性のあるダイエット方法は?
-
A
ダイエットに即効性を求める方は、メディカルダイエットを検討してみてください。
ただし、短期間で大幅に体重を落とす方法は身体への負担が大きいため、食事や運動だけでは体重管理が難しい方は一度ご相談ください。
- Q
-
- Q
運動しない40代はどうなりますか?
-
A
身体活動不足によって、以下の状態になりやすい傾向があります。40代の方の場合、基礎代謝の低下や、体型の変化、生活習慣病のリスク上昇につながる可能性があります。
- 筋力・筋肉量が低下しやすくなる
- エネルギー消費量が減る
- 生活習慣病リスクにも関係する
- Q
-
- Q
40代の基礎代謝は?
-
A
厚生労働省の基礎代謝基準値を参考にすると、30~49歳では以下が目安です。
例えば体重65kgの場合、基礎代謝量の目安は男性で約1,463kcal/日、女性で約1,424kcal/日です。- 男性:22.5kcal/kg/日
- 女性:21.9kcal/kg/日
ただし、実際の基礎代謝量には個人差があります。ダイエットでは基礎代謝だけに注目せず、筋肉量を維持する運動や日常の身体活動を増やし、1日の消費エネルギー全体を意識することが大切です。
- Q
-
- Q
40代でも家で簡単にできる運動は?
-
A
自宅では、自分の体重を利用した以下のような運動から始められます。無理のない範囲で組み合わせ、ながら運動として取り入れるのも一つの方法です。
- 足踏み
- 階段の上り下り
- もも上げ
- スクワット
- 体幹
(プランクやクランチなど)
など
- Q
-
- Q
痩せるためにまずやることは?
-
A
目標体重を決め、中長期的にこなせるプランをまずは考えましょう。
適切な減量ペースは現在の体重や体格、健康状態によって異なるため、短期間で大幅な減量を目指さないことが大切です。
- Q
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参考サイト
この記事の監修
(はっとり けいた)医師
【略歴】
- 平成17年
- 医療法人財団 河北総合病院 勤務
- 平成29年
- ゴリラクリニック 池袋院 管理者
- 令和5年~
- フィットクリニック院長 勤務

