メディカルダイエット

皮下脂肪を最速で落とす方法は?落ちない原因や効率的なダイエット方法を解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
皮下脂肪を最速で落とす方法や落ちない原因を解説 メディカルダイエット

皮下脂肪は二の腕やお腹周り、太ももの裏など、普段あまり使わない部位に溜め込まれる脂肪です。

この記事では、皮下脂肪の効率的な落とし方や落ちにくい原因を詳しく解説しています。

気になる部位の脂肪がつまめるようであれば黄色信号です。

皮下脂肪は一度ついてしまうとなかなか落ちないので、溜め込みすぎる前にダイエットを始めましょう。

また皮下脂肪を最速で落としたい方へ効率的なダイエット方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

早く効率的に皮下脂肪を落とすならメディカルダイエット薬

効率的に皮下脂肪を落としたい方は、メディカルダイエットも選択肢のひとつです。

クリニックや病院のダイエット外来では、肥満の解消・改善を目的としたダイエット薬が処方されています。

最速で皮下脂肪を落とすなら、ダイエットと一緒に皮下脂肪の原因となる脂質や糖質に作用するダイエット薬の服用がおすすめです。

メディカルダイエット薬の種類

     
GLP-1受容体作動薬 食後血糖値の上昇を抑えて脂肪を溜め込みにくくする
脂肪吸収抑制剤 脂質の吸収を抑える
SGLT2阻害薬 糖の吸収を抑える
食欲抑制剤 食欲を抑えて食事量をコントロールする
医療用漢方薬 脂肪の分解・燃焼、代謝を促す、むくみ改善、便秘解消などが期待できる

脂肪を直接減らすわけではありませんが、皮下脂肪の原因を取り除くことで効率的なダイエットにつながります。

「糖質や脂質の多い食べ物が好き」「ダイエットのストレスでやけ食いしてしまう」など、食事制限がつらい方にも最適です。

運動や食事の改善は生活習慣の改善によって徐々に効果を発揮していくため、より即効性を求めるならダイエット薬の服用も検討してみてください。

脂質の吸収を抑える| 脂肪吸収抑制剤

脂肪吸収抑制剤は、食事に含まれる脂質の約30%をカットして体外に排出する効果があります。

効果が実感できる期間は個人差がありますが、最短で2~3週間で体重に変化が現れます。

体重変化:2~3週間
見た目の変化:6~12ヶ月

脂質の多い食べ物を好む方は、ダイエット中も食事を気にせず楽しめるのでストレスなく減量が期待できます。

フィットクリニックでは、脂肪吸収抑制剤ゼニカルのジェネリック(オルリファスト)を処方していますので、ぜひご相談ください。

オンライン診療で来院せずに診察から処方が完了するため、忙しい方でも自宅からメディカルダイエットが受けられます。

糖の吸収を抑える|SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は1日あたり約200~500kcalの糖を尿と一緒に排出する効果があり、自然と糖質制限ができるお薬です。

ひと月に約6,000~15,000kcalが消費されるため、体重に換算すると1ヶ月で1~2kgほどの減量が期待できます。

個人差はありますが。約半月~1ヶ月で体重の変化が現れるので、最速で痩せたい方のダイエットサポートとして役立ちます。

フィットクリニックでは、SGLT2阻害薬フォシーガの処方が可能です。

オンライン診療も行っていますので、詳しくは下記のページをご覧ください。

根気強く皮下脂肪を落としたい方向けのダイエット方法

根気強く皮下脂肪を落とすダイエット方法

時間はかかりますが、皮下脂肪を落とすために自分で行えるダイエット方法を紹介します。

しつこい皮下脂肪を効率よく落とすには、「基礎代謝UP」と「カロリーコントロール」を平行して行うことが大切です。

無理なダイエットはかえって太る原因にもなり、最短で痩せるつもりが余計に太るリスクがあります。

効率的に皮下脂肪を落とすためにも、次のことを実践してみてください。

筋トレと有酸素運動で脂肪を燃焼

皮下脂肪を効率よく落とす筋トレと有酸素運動

有酸素運動と筋トレのどちらも運動ではあるものの、それぞれ行う目的が異なります。

有酸素運動 → 運動中に脂肪を多く燃やすのが目的
筋トレ → 筋トレ後に脂肪が燃えやすい状態をつくるのが目的

行う順番としては「筋トレ→有酸素運動」となり、筋トレによって体脂肪がエネルギーとして使用されやすい状態にしてから有酸素運動を行うのが効果的です。

また、効率をより求めるのであれば、朝がチャンスです。
朝起きてすぐはグリコーゲン(糖質)が枯渇している状態になるため、脂肪がエネルギーとして使われやすくなります。

食習慣の改善で皮下脂肪を減らす

皮下脂肪を落とすためには食べ物だけでなく、下記のポイントを意識すると効果的です。

食生活のポイント
  • 食べないダイエットはNG
  • 皮下脂肪になりにくい食材を選ぶ
  • 21時以降は食べない
  • よく噛んで食べる

早く痩せようとして「食べないダイエット」を選択する方もいますが、体脂肪だけでなく筋肉まで減ってしまうため、太りやすく、リバウンドのリスクも高まります。

皮下脂肪になりにくい食材を選びバランスよく食べることで、効率的に皮下脂肪を落としましょう。

また、夜は脂肪をため込むBMAL1(ビーマルワン)というタンパク質が活発に動くため、21時以降は食事を控えると効果的です。

早食いは満腹に気が付かず食べ過ぎにつながるので、よく噛んでゆっくり食べるように心がけてください。

脂肪になりにくい食べ物

「〇〇さえ食べていれば痩せる」という食べ物はありませんが、定期的に摂取して体の中から調子を整えていくことで、次第に皮下脂肪も落ちやすくなっていきます。

次を参考に、毎日の食事に取り入れてみてください。

  • トマト 
    ⇒「13オキソODA」には脂肪燃焼を促す作用がある
  • 玉ねぎ
    ⇒「ケルセチン」には脂肪燃焼を促す作用がある
  • にんにく
    ⇒「アリシン」が糖の代謝を促し、老廃物の排出を促す
  • 黒酢
    ⇒「酢酸」が脂肪の合成を抑え、運動と組み合わせるとエネルギー消費量がUPする
  • 納豆
    ⇒「大豆タンパク(β-コングリシニン)」が脂肪の蓄積を防ぐ

  • ⇒代謝をUPさせ、デトックス効果も期待できる
  • ショウガ
    ⇒「ジンゲロール」がエネルギー消費量を増やす
  • 唐辛子
    ⇒「カプサイシン」が脂肪の燃焼を促し、発汗作用によって老廃物を排出させる

薬局や通販で買える漢方を服用する

ダイエットのお供として、悩みに合わせた痩せる漢方を薬局や通販で購入してみるのも1つです。

<防風通聖散>
(ぼうふうつうしょうさん)
<大柴胡湯>
(だいさいことう)
<防已黄耆湯>
(ぼういおうぎとう)
防風通聖散 大柴胡湯 防已黄耆湯
向いている人 食べ過ぎ・脂っこい食事が多い 筋肉質で便秘がち・お腹の張りが気になる 冷えが気になる・下半身太りが気になる
製品名 ナイシトールZa、ツムラ漢方、コッコアポEX など ビスラットゴールド、ツムラ漢方、コッコアポG錠 など ビスラットアクリアEX、ツムラ漢方、コッコアポL錠 など
効果 食欲抑制 / 老廃物を出す / 脂肪の燃焼・吸収抑制 代謝の向上 / 脂質の代謝を促す / ストレスによる過食を防ぐ むくみの改善 / 脂質の代謝を促す / 脂肪の分解・燃焼

根気良く続けることが大切

皮下脂肪はつきやすく・落ちにくい脂肪というだけでなく、身体を守ったり、熱を逃がさないための断熱材としても役割も果たしています。

そのため、皮下脂肪は簡単に落ちないようになっており、ダイエットをはじめて3〜6ヶ月目くらいからようやく落ちていきます。

体重は落ちはじめても皮下脂肪が残る状態がしばらく続くので、ダイエットに失敗したとは捉えず、ペースを維持したまま根気強く続けていきましょう。

皮下脂肪がつく原因

皮下脂肪がつく原因として、カロリーの摂りすぎが考えられます。

特に糖質や脂質を多く含んだ食べ物が好きな方は、必要以上にカロリーを摂取している可能性があります。

皮下脂肪になりやすい食べ物

           
<油脂類>
バター、マーガリン、ごま油、サラダ油、オリーブオイル など
<肉類>
霜降りの入った脂身が多い部位(サーロインやバラ)
<炭水化物>
米、パン、麺類 など
<菓子類(砂糖)>
チョコレート、スナック菓子、アイス、ケーキ、プリン、加糖飲料 など

上記のような脂質・糖質に偏った食べ物ばかり口にしていると、身体がエネルギー不足を補うためにさらに欲してしまいます。

また、偏食によってビタミンやミネラルが不足すると、脂質や糖質をエネルギーとして換えにくくなり余計に皮下脂肪がつきやすくなります。

糖質や脂質の取り過ぎは太るサイクルを生み出してしまうため、食事のバランスや量に注意が必要です。

皮下脂肪を蓄えやすい生活習慣

食事の他に下記のような行動も皮下脂肪を蓄える原因になります。

  • 運動不足
  • 食べ過ぎ
  • 間食が多い
  • 早食い

慢性的な運動不足によって筋肉量が落ち、消費カロリーが減ることで皮下脂肪を蓄えやすくなります。

年齢を重ねるごとに体を動かす機会が減っていく傾向にあるため、ライフスタイルに合わせた食事をしないと、皮下脂肪が蓄えられてしまいます。

やみくもに食事制限をするのではなく、普段の生活に合わせて食事や運動習慣の改善を行うことがダイエット成功の近道です。

皮下脂肪が落ちにくい理由

皮下脂肪が落ちない理由

一度ついてしまった皮下脂肪が落ちない理由は2つあります。

  • エネルギーに換わるまでのスピードが遅い
  • いざという時にエネルギーとして使うために貯蔵されている

脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪があり、皮下脂肪は最後のエネルギーとして消費される特徴があります。

落とすまでには時間がかかり、1~2ヶ月ほどの短期間ダイエットでは簡単に落ちません。

内臓脂肪と皮下脂肪の違い

        
<皮下脂肪>
・皮膚と筋肉の間に蓄積する脂肪
・女性につきやすい傾向がある
・ゆっくりと蓄積され、落としにくい
・下半身を中心に、普段あまり使われない部位(二の腕、もも裏、背中など)につきやすい
・体つきやプロポーションに影響しやすい
・柔らかいため手でつまめる
        
<内臓脂肪>
・胃や腸といったお腹を中心に内臓まわりに蓄積する脂肪
・男性につきやすい傾向がある
・短期間で蓄積され、落としやすい
・ぽっこりお腹が目立つ
・病気にかかるリスクが上がる
・お腹だけが張り出すのでつまめない

どちらも同じ体脂肪ではあるものの、蓄積される部位や性質に違いがあります。

また、体脂肪のつきやすさには性差もありますが、内臓脂肪については閉経後の女性も蓄積されやすくなるので注意です。

まとめ

この記事のまとめは以下となります。

  • 脂質や糖質の多い食べ物の食べ過ぎは皮下脂肪の原因になる
  • 皮下脂肪は最後に消費されるため落ちにくい
  • 皮下脂肪を落とすには食習慣や運動など生活習慣の改善が必要
  • 効率的に皮下脂肪を落とすならダイエット×メディカルダイエット薬

皮下脂肪を落とすには、食事や運動などの生活習慣の改善が必要になります。

ただし、皮下脂肪は最後に消費されるため、ダイエットしてもすぐには落ちない脂肪です。

効率的に皮下脂肪を落としたい場合は、ダイエットと一緒にメディカルダイエットをおすすめします。

フィットクリニックではさまざまな痩せ薬を取り扱っていますので、一人ひとりのお悩みに合わせて処方が可能です。

オンライン診療も行っていますので、お気軽にご相談ください。

よくある質問

女性は皮下脂肪がつきやすい?
はい。女性はホルモンの影響で皮下脂肪がつきやすい傾向があります。
皮下脂肪型肥満には女性が多く、おしりや太ももなど下半身を中心に皮下脂肪が蓄積されやすいです。
絶食しても皮下脂肪はなくならないの?
絶食によって落ちる脂肪の種類は、「内臓脂肪」です。
食事をコントロールするだけで皮下脂肪を落としきるのは難しいので、くわえて有酸素運動によって脂肪を燃焼させる習慣をつけていきましょう。
筋トレしてたら体重が重くなった。筋トレは痩せない?
筋トレは痩せるというよりも、「痩せ体質をつくるトレーニング」という認識を持つようにしましょう。
引き締めや筋肉の彫りを深くしたり、大きい筋肉を鍛えることで、基礎代謝の向上によって体重が落ちやすくなります。
また筋肉は脂肪よりも重いため、トレーニングを続けていくと体重は増加します。
脂肪が増えて体重が重くなっているわけではないので、気にせず続けてみてください。
二の腕だけ痩せたいんだけど、どうすればいい?
二の腕を痩せさせるためには、ちょうど力こぶにあたる「上腕二頭筋」を鍛えるようにしましょう。
  • ドルフィンプッシュアップ
  • クラッピングプッシュアップ
  • パームカール
など
いずれも自重トレーニングになるので、特別な器具を用意する必要もありません。
週2〜3回を目安に、適度に筋肉を休ませながら行ってみてください。
お腹周りがどうしても痩せない
お腹周りが痩せない理由としては、次のようなことが考えられます。
  • 食事制限が不十分
  • 姿勢が悪い(猫背や反り腰)
  • 皮下脂肪や内臓脂肪が多い
  • 腹筋ばかり行っている
注意したいのが、一般的な腹筋ではお腹痩せはできません。
腹直筋(シックスパック)という薄い筋肉が育つだけなので、インナーマッスル(腹横筋)や、下半身のトレーニングによって基礎代謝を上げる方法を取り入れてみてください。
ダイエット薬飲んだら絶対に痩せられる?
ダイエット薬を飲んだからといって、絶対に痩せられるということはありません。
  • 服用前と変わらない食事量
  • 運動を一切しない
お薬の服用中は無制限というわけにはいかず、ダイエット前と変わらない生活習慣を続けていると、痩せない、あるいは痩せるスピードが遅くなるといったことも考えられます。
治療後のリバウンドを避けるためにも、ダイエット薬の服用をきっかけにライフスタイルも見直していきましょう。
皮下脂肪が多いとどうなる?
皮下脂肪は、一度ついてしまうと落ちにくいという特徴があります。
放置してしまうと、膝や股関節、背骨などの負担にもなり、人によっては骨盤にゆがみが生じることも。
また、女性は皮下脂肪が極端に蓄積されてしまうと、生理トラブルや不妊につながることもあるので注意です。