
シアリスの主な副作用は血管拡張作用に伴う「頭痛」「鼻づまり」「顔のほてり」です。
副作用は3~6時間程度で治まることが多く、重症化するケースは稀です。
シアリスの副作用の対策として、頭痛薬や鼻炎薬といった市販薬を併用できます。
この記事ではシアリスの副作用と注意点を詳しく解説します。
お探しの内容は?
シアリスの副作用について | ||
主な副作用 | 頭痛、鼻づまり、顔のほてりなど | 確認 |
---|---|---|
その他の副作用 | めまい、動悸、目の充血、下痢、吐き気、胸焼け、胃もたれなど | 確認 |
副作用の注意点 |
|
確認 |
副作用はいつまで続く | 副作用は3~6時間程度で治まる | 確認 |
副作用への対策 |
|
確認 |
頭痛の対策 | 市販の頭痛薬を使用する | 確認 |
鼻炎・鼻づまりの対策 | 市販の点鼻薬を使用する | 確認 |
顔のほてりの対策 |
|
確認 |
シアリスの基本情報は以下のページで詳しく解説しています。
シアリスの主な副作用は頭痛・鼻づまり・ほてり
シアリスの主な副作用や注意点は「頭痛」「鼻づまり」「顔のほてり」です。
これらの副作用はシアリスの血管拡張作用によるもので、中でも「頭痛」が代表的な副作用といえます。

発生頻度1%以上 | |
---|---|
循環器 | 潮紅 |
消化器 | 消化不良 |
骨格系 | 背部痛、筋痛、四肢痛 |
精神・神経系 | 頭痛 |
呼吸器 | 鼻閉 |
シアリスはED治療薬の中でも副作用が少なく、軽度の副作用は性的刺激を受けて血流が陰茎へ集中すると症状が緩和します。
また、頭痛や鼻づまりが気になる方は頭痛薬や鼻炎薬などの市販薬を併用しても問題ありません。
シアリスのその他の副作用(発生頻度別)
シアリスは「頭痛」「鼻づまり」「顔のほてり」以外に以下の副作用が現れる場合があります。
発生頻度別でご紹介します。
シアリスの副作用:発生頻度0.2~1%未満
シアリスは、0.2~1%未満の発生頻度で以下の副作用が現れる場合があります。

発生頻度0.2~1%未満 | |
---|---|
循環器 | 動悸、ほてり |
感覚器 | 霧視、眼充血、眼異常感 |
消化器 | 上腹部痛、悪心、胃食道逆流性疾患、下痢、口内乾燥、胃炎、嘔吐、腹痛、胃(胸部)不快感 |
肝臓 | 肝機能異常(AST(GOT)増加、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇を含む) |
骨格系 | 関節痛、筋痙攣(筋収縮)、筋骨格痛 |
精神・神経系 | めまい、睡眠障害 |
呼吸器 | 鼻炎、副鼻腔うっ血 |
シアリスの副作用:発生頻度0.2%未満
シアリスは、0.2%未満の発生頻度で以下の副作用が現れる場合があります。
発生頻度0.2%未満 | |
---|---|
循環器 | 血管拡張、心拍数増加、胸痛、狭心症、頻脈、高血圧、低血圧 |
感覚器 | 耳鳴、眼痛、視覚障害、流涙増加、眼刺激、結膜充血、視野欠損、結膜炎、乾性角結膜炎 |
消化器 | 便秘、軟便、腹部膨満、胃刺激症状、嚥下障害 |
肝臓 | LAP上昇 |
腎臓 | 腎機能障害、尿酸値上昇 |
骨格系 | 背部痛、骨痛 |
精神・神経系 | 錯感覚、傾眠、不安 |
泌尿・生殖器 | 排尿困難、勃起増強、意図しない勃起 |
呼吸器 | 呼吸困難、喀血 |
皮膚 | 紅斑、多汗、爪囲炎 |
その他 | 疲労、無力、疼痛、体重増加、倦怠感 |
シアリスの副作用:発生頻度不明
シアリスは以下の副作用が現れる場合があります。
これらは自発報告等を含む情報であるため、発生頻度は不明です。
発生頻度不明 | |
---|---|
循環器 | 心筋梗塞※1、心臓突然死※1、失神、起立性低血圧 |
感覚器 | 眼瞼腫脹、色覚変化、回転性眩暈、網膜静脈閉塞、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)※2、網膜動脈閉塞 |
消化器 | 食道炎 |
骨格系 | 筋骨格硬直、頚部痛、殿部痛 |
精神・神経系 | 脳卒中※1、感覚鈍麻、片頭痛 |
泌尿・生殖器 | 勃起の延長、持続勃起 |
呼吸器 | 鼻出血、咽頭炎 |
皮膚 | そう痒症 |
その他 | 熱感、末梢性浮腫、粘膜浮腫、口渇 |
重大な副作用 | 過敏症※3 (発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群等) |
※1:これらのうちほとんどが本剤投与前から心血管系障害等の危険因子を有していたため、本剤に起因して発現したとは特定できない
※2:シアリスの副作用に関する注意点を参照
※3:国内臨床試験での報告はないが、外国の臨床試験・市販後で、まれに報告されている
シアリスは国内の臨床試験において重大な副作用の報告はありません。
なお、シアリス服用後に心筋梗塞や脳卒中などの重大な症状が報告されたケースがあります。
しかし、その多くはもともと服用者に心血管系の疾患があったことが影響していると考えられています。
そのため、心血管系に持病がある方や、過去6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を発症した方は、シアリスを服用できません。
安全に使用するために、服用前には持病の有無や現在服用中の薬について、必ず医師に相談しましょう。
シアリスの副作用に関する注意点
シアリスの副作用に関する注意点として「NAION(視覚障害)」「痙攣発作」「突発性難聴」「精巣・精子への影響」「飲酒時の注意」があります。
シアリスに関する臨床試験をもとに、副作用や注意点を以下の表にまとめました。
横スクロールできます。
項目 | 海外での報告 | 注意点 |
---|---|---|
NAION (視覚障害) |
PDE5阻害剤服用中の発症報告あり(因果関係不明) | 突然の視力低下・視野欠損があればすぐ医師へ相談 |
痙攣発作 | 稀に報告あり(因果関係不明) | 発作が起こった場合は服用を中止し医師に相談 |
突発性難聴 | 急激な聴力低下の報告あり (日本国内は耳鳴り1例の報告のみ) |
突然の聴力低下を感じたら直ちに医師へ相談 |
精巣・精子への影響 | イヌでは精巣・精子への影響を確認、人では精子濃度が減少したが精子や生殖ホルモンへの影響なし | 不妊治療中の方は医師と相談推奨 |
飲酒時の注意 | 高用量のアルコールとの服用で「めまい」「起立性低血圧」の発現あり | 飲酒は適量にとどめること |
シアリスとの因果関係は明らかではありませんが、外国においてシアリスを含むPDE5阻害剤投与中に、まれに視覚障害(NAION)が発現したとの報告があります。
特に45歳以上の男性で糖尿病・高血圧、冠動脈障害、高脂血症、喫煙等のリスク因子を持つ方は注意が必要なため、処方時に医師にお伝えください。
シアリス服用後に突然の視力低下や視野欠損を感じた場合は、速やかに服用を中止し、医師の診察を受けるようにしましょう。
シアリスの副作用はいつまで続く?ピークは3時間後
シアリスの副作用は3~6時間程度で治まることが一般的です。
副作用は、成分の血中濃度が最大となる服用後3時間頃にピークを迎え、その後は徐々に弱まると考えられます。
ただし、薬の代謝には個人差があるため、副作用が通常より長く続くこともあります。
もし副作用がひどかったり、長引く場合は、無理せず医師に相談しましょう。
シアリスの副作用を和らげる対策
シアリスの副作用は血管拡張による血流の増加が主な原因です。
軽度の副作用であれば、性的刺激によって血流が陰茎へ集中することで症状が自然に緩和されます。
しかし、時間が経っても副作用が収まらない場合は、性行為を中止して安静にしましょう。
安静にすることで心拍数や血圧が落ち着き、副作用が軽減する可能性があります。
- 副作用が治まらない場合:性行為を中止して安静にする
- 副作用が強く出る場合:医師へ相談する
- 頭痛の対策:頭痛薬を服用
- 鼻炎・鼻づまりの対策:点鼻薬を使用
- 顔のほてりの対策:冷たいタオルで顔を冷やす
シアリスの副作用が気になる場合は、医師と相談して用量を調整するのも有効です。
実際に、シアリスによる頭痛の発生率は20mgで17.4%、10mgで10.5%と、用量が少ないほど副作用のリスクが低くなることが確認されています。
ただし、自己判断で用量を変更せずに必ず医師にご相談ください。
シアリスの主な副作用である頭痛、鼻づまりは頭痛薬や点鼻薬といった市販薬で対策できます。
シアリスの主な副作用の対策を症状別にご紹介します。
シアリスによる頭痛の対策
シアリスによる頭痛がひどい場合は、市販の頭痛薬を使用しても問題ありません。
- ロキソニン
- イヴA
- バファリン
- カロナール
- セデス
頭痛薬が手元にない場合は、カフェインの摂取も効果的です。
コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物は、血管を収縮させる作用があり、シアリスによって拡張した脳の血管を正常な状態に戻す効果が期待できます。
シアリスは空腹時の服用が推奨されていますが、頭痛薬を併用する場合は胃の負担を減らすために胃薬の併用も可能です。
胃酸を抑えるタイプの胃薬であれば、シアリスの副作用である「胃酸が上がる」「ゲップが増える」といった胸焼けの症状の緩和も期待できます。
- ガスター10
- ガストール
- アシノンZ
- ブスコパンA
- タケプロン
※胃腸薬のタガメット(シメチジン)はシアリスとの併用注意とされています。
頭痛薬や胃薬を使用する際は、必ず使用上の注意を守って正しくお使いください。
シアリスによる鼻炎・鼻づまりの対策
シアリスによる鼻炎・鼻づまりの副作用が気になる場合は、鼻粘膜血管を収縮させる点鼻薬をお使いください。
- ナザール「スプレー」
- ナザール「スプレー」(ポンプ)
点鼻薬が手元にない場合は、鼻うがいなどによる対処も可能です。
シアリスによる顔のほてりの対策
シアリスの服用によって血管が拡張し、顔のほてりが生じることがあります。
- 暑い場所を避け、室内を涼しくする
- 冷たいタオルで顔を冷やす
シアリスによる顔のほてりが出た場合は、冷たいタオルで顔を冷やしたり、エアコンを活用して室内を涼しくしましょう。
シアリスの副作用に関するアンケート

シアリスの服用により副作用が表れたか聞いたところ、45.5%が「少し表れた」、44.7%が「まったく表れなかった」と回答しました。
シアリスは薬の成分がゆっくり溶け出すため、副作用が出にくいという特徴があります。
今回のアンケートでも、副作用が強く表れた方は少数派で、副作用はまったく出ないか、出たとしても少しだった人が多い結果となりました。

また、副作用に対してどのような対処をしたか聞いたところ、「何も対処しなかった」が42.6%と最も多くなりました。
今回のアンケートでは鎮痛薬や胃薬を服用した人は少数派でしたが、症状がひどい場合は市販薬との併用も可能です。
市販薬の服用も視野に入れつつ、あまりにも体調が悪くなった場合は無理せず休みましょう。
シアリスの副作用や注意点まとめ
- シアリスの主な副作用は頭痛・鼻づまり・顔のほてり
- 副作用は3~6時間程度で治まる
- 頭痛・鼻づまりの対策には市販薬が有効
- 副作用が治まらない場合は性行為を中止して安静にする
- 副作用がひどい場合は医師へ相談する
シアリスによる副作用が気になる方は、無理せず医師にご相談ください。
フィットクリックでは、10mgと20mgのシアリスを処方しているため、用量の調整も可能です。
お一人おひとりに合った診察で、快適な性生活をお手伝いします。
- 先発薬:1,500円~1,600円
- ジェネリック:700円~1,200円
シアリスの処方をご希望の方は、以下のボタンから空いている日時をご確認いただけます。
お急ぎの場合はお電話ください。
シアリスの副作用や注意点に関するよくある質問
-
- Qシアリスの欠点は何ですか?
- Aシアリスの欠点は頭痛、鼻づまり、顔のほてりといった副作用があることです。
中でも発生頻度が高いのは頭痛ですが、時間の経過とともに自然に軽減する場合がほとんどです。シアリスは他のED治療薬よりもゆっくりと体内に吸収されるため、副作用が少ないといえます。
- Q
-
- Qシアリスの重大な副作用はなんですか?
- Aシアリスは、国内の臨床試験において重大な副作用の報告はありません。
ただし、服用後に心筋梗塞や脳卒中などの重篤な症状が報告されたケースがあります。
これらの多くは、服用者に心血管系の持病があったことが影響していると考えられています。そのため、心血管系に持病がある方や、過去6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を発症した方はシアリスを服用できません。
服用前には持病の有無や現在服用中の薬について必ず医師に相談しましょう。
- Q
-
- Qシアリスの副作用は何時間続きますか?
- Aシアリスの副作用は個人差はあるものの、3~6時間ほどで治まることが一般的です。
副作用のピークは服用後3時間頃で、その後は徐々に弱まると考えられます。
- Q
-
- Qシアリスは心臓に負担がかかりますか?
- A健康な心臓を持つ方が適切な用量を守って使用する場合、シアリスが心臓に大きな負担をかけることはありません。ただし、心臓疾患(狭心症や心不全)を持つ方や硝酸薬を服用している方は、命に関わる重篤な副作用(急激な血圧低下)を引き起こす可能性があるため、服用できません。
- Q
-
- Qシアリスの副作用で失明することはありますか?
- Aシアリスとの因果関係は明らかではないものの、ごくまれに非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)を発症し、視力が低下するリスクが報告されています。これは網膜への血流が障害されることによって発生します。突然の視力低下や視野欠損があった場合は、すぐに服用を中止し、医師にご相談ください。
- Q
-
- Qシアリスで頭痛がするのはなぜですか?
- Aシアリスは血管を拡張して血流を促進する働きがあります。この作用が脳の血管にも影響を及ぼし、頭痛を引き起こすことがあります。特に初めて使用する場合や用量が多い場合に発生しやすい傾向があります。
- Q
-
- Qシアリスで頭痛がひどい時の対策はなんですか?
- A以下の方法で頭痛を和らげることができます。
- 市販の頭痛薬を使用
- カフェインを摂取
- Q
その他よくある質問はこちらをご確認ください