シアリスの飲み方‐食事の影響・飲むタイミング・効かない原因と対処法

シアリスの効果を十分に得るためには、正しい飲み方（服用方法）が大切です。
早速、シアリスの正しい飲み方について確認していきましょう。

シアリスは、性行為の1〜3時間前に、空腹時に水またはぬるま湯で1回1錠服用してください。
他のED治療薬と比べて食事の影響を受けにくい特徴がありますが、効果を最大限に引き出すためには、できるだけ空腹時の服用が推奨されます。

服用は用量にかかわらず、1日1回1錠までです。
複数錠を服用しても効果が高まるわけではなく、むしろ血管拡張作用が強まり、副作用のリスクが高まる可能性があります。
次に服用する際は、必ず24時間以上の間隔を空けてください。

このページではシアリスの飲み方についての情報をさらに詳しく解説しています。
気になる項目があれば以下の表をご確認ください。

シアリスを飲むタイミングは食前・食後によって以下のように変わります。

次の項目で服用のタイミングについて詳しく解説します。

食前にシアリスを飲む場合は、食事の1時間前に空腹の状態で服用しましょう。

シアリスの有効成分タダラフィルは腸から吸収される成分のため、空腹時に服用すると成分が体内に吸収されやすくなります。
成分が吸収された後であれば、何を食べてもかまいません。

シアリスを食後に服用する場合は、消化時間を考慮し2時間以上空けることをおすすめします。

シアリスは食事の影響を受けにくいとされていますが、脂っこい食事の直後に服用すると、体内への吸収がゆるやかになり、効果の発現が遅れることに繋がります。
とくに高脂肪・高カロリーの食事は胃からの排出を遅らせ、成分の吸収に影響が出るため注意が必要です。

以下は食後のシアリス服用のタイミング例です。

※空腹時の服用と比べ効果のピークがずれる場合があります。

シアリス（タダラフィル）が、他のED治療薬と比べて食事の影響を受けにくいのは以下の特徴があるからです。

実際に、タダラフィル20mgを高脂肪の食事後と空腹時に服用した際、血中濃度の最大値（Cmax）や総吸収量（AUC）にはほとんど差がないとされています[1]。
また、10mgの服用でも、朝食の有無による吸収の違いは見られなかったという報告もあります[2]。
このことから、シアリスは食事への影響を受けにくいとされており、食事の有無にかかわらず服用できます。

ただし、食事に含まれる脂質や油分が多いほど成分は吸収されにくくなるため、服用時は800kcal以内の軽めの食事にすると安心です。 和食など、低脂質・低カロリーなメニューが理想的です。

※調理法や量によって異なる場合があります。目安としてご覧ください。

シアリスを効果的に服用するタイミングは、性行為のおよそ3時間前がベストです。

シアリスの効果を最も実感しやすいタイミングは、有効成分が血液中で成分濃度が最も高くなる時間を参考にします。Tmaxとは効果がピークに達するまでの時間を表しています。

いずれの用量も時間の差はほとんどなく、服用データによれば中央値は3時間です。
実際には服用から1時間ほどで効果は現れ始めますが、十分な勃起補助効果には達しません。

他のED治療薬に比べると効き目がマイルドなため、即効性は期待せず身体に成分が十分に吸収されるまで待つ方が、シアリスのメリットを得やすくなります。

シアリスを最も効果的なタイミングで服用できるように、性行為の時間を逆算して服用してもいいでしょう。

シアリスを安全かつ効果的に使用するためには、いくつかの注意点があります。
服用タイミングや食事との関係だけでなく、併用している薬や生活習慣にも気を配ることが大切です。

これらの注意点を守ることで、シアリスの効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを減らすことができます。

以下でそれぞれ詳しく解説します。

以下に該当する場合、シアリスを服用できない、または注意（医師の判断）が必要となります。

上記の条件に当てはまる方は、医師にご相談ください。

シアリスを服用する際は、併用してはいけない薬や注意が必要な薬があります。
特に硝酸薬との併用は命に関わるため厳禁です。服用中の薬がある場合は、必ず医師に相談しましょう。

薬の種類によっては、シアリスの作用を強めたり、副作用が出やすくなることがあります。

併用禁忌・併用注意について詳しくは以下のページをご覧ください。 シアリスの併用禁忌・併用注意

薬以外にも、シアリス服用時はグレープフルーツとの併用に注意が必要です。 果汁に含まれる「フラノクマリン類」という成分が薬の吸収を高め、副作用が出やすくなることがあります。 果肉やジュースなども含めて、シアリスとの併用は避けましょう。

シアリスの服用時にお酒を飲むことは問題はありません。
ただし、シアリスを服用する際は、お酒は適量（ビール500ml程度）にとどめましょう。
過度なアルコールとの併用には、次のようなリスクが考えられます。

アルコールには血管を拡張させる作用があり、シアリスと同時に摂取すると血圧が急激に下がり、めまいや立ちくらみ、動悸などの副作用が起こりやすくなります。
また、酩酊状態では性的刺激が十分に得られず、薬の効果も発揮されにくくなります。

適量のアルコールであれば、パートナーとの雰囲気づくりにも役立ち、心身の緊張がほぐれるリラックス効果が期待できます。

シアリス服用直後の激しい運動・筋トレは、血圧が低下する危険性があるため控えてください。

シアリスを服用した直後の激しい運動や筋トレは、血管拡張作用による血圧の変動を起こしやすく、めまいや立ちくらみの原因になる場合があります。

シアリスはED治療薬の中でも効果の持続時間が長く、10mgの服用で最大24時間、20mgの服用で最大36時間ほど作用が続きます。
時間とともに効き目は徐々に弱まっていくので、その時のコンディションを見極めながらであれば運動も可能ではあります。

軽いストレッチや散歩程度であれば問題ありませんが、体調に不安がある場合は無理せず安静に過ごすことをおすすめします。

詳しくは以下のページをご覧ください。 シアリスの効果（持続時間）について

シアリスが効かない・効かなくなった原因として以下が考えられます。

シアリス（タダラフィル）が効かない・効かなくなったというケースでは、服用する前の行動に原因がある可能性があります。

その他、加齢や基礎疾患（糖尿病・高血圧など）によっても薬の効きが変わるため、継続的に効果が出ない場合は、医師に相談して薬の種類や容量を見直すことが大切です。

シアリスが効かない（効かなくなった）場合の対処法は以下の通りです。

シアリスが効かないと感じる場合は、まず服用のタイミングや食事との関係を見直しましょう。
特に脂っこい食事の直後や服用からの時間が短すぎると、十分な効果が得られないことがあります。
また、仕事や日常生活のストレスなど心因性EDが原因であれば、できるだけストレスの原因を取り除くように心がけましょう。

症状に対して用量が合っていない可能性もあるため、自己判断で増量せず、医師に相談して用量や薬の種類を見直すことが重要です。

シアリスとシアリスジェネリックでの服用方法や服用タイミングは基本的に同じですが、剤形により飲み方が異なる場合があります。

国内外のシアリスジェネリックには、OD錠やフィルム剤といった異なる錠剤もあるため、タイプにあわせて服用方法をご確認ください。

※上記は一例です

シアリスとジェネリック薬の効果や副作用に大きな差はなく、錠剤の大きさや飲みやすさで選ぶ方もいらっしゃいます。

当院でED治療薬を3回以上使用した方へのアンケートでは、「先発薬とジェネリック、どちらの服用が多いか」という質問に対して、「ジェネリック薬」（47.8％）が最も多い結果となりました。

シアリスジェネリックは効果や副作用は先発薬とほとんど変わらず、安価で購入できることから人気があります。

しかし、ジェネリックに限らず、シアリスを個人輸入で購入すると、偽造薬や粗悪品による健康被害も報告もあり、大変危険です。
安全に正しく服用するためにも必ず医療機関で処方を受けてください。

シアリスを含むED治療薬には、他にもいくつかの種類があり、それぞれ服用後の即効性や持続時間、食事の影響などに違いがあります。

以下の比較表でシアリスと他のED治療薬の特徴を一覧でご紹介していますので、薬選びの際の参考にしてください。

🔍 画像をタップして拡大して見る

それぞれのED治療薬の特徴を比較した詳細は、以下のページでご覧いただけます。 ED治療薬5種類の比較の詳細

この記事のまとめは以下となります。

シアリスを正しく服用することで、最大限にパフォーマンスを発揮できます。
ただし、過度な飲酒や食事内容によって、勃起効果の悪影響になる可能性があるためご注意ください。

また、安全に服用するためにも必ず医師の診察を受けてからご使用ください。

シアリスの総合的な解説やシアリスの購入方法については以下のページで確認できますので、ぜひ確認してみてください。 シアリスの詳細

当院のED治療（オンライン診療）は以下のページにて詳しく解説しています。 当院のED治療