ダイエット注射の効果や副作用、注射薬5種類の違いを解説

ダイエット注射の効果や副作用、注射薬5種類の違いを解説

ダイエットの新たなアプローチとして注目を集めているのが、GLP-1受容体作動薬を用いたダイエット注射です。

もともと糖尿病治療薬として開発されたこの薬には体重減少効果が認められ、自己管理が難しい方のダイエットをサポートする治療にも利用されています。

このページでは、ダイエット注射の効果や副作用、5種類の注射薬の違いについて詳しく解説します。

体重管理・維持をサポートする他のダイエット薬について詳しく知りたい方は、以下のページでもぜひ参考にしてみてください。

ダイエット注射の効果

GLP-1ダイエット注射は、体内で自然に生成されるGLP-1を補い血糖値の上昇を抑える薬です。

GLP-1には、インスリンの分泌を促し血糖値の上昇を抑えるだけでなく、食欲を抑え、食後の満足感を持続させる効果があります。

ダイエット注射の効果
  • インスリンの分泌を促し血糖値の上昇を抑える
  • 食欲を抑える
  • 食後の満足感を持続させる

これにより、ダイエット中に無理な食事制限をせずとも摂取カロリーを抑えられ、太りにくく痩せやすい体質に変わることで体重管理や体型維持をスムーズにします。

本来、糖尿病治療薬であるGLP-1注射薬ですが、美容医療業界ではダイエット効果を活かして、メディカルダイエットの1つとして使われています。

特に、食事制限や運動が難しい場合に大きな助けとなり、ストレスを軽減しながら無理なく痩せることが可能です。

ダイエット注射の副作用

GLP-1ダイエット注射の副作用として多いのが、胃腸障害です。

胃や腸といった消化管の働きをゆるやかにするため、使用時に以下の症状が現れることがあります。

ダイエット注射の副作用
  • 悪心(吐き気)や嘔吐
  • 下痢
  • 便秘
  • 胸焼け
など

これらの副作用は使い始めや用量を増やしたタイミングで起こりやすいですが、身体が薬に慣れてくると治ってくるのが一般的です。

また食欲抑制効果が出ているサインでもあるので、効果を維持しつつ、気になる場合は医師に相談しましょう。

ダイエット注射の使い方

GLP-1ダイエット注射の使い方は使用する注射薬によっても異なりますが、週1回または1日1回の投与が一般的です。

種類を問わず、もっとも少ない用量からスタートし、その後は身体の反応を見ながら適宜用量をコントロールしていきます。

サクセンダの使い方

サクセンダの使い方

投与のタイミングはいつでも構いませんが、起床時や就寝前など、日常生活で管理しやすいタイミングで行うと打ち忘れを防げるのでおすすめです。

ただし、細かな使い方や安全性に関する注意点については、ダイエット注射ごとで異なります。

健康状態やダイエットの目標に応じて、医師と相談しながら最適な投与スケジュールを決めることが重要です。

正しい使用方法を守ることで、ダイエット注射の効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。

保管場所に注意

ダイエット注射薬の保管場所は、ほとんどが冷蔵での保管を推奨しています。

しかし、薬によって保管条件が異なることもあるので、薬剤の品質を安定させるためにも医師の指示に従うことが大切です。

ダイエット注射の保管方法の例

ビクトーザ・サクセンダ
未開封時は2〜8℃の温度範囲で冷蔵庫に保存
開封後は、室温でも保管可能だが、品質を保つためには冷蔵が推奨される

ウゴービ・オゼンピック
開封前後に関わらず、常に2〜8℃の冷暗所で保存する
直射日光や高温を避けるためにも冷蔵庫での保管が理想的

マンジャロ
2〜8℃の冷蔵庫で保存する
冷蔵が難しい場合は室温(30℃以下)で21日間まで保存できる

これらを参考に保管することで、ダイエット注射の劣化を防ぎ、安全かつ効果的な治療を続けることが可能になります。

ダイエット注射の種類

ダイエット注射には、有効成分の異なる種類がいくつかあります。

これらの多くはもともと糖尿病治療薬として開発されていますが、製品によっては肥満症治療薬として市場に登場しているものもあります。

名称 有効成分 最大投与量
サクセンダ リラグルチド 3.0mg
ビクトーザ リラグルチド 1.8mg
オゼンピック セマグルチド 1.0mg
ウゴービ セマグルチド 2.4mg
マンジャロ チルゼパチド 15mg

ここからは各ダイエット薬について、詳しく解説していきます。

サクセンダ

サクセンダ

サクセンダはリラグルチドを有効成分とした、1日1回使用するタイプのダイエット注射です。

国外では肥満症治療に広く使用され、1回の最大投与量が3.0mgとなっています。

ダイエット効果に関する試験データが豊富なことから、ダイエット注射の中でもトップクラスの人気を誇ります。

当院でも処方を行っている注射薬です。

ビクトーザ

ビクトーザは、サクセンダと同じリラグルチド製剤です。

この薬は国内で2型糖尿病の治療にのみ用いられるため、有効成分が同じであっても使い方が異なります。

最大投与量
ビクトーザ:1.8mg
サクセンダ:3.0mg

適応症
ビクトーザ:2型糖尿病
サクセンダ:肥満症(FDAで承認)

ビクトーザにも体重減少効果が確認されていますが、ダイエット目的で処方されることはありません。

オゼンピック

オゼンピックはセマグルチドを有効成分とした、週1回使用するタイプのダイエット注射です。

この薬は日本では2型糖尿病治療薬としてのみ承認されていますが、欧米などでは肥満治療としての使用も認められています。

最大投与量は1.0mgとなり、毎日使用する手間がないのが特徴です。

ウゴービ

ウゴービは、オゼンピックと同じセマグルチド製剤です。

2023年3月に、GLP-1受容体作動薬としては国内初となる肥満症治療薬として承認され、約30年ぶりに新しい肥満治療の提供がスタートしました。

最大投与量は、オゼンピックの約2倍にあたる2.4mgとなっています。

マンジャロ

マンジャロは、チルゼパチドを有効成分とした週1回使用するタイプの注射薬です。

マンジャロは2022年9月に日本で2型糖尿病治療薬として承認を得た薬で、最大投与量は15mgと同類の薬にくらべても特に多くなっています。

さらに、マンジャロはGLP-1だけでなく、似た働きを持つGIPにもアプローチできることから、GIP/GLP-1受容体作動薬と呼ばれています。

ダイエット注射は保険適用される?

ダイエット注射として保険適用となるのは、ウゴービのみです。

これは国内でウゴービのみが肥満症に適応が認められているためであり、以下の処方条件を満たすことで3割負担で治療が受けられます。

保険適用による処方条件
  • 高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかを有する肥満症
  • 食事療法と運動療法を行っても効果が得られない

上記2点が当てはまり、以下のいずれかに該当する方

  • BMIが27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
  • BMIが35kg/m2以上

BMIだけを見たら条件を満たす方もいますが、その他の条件が非常に厳しく設定されています。

保険が適用されるのは限られた一部の方のみなので、ダイエット注射を使用する場合は、美容医療を提供する自由診療系クリニックで処方を受けるのが一般的です。

フィットクリニックのダイエット注射

フィットクリニックでは、ダイエット注射のサクセンダを処方しております。

初回割引やセット処方などにより、値段面でもサポートが可能です。

・サクセンダを初めて使用する方
診察時に2回目の予約を確定いただくと割引価格で処方が可能

※単品1ヶ月の処方の場合に限ります。

サクセンダ サクセンダ 16,800円(通常19,800円)

・サクセンダを使用したことがある方
1本あたり最大15%割引のまとめ買いが可能

価格 定期配送
1本 19,800円 18,810円
2本 37,620円(18,810円/1本) 35,740円(17,870円/1本)
3本 53,460円(17,820円/1本) 50,780円(16,929円/1本)
5本 84,150円(16,830円/1本) なし

・サクセンダのセット商品

プラン名 価格 / 月 定期配送 / 月
短期痩身プラン(注射)
(サクセンダ+フォシーガ
26,800~99,150円 28,810~65,780円
脂質阻害プラン(注射)
(サクセンダ+オルリファスト)
20,800~90,150円 22,810~56,780円
リバウンド抑制プラン(注射)
(サクセンダ+漢方
21,000~88,350円 23,010~54,980円

さらに、当院ではオンライン診療を導入しています。

オンライン診療は時間や移動費などの通院コストを削減し、より効率的に治療を続けることができます。

ダイエット注射の費用がネックになっていた方は、ぜひ当院の治療プランをご検討の上、お気軽にご相談ください。

まとめ

ダイエット注射は、糖尿病の治療にのみ使える薬や、条件は厳しいものの保険適用が受けられる薬までさまざまです。

当院でもダイエット注射のサクセンダを処方しているので、効率的に痩せたい方は診察をご予約ください。

よくある質問

Q1
痩せる注射はどこで入手できますか?
A1
痩せる注射は、医療機関または一部の個人輸入サイトで入手できます。
しかし、個人輸入サイトでの薬の使用は自己責任となり、偽物や品質に問題がある製品が届くおそれがあります。
そのため、自己注射指導や副作用の相談ができる医療機関で処方を受けるのが安心です。
Q2
ダイエット注射は危険ですか?
A2
基本的に、医師の指示通りに投与していれば安全です。
ただし自己判断で投与量を増やしたり、無理な食事制限をしていると副作用が強く出る可能性があります。
安全にダイエットを行うためにも、正しく使用しましょう。
Q3
GLP-1以外に痩せる注射はありますか?
A3
GLP-1以外の痩せる注射には、脂肪溶解注射があります。
デオキシコール酸やホスファチジルコリンなどの薬剤を打ち込んだ部分の脂肪細胞を溶かし、老廃物として汗や尿とともに体外へ排泄させることができます。
脂肪溶解注射はGLP-1の注射と違い、自宅などでの使用はできず、美容クリニックなどで医師の施術を受ける必要があります。
Q4
ダイエット注射の注意点はありますか?
A4
ダイエット注射の注意点として、投与量を自己判断で変更するのは避けてください。
注射器のダイヤルを回すと簡単に調整できますが、低血糖に陥ってしまい意識を失った例も報告されています。
投与量を増やすタイミングで副作用も出やすくなるので、医師の治療スケジュールに沿った投与量を守ることが大切です。