ゼニカルは、脂肪の吸収を抑え、余分な油分を排出する肥満治療薬です。
このページでは、ゼニカルの効果や副作用、飲み方、服用上の注意点についても詳しく解説しています。
なお当院ではゼニカルジェネリックであるオルリファスト(約1ヶ月4,930円~7,800円)を処方しております。
「ゼニカルが気になるけど価格は抑えたい」という方はこちらからご覧ください。
ゼニカルとは
ゼニカルとは、「脂肪吸収阻害薬」と呼ばれる脂質の吸収を阻害するお薬の1つです。
もともと高度肥満や生活習慣病(糖尿病や高血圧など)といった方のための肥満治療薬として処方されていました。
しかし、疾患のない方にも同じ効果が見られたことから、現在ではダイエット薬としても処方されています。
効果や安全性については、欧米諸国をはじめ100カ国以上で認められており、日本でも美容クリニックを中心に処方されています。
ゼニカルのダイエット効果
ゼニカルの有効成分であるオルリスタットには、脂肪分解酵素の働きを阻害する作用があります。
①リパーゼ(脂肪分解酵素)の働きを弱める
②脂肪の分解や吸収を抑える
③余分な油分は24~48時間で便と一緒に体外へ排出
ゼニカルの有効成分オルリスタットによって、摂取した脂肪の30%を阻害して減量効果や体型維持の効果を発揮します。
通常時の脂肪吸収
ゼニカル服用時の脂肪吸収
脂肪は分解されると吸収されやすくなります。
しかし、オルリスタットがリパーゼの働きを抑制することで、摂取した脂肪の30%は分解されることなくそのまま排出されます。
海外の試験では、ゼニカル120mgを1年間服用した結果、平均6.1kgの体重減少がみられました。
ゼニカルの服用を続けることで、日々の脂質摂取量をコントロールできるため、着実なダイエット効果が期待できます。
いつから効果が現れる?
ゼニカルの効果は、2~3週間ごろから現れることが多いです。
ただし、見た目の変化を実感するまでには少し時間がかかります。
体重の変化:2~3週間
見た目の変化:6~12ヶ月
上記はあくまで目安であり、個人差が出やすいです。
体質だけでなく、食事内容・量によっても効果が出るまでの期間が変わります。
特に、ゼニカルは脂肪の吸収を防ぐ薬なので、炭水化物(糖質)が中心の食生活を送っていると、ゼニカルの効果は出にくくなります。
毎日服用する必要はないため、油分が多めの食事のタイミングで服用すると手間を減らしやすいです。
ゼニカルの副作用
- 油漏れ
- おなら(放屁)
- 油性または脂肪便
- 排便回数が増える
- 便意をコントロールできない
- 下痢
- 脂溶性ビタミンの減少
ゼニカルの副作用は、油分の排出にともなう症状が多いです。
吸収されなかった脂肪が無意識に排泄されてしまうことがあるため、対策が必要です。
また、稀に重い副作用が出ることもあります。
服用中に次のような症状が出た場合、異変を感じた場合は、すぐ医師に相談してください。
重い肝機能障害
⇨ 食欲減少、皮膚のかゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、琥珀色の尿、明るい色の便、胃の右上部分の痛み など
腎機能障害
⇨ 脚の腫れ、尿量が少ない・出ない、頻尿または排尿痛、血尿、食欲不振、吐き気、嘔吐、背中・腹部、鼠蹊部の激しい痛み など
胆石症
⇨ 胃の右上部分の痛み、吐き気、嘔吐 など
【準備が肝心】副作用への対策
ゼニカルは、起こりやすい副作用に対して準備しておくことで、安心して服用することができます。
主な副作用への対策は以下のとおりです。
〇油漏れ・おなら
- 下尿取りパッドや大人用の紙おむつ、生理用ナプキンなどをつける
- おならが出そうになったらトイレに行く
〇油性または脂肪便
- 下着についた場合はぬるま湯につけ食器用洗剤等で洗う
- トイレットペーパーを便器内に敷く
〇排便回数が増える・便意を制御できない
- 服用3日以内にトイレに行けない状況がありそうな場合は服用しない
〇下痢
- 市販の下痢止めや整腸薬を使う
〇脂溶性ビタミンの減少
- マルチビタミンのサプリメントを1日1回服用する
(ゼニカル服用の2時間前または2時間後)
上記のような対策をしてもなかなか改善されない場合は、脂質の摂取量が多すぎる可能性があります。
ゼニカルは摂取した脂肪の30%を排出する薬です。
排出するとはいえ、摂取した量が多ければ身体に吸収・排出される量も増えます。
ごはんに玄米を取り入れたり、お肉は鶏むね肉にするなどして脂質量を調整してみましょう。
服用できない人
以下に該当する方は、ゼニカルの服用ができません。
- ゼニカルに含まれる成分にアレルギー(過敏症)の既往歴がある人
- 妊娠中(妊娠の可能性がある方も含む)・授乳中の人
- 慢性吸収不良症候群の患者
- 胆汁うっ滞の患者
授乳に関してはゼニカルの成分が母乳に移行するかは不明ですが、胎児・小児に悪影響を与える可能性があるため、妊娠中・授乳期の服用も避けるようにしてください。
併用禁忌薬・併用注意薬
ゼニカルの併用禁忌薬はありませんが、併用注意薬には次のようなお薬があげられます。
服用しているお薬があれば事前に医師に伝えるようにしてください。
シクロスポリン
⇨ シクロスポリンの作用を弱める可能性があるため、ゼニカルの服用3時間後に服用
レボチロキシン
⇨ 甲状腺機能低下症を起こすおそれがあるため、ゼニカルの服用から少なくとも4時間以上の服用間隔を空ける
ワーファリンなどの抗凝固薬
⇨ ゼニカルによるビタミンKの不足から出血しやすくなる可能性があるので注意が必要
アミオダロン
⇨ アミオダロンの治療効果を低下させる可能性がある
抗てんかん薬
⇨ 痙攣を起こす可能性がある
抗レトロウィルス薬(HIV治療薬)
⇨ HIVウィルス量が増加する可能性がある
ゼニカルの飲み方
ゼニカルは以下のとおりに服用します。
- 食事中または食後1時間までに1錠を服用する
- 服用は1日3回まで
注意:1回の用量を超えた量は服用しない
なお、脂質が含まれていない食事を摂る際には服用をスキップできるため、食事内容によって服用するか判断するようにしましょう。
注意点として、1回の用量を超えた服用はしないでください。
必要以上に量を増やしても、追加で効果を得られるわけではありません。
副作用の面からも、用量を超えた服用はしないようにしましょう。
ゼニカルの入手方法は処方のみ
ゼニカルの安全な入手方法は、クリニックでの処方のみとなっています。
海外の通販で個人輸入するケースが増えていますが、偽造薬や健康被害のリスクが高く推奨できません。
また、副作用が出た際に適切な対処ができなくなる可能性もあるため、安全に服用するためにもクリニックでの処方が確実です。
当院のゼニカルジェネリックの料金
フィットクリニックでは、ゼニカルと同成分でより安く購入できるゼニカルジェネリック(オルリファスト)を処方しています。
60mg | 120mg | |
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42錠 | 5,800円 | 7,800円 |
126錠 | 15,660円(5,220円/42錠) | 21,060円(7,020円/42錠) |
252錠 | 29,580円(4,930円/42錠) | 39,780円(6,630円/42錠) |
定期配送 | 5,220円/42錠 | 7,020円/42錠 |
※オルリファストは基本1日1錠ですが、脂質を多く摂った日は2錠服用可能です
※42錠・定期配送(1万円以下)は385円の送料をご負担いただきます
まとめ買いや定期配送で割引価格となります。
また、よりダイエットしやすくなるセットプランもご用意しています。
プラン名 | 価格 / 月 | 定期配送 / 月 |
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脂質阻害プラン(経口薬) (リベルサス+オルリファスト) |
11,200~29,000円 | 11,200~26,700円 |
脂質阻害プラン(注射) (サクセンダ+オルリファスト) |
20,800~90,150円 | 22,810~56,780円 |
リベルサスやサクセンダは食欲や血糖値の上昇を抑える効果が期待できる薬です。
ゼニカルジェネリックと併用することで、よりダイエットしやすくなります。
当院ではオンライン診療にも対応しております。
気になるお薬がある場合は以下のボタンからお気軽にご予約ください。
ゼニカルとメトホルミンの併用
メディカルダイエットでは、他のお薬との併用療法も効果を高める方法の1つになります。
メトホルミンは糖質(お米、パン、麺など)の吸収を阻害するお薬です。
ゼニカルと併用することで糖質と脂質の吸収を抑制することが可能です。
ゼニカルと同成分「アライ」
ゼニカルと同じ有効成分の内臓脂肪減少薬「アライ」が、2024年4月8日より薬局にて市販開始となりました。
有効成分は同じオルリスタットになりますが、1カプセルあたりの用量については、医師処方の半分となる60mgです。
また、アライは「要指導医薬品」として販売予定なのでネット購入はできません。
購入時には必ず薬剤師の確認が必要となります。
一方、ゼニカルはジェネリック医薬品が開発されており、フィットクリニックでもゼニカルジェネリックの「オルリファスト」を処方しております。
ゼニカルのよくある質問
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- Q
ゼニカルのデメリットは?
- A
ゼニカルのデメリットとしては、次のようなことがあげられます。
- ビタミン(脂溶性)の不足
- 油漏れ
また、意図せず油が排泄されたり、トイレの回数が増えることがあります。
- Q
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- Q
ゼニカルの1ヶ月の費用は?
- A
約7,000円~13,000円 / 60mg・42錠(1ヶ月分)
ゼニカルは、保険適用外のため十割負担となります。
また、医療機関ごとに設定された診察料(初診料・再診料・調剤料など)が加算されることがあります。
対してゼニカルのジェネリック医薬品は先発薬の開発費を削減できることから、上記の金額より安価に提供することが可能です。
- Q
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- Q
どのくらい続ければいい?
- A
6~12ヵ月
3ヶ月→6ヶ月→12ヶ月と3カ月ごとに様子を見ながら続けてみてください。
ゼニカルは毎日服用する必要はなく、脂質の多い食事を摂る際に使用してみてください。
- Q
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- Q
脂質の多い食事を増やしてもいい?
- A
ゼニカルで吸収を阻害できるのは食事で摂取した脂質の約30%です。
脂質の摂取量が増えると阻害できる脂質も増えますが、吸収してしまう脂質も増えるため、ダイエット効果が現れにくくなります。 ダイエットを成功させる食事
- Q
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- Q
ゼニカルは通販でも入手できますか?
- A
ゼニカルは海外通販(個人輸入)でも入手できますが、品質や服用のリスクからおすすめできません。
すべて自己判断となり、重大な健康被害が起こる可能性もあるため、医療機関で入手しましょう。 海外通販のリスクについて
- Q
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- Q
ゼニカルの効果がない人は?
- A
ゼニカルの効果がでない原因として、食べ過ぎや偏った食生活が考えられます。ゼニカルを服用していても必要以上に食べていれば効果が十分に発揮できません。また糖質は阻害されないため、パンや白米、麺類など糖質の高い食事が多いと効果を感じられない場合があります。
- Q
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- Q
ゼニカルの効果を高めるには?
- A
ゼニカルの効果を高めるには、服用と一緒に食生活の見直しと軽めの運動を行いましょう。炭水化物を食べ過ぎると思うように効果が得られない可能性があるため、バランスの良い食事を心がけてください。また有酸素運動や筋トレを取り入れるとお腹周りや二の腕の脂肪が落ちやすくなります。
- Q
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- Q
ゼニカルの安全な入手方法は?
- A
ゼニカルの安全な入手方法は、クリニックでの処方のみです。
個人輸入で海外から取り寄せる入手方法もありますが、健康被害や詐欺などさまざまな危険があるため推奨できません。
- Q
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- Q
ゼニカルは油漏れする?
- A
ゼニカルは吸収されなかった油分が排出されるため、油漏れすることがあります。
尿取りパッドや大人用の紙おむつ、生理用ナプキンなどで対策しましょう。
- Q
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- Q
ゼニカルとアライの違いは?
- A
ゼニカルとアライは、用量が異なります。
ゼニカルの用量は最大120mgですが、アライは60mgとなっています。 内臓脂肪減少薬「アライ」の効果や副作用
- Q
その他よくある質問はこちらをご確認ください
ゼニカルとメトホルミンの併用治療は十分な研究が行われていないこともあり、自己判断での併用は危険です。
必ず医師の指導もと併用するようにしましょう。