食生活にも左右され、脂肪吸収阻害薬を服用したからといって普段よりも脂質の多い食事を摂ったり、糖質を多く取ったりというような食生活の場合、効果はあまり期待できません。
脂肪吸収阻害薬の服用期間中に食生活や生活習慣を見直すことも痩せるためには重要になります。
脂肪吸収阻害薬は、食事で摂取した脂質の吸収を抑えるお薬です。
脂質は摂り過ぎると太る原因となるため、適度に摂取するのが理想的ですが、美味しい物を食べながら痩せたいという方も多いでしょう。
脂肪吸収阻害薬を適切に使用すれば、カロリーの高い脂質の吸収を減らせるため健康的な減量が期待できます。
このページでは脂肪吸収阻害薬の効果や副作用、種類や使用上の注意点なども詳しく解説しています。
脂肪吸収阻害薬とは、食事に含まれる脂質を阻害して、身体から排泄するお薬です。
もともとは肥満治療薬として、肥満や糖尿病などの生活習慣病の治療薬として開発されました。
その中で、生活習慣病ではない方でも効果があったことから、ダイエット薬として使用されるようになりました。
FDA(アメリカ食品医薬品局)でも認可されており、欧米をはじめ世界100カ国以上で処方されている、安全性・有効性が高いお薬です。
日本国内で処方されている脂肪吸収阻害薬は、現在ゼニカルというお薬のみです。
ゼニカルにはジェネリック医薬品もいくつか登場しているため、費用を抑えながら服用することも可能です。
ゼニカル、ゼニカルジェネリックについては下記ページで詳しく解説しています。
脂肪吸収阻害薬は脂肪分解酵素であるリパーゼの働きをブロックして、脂質の吸収を阻害します。
高カロリーである脂質を阻害することで、ウェイトコントロールがしやすくなるため、計画的なダイエットも可能です。
次は副作用を確認していきましょう。
脂肪吸収阻害薬の副作用は、脂質の排泄時にともなう症状が現れやすくなっています。
くしゃみやオナラのタイミングで力んでしまうと、その拍子に吸収されずに腸に溜まっていた脂質が肛門から漏れてしまうことがあります。
便のコントロールが利かなくなることもあるので、長時間の外出時には服用は避けるべきと言えるでしょう。
また、脂溶性ビタミンや体に必要な脂質まで不足してしまうと、肌トラブルやビタミン欠乏症などを引き起こすこともあります。
症状を防ぐために、脂肪吸収阻害薬とマルチビタミンの併用が一般的となっています。
ゼニカルのページでは、副作用の対策を紹介しているので、気になる方はご覧ください。
脂肪吸収阻害薬の服用方法についてご紹介します。
以下はゼニカルの服用方法です。
※現在、国内の脂肪吸収阻害薬はゼニカルしか処方されていません。
食中または食後1時間以内に水またはぬるま湯で服用するようにしましょう。
「食事を取らない」または「脂質の少ない食事」場合は服用の必要はありません。
健康状態や体質によっては、脂肪吸収阻害薬は服用できません。
また、服用できないとはされていませんが、授乳中の女性も基本的には服用できません。
成分が母乳に移行する可能性を否定できないからです。
乳児に影響する可能性もあるため服用しないでください。
脂肪吸収阻害薬に併用禁忌薬はありません。
飲み合わせに注意が必要な併用注意薬がいくつかあります。
併用してしまうと持病の悪化を誘発することがあります。
常用しているお薬があれば医師相談ください。
脂肪吸収阻害薬は、ダイエット中でも焼肉やラーメンを食べたいという方、日常的に揚げ物などが多い方のダイエットに最適なお薬です。
食事内容によって服用の可否も選べ、脂質が多い食事のような場合にだけ服用すれば効果が得られるので、食事制限も大きく気にする必要もなくなります。
さらに、脂質の吸収が阻害されるため、ウェイトコントロールもしやすくなります。
ダイエット中でも脂質を気にせずダイエットを行いたい方は、脂肪吸収阻害薬を使ったメディカルダイエットをぜひ試してみてください。