AGA・薄毛

「前髪が薄い」と感じた時の対処法を男女別に解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
AGA・薄毛

このページでは、「前髪が薄くなってきた」と感じている人に向けて原因とその対処法について詳しく解説しています。

前髪の抜け毛が増える原因には男女共通のものから、それぞれで特有のケースもあります。

ここ最近の生活習慣を振り返りながら、参考にしてみてください。

なお、薄毛が気になるようであれば、早期に薄毛治療することで薄毛が改善したり、将来の髪を守ることができます。
フィットクリニックでは男性はAGA治療、女性はFAGA治療を行っているので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

「前髪が薄い」とはどんな状態?

まずは「前髪が薄い」とはどういった状態か、確認してみましょう。

  • 前髪の隙間から肌色が透けてきた
  • 前髪の毛量が減った
  • 生え際が後退した(男性)

1つでも気になる、あるいは当てはまる症状があれば、前髪が薄くなっている可能性があります。

ポイントとなるのが、"以前と比べてどう変わったか"です。

おでこが広がってきたり、生え際のうぶ毛の量が減ってきたりした場合は、黄色信号と見て良いでしょう。

男女ともに加齢が1つの原因とも言えますが、原因はそれだけに限りません。

前髪が薄くなる原因について、詳しく見ていきましょう。

前髪が薄い原因

前髪が薄くなる原因は、男女共通のものや、性別によって異なるものがあります。

こうした原因の中には、身近な生活環境が影響していることも。

それぞれ詳しく解説します。

男女共通の原因

前髪の薄毛を進行させる原因は、日常の中に潜んでいます。

日々の積み重ねが前髪を薄くするため、「そんなことで」とあなどってはいけません。

さっそく、男女ともに当てはまる薄毛の原因を確認していきましょう。

頭皮環境の悪化

頭皮環境を悪化させるものとして皮脂やフケなどがあげられ、こうした汚れが頭皮にたまっていくと頭皮環境は次第に悪化していきます。

  • 毛穴詰まり
  • 雑菌の繁殖
  • 常在菌(アクネ菌)のバランスが崩れる

毛穴詰まりは発育不十分な髪を増やしてしまい、他の2つについては炎症による毛包(毛根を包んでいる組織)へのダメージとなります。

特に額の周辺は、身体の中でも皮脂の分泌が多い部位です。

日々のケアが不十分だと汚れも溜まりやすく、場合によっては「脂漏性皮膚炎」という皮膚の炎症が起こり、前髪のみならず頭部全体の薄毛を招いてしまうこともあるので覚えておきましょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れによる前髪の薄毛のポイントが、次の2つです。

  • 血流
  • 成長ホルモン

髪は「毛細血管」を使って、成長するために必要な栄養や酸素を吸い上げています。

毛細血管はとても細いため血流量が少なく、運動不足が続くと血行不良を招くことも。

特に前髪周辺は血管の数も少ないので、頭頂部に比べ薄毛に繋がりやすく、注意が必要です。

また睡眠時は、髪がもっとも成長するゴールデンタイムです。

成長ホルモンがよく分泌され、髪細胞のメンテナンスや成長を後押しする時間となっています。

そのため日常的に睡眠不足だと髪の成長が抑制され、細く短い髪が増えることで前髪の薄さにつながっていきます。

ストレス

誰にでも多少のストレスはありますが、その負担が大きくなると、身体の機能をコントロールする「自律神経」の乱れを招きます。

ストレスはある種の興奮状態を招くため、交感神経が活発な状態が続きます。

すると身体が休まらず血管が収縮してしまい、血流の悪化によって前髪の薄毛を招くことも。

「ストレスでハゲる」なんて言われますが、あながち間違いではありません。

栄養不足

栄養不足は髪の成長にとって、致命的なことです。

大前提として髪のもととなる材料は、タンパク質です。

だからといってタンパク質だけをとっていれば良いわけではなく、それをエネルギーに変えるための栄養も必要となります。

タンパク質を構成するアミノ酸を亜鉛がサポートし、髪の元であるケラチンが生成される。
ビタミンB群は髪の成長を促進させる。

偏った食事は髪の成長に必要なエネルギー不足を招き、やがては前髪の薄毛につながる恐れがあります。

しかも髪は東洋医学では血余(けつよ)と呼ばれ、身体の中でも最後に栄養を補給する器官です。

エネルギーが足りないと1番初めに切り捨てられる器官でもあるので、栄養不足は薄毛に繋がる大きな原因となります。

長期間変えていない髪型

一定方向に負担をかけ続けるヘアスタイルによって、気づけば前髪が後退していたというのは珍しい話ではありません。

特にロングヘアはミディアムやショートの人にくらべて前髪の薄毛を招きやすいです。

というのもロングヘアだと髪の重さが大体200〜250g程度あり、コンビニのおにぎりを2〜3個頭の上に乗せているような状態。

そのため以下のようなアレンジによっては髪の根元や頭皮に負担がかかりやすいのです。

  • ポニーテール
  • オールバック
  • 決まった分け目

こうした物理的な原因による薄毛を「牽引(けんいん)性脱毛症」と呼び、帽子などで前髪が固定される場合も同じように前髪の薄毛を招いてしまうことがあります。

 

男性特有の原因「AGA」

AGA(男性型脱毛症)は男性だけに見られる、前頭部・生え際・頭頂部のいずれか、または複数から薄毛が進行する脱毛症です。

原因は活性化した男性ホルモンで、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる悪玉男性ホルモンが頭皮に増えるために起こります。

人によって進行スピードはさまざまですが、20代で発症した人が、40代以降には側頭部・後頭部以外には髪がほぼ残っていない状態になることもあります。

また一度AGAを発症すると自然に回復するのは難しいため、早めの対処が必要です。

女性特有の原因「ホルモンバランスの変化」

女性の抜け毛に関わる「ホルモンバランスの変化」は、以下のような原因が一般的です。

  • 加齢
  • 生活習慣の乱れ
  • ストレス
  • 出産
  • など

加齢や乱れた生活習慣で、女性ホルモンの分泌は低下します。

その際に男性ホルモンが優位になることが、薄毛の原因のひとつです。

また、過剰なストレスがあると、身体が女性ホルモンよりもストレスホルモンの分泌に集中してしまうため、抜け毛に繋がります。

さらに、産後の抜け毛の場合は、妊娠や出産で大量に分泌される女性ホルモンが、出産を終えて急激に元に戻ることで起こります。

産後の抜け毛(分娩後脱毛症)については、一般的には1年程度で元に戻るため、あまり気にしすぎないことが大切です。

前髪が薄い時の対処方法

前髪が薄い時の対処法を、以下の3つに分けて解説します。

男女共通の対処法

まずは男女どちらにも使えるセルフケアの方法です。

この機会に有効な対処法を身につけましょう。

ヘアケア方法を見直す

頭皮環境を悪化させないためには、夜にシャンプーするのが良いでしょう。

シャンプーの成分は、すでに頭皮環境が悪いと感じている場合は、低刺激なアミノ酸系やベタイン系がおすすめです。

シャンプーの方法
  1. 予洗い
  2. シャンプー剤を手のひらで泡立てる
  3. 指の腹でマッサージするように洗い上げる
  4. 洗いの3倍の時間を目安にしっかりすすぐ

大切なのは、1日の汚れやシャンプーの泡を頭皮に残さないことです。

ただしシャンプーの回数を過剰に増やすと、頭皮の乾燥により頭皮環境がより悪化することもあります。

1日1回、夜に洗髪するよう心がけてみてください。

生活習慣を整える

生活習慣を整えるためにまず始めたいのが、運動です。

代謝が上がることで血流も促され、髪にもしっかりと栄養が行きわたるようになります。

まずは1日20分ほどを目安に身体を動かすことを意識しましょう。

また、運動をすれば、髪の成長に必要な睡眠もとりやすくなります。

睡眠には質も重要です。

  • 毎日平均6〜7時間の睡眠時間の確保
  • 夕食は寝る2~3時間前に済ませる
  • リラックスする環境をつくる(スマホなどは触らない)

成長ホルモンがもっとも分泌されるのは、入眠後の3時間です。

質の良い睡眠ほど分泌されるため、ただ寝るのではなく、質にもこだわってみてください。

ストレス発散方法を見つける

取り組みやすいストレスの発散方法は以下のものです。

  • リラクゼーションやマッサージを受ける
  • 好きなことをする
  • 趣味を見つける

リラックスした状態では副交感神経の働きもよくなり、気持ちだけでなく、血の巡りも次第に改善されていきます。

また、今までやったことのない分野に取り組むと、新鮮な気分でリフレッシュできる場合もあります。

旅行、映画、音楽など、いろいろありますが、普段しないことが思わぬストレス発散につながることもあるので、新しい発見を楽しんでみるのも良いでしょう。

できるだけストレスの原因から距離を置くのも重要なポイントです。

バランスの良い食事をする

食事が土台にあってこそ、健康でハリ・コシのある髪の毛に成長します。

特定の栄養ばかりに偏るのではなく、バランスよく摂取するのがポイントです。

このように豊富な栄養は食材ごとで異なります。

バランスよく食べることで栄養も効率よく機能するため、満遍なく食べましょう。

また栄養の働きはすぐに実感できませんが、続けることで次第に髪の変化を実感できるはずです。

インナーケアにも目を向けて、身体の中から髪の健康を見直してみてください。

髪型を変える

長期間同じ髪型で髪と頭皮に負担をかけないためにも、髪型はこまめに変えるのがおすすめです。

ヘアゴムがきつすぎれば緩め、分け目も1日おきに左右変えてみると良いでしょう。

また女性の使用頻度が多いヘアアイロンはひっぱりながら更に熱を加えるため、髪と頭皮の両方のダメージになります。

カールやストレートといったアレンジをいろいろ楽しめるアイテムですが、髪を休める日も作りましょう。

サプリを飲む

髪の成長に繋がる栄養を効果的に摂るなら、サプリが手軽です。

〇亜鉛・・・髪の主成分「ケラチン」の生成をサポート

〇ビタミンB群・・・髪の成長をサポート

急激な変化が得られるわけではありませんが、時間をかけて髪の成長環境を整えるため、髪の土台が着実に作られていきます。

毎日続けるのが苦でない人におすすめです。

男性の対処法「AGA治療を行う」

AGAについては原因がDHT(ジヒドロテストステロン)であり、セルフケアで前髪の薄毛を改善することはできません。

  • DHTの発生を抑える薬(フィナステリド)
  • 頭皮の血行を促進する薬(ミノキシジル)

こうしたお薬を症状の進行度合いに合わせて単体あるいは併用し、だいたい3ヶ月〜6ヶ月ほどで目に見えてわかる効果を実感しはじめます。

製品 1ヵ月分 2ヵ月目以降
フィナステリド1/1.3mg
(海外製)
1,500円
(初回限定)
3,000円
ミノキシジルタブレット5mg 7,000円
フィナステリド1/1.3mg

ミノキシジルタブレット5mg
8,500円
(初回限定)
10,000円

※その他の治療薬もございます。詳しくは料金表をご覧ください

またAGAの治療方法には施術をともなう特殊な治療がいくつか存在しますが、いずれも費用は高額です。

特に植毛となると、移植本数によっては100万円を超えることも。

薬での治療は時間こそかかるものの、治療費を考えると手を出しやすい方法です。

当クリニックではお薬の処方をオンラインでも行っているため、クリニックに足を運ばずともAGA治療がスタートできます。

気になる方はお気軽にご相談ください。

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女性の対処法「ミノキシジルで治療する」

女性の前髪の薄毛には、ミノキシジルというお薬で対処します。

頭皮への血流を促すことで発毛・育毛、さらに抜け毛量の減少が期待でき、分け目の広がりや毛量が減ることで起こる前髪割れにも効果が期待されます。

ちなみに妊娠中やその可能性がある、あるいは授乳中の女性は服用することができませんので、気になる場合は帽子などで対処しましょう。

ストレスによる抜け毛の場合は、自分に合ったストレスの対処法を見つけてください。

製品 1ヵ月分
ミノキシジルタブレット2.5mg 6,000円

※サプリのセットなどもございます。詳しくは料金表をご覧ください

ミノキシジルの服用と平行して生活習慣なども見直すことで、より治療効果を実感しやすくなるでしょう。

ただ、原因によってはミノキシジルの服用を避けた方が良いケースもありますので、まずは一度ご相談ください。

当クリニックではオンライン診療によって診察から処方までをすべてご自宅で済ませることが可能です。

相談しやすい環境が整っているので、前髪の悩みはお気軽にご相談ください。

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まとめ

前髪が薄くなってきたと感じたら、原因に合わせた対処が必要になります。

ただ闇雲にさまざまなヘアケア製品に手を出してしまうと、効果がないばかりか、逆に症状を悪化させることもあるので注意が必要です。

抜け毛が起きるのは、身体が出す何かしらのサインであることも珍しくありません。

まずは身近なところから見直していき、必要に応じて薄毛治療も検討してみてください。

よくある質問

男性です。前髪付近の抜け毛が多くて困っていますが、市販の発毛剤で対処できますか?
市販の発毛剤はミノキシジルが配合されているため、発毛や育毛といった効果を期待できます。
ただAGA(男性型脱毛症)であれば市販薬だけでは抜け毛を抑えられないため、いたちごっこになる可能性があります。
症状の程度にもよりますが、必要に応じて医療機関への受診も検討してみてください。
女性です。産後抜け毛がひどく、前髪がスカスカになりました。ミノキシジルを使ってもよいですか?
もし授乳期であれば、ミノキシジルを使用するのは控えてください。
バランスよく栄養を摂り、時には髪型を変えるなどして対処していきましょう。
また産後の抜け毛のピークは半年ほどで、約1年で元に戻るケースがほとんどです。
気にしすぎるとストレスになってしまうため、気になる場合は帽子などで隠すのも一つの手です。
現在前髪が少し薄いだけですが、ここからAGAになることはあるのでしょうか?
一概には言えませんが、細く短いうぶ毛のような髪(軟毛)が増えていればAGAの可能性も十分に考えられます。
男性ホルモンを原因とする薄毛なので、まずは医師の診察を受け、必要があれば適切な治療を受けるようにしてください。