毎日のようにするシャンプーが、ハゲる原因になるとの噂があります。
もし「朝シャンはハゲる」という噂が事実だとしたら、どのような対策を取ればいいのでしょうか?
このページでは、朝シャンすると本当にハゲるのか調査し、その対策方法を解説しています。
なお、薄毛が気になるようであれば、早期に薄毛治療することで薄毛が改善したり、将来の髪を守ることができます。
フィットクリニックでは男性はAGA治療、女性はFAGA治療を行っているので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「朝シャンはハゲる」といわれる根拠
髪や頭皮の清潔を保てるだけに、髪に良い習慣ともされる「朝シャン」。
しかしその思いとは裏腹に、髪や頭皮にとっては返ってダメージになることがいくつも考えられます。
朝シャン派の人は耳が痛くなる話かもしれませんが、ここから「朝シャンはハゲる」といわれる根拠について一緒に確認していきましょう。
朝シャンによる頭皮へのデメリット
まずは朝シャンによる頭皮へのデメリットについて見てみましょう。
- 髪の成長を邪魔してしまう
成長ホルモン分泌の関係から、髪は夜寝ている間にもっとも成長します。
そのため1日の汚れが頭皮や毛穴に残ったままの状態で寝ると、髪の成長を阻害する可能性があります。
また皮脂などの汚れをエサとする雑菌が繁殖し、炎症やかゆみ、ニオイなど頭皮トラブルの原因になる可能性も考えられます。
- 洗い残し・すすぎ残しをしがち
朝バタバタしているタイミングでのシャンプーは、大雑把になりがちです。
洗い残しやすすぎ残しがあると、蓄積した皮脂によって頭皮や毛穴へのダメージになる可能性があります。
他にも朝シャンのための早起きがストレスに感じてしまうこともあるので、髪や頭皮への影響を考えるとあまりおすすめできません。
- 紫外線の影響
朝シャンによって必要な皮脂まで洗い流してしまうと、頭皮は紫外線の影響を受けやすくなります。
さらに紫外線によって頭皮が乾燥すると必要以上に皮脂が分泌されてしまうのです。
乾燥によるフケやかゆみ、さらには光老化と呼ばれる紫外線のダメージによって抜け毛を助長するデメリットの可能性もあります。
男性の朝シャンは女性よりも薄毛を進行させやすい?
朝シャンによる影響は、女性よりも男性の方が受けやすい傾向にあります。
これは男性ホルモンの割合が多い男性の方が、皮脂の分泌量が多いためです。
しかも頭皮は、皮脂が出る皮脂腺や汗の出る汗腺の数も多い場所です。
頭皮の皮脂腺の数 | 顔のTゾーンの2倍(頭皮:144〜192個/m2・Tゾーン:52〜79個/m2) |
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頭皮の汗腺の数 | 汗をかきやすい手足の裏についで多い(頭皮:360個/m2・手足の裏:600個/m2) |
このため頭皮のベトつきが気になる男性が多いのにもうなずけ、その証拠に男性用のシャンプー製品には洗浄力の強いものが多くなっています。
こうしたことから、男性は洗浄力の強いシャンプーを使ってゴシゴシ洗う人が多い傾向にあります。
そのため、乾燥による炎症や皮脂の過剰分泌によって、女性よりも薄毛を進行させてしまう可能性が高まります。
朝シャンは白髪にもなるという噂
朝シャンは白髪になるという噂がありますが、これについては何とも言えないのが正直なところです。
一説には汚れによる毛穴詰まりが血流を悪化させるとされていますが、そもそも髪の色はメラニン色素の量で決まります。
メラニン色素はメラノサイトという器官で作られ、髪になる毛母細胞に取り込まれることで髪に色が付きます。
つまり白髪は、メラニン色素が何らかの原因で毛母細胞に取り込まれなかった髪です。
毛母細胞に取り込まれない原因についてはわかっていませんが、朝シャンによって後から色が抜けて白髪になることはないとだけは言えるでしょう。
朝シャンのメリットについて
ネットリサーチのDIMSDRIVEが行った3,700人への調査結果によると、朝シャンする人は全体の16.3% いることがわかっています。
朝に髪を洗うことにメリットがあると感じている人は一定数いるだけに、単にデメリットばかりではないことがわかります。
朝シャンの主なメリットとして、以下の点があげられます。
- 眠気覚まし
朝が苦手という人は、朝シャンで気持ちを切り替える人が多いものです。
実際、お湯にあたると血行が促進されるため、朝から活発に活動する人にとってメリットになります。
- 清潔感を保つ
寝ている間も汗はかくので、寝汗をかいたままの状態で外に出るには抵抗があるものです。
朝シャンすれば寝汗や皮脂を洗い流せ、日中のベタつきや嫌なニオイを抑えられるため、身だしなみの1つとしてメリットになります。
- 自分の時間を確保
日中仕事をしている人にとって、夜に自分だけの時間を楽しみたい人は多いものです。
夜の入浴時間を削ることで趣味やリラックスできる時間が増え、好きなことをするのはストレス解消にもプラスです。
また、睡眠時間も多く確保できるので、メリットの1つと言えるでしょう。
薄毛の判断基準
朝シャンが薄毛を加速させるとして、一体どこからが薄毛なのか気になるはずです。
もっともわかりやすい基準が、抜け毛の本数とその状態になります。
1日の抜け毛量 | 100本以上(季節性や個人差あり) |
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抜け毛の状態 | うぶ毛のような細く短い髪が多く混ざっている |
抜け毛だけでは個人差があるので判断に困りますが、抜けている毛の状態もあわせて見ると薄毛かどうか判断がつきやすいでしょう。
また、日常生活をシチュエーションごとで切り出し、こんな状態だったら要注意というのを簡単にご紹介します。
- 枕元
脱毛症の頭皮には、抜ける段階に入った休止期にある髪の割合が増えてきます。
そのため、ちょっとしたことでも抜けやすく、寝返りによって引っ張られたり、枕との摩擦によって髪が簡単に抜けます。
朝起きた時の枕元の毛量は、はじめに薄毛を疑うサインとして有効です。
- 排水溝
薄毛になると、多い日には150本以上抜けることもあります。
髪が長いと多く見えたり、生え変わりの時期とされる秋口は判断が難しいところですが、排水溝の髪の毛が普段よりあきらかに多いと感じる日が増えてきたら黄色信号と捉えましょう。
- ヘアセット
ヘアセットでは「地肌の透け感」「髪の抜けやすさ」のWチェックをしましょう。
セット前に水で濡らす人もいますが、この時に地肌が透ける面積が広いと弱った髪が多い証拠なので赤信号です。
また整髪料をつけ終えた時に、手の平に多くの髪が付着しているのも要注意です。
朝シャン習慣を変えたくない場合の方法
朝シャンにはメリットもありますが、髪や頭皮へのダメージという視点で見ると夜にシャンプーするのが理想的でしょう。
ただそうはいっても、生活習慣によっては必然的に朝シャンになる人は一定数います。
その時は次のいずれかの方法で、朝シャンを実践してみてください。
シャンプー | 頭皮や髪の負担を避けられるアミノ酸系やベタイン系のシャンプーを選ぶ |
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湯シャン | 汚れを落としつつ、頭皮にうるおいを残せる |
湯シャンについては、38〜40℃のお湯でマッサージするように洗うのがコツです。
シャンプーなしには多少の慣れが必要ですが、髪が成長する土台となる頭皮環境を整えられるのでオススメです。
また、朝と夜の1日2回髪を洗いたいという人は、夜にシャンプー、朝は湯シャンと切り替えて、髪や頭皮に負担をかけすぎないようにしましょう。
湯シャンが合わない人もいる
ちなみに湯シャンが合わない人もいます。
知らずに実践してしまうと頭皮環境を悪化させ、薄毛を招くこともあるので注意しましょう。
次に当てはまる人は湯シャンは避け、シャンプーを使った洗髪を実践してください。
- スタイリング剤を使用している人
- ベタつき、ニオイが気になる人
- 髪にツヤが欲しい人
スタイリング剤のほとんどは油系になるので、お湯を弾いてしまい落としきれないことがあります。
同様にベタつき、ニオイがあれば、脂性肌の可能性が考えられ、シャンプーなしでは皮脂汚れを落とすことが難しいとされます。
また、市販のシャンプーにはツヤ出し成分が含まれるため、お湯のみだとパサつきや指通りが悪いと感じられるかもしれないことは覚えておきましょう。
薄毛を治療するならクリニックへ
薄毛には原因があるだけに、セルフケアだけで薄毛改善は難しいと言えます。
無理にケアして悪化すれば外見を大きく変化させてしまい、他人の目が気になることが精神面に与えるストレスも大きくなります。
そのため人によってはOQL(生活の質)を低下させてしまい、塞ぎ込んで更なる薄毛の助長につながるケースもあるだけに治療はとても重要です。
一方、現在は薄毛治療によって、髪は取り戻せる時代です。
ただし、毛根には寿命があるため、気になる場合はクリニックに相談し、早い段階での治療によって毛量を維持することが望まれます。
オンライン診療なら継続しやすい
現在の薄毛治療は、従来のようにクリニックに足を運ぶ必要はありません。
オンライン診療という新サービスの法整備が整い、電話やビデオ通話で医師の診察と処方を受け、自宅までお薬を郵送できます。
- 通院の手間や通院コスト(移動費・時間)がかからない
- 全国どこからでも診察を受けることができる
- すぐに治療がはじめられる
患者さんへの負担を減らすだけでなく、よりスピーディーな治療環境を提供できるのがオンライン診療のメリットです。
当クリニックでもオンライン診療を実施しているので、薄毛の悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。