
AGAとはAndrogeneticAlopeciaの略で、「男性型脱毛症」のことをいいます。
AGAは治療せずに放置すると進行します。
AGAの症状が進行してしまうと発毛に必要な毛母細胞が少なくなるため、改善するまで時間や治療費がかかります。
そのためAGAにお悩みの方は、なるべく早めに治療をすることをおすすめします。
このページではAGAの症状や特徴などを徹底解説します。
AGA治療については以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
AGA治療についてAGAとは
AGAとは「男性型脱毛症」を意味します。
男性特有の脱毛症で、額の生え際や頭頂部を中心に、髪の毛が細く抜けやすくなり、抜け毛が増え、頭皮が見えるほど薄くなる症状です。
主に男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の影響によるヘアサイクルの乱れが原因とされます。
現在、日本人の成人男性のうちおよそ3人に1人がAGAの症状にお悩みだと言われています。
これまで、AGAの症状は40代以降の男性に多く見られるイメージでしたが、近年は20代の若年層の方にも見受けられるようになりました。
AGAは一度に大量の髪の毛が抜けるのではなく、額の生え際や頭頂部が少しずつ薄毛になり、その範囲が進行していく特徴があります。
AGAの症状
髪の毛の成長には、成長期(2~6年)、退行期(2週間)、休止期(3~4か月)の3段階があり、髪の毛が生え変わります。
これをヘアサイクルと呼び、AGAになるとへアサイクルが乱れ成長期が短くなります。
それにより、脱毛や細く短い髪の毛が増え、生え際や頭頂部の髪の毛の密度が減ります。
密度が減ることで頭皮が見えるようになり、ボリュームもダウンし薄毛の状態になります。

AGAは、成人男性の3人に1人が発症すると言われています。
主に中年~老齢期の男性に多く見られる症状ですが、近年は若年層でのAGAも見受けられるようになり、年齢に関係なく現れる症状として知られるようになりました。

出典:リーブ21 | 2017年『頭髪悩み度』調査発表 より, 2017/11/13
AGAの特徴と進行パターン
AGAの進行の段階を判断する指標として、「ハミルトン・ノーウッド分類」がありますが、こちらは欧米の方を対象とした分類です。
これに、日本人に多い頭頂部から脱毛するパターン(ⅡVertex)を加えた「高島分類」が現在では広く利用されています。
AGAの進行パターンを判断する指標。Ⅰ~Ⅶの7段階に分類される。
名称はAGAの分類を研究した2人の医師(作成者と改定者)の名前を由来とする。
皮膚科医の高島巌医師が、ハミルトン・ノーウッド分類をもとに考案したAGAの進行パターン。
自分の状態と合わせて見比べることで、現在AGAの症状がどの状態か判断することができます。

I型 | 額の生え際が後退し始め、薄毛が見られる。 |
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II型 | I型が進行した状態。額の生え際が後退し、切れ込みが深くなる。 |
II型a | I型が進行した状態。額の生え際と切れ込み共に後退。 |
II Vertex型 | II型の進行に加え、頭頂部にも薄毛が見られる状態。 |
III型 | II型がさらに進行、額の生え際の切れ込みがさらに深くなり、前頭部に髪の毛が残る状態。 |
III型a | II型がさらに進行、額の生え際と切れ込みが全体的にさらに後退し、前頭部も薄毛になる。 |
III Vertex型 | III型に加え、頭頂部にも薄毛が見られる。 |
IV型 | III型よりさらに額の生え際が後退し、頭頂部に薄毛が見られる。 |
IV型a | III型よりさらに前頭部が後退し、薄毛の頭頂部と繋がる |
V型 | IV型がさらに進行し、額の生え際が頭頂部に向かい進行し、頭頂部の薄毛の範囲が広がる。 |
V型a | IV型がさらに進行し、額の生え際と頭頂部が繋がり、薄毛の範囲がさらに広がる。 |
VI型 | 後退した額の生え際と頭頂部の薄毛が繋がり、側頭部と後頭部に髪の毛が残っている状態。 |
VII型 | VI型がさらに進行。側頭部にも薄毛が進行し、後頭部も襟足に近い部分に髪の毛が残っている状態。 |
薄毛のタイプは進行のスタートから3つのタイプに分けられます。 額の生え際から進行するタイプを「M字型」、頭頂部から進行するタイプを「O字型(Vertex)」、前頭部全体から進行するタイプを「U字型(a)」と、それぞれアルファベットの形に見えることから、このように呼ばれています。
現在の状態が気になる方は、是非AGAのセルフチェックをお試しください。
AGA治療薬について
現在AGAの治療において、一番効果的なのはAGA治療薬の服用です。
有効成分フィナステリドが配合された「プロペシア」は、AGAの症状である脱毛を抑える働きがあり、ヘアサイクルを正常に改善しAGAの症状を改善させる効果があります。
その他にも、発毛を促すミノキシジルを配合した「ロゲイン」、プロペシアより新しく強力な効果が期待される「ザガーロ」があります。
それぞれ特徴が違う医薬品なので、診察を受け適したAGA治療薬を処方してもらうようにしてください。
プロペシア

プロペシアは成分フィナステリドを配合した、服用タイプのAGA治療薬です。
抜け毛の原因となる男性ホルモン「DHT」を生成する「5αリダクターゼ(還元酵素)」を阻害し、抜け毛を食い止める働きがあります。
プロペシアはAGAへの有効性や使用の際の安全性が認められ、現在多くのクリニックで第一選択薬として処方されています。
ザガーロ

ザガーロは成分デュタステリドを配合した、服用タイプのAGA治療薬です。
プロペシアの次に誕生した新しいAGA治療薬で、改良点としてプロペシアより強力にDHTの生成を抑える働きがあり、抜け毛を食い止めます。
現在は、プロペシアで効果があまり見られない場合の選択肢となっています。
ミノキシジル
ミノキシジルは成分名で、CMでもお馴染みの塗布タイプのAGA治療薬です。
頭皮の血行促進作用や乱れたヘアサイクルを整え、毛母細胞を活性化させ発毛を促す効果が期待できます。
液状の塗布する外用薬タイプと、服用するタブレットタイプもあります。
その他のAGA治療・改善方法
AGA治療薬の他にも治療法や改善方法があるので、以下でご紹介します。
どの方法もAGA治療薬と併用することで、より効果的なAGA改善に期待できます。
メソセラピー
メソセラピーは、AGA治療の施術の方法です。
薬の服用や塗布ではなく、直接頭皮の患部に発毛因子や薬を注入・浸透させる方法です。
AGA治療薬との併用でより効果的に改善を望む方や、AGA治療薬の使えない女性の方に有効です。
医療用ニードルで行うタイプと、針の無いノーニードルタイプがあり、希望する方をお選びできます。
※当院ではメソセラピーの施術は行っておりません
食生活の改善
薄毛が気になる方の食事で、いわゆる「塩・糖・脂」の多いものに心当たりはありませんか?
普段の食生活で、この3つを多く摂取している方は、皮脂の過剰分泌や血管への負担となるうえに、頭皮の血行が不十分になるため、脱毛が起きやすくなってしまいます。
主食、主菜、副菜、汁ものと、様々な食材を少しずつ食べ、栄養を補給するのが理想の食事です。
そうでない場合は、丼物にはサラダや味噌汁をプラスする、ラーメンはトッピングを増やしスープは飲み干さない、カップラーメンとおにぎりのような炭水化物だけの食事をしない、など改善する方法はいろいろあります。
神経質になり過ぎてストレスにならない程度に、髪の毛に意識を向けて食事を見直してみましょう。
薄毛が進行している場合、食生活を改善するだけではすぐに効果が現れるものではありません。
髪の毛に必要な栄養を摂れる食生活の改善と、AGA治療薬の使用、運動やストレスの解消を組み合わせることで相乗効果がアップし、薄毛の改善につながります。
適度な運動
適度な運動は薄毛を改善するためにも、効果的な方法と言えます。
特にランニングやジョギング、水泳やサイクリングなどの有酸素運動は血行を促進します。
人間の健康な条件として血行の良さが挙げられますが、それは髪の毛にも当てはまります。
血行が良くなることで、頭皮の毛細血管まで栄養が届くようになり髪の毛の成長にも繋がります。
筋トレやジョギングなど、体に付加を与える運動すると体に筋肉が付きますが、筋肉が増えると男性ホルモンであるテストステロンが増加します。
テストステロンが多い状態では、強力な男性ホルモンのDHTが生成されにくくなるため、薄毛になりにくいと言われています(DHTはテストステロン不足を補うために作られる)。
もちろん適度な運動は薄毛の改善に効果的ではありますが、AGA治療薬や食事の改善など、他の改善方法と組み合わせるのがより効果的です。
ストレスの解消
ストレスが溜まり、肩こりや寒気、火照りなど体の調子が悪くなった経験はないでしょうか?
これは、自律神経の働きに乱れ、血流の悪化やホルモンバランスが崩れた状態です。
この影響は頭皮にも現れ、毛細血管を収縮させ血行が悪化することで頭皮環境に悪影響を与えます。
ストレスの解消には気分転換が一番いいとされ、その方法は人それぞれです。
グルメ、レジャー、スポーツ、旅行、趣味に没頭するなど、ストレスが解消できる方法は様々です。
日常でもストレスを受ける場所や人、ものから少し距離を置くことも一つの方法です。
休憩や睡眠を十分にとり、スマホやパソコンを使わない時間を作る、過度な飲酒をしない、会社や自宅までにワンクッションを置くこともストレスを軽減する方法にもなります。
AGA治療を始める

男性でお悩みの方が多いAGAは、改善が可能な症状です。
AGAを改善したいとお考えの方は、当クリニックにご相談ください。
中には病院やクリニックに頼らずにAGAを改善しようと、ネット通販などでAGA治療薬を購入を考える方もいるかも知れません。
しかし、より確実で安全にAGAの改善を行うためには、医師の適切な処方と正しい用法が必要です。 当院では、患者様1人1人の症状に合わせ、最適な治療法をご提案いたします。
現在、当院では新型コロナウィルス感染予防として、来院せずにAGA治療ができる「オンライン診療」を実施しています。
当院へアクセスが困難な方や、なるべく人との積極を避けたい方でも、スマホがあればオンライン診療は可能です。
面倒なアプリのインストールも無いので難しいものではありません。
WEB・LINE・電話からご予約頂ければ、混雑に関係なく希望する時間にスムーズに受診することができます。
よくあるご質問
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- Q
若ハゲが気になります。若ハゲの改善方法はなんですか?
- A
若ハゲが気になる方はAGA(男性型脱毛症)を発症している可能性が高く、AGA治療薬で改善できます。
若ハゲについては以下の記事で詳しく解説しています。 若ハゲの改善方法と20代からの対策
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- Q
つむじが薄いのですがAGAでしょうか?
- A
つむじはげが気になる際に疑われるのは、AGA(男性型脱毛症)です。
AGAは放っておくと悪化してしまう可能性が高く、「つむじが薄いかも…」と思ったら早期に対策することが重要です。
つむじ(てっぺん)はげについては以下の記事で詳しく解説しています。 つむじ(てっぺん)はげの基準や原因改善策
- Q
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- Q
生え際が後退した気がするのですがAGAでしょうか?
- A
生え際が後退したかも…」と思った際に疑われるのがAGA(男性型脱毛症)です。
タイプでいうとM字型と言われる症状です。
放置すると生え際の後退が悪化し、U字型(前頭部から頭頂部までの広い範囲)にまで進行することもあります。
気になる方は早めの対処をおすすめします。
- Q
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- Q
テストステロンが減るとAGAになりやすくなりますか?
- A
テストステロンが減ると、ジヒドロテストステロン(DHT)が生成されやすくなるため、薄毛になりやすいといわれています。
テストステロンと薄毛の関係について知りたい方は以下の記事をご覧ください。 テストステロンと薄毛の関係
- Q
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- Q
現在前髪が少し薄いだけですが、ここからAGAになることはあるのでしょうか?
- A
一概には言えませんが、細く短いうぶ毛のような髪(軟毛)が増えていればAGAの可能性も十分に考えられます。まずは医師の診察を受け、必要があれば適切な治療を受けるようにしてください。 前髪が薄い時の対処法
- Q
その他よくある質問はこちらをご確認ください