若ハゲは見た目の印象に大きな影響を与えるため、切実な悩みとなるものです。
近年の傾向として、若い世代でも薄毛に悩む方が増えています。
その割合は20代で10%、30代で20%が薄毛で悩んでいるという、決して少なくないデータも報告されています。
このように若ハゲは特別珍しい症状では無く、誰にでも起こり得る症状です。
そして若ハゲは、早期に適切な対処を行う事で十分に改善は可能な症状でもあります。
充実した生活はその一歩から始まります。
このページでは、若ハゲの改善方法や対策方法を解説します。
現在若ハゲにお悩みの方や、これから薄毛が気になり始める方は是非ご覧ください
なお、薄毛は進行するため放っておくと悪化してしまう可能性が高く、年齢が若いうちにAGA治療を始めることは将来の髪を守ることに繋がります。
AGA治療について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
若ハゲの原因
若ハゲの原因には以下の3つが考えられます。
男性ホルモン
若ハゲの主な原因は男性ホルモンです。
厳密には、男性ホルモン(テストステロン)が体内の酵素(5αリダクターゼ)と結び付き、悪性の男性ホルモン(DHT)に変わります。
このDHTが、頭皮にある受容体と結合することで、脱毛因子(TGF-β)となり、髪の成長サイクルを乱します。
成長サイクルが乱れると、髪の毛は未成長のまま脱毛を繰り返し、細く短いすぐ抜ける髪が増えてしまいます。
この状態がAGA(男性型脱毛症)の症状となります。 若ハゲもこのAGAが発症した状態です。
若い方の場合、若年性脱毛症とも呼ばれています。
AGAについての詳細はこちらをご覧ください。
男性ホルモンと遺伝の関係
若ハゲに限らず薄毛になる人は遺伝が原因と言われています。
これは遺伝により5αリダクターゼの分泌量や、男性ホルモンの受容体の数が決まるとされているからです。
成人男性のおよそ50%が50代までにAGAの症状が現れると言われています。全ての男性が薄毛にならないのは、人それぞれ遺伝情報に違いがあるからです。
ストレス
ストレスを過剰に受けると体に様々な症状が現れやすくなります。若ハゲもその症状の1つです。
ストレスには自律神経のバランスを乱す働きがあります。
自律神経が乱れると、血行不良や睡眠不足になるため、抜け毛に繋がります。 その他、強いストレスを受けると男性ホルモンの分泌が減り、それを補うために悪性の男性ホルモン(DHT)が増えます。DHTはAGA=若ハゲの原因となります。
メカニズムは違いますが、円形脱毛症もストレスが原因だと考えられています。
若ハゲが増加している背景には、SNSへの依存や就職後の人間関係などのストレスが関係すると言われています。
ちょっとしたことのストレスでも蓄積すると大きくなり、精神的不安は症状として体に現れるようになります。薄毛になりやすい体質の方は、若ハゲのきっかけとなり得ます。
ストレスと抜け毛の関係については、こちらのページをご覧ください。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは若ハゲ以外にも、糖尿病や高脂血症、高血圧など様々な悪影響を及ぼします。
食事に炭水化物や脂質が多く栄養に偏りがある場合、肥満になりやすいものです。
肥満は血流悪化や皮脂の過剰分泌などを起こすため、若ハゲを助長するものなのです。
肥満は栄養の偏りだけでなく、運動不足からきている場合もあります。
体を動かさないと疲れを感じにくくなり、夜の不眠にも繋がります。
運動不足の方で、しっかり食事や栄養を取っているという方は、必要以上に食べている可能性があるので注意が必要です。
喫煙や過度な飲酒
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ血流を悪化させる働きがあります。近年の研究によると喫煙により脱毛に関係する男性ホルモン(DHT)が増える事が分かっています。
もちろん体質により、過度な飲酒しても若ハゲにならない方もいますし、適量であれば血行促進に繋がるため、悪い事ではありませんが、過度な飲酒を続けるのは良い事はありません。
自分にAGAの症状があるか気になる方はこちらをご覧ください。
若ハゲの改善・対策方法
若ハゲの改善に良いとされる対策方法は以下のものがあります。
AGA治療薬での改善
若ハゲにならないようにと、様々な対策をしている方もいると思います。しかし、十分に気を付けていても、原因によっては若ハゲになる場合もあります。
若ハゲ=AGAの症状の場合は、発症したらどんどん進行していくため、確実に改善を望むのであればAGA治療がベストな方法です。
AGA治療でもっとも手軽に行えるのがAGA治療薬を使った治療です。
AGA治療薬には大きく分けて「抜け毛を抑える」「発毛を促す」の働きの2種類があります。
症状の進行度合いにより使い分けまたは組み合わせて治療を行います。
AGA治療の期間やかかる費用について
AGAの治療期間は、およそ半年から1年間とお考えください。
薬の効き目には個人差があるため、早い方で服用後3か月ほどで効果が現れ始める場合もあります。
当院で使用するAGA治療薬の種類と価格は以下になります。
製品 | 1ヵ月分 | 2ヵ月目以降 |
---|---|---|
フィナステリド1/1.3mg (海外製) |
1,500円 (初回限定) |
3,000円 |
デュタステリド0.5/0.53mg (海外製) |
3,500円 (初回限定) |
7,000円 |
プロペシア (ORGANON社製) |
9,000円 | |
ミノキシジル タブレット 2.5mg |
6,000円 | |
ミノキシジル タブレット 5mg |
7,000円 |
製品 | 1ヵ月分 | 6ヵ月 | 12ヵ月 |
---|---|---|---|
ミノキシジル外用薬 8% 【男性】 |
12,000円/4本 | 10%offにより 64,800円/24本 |
20%offにより 115,200円/48本 |
ミノキシジル外用薬 8% 【女性】 |
6,000円/2本 | 10%offにより 32,400円/12本 |
20%offにより 57,600円/24本 |
若ハゲは早期に治療を行うことをお勧めします。
症状は進行性があるため、症状の段階により治療法や使用する薬の量が違います。
以下のように、改善するまでの時間やかかる費用も変わります。
症状と 治療目的 |
主な治療方法 | 月額費用の 相場 |
---|---|---|
軽めの症状 毛髪の栄養アップ・維持・予防 |
投薬治療 (内服薬1錠) |
3,000円~10,000円/月 |
進行した症状 脱毛抑制と発毛 |
投薬治療 (内服薬2錠・外用薬) |
9,000円~35,000円/月 |
かなり進行した症状 より発毛力をUP |
投薬&施術 (HARGなど) |
25,000円~140,000円/月 |
AGA治療薬はAGA専門クリニックで処方して貰えます。
専門医師による診察や気になる薄毛の相談、服用についてのアドバイスなど、安心して確実な治療を行えます。
すぐに始められる若ハゲの予防・対策方法
若ハゲをしっかりと改善するには治療が必要ですが、若ハゲになりたくないと思う方は予防対策が必要です。
成人男性のおよそ半分は薄毛の予備軍です。近親者に薄毛の方がいる方は将来に不安を覚えるものです。
以下ではすぐに始められる若ハゲの予防・対策方法を紹介します。
頭皮ケア・シャンプー
頭皮は髪の毛の育つ土台なので、乾燥や炎症などの頭皮トラブルで若ハゲに繋がる場合もあるのでしっかりとケアをする必要があります。
●頭皮を紫外線や乾燥から守る
屋外では紫外線や乾燥などが頭皮のダメージとなるため、長時間の外出時には帽子を被るなどの対策をしましょう。
●低刺激なシャンプーを選ぶ
頭皮を清潔に保つシャンプーも刺激が少なく、洗浄力のマイルドなものをお選びください。
その他、育毛効果や炎症を抑える成分、バリア機能を高める保湿成分が含まれたシャンプーもお勧めです。
●シャンプーはマッサージをするように
シャンプーでしっかりと頭皮を洗う際は、なるべく力を入れずマッサージのつもりで行い、頭皮に負担をかけないように皮脂汚れをしっかり落としてください。
ストレスの軽減
現代社会においてストレスがゼロになることはありません。 以下に上手く付き合って行くかが大事です。
ストレス発散のポイントは体を緊張から緩和させることです。
ストレスを受けると体は緊張状態になります。逆にストレスから解放されると体はリラックスした状態になります。
ストレスの発散には自分がリラックス出来る事を行ってみましょう。
- 有酸素運動やストレッチ
- 入浴
- スイーツ
- 睡眠
- 笑う
- 没頭できる趣味
など
生活の中でストレスを少しでも感じたら、息抜きや休憩がてら自分なりのストレス解消法を行ってみましょう。
まずは自分にとって何がストレスになるのかを把握みるのも大事です。
例えば、若ハゲの悩み自体がストレスとなる場合は、治療により改善することでストレスの根本を排除ことにもなります。
生活習慣の改善
食事や睡眠など生活習慣の乱れを感じる方は以下に注意してみましょう。
●タンパク質、ビタミン類、ミネラル分をバランス良く摂る
普段の食事で炭水化物や脂質が多い場合は、タンパク質・ビタミン類・ミネラル分を意識して摂るようにしましょう。食事での摂取が難しい方は、サプリメントなどで補給するのもお勧めです。
●食べ過ぎない
あまり体を動かさない方は食べる量にも注意しましょう。いくら栄養があるものを摂取しているとはいえ、過剰摂取では肥満になり若ハゲの助長に繋がります。
●寝る前に入浴やストレッチを行う
睡眠の質を高めるのも若ハゲ改善には大切な要素です。ポイントは入眠時です。
入浴やストレッチは寝る前に体の緊張がほぐれ、就寝しやすい状態にしてみましょう。
●寝る直前までスマホを触らない
寝る前にスマホを触ると、脳が緊張や覚醒してしまうため、体がリラックスできません。なるべく音だけなど少ない刺激に抑えてください。
●禁煙や過度な飲酒は控える
喫煙や過度な飲酒に関しては若ハゲへの影響は個人差があるものの、基本的に悪影響となるものと捉え、禁煙やお酒の量を控えることをお勧めします。
市販の育毛剤
市販されている育毛剤や、育毛効果のあるサプリメントの使用も頭皮環境にとっては良い影響となります。
直接頭皮に塗布するタイプの育毛剤は、ミノキシジル5%が配合されているものをお選びください。
育毛剤は、プロペシアなどの脱毛を抑える働きのAGA治療薬との併用も可能です。
ただし市販の育毛剤は、副作用を抑えるため成分量が少なく作られています。そのため、効果の発現には時間がかかります。
サプリメントは普段の食事では補えない栄養素を積極的に摂れ、副作用の心配もありません。
若ハゲによくある質問
AGA治療薬を使用する治療の場合には、基本的に20歳以上からとなります。
AGA治療薬は男性ホルモンの働きに影響を与えるため、成長過程にある男性に処方はできません。
基本的に若ハゲの原因がAGAの場合、しっかりと改善するためには治療が必要です。
生活習慣の見直しは若ハゲの予防や、頭皮環境の改善には良い方法の1つですが、若ハゲを確実に改善する方法ではありません。
若ハゲの原因は悪性の男性ホルモンが関係しているため、パーマやブリーチは直接若ハゲの原因にはなりません。
ただし、過度なパーマやブリーチを繰り返す事で、頭皮にダメージとなり一時的な脱毛や切れ毛が起こる場合があるので、プロの美容師の方のアドバイスを受けて行いましょう。
まとめ
若ハゲは当人にとっては切実な悩みです。
症状が現れた場合はしっかりと治療すれば改善が可能です。
なるべく早めに対処を行えば、改善に時間をかけず費用も抑えることに繋がります。
将来薄毛に不安な方も、自分で出来る予防対策を行い、お悩みを解消することでより良い生活を送りましょう。