このページでは、髪の育毛・発毛に関わる大切な栄養について詳しく解説しています。
忙しくて食事の偏りが続いたり、誤ったダイエットなどにより抜け毛が気になっている人は、栄養不足が原因かもしれません。
栄養が足りないと髪がどのように変化するのかについても触れていますので、対策方法と併せて参考にしてみてください。
なお、抜け毛や薄毛が気になるようであれば、早期に治療することで薄毛が改善したり、将来の髪を守ることができます。
フィットクリニックでは男性はAGA治療、女性はFAGA治療を行っているので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
健康な髪を育てるために必要な栄養素
髪は栄養をエネルギーとして、すくすくと成長していきます。
ただ食べ物から摂った栄養は全身を巡って最後に髪へと供給されるため、髪は余った栄養でまかなわれている器官でもあります。
栄養不足が続くと、以下のような影響があらわれます。
- 抜け毛
- 髪が細くなる
- ハリやコシ、弾力が失われる
これらは身体がエネルギー補給を求めてくるサインと考えることもできます。
髪にとって栄養は必要不可欠なだけに、まずはどんな栄養が健康な髪を育てるのか見ていきましょう。
最も重要とされる3つの栄養素
髪の健康はもちろん、髪質なども維持してくれるのが、「髪の三大栄養素」と呼ばれる栄養です。
- タンパク質
- ビタミン
- 亜鉛
髪の成分のうち80%以上が、タンパク質で作られています。
そのためタンパク質は髪の材料になる3つの栄養の中でも特に重要です。
ただタンパク質を効率的にエネルギーに変えるためには、サポートする別の栄養も必要になります。
それがビタミンや亜鉛になります。
- タンパク質をエネルギーへと変換する
- 細胞を正常に機能させる
髪は特定の栄養だけを摂っていれば良いというわけではなく、さまざまな栄養が協力することではじめて健康に成長します。
バランスの取れた食事が良いと言われるのは、こうした理由からであることは覚えておきましょう。
その他の栄養素
髪に必要な栄養は他にもあります。
<カルテノイド>
カルテノイドは植物性の機能性成分(ファイトケミカル)の1種です。
主に濃い色の野菜に含まれているのが特徴です。
カルテノイド |
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βカロテン ⇨ 体内でビタミンAとして働き、活性酸素を除去し髪になる毛母細胞の働きを維持する アスタキサンチン ⇨ 髪のライフラインである血管の老化防止に有効とされている リコピン ⇨ 血液循環をサポートし、末端部分である頭皮の血流を促す |
<ミネラル>
ミネラルは亜鉛だけでなく、その他の栄養も髪を育てる原動力になってくれます。
次の2つが不足すれば「鉄欠乏線貧血」や「甲状腺機能障害」から、抜け毛が現れることもあるので覚えておきましょう。
ミネラル |
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鉄 ⇨ エネルギーを作りだし、ヘモグロビン(赤血球)となって酸素を細胞に行き渡らせる ヨウ素 ⇨ 甲状腺ホルモンの成分になり、エネルギーの代謝や髪の発育を促進する |
<アミノ酸(タンパク質)>
タンパク質を構成しているのが、アミノ酸です。
いくつか種類がある中で髪を構成するケラチンに次いで重要となるのが、タンパク質の構造を安定させる働きを持つシステインです。
アミノ酸 |
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システイン(シスチン) ⇨ 抗酸化作用や紫外線予防作用、頭皮のターンオーバーも促進するため育毛に役立つ |
こうした栄養素は肉・魚・野菜など、さまざまな食材に含まれています。
そのため偏食を続けてしまうと栄養はどうしても偏るだけに、食事を楽しみながら日々の栄養バランスを意識していきましょう。
白髪と栄養素の関係
薄毛と同様に、「フケ見え」の原因になってくるのが「白髪」です。
途中から白髪になることはないだけに、メラニン色素を作る「メラノサイト」を活性化させるためのインナーケアに目を向けてあげると良いでしょう。
メラノサイトの活性化に助けてくれる栄養が、ビタミンB12です。
- 基本的には動物性の食材にしか含まれていない
- 野菜中心の食生活・ダイエットをしている人は不足しがちに注意が必要
- 同じビタミンB群である葉酸との相性が良いので、赤血球のヘモグロビンの生成を促すことで貧血予防にも役立つ
栄養を補い血流改善、腸内改善で健康な髪へ
もともと頭皮は太い血管が少なく、毛細血管という細い血管に頼っているため、ひょんなことから血行不良を招きます。
改善方法 ⇒頭皮マッサージによって一定の刺激を加える
⇒ミネラルやビタミンといった血流をサポートする栄養を摂る
また全く関係のないように思える腸内環境も、実は髪の成長に影響します。
特に便秘気味の人は、本来排泄されるはずだった有害物質がふたたび腸から吸収されてしまい血液をドロドロにします。
・血行不良を招く
改善方法 ⇒食物繊維を摂る
⇒適度に運動し腸の働きを活発にする
髪が栄養不足になると?
髪が栄養不足を起こすと、抜け毛をはじめとしたさまざまな毛髪トラブルを発生させます。
しかも栄養はお薬のようにすぐ効果を実感できず、悩みは長期化しやすい傾向にあります。
また栄養不足は今生えている髪だけでなく、生え変わってくる髪にも影響を及ぼすだけに深刻です。
ここからは栄養不足を起こした髪がどうなっていくのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
栄養不足は抜け毛の原因にもなる
栄養不足と聞くと食べないことをイメージしがちですが、食事をしていても栄養が欠けていれば同じことが言えます。
脂っこい食事ばかり ⇨ 皮脂を増加により頭皮環境を悪化させ、髪の成長を妨げる
また髪がもう成長できないと誤解すればヘアサイクルが早まってしまいます。
●ヘアサイクル
成長にストップがかかると、あっという間に抜ける準備に入ってしまいます。
栄養不足の影響は緩やかなので気づかないことも多く注意が必要です。
- 頭皮の透け感を増している
- 髪のボリュームが減ってきたように感じる
- 分け目部分の頭皮が拡がっている
もしすでに髪の悩みがあるなら、今の食生活を振り返ってみてください。
パサつきなど髪質の低下
髪質の変化も、栄養不足のサインとなっていることが多いと考えられます。
髪を触ってみて「いつもと違う」と変化を感じるようであれば、髪が健康を保てなくなっている可能性が高いと言えるでしょう。
- パサつき
- ツヤがない
- 指通りが悪い
こうした髪質の変化は髪がダメージを受けやすい状態であり、脆いというのも特徴です。
今後抜け毛になる可能性も否定できないだけに、「毛量を保てているから安心」ではなく、生えている髪からのサインを見逃さないようにしましょう。
髪の栄養が不足している時の対策
髪が栄養不足を起こしていれば、サプリをうまく取り入れるのも1つです。
- 栄養補助食品なので即効性はない
- 足りない栄養を効率的に補給できる
- サプリを取り入れつつ食生活を整えることができる
ただし覚えておきたいのが、栄養だからといって必要以上にとっても機能がUPすることはありません。
- 使われなかった栄養は排泄されてしまう
- 亜鉛や鉄といったミネラル類は身体に蓄積される
栄養サプリメントそれぞれの1日摂取量を目安に、食生活で足りない栄養を補ってください。
脱毛症状が進行している場合は薄毛治療薬が有効
すでに脱毛症状の進行が目立っている場合、栄養不足だけでなく、性ホルモンによる影響を受けているといった可能性も考えられます。
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)と呼ばれる脱毛症で、改善には栄養を補うだけでは足りず、薄毛治療薬を使った治療が必要になってきます。
- ミノキシジル(内服・外用)
- 各種サプリ(HGP、ZINCなど)
- プロペシア(フィナステリド)
- ザガーロ(デュタステリド)
- パントガール
- ルグゼバイブ
いずれも高い有効性が確認されていますが、髪の成長にはどうしても時間がかかります。
進行しているほど治療にかかる「時間・費用」のコストも増加するため、髪の悩みは医師に早めに相談するのが望ましいでしょう。
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薄毛の悩みは人に話しづらいデリケートな問題なだけに、クリニックに足を運ぶこと自体に抵抗感を持つ人も少なくありません。
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まとめ
最後にここまでの内容をまとめてお伝えします。
- 髪のエネルギー源は栄養
- 髪に特に必要な栄養はタンパク質・ビタミン・ミネラル
- 栄養不足は薄毛を助長する
- 必要に応じてサプリを使う
- 進行している場合は薄毛治療薬を活用
髪の健康は、栄養あってこそです。
健康状態を判断する目安にもなってくるので、髪に変化を感じた際には食生活を振り返ってみましょう。
そして時にはインナーケアも行い、身体の中から育毛・発毛しやすい環境を整えてあげてください。
進行している場合は早めの薄毛治療の選択も重要です。
薄毛治療薬はサプリメントとの併用もできる場合が多くなっています。
クリニックで有効な組み合わせを相談しつつ治療することで、より強力な成果を上げることも可能です。