ED・勃起不全

バイアグラの正しい飲み方は?服用タイミングと持続時間を解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
バイアグラ服用方法と持続時間アイキャッチ ED・勃起不全

ED治療薬として知名度の高いバイアグラですが、満足な効果を得るためには以下3点のポイントを理解することが重要です。

  • 正しい飲み方
  • 服用のタイミング
  • 効果の持続時間

この記事ではバイアグラの正しい服用方法と持続時間について詳しく解説しています。

バイアグラをこれから服用しようとしている方や効果を実感できない方は、ぜひ参考にしてください。

バイアグラの正しい飲み方

バイアグラの正しい服用方法

バイアグラの正しい服用方法は以下となります。

バイアグラは食事への影響も大きく、服用のタイミングによっては効果を十分に発揮できない可能性があります。

バイアグラの効果を引き出すためにも、正しく服用することが大切です。

性行為の1時間前に水で服用

性行為の1時間前を目安に、コップ1杯程度の水またはぬるま湯でバイアグラを服用してください。

バイアグラ服用後は約1時間で血中濃度がピークに達し、最も効果を発揮するタイミングとなります。

いずれも効き始めるまでに個人差はありますが、早くても30分、遅くても1.5時間ほどで効いてくるでしょう。

成分が効き始めたサインとして、ほてりや潮紅、目の充血などが現れる可能性があります。

必ず発現するとは断言できませんが、バイアグラを服用した方に多く見られる一過性の症状です。

まだ服用に慣れていないうちは、1時間経過の目安としてお考えください。

バイアグラは空腹時に服用

バイアグラは必ず空腹時に服用してください。

空腹状態で服用すると、有効成分が腸から吸収されやすくなり効果を実感しやすくなります。

食前の空腹時にバイアグラを服用して薬の成分を体に吸収させてしまえば、その後に食事をしても影響はありません。

バイアグラを食後に服用する場合
  • 食後に飲む際は2時間間隔をあける
  • さっぱりとしたメニューを選ぶ

高脂質な食事をしてしまうと、バイアグラの成分の吸収が妨げられてしまい十分な効果が発揮できない場合があります。

特にバイアグラは、ED治療薬のなかでも1番食事の影響を受けやすい薬です。

レビトラやシリアスといったED治療薬は、食事の影響を受けないように改善されていますが、いずれにせよ空腹時の服用が推奨されています。

バイアグラ服用後は24時間あける

バイアグラを飲んだ後は、再度服用するまでには24時間あけてください。

バイアグラの服用は用量に限らず、1日1錠までと決められています。

たくさん飲めば効果が高まるというわけではありませんので、用法用量を守って服用しましょう。

過剰に服用すると必要以上に血管拡張作用が強まってしまい、血圧の低下やふらつき、めまいといった副作用が起きる場合があるのでお控えください。

バイアグラの効果時間

バイアグラの効果時間(時計イメージ)

バイアグラの効果時間は用量によって異なりますが、服用から30分〜1時間程度で効果が現れ始め25㎎で約3〜4時間、50㎎で約4〜5時間ほど効果が持続します。

成分 シルデナフィルクエン酸塩
持続時間 25mg / 3〜4時間
50mg / 4〜5時間
即効性 なし(服用から30分〜1時間で効き始める)
服用方法 1日1回1錠を空腹時に服用
(25mg〜50mg)
当院の費用 270円〜1,600円 / 錠

バイアグラは効きの良さを実感しやすいと言われており、1回の性行為であれば十分にカバーできます。

バイアグラの持続時間

バイアグラの持続時間は、以下のように用量によってことなります。

バイアグラの持続時間
  • バイアグラ25㎎:約3〜4時間
  • バイアグラ50㎎:約4〜5時間
  • 大きな違いはありませんが、用量が多いほど持続時間が長くなります。

    時間を重視してバイアグラ50㎎を選ぶ方もいますが、人によっては効きが良すぎると感じる場合もあるようです。

    またバイアグラは薬が体内に長くとどまらず、14時間程で成分が消失する薬ですので、効果が翌日に持ち越される心配もありません。

    バイアグラの即効性

    バイアグラはほかのED治療薬と比べると即効性のある薬とまではいえず平均的です。

    バイアグラの効果が表れるのは服用から30〜1時間後が目安で、性行為の1時間前の服用が効果的です。

    ほかのED治療薬との即効性の比較は以下となります。

    ED治療薬の即効性
    1位 レビトラ・ステンドラ
    (15~30分)
    2位 バイアグラ、ザイデナ
    (30分~1時間)
    3位 シアリス
    (1~4時間)

    ED治療薬によって即効性に差があるため、服用のタイミングを考慮して薬を選択できます。

    各ED治療薬の特徴を比較したい場合は以下のページを確認してみてください。

    バイアグラの効果ピーク時間

    バイアグラの血中濃度のピークは服用後から約1時間前後となり、最も効果が期待できるタイミングとなります。

    効果のピーク時間(Tmax) 25mg:0.8±0.6時間
    50mg:0.9±0.4時間
    (算術平均値±標準偏差)

    効果はピークに達してから、時間の経過と共に緩やかに減退してきます。

    効果切れで失敗するリスクを避けるためにも、性行為は服用から1時間を目安にすると良いでしょう。

    バイアグラを飲むタイミング

    バイアグラを飲むタイミングは以下の通りです。

    バイアグラを飲むタイミング
    • 空腹時:性行為の1時間前に服用する
    • 食前に服用する場合:食事の30分前に服用する
    • 食後に服用する場合:2時間以上あけて服用する(あっさりとした食事)
    バイアグラの服用タイミング

    バイアグラは食事の影響を受けやすいため、空腹時の服用が必須です。

    空腹時にバイアグラを服用すれば、30分程度でバイアグラの大部分は消化吸収され、1時間前後で効果のピークに達します。

    したがって、バイアグラを飲むタイミングは性行為の1時間前が最も効果的です。

    ただし、バイアグラ25mgの場合、服用から3時間以上経つと効果が徐々に薄れていきます。

    性行為の開始時間が食事から2時間以上後になる場合は、食後に服用した方がよいでしょう。

    以下にて、食後にバイアグラを服用した場合のデートプラン例をご紹介します。

    <ディナーデートプラン>

    19:00
    ディナータイム
    ・和食などあっさりとした食事をとる
    ・お酒はコップ1~2杯程度までOK
    20:30
    ホテルにチェックイン
    21:00
    バイアグラを服用
    ・食後2時間あける
    ・1回1錠を水で服用する
    22:00
    ベッドイン
    ・服用後30分~1時間で準備OK
    ・性的刺激があれば勃起する
    27:00
    効果が落ち着いてくる
    ・服用後は約5時間効果が持続する
    ・1度服用した後は次の服用まで24時間以上空ける

    ※バイアグラ50mgを服用した場合
    ※効果には個人差があります。

    バイアグラの飲み方と注意点

    注意点イラスト

    バイアグラの飲み方と注意点は以下となります。

    服用できない場合や服用方法によっては効果が減退する可能性もあります。

    注意点をよく読んで服用を検討してください。 

    バイアグラの併用禁忌・併用注意薬を考慮する

    併用禁忌や併用注意の薬を服用してしまうと、効果の増減や副作用の増強など健康被害につながる可能性があります。

    バイアグラの併用禁忌にあたる薬は以下のとおりです。

    バイアグラ併用禁忌の薬
    • 硝酸剤及びNO供与剤
    • ニトログリセリン、亜硝酸アミル硝酸イソソルビド、ニコランジル等
    • アミオダロン塩酸塩(経口剤)
    • アンカロン
    • 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤
    • リオシグアト(アデムパス)

    上記は主に狭心症、不整脈、肺高血圧症に使う薬の成分となります。

    持病を持っている方は服用する前に医師に相談してください。

    また以下の薬を併用すると副作用が増強したり、効果が変化する可能性があるため併用注意となります。

    バイアグラ併用注意の薬
    • チトクロームP450 3A4阻害薬
    • リトナビル、ニルマトレルビル・リトナビル、サキナビル、ダルナビル、
      エリスロマイシン、シメチジン、ケトコナゾール、イトラコナゾール等
    • チトクロームP450 3A4誘導薬
    • ボセンタン、リファンピシン等
    • 降圧剤
    • α遮断剤
    • カルペリチド

    服用している薬のなかには、併用禁忌や注意薬が含まれている可能性もありますので、個人で判断せずに医師に相談してから服用してください。

    またバイアグラを個人輸入して、医師を介さずに自己判断での服用は大変危険ですのでやめましょう。

    バイアグラ服用時のアルコールは適量にとどめる

    バイアグラを服用時にアルコールを飲む場合は適量にとどめておきましょう。

    バイアグラとアルコールの併用については、医学的に禁止されていません。

    適量であればリラックス効果も期待できますが、過度なアルコールの摂取は人によって勃起の悪影響になる可能性があるため注意が必要です。

    アルコールにはバイアグラ同様に血管拡張作用があり、大量に飲酒すると相互作用で低血糖の症状が出てしまい酔いが回りやすくなります。

    酔いが回りやすくなると神経伝達機能の低下が強まり、勃起の維持や勃起そのものが難しくなる可能性があります。

    低血糖になるとめまいやふらつきといった症状が出るため、もともと血圧が低めな方は注意しましょう。

    バイアグラの女性への効果はない

    バイアグラの女性への効果は認められていません。

    女性の性機能障害の原因はEDよりも複雑とされており、心身のトラブルだけでなくパーソナルな部分も関係している可能性もあります。

    バイアグラの作用はあくまでも血管拡張であり、性的な感度や興奮を高めるものではありません。

    女性の服用に関する臨床データもなく、効果が期待できないどころか服用によって副作用が強く出てしまうリスクもあります。

    海外では「女性用バイアグラ」が販売されていますが、女性への効果は認められていませんので、購入や女性へ譲渡は控えてください。

    バイアグラは普通の人も飲める

    EDではない普通の人がバイアグラを飲んでも健康上は問題ないとされています。

    ただしバイアグラなしでも十分に勃起できるのであれば、無理に服用する必要はないでしょう。

    バイアグラを普通の人が服用すると、血管拡張作用によって少しの性的刺激で勃起しやすくなります。

    またバイアグラは4~5時間ほど効果が続くため、射精から再度勃起しやすくなる効果も期待できるでしょう。

    EDでなければ処方を受けられませんが、以前よりも勃起力に衰えを感じているのであれば勃起不全の疑いがあります。

    少しでも勃起に違和感があれば、まずは医師に相談してみましょう。

    バイアグラを半分にして飲む効果は保証されていない

    バイアグラを半分にして飲んだ場合の効果や有効性を示すデータはありません。

    製造メーカーの添付文書には、1錠での服用を前提に書かれています。

    飲みにくさの軽減やコスパを重視して半分に割る方もいますが、品質の劣化や効果に差が出る可能性もあり推奨できません。

    バイアグラを半分にして割ることは禁止されていませんが、すべて自己責任になってしまいます。

    またバイアグラを半分に割ったからといって、副作用が半減するわけでもありませんので、1錠で副作用が強く出てしまった場合は医師に相談しましょう。

    バイアグラは20代・30代も服用できる

    バイアグラはEDの悩みがあれば、20代・30代の方でも服用可能です。

    EDは中高年の病気というイメージがありますが、最近では20〜30代の若年層の方にも増えています。

    若年層の方は、ストレスやトラウマ、男性器へのコンプレックスなど心理的な問題でEDになっている方が多いです。

    また過剰な刺激や自慰行為によって、性行為での刺激や興奮で満たされなくなってしまう場合もあります。

    バイアグラを使ったED治療で成功体験を重ねれば、薬の服用なしでも男性機能が回復する可能性もあるため、悩みがあれば積極的にED治療をおこなっていきましょう。

    バイアグラの服用方法まとめ

    バイアグラの服用方法のまとめは以下となります。

    • 性行為の1時間前に服用する
    • 空腹時に服用すると効果的
    • 服用から30分~1時間で効果が出始める
    • 効果の持続時間は3~4時間
    • 効果のピークは服用から約1時間
    • 服用後は24時間ほど間隔をあける

    フィットクリニックでは院内処方とオンライン診療にてバイアグラを処方しています。

    勃起力の低下やEDに関する悩みがある場合は、お気軽にご予約ください。

    よくある質問

    よくある質問
    効果時間内に性行為が終わらない場合は追加で服用してOK?
    バイアグラを追加で服用することはできません。
    バイアグラの服用は1日1回1錠までとし、次に服用できるのは24時間以上が経過してからになります。
    一度に2錠服用すれば持続時間は伸びる?
    バイアグラを一度に2錠服用しても、それに比例し効果の持続時間が伸びることはありません。
    反対に、頭痛やほてり、目の充血、心臓がドキドキするといった副作用症状が出やすくなり、場合により血圧が下がり過ぎる症状が出るため大変危険です。
    安全性を欠くようなバイアグラの服用は控え、1日1回1錠を守るようにしてください。
    食後にバイアグラを服用したい場合はどうする?
    食後にバイアグラを服用する場合には、成分の吸収の妨げにならないよう十分に消化されてから服用してください。
    あっさりとした食事:食後2時間以上
    脂っこい食事:食後5時間以上
    食事内容によって消化までの時間が異なり、脂っこい食事は服用間隔を十分に空ける必要があります。
    できる限り空腹状態での服用を心がけ、やむを得ず食事を摂る場合には和食などのあっさりしたものを選ぶようにしてください。
    バイアグラであまり効果が得られない場合は?
    バイアグラで効果が得られない場合、食事や服用タイミングに問題が無ければ、他のED治療薬への切り替えをお勧めします。
    他のED治療薬の特徴を確認し、ご自身の希望に沿うものをお選びください。