
EDは
「性行為の際に勃起しない」
「十分な硬さが得られない」
「勃起の維持ができない」
などの症状が現れる、男性であれば誰にでも起こりうる身近な病気です。
こちらのページでは、EDを治す方法について解説しています。
症状にお悩みの方は、フィットクリニックではED治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。
ED(勃起不全)治療について4月1日より処方価格が変更となります。詳しくは以下でご確認ください。
医療機関でEDを治す方法
医療機関でEDを治す方法として、以下のものがあります。
※当院ではED治療薬の処方以外の治療はおこなっていません
それぞれの方法について解説していきます。
EDが治るきっかけはED治療薬が多い
EDが治るきっかけで最も多いのは、ED治療薬を使った薬物療法です。
ED治療の第一選択にもなっており、一般的にEDと診断された場合、最初におこなう治療となります。
フィットクリニックでは、5種類のED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス・ステンドラ・ザイデナ)を処方しております。
ED治療薬は陰茎の血流を増加させる作用があり、服用するだけで勃起の維持やED改善が期待できます。
ED治療薬には複数のタイプがあり、それぞれ効果の発現や持続時間などが異なります。
心因性の原因の場合、ED治療薬を使った性行為の成功体験が自信につながり、EDの根本的な解決に近づけるでしょう。
心理療法(カウンセリング・認知行動療法)
心理療法は精神的な不安や緊張が原因となるEDに有効とされる療法です。
カウンセリング
カウンセリングにより、過去のトラウマや性行為に対するネガティブな感情を解消します。
パートナーとの関係が原因の場合は、一緒にカウンセリングを受けることで改善する可能性があります。
認知行動療法
認知行動療法は不安や緊張に至る考えのパターンを特定し、プラスに考えるように修正し、不安緊張などのストレスを軽減する方法です。
それにより、EDの改善につながります。
対話による解決策を探す方法として、パートナーの協力も心理療法の一種と考えます。
CPAP(シーパップ)
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)とは睡眠時無呼吸症候群の改善に使用される器具です。
睡眠時に専用のマスクをつけ、一定間隔で空気が送られることで、低呼吸や無呼吸状態を改善します。
睡眠時無呼吸症候群になると、合併症としてEDになるリスクが高まります。
ある研究によると、重症患者の方が長期間CPAPを使用したことで、EDの症状が改善されたとの報告があります。
日中の眠気が強い、いびきがひどいという方でEDの症状が気になる方は、すぐに呼吸器専門の医療機関を受診することをおすすめします。
投薬中の薬の変更
現在治療中の疾患で服用している薬の中には、副作用としてEDになるものがあります。
代表的な薬には以下のものがあります。
医薬品 | 特徴 |
---|---|
降圧剤 | 血管収縮作用によりEDのリスクが高まる |
抗うつ薬 | 脳内の神経伝達物質を変化させ、性欲の低下や性機能に悪影響となる |
抗不安薬 | |
向精神薬 | |
睡眠薬 | |
前立腺肥大症治療薬 | 射精障害の副作用が報告されている |
男性ホルモン抑制剤 | テストステロンの分泌抑制のため、EDや性欲低下が現れる |
薬が原因でEDになる方は、抗うつ剤など精神疾患の治療薬を使っている方に多く見られます。
休薬や減薬、薬の変更によりEDの症状が改善する場合があります。
ただし、自己判断での変更は危険をともなう場合もあるため、気になる方は必ず専門医にご相談ください。
使っている薬の種類により、ED治療薬との併用が可能な場合もあります。
血管再生治療
施術によるED治療として、衝撃波治療、PRP療法、幹細胞治療などの血管再生治療があります。
衝撃波治療
低出力の衝撃波を患部に照射することで、血管の再生を促す治療法です。
血管を再生させ血流をアップさせることで、EDの改善を行います。
PRP療法
PRP(血小板濃縮血漿)療法とは、患者自身の血液から成長因子を抽出し、陰茎に注射する治療法です。
成長因子により、血管や神経の再生を促進することで血流を改善させる働きがあります。
幹細胞治療
幹細胞を培養する際に生成される上清液(エクソソーム)を利用した治療法です。
上清液には、成長因子やサイトカイン(細胞間の情報伝達を担う生理活性物質)が含まれています。
この治療により、陰茎の血管の再生や新生が促され、EDの改善に繋がります。
これらの治療は、ED治療薬で効果が得られない、または疾患の影響でED治療薬が使えない方に適応とされています。
安全性が高く副作用が少ない、根本治療にもつながるなどのメリットがありますが、長期的な効果のエビデンスの不足や、治療費が高額になるなどのデメリットもあります。
興味のある方は、施術を行っている医療機関にお問い合わせください。
※当院では血管再生治療は実施しておりません
EDを自力で治す改善方法
血流の悪化やストレスが原因のEDの場合、以下の方法でEDが改善される場合があります。
EDを自力で治すには以下のポイントを押さえてください。
上記いずれかの方法をおこなうことで、体質の改善や心身の充実により、EDの改善や予防対策につながります。
詳しくは以下で解説していきます。
十分な睡眠を取る
不眠に悩んでいる方は睡眠不足によるEDの可能性もあるため、十分な睡眠をとるようにしましょう。
睡眠不足になると、男性ホルモンである「テストステロン」の分泌が低下してしまい、結果としてEDに繋がりやすくなります。
若い男性が5時間睡眠を1週間続けたところ、最大10時間ほど睡眠時間を確保した場合に比べてテストステロンが10~15%減少しました。
また睡眠時無呼吸症候群を患っている場合、EDを発症しやすくなるといったデータもあり、睡眠の質とEDは大きく関係しています。
睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療を受けることでED改善につながります。
適切な睡眠時間の目安は成人で6~8時間とされているため、最低でも6時間以上の睡眠が大切です。
さらに、睡眠時間が長すぎる場合もEDのリスクが高まるとされるため、決まった時間に眠るなど、睡眠リズムを整えましょう。
食生活の改善
EDは食生活の乱れが原因になることが多いため、以下のEDの予防に良いとされる食事を心がけてください。
ED予防に効果的な食べ物 | 効果 |
---|---|
鶏肉、大豆、エビ、マグロなど | 血流改善の働きがある「アルギニン」が含まれている |
スイカ、メロン、きゅうりなど | 血管拡張作用がある「シトルリン」が含まれている |
ナッツ類、鰻、アボカドなど | 血行促進作用がある「ビタミンE」が豊富に含まれている |
わかめ、鰹節、ゴボウ、イワシなど | 体内で血圧降下や神経伝達に働く |
牡蠣、アーモンド、豚レバーなど | 性機能を高める「亜鉛」が含まれている |
サバ、イワシ、サンマなどの青魚 | 青魚に含まれる「EPA」により血液をサラサラにする |
ニンニク、玉ねぎ、ニラなど | 血流を高める「イオウ化合物」が含まれている |
血行促進や血流改善の働きがある食材を意識的に取り入れてみましょう。
以下のような食事は、食べ過ぎるとEDにつながる可能性がありますので注意してください。
- ファストフード(ピザ・ハンバーガーなど)
- ラーメン
- 揚げ物
- ジュース
- ケーキ
- バターを使った食品
- 脂の多い肉の過剰摂取
脂質や糖質が多い食事は肥満になりやすく、高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクが上がります。
高血圧や糖尿病になると血管にダメージを受けて血管壁が硬くなる「動脈硬化」が起きやすいため、血流が悪くなることで勃起にも悪影響がでてしまいます。
適度な運動
有酸素運動などの適度な運動をすると、以下の効果でED改善につながります。
- 血液循環を促進する
- 体脂肪や糖質を分解する
- 通常時の血圧を安定にさせる
- 生活習慣病の予防
- 不安や緊張を軽減する
正常な勃起をするためには、陰茎に多くの血液を集める必要があります。
血行不良が原因のEDの場合は、有酸素運動によって発汗や老廃物の排出により、血流が改善し勃起しやすくなります。
効果を得やすい運動として、ランニングやウォーキング、水泳などを試してみてください。
加齢などの原因で、男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下する場合も、性欲減退が起こりEDの症状になる場合があります。
ストレスの解消
ストレスを解消することで、心因性EDの改善に繋がる場合があります。
ストレスは自律神経のバランスを乱す原因のひとつです。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、以下のような働きがあります。
- 交感神経:緊張時に優位に働く
- 副交感神経:リラックス時に優位に働く
ストレスを感じると交感神経が優位に働き、体が緊張状態になるため勃起しにくくなります。
ストレスにはいろいろありますが、性行為に対するプレッシャーも強いストレスとなるため、EDの原因となります。
入浴や運動、旅行など趣味に没頭して、ストレスをため込まないようにしましょう。
またコーヒーやチョコレートに含まれているカフェインには、ストレスを緩和する作用があります。
ストレス緩和のために、カフェインが含まれている食べ物を摂取してもよいでしょう。
マッサージもリラックスやストレス緩和に効果的です。ストレッチで体ほぐすことで血流改善の効果も期待できます。
過度な飲酒は控える
適度な飲酒であればリラックス効果に繋がりますが、飲みすぎると勃起しにくくなるため注意が必要です。
アルコールを大量に摂取すると、男性ホルモンの分泌が低下し、性欲の減退やEDに繋がる可能性があります。
過度な飲酒は酔いが回りやすく、酩酊状態(急性アルコール中毒)では神経伝達が鈍り、性的興奮が陰茎に伝わらず勃起できない場合があります。
さらに、神経伝達が鈍るとED治療薬を服用しても、勃起が困難になります。
EDが気になる方で、普段から過度な飲酒をしている場合は、量を見直して適度な飲酒を心がけましょう。
禁煙する
タバコに含まれる有害物質(ニコチンなど)は、EDのリスクを高めてしまうため禁煙を心がけてください。
ニコチンは血管を収縮させ血流を悪化させるため、勃起に悪影響を与えます。
タバコを吸うと、自律神経のうち緊張時に働く交感神経が優位になり、体が緊張状態になります。
勃起は副交感神経が優位となるリラックスした状態で起こるため、タバコを吸うと性行為時に勃起しにくくなる可能性が高くなります。
禁煙をおこなうことで、体全般の健康が改善され、EDには以下のメリットが現れます。
- 動脈硬化の進行の抑制
- 血管の弾力性の回復
- 自律神経のバランスも正常化
これらのメリットにより、陰茎への血流が改善され、勃起へ良い影響となります。
実際に喫煙者は非喫煙者に比べても、EDを発症する確率が高いとされています。
喫煙とEDの関係についての調査によると、喫煙者のED罹患率は非喫煙者の1.51倍との報告がされています。
EDの大きな原因になりますので、禁煙を意識してみてください。
パートナーの協力
EDでお悩みの方でパートナーがいる場合、EDの改善をおこなう上でパートナーの協力は重要です。
よりお互いを理解し共感を持ちながら、適切なコミュニケーションをとっていきましょう。
例として、以下の取り組みを行ってみましょう。
- リラックスできる雰囲気を作る
- スキンシップをとる
- ストレスをかかえないよう協力する
- 誤解や不安・期待やお互いの気持ちを共有する
EDは自分の悩みだけではなく、パートナーとの関係にも悪影響を与えることがあります。 関係性を改善したい場合は、パートナーへ相談してみましょう。
パートナーの方は場合により専門的な治療が必要になるため、医療機関の受診を促すことも必要となります。
男性が受診に対して抵抗感がある場合は、優しく背中を押してあげましょう。
EDの治し方についてのまとめ
EDの治し方や原因についてのまとめは以下になります。
- 医療機関でないと改善できないEDがある
- 自力でEDを改善する方法がある
- 生活習慣の改善はEDの予防につながる
- フィットクリニックでは5種類のED治療薬をご用意
EDと一口に言っても、ストレスやメンタル面によるものもあれば、加齢による血管の障害など原因はさまざまです。
多くの男性にとってEDはデリケートな問題で、そのタイプもさまざまです。
改善にはそれぞれのニーズと症状、状況に合わせたカスタマイズが必要となります。
自力でおこなう体質改善によるEDの治し方には、即効性はなく個人差もあるため、時間をかけて取り組む必要があります。 そのため、早期にEDを改善したいとお望みの場合は、体質改善やストレスのケアを行いながら、医療機関での治療と平行して行いましょう。
その一助として、フィットクリニックでも即効性や持続時間の異なるED治療薬をご用意しています。
EDを改善するきっかけにぜひご相談ください。
EDの治し方によくある質問
-
- Q
edを自分で治す方法はありますか?
- A
ご自身で対策するのであれば、まず生活習慣を見直しましょう。EDは生活習慣の乱れが原因となる場合が多く、禁煙や適度な運動、バランスの良い食事を意識してください。
- Q
-
- Q
勃ちにくくなる年齢は?
- A
40歳を超えてくると、勃起不全になる確率が増えてきます。生活習慣の乱れや加齢にともなう血管の障害によって物理的に勃起不全になるケースやストレスが原因になる場合もあります。
- Q
-
- Q
edは治せますか?
- A
EDは症状に合わせ適切な治療をおこなうことで改善につながります。ED治療薬は一時的に症状を改善する効果が期待できます。精神的な原因のEDでは、ED治療薬を服用して性行為の成功を重ねていくことで自信につながり、結果としてEDの根本的な治療に繋がる可能性があります。
- Q
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