コンドームED・遅漏の原因や対処法を解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。

「コンドームをつけると萎える」
「気持ち良くないから最後までできない」
と、コンドームをつけるのが不安になると嘆く男性は少なくありません。

これは「コンドームED」と呼ばれる、心因性EDの1つだとご存じでしょうか。
このページではコンドームをつけると萎える、射精ができなくなるなどの原因や、その対処方法についても詳しく解説していきます。

「コンドームED」の改善には、性行為の不安を取り除くED治療薬が効果的です。
心因性EDおよびED治療については以下のページをご覧ください。

ED（勃起不全）治療

心因性ED

4月1日より処方価格が変更となります。詳しくは以下でご確認ください。

治療薬の価格改定について

なぜコンドームをつけると上手くいかなくなるケースがあるのか、その理由には以下の2つが考えられます。

まずは2つの萎える原因について、簡単に見ていきましょう。

コンドームEDとは、コンドーム装着による中折れや、うまく射精できないケースのEDです。
コンドームEDは心因性EDの一種とされ、気持ちの問題から中折れやうまく射精できないといったEDの症状が現れます。
さらに、マスターベーション時やコンドームを着けなければEDの症状は出ないという特徴があります。

原因として以下が考えられます。

このような経験によりコンドームに対し苦手意識が生まれ、気づけば「コンドーム＝性行為が失敗する道具」と認識するようになります。

EDは身体の問題ではありますが、このようにメンタル面も強く影響するものです。
正常な勃起には肉体だけでなく、精神的健康も揃っていることが大切です。
後ほど対策について詳しく解説していきますが、「EDの症状が出るからコンドームを付けない」というのは、選択肢にならないことだけは覚えておきましょう。

遅漏とは文字通り、男性がオーガズムに達するまでに時間がかかり過ぎてしまう症状です。

明確な時間こそ定義されていませんが、コンドームの装着によって次のようなことを感じていれば遅漏の疑いがあります。

また遅漏の場合、膣の中で射精できない「膣内射精障害」の症状の疑いがあります。
これは重度の遅漏であると考えられ、膣内射精障害の半数以上は"不適切なマスターベーション"が原因であることがわかっています。

これら過度な刺激を与えるマスターベーションに慣れてしまうと、刺激が足りずに実際の性行為でうまく射精できなくなってしまう場合があります。

コンドームを着けても萎えない対処法として以下が考えられます。

ここからは、性行為がうまくできる対処法について詳しく解説していきます。
コンドームは妊娠を望まない方や性感染症の予防に必要なので、是非実践してみましょう。

ED治療薬（バイアグラ・レビトラ・シアリスなど）は、「勃たない」「持続しない」などのEDの症状を改善する薬です。
ED治療薬は、有効性が高く服用後すぐに効果が現れるなどのメリットがあります。
また、メンタルが影響する心因性EDにも有効とされています。
何度かED治療薬を使用することで、「コンドームを付けても勃起できる」という自信に繋がります。

ただし精力剤や催淫剤としての効果はないので、性欲や興奮を高めてくれるお薬ではありません。
勃起ができる環境を整えるサポートの薬として使用しましょう。

コンドームを装着すると萎えてしまう人は、もしかするとコンドームが自分にあっていない可能性があります。
コンドームといってもその種類もさまざまあるだけに、違うメーカーを試してみるのも対処法としては有効です。
また購入時は次のことにも注目すると、自分に合ったコンドームが見つかりやすくなるかもしれません。

コンドームはセーフセックスの必需品でもあるため、お好みのものを使うのもコンドームEDの対処法としてオススメです。

コンドームは装着する時に萎える場合があり、その理由として以下のものがあります。

など、雰囲気が失われ高まった興奮が醒めてしまうのが原因です。

そんな時はパートナーにつけてもらうのも1つの方法です。
パートナーのコンドーム装着はシチュエーションが新鮮で、興奮にも繋がります。
パートナーに付けてもらう行為を1つのスパイスだと思ってお願いしてみてはいかがでしょうか。

コンドームに慣れるトレーニングというのもあり、マスターベーションの練習として以下の「コンドーム・マス法」を取り入れてみると良いでしょう。

不適切なマスターベーション（床オナ、強グリップ、足ピン）の癖を直すことで、膣内射精障害の改善が期待できます。
勃起にはリラックスが必要ですので、パートナーに協力してもらうのも有効です。
パートナーとの協力は、初めは恥ずかしさや抵抗があるかもしれませんが、症状の理解や勃起の後押しとなるので、是非実践してみましょう。

コンドームEDの原因の多くはストレスなどの心因性の理由ですが、普段の勃起力を高めることで改善できる可能性があります。

生活習慣の中で勃起力を低下させる要因には以下のものがあります。

これらを見直すことでコンドームEDの改善に繋がる可能性があります。

自分のみならず、パートナーの身体も守ってくれるのが、コンドームの役割です。
感度こそ若干鈍くなりますが、それ以上に得られるメリットの方が大きく、実際に装着する男性の積極的な使用が望まれます。
先ほどから少しだけ触れてはいますが、大事なことなので改めてコンドームが必要な理由についてここからお伝えしていきます。

日本国内でもっとも多い性器クラミジアをはじめ、淋病、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、HIVなど、性行為の身近なリスクである性感染症から身を守らなければなりません。
こうした菌やウィルスは濃厚な粘膜の接触から感染していくため、それを防ぐにはフィルターとしてコンドームが必要になります。

「たった1枚のゴム」と思われるかもしれませんが、理想的なコンドームの使用ができれば感染予防率は98％とほぼ防ぐことができます。
一時の快楽のために無防備な性行為に臨んで感染するケースは珍しくないだけに、男性はコンドームの着用は忘れずに行いましょう。

コンドームの装着は、男性が積極的に行える唯一の避妊法です。
お互いが望まない妊娠を避ける方法であり、命を守る役割と言えるでしょう。
コンドームの使用により、約85％の確率で避妊に期待できるため、妊娠を望まない相手との性行為ではコンドームの装着は必須です。

もちろん100％避妊できる訳ではなく、ピンホールやゴムの劣化、行為中に外れるといった予期せぬ事態を考慮すれば、失敗率は3〜14％ほどになると考えられています。
失敗をできる限り避けるためにも次のようなことに注意してみてください。

できることなら定期的に新品を購入する癖をつけておくと、ご自身もパートナーも不安なく性行為に望めるはずです。

コンドームの装着が、男性によっては性行為の失敗のきっかけになる場合があります。
思うように勃起できないのは男性にとって大きなストレスですし、なにより自信を失ってしまうでしょう。

しかし、性感染症予防や望まない妊娠を避けるためにはコンドームは必需品です。
「コンドームをつけるなら性行為はしない」ではなく、トレーニングや考え方次第で慣れていくなど、これを機にコンドームとの向き合い方を考えてみてはいかがでしょう。

現在はEDの効果的な対処法として、ED治療薬があります。
フィットクリニックでは、スマホで簡単・便利なオンライン処方を行っています。お悩みの方は是非ご相談ください。

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