「若いのにEDで恥ずかしい」
「20代や30代でもバイアグラを飲んでいいの?」
「バイアグラを服用する時の注意点は?」
このような、20代・30代が抱えるバイアグラに関する悩みや不安について詳しく解説しています。
また服用時の注意点や購入方法についても触れているので、今後ED治療を受けるか検討されている人は参考にしてみてください。
バイアグラは20代30代も服用できる!
ED(勃起不全)は40代以降にみられる中高年の病気のイメージがありますが、ここ最近では20代や30代といった若年層にも症状を訴える人が増えています。
以下のグラフは2023年5月に当院を受診した男性の年代別患者数です。
合わせて以下のグラフは、2023年に行われた日本性機能学会による男性の性機能についての全国調査での年代別のEDの有病率(勃起高度スコア2以下)を示したものです。
それぞれのグラフを見ても分かる通り、当院を受診した年代で多いのは20代、全国的にも20代の有病率は低くはない結果となっています
男性機能の低下を「老い」と恥じる人もいますが、男性であれば誰にでも起こりうることで、発症するのが早いか遅いかは問題ではありません。
20代・30代でもバイアグラを使ったED治療ができます。
成功体験の積み重ねが、やがて薬の服用なしでも性行為に臨めるまでに男性機能が回復することもあります。
悩みの解消はQOL(生活の質)向上にもつながるので、恥じることなく積極的にED治療を行っていきましょう。
バイアグラを20代30代が服用するとEDは治る?
20代・30代のEDは病気などの身体の原因ではなく、メンタル面からくる心因性EDが原因として多い傾向にあります。
そのため、バイアグラによる性行為の成功体験が自信に変わってくると、勃起を妨げていた不安やプレッシャーが解消され、EDを改善できる可能性が高まります。
また、ED診療ガイドラインによれば、バイアグラを含む各種ED治療薬を服用した際の改善率は以下の通りとなっています。
- シルデナフィル(バイアグラ)
⇨76%(対象者:3,000名以上) - バルデナフィル(レビトラ)
⇨90~92%(対象者:479名) - タダラフィル(シアリス)
⇨73~80%(対象者:1,112名)
ED治療薬を服用した少なくとも70%以上の人が、EDの改善によって性行為に成功していることがわかります。
なお、フィットクリニックでED治療薬の処方を受けた310名へのアンケート結果では、240名が硬さの変化などのED改善を実感していることもわかっています。
Q. ED治療薬を使用した際に、当てはまるものをお選びください。 |
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1位:硬さが得られた(240人) |
2位:勃起の持続時間が延びた(197人) |
3位:性行為を最後までできるようになった(158人) |
4位:性行為に対し前向きになった(114人) |
5位:性行為を複数回できるようになった(100人) |
6位:サイズアップした(26人) |
7位:ED治療薬なしでもEDが改善した(14人) |
その他(9人) |
n=310(複数回答)
アンケート対象者にはED治療薬を初めて服用した人も含まれているので、服用のコツを掴んでくることで、EDの改善率はさらに高まることが予想されます。
バイアグラを20代30代が服用する時に気をつけること
20代・30代がバイアグラを服用するにあたって、気をつけたいポイントがいくつかあります。
バイアグラは市販薬とは違い、医療用医薬品です。
そのため、高い効果が期待できますが、使い方を誤ると副作用に悩まされる可能性もあります。
また、どこで購入するか、誰から購入するかも、安全なED治療には重要です。
以下で解説するポイントを守って、正しい服用を心がけるようにしてください。
注意①:医師の診断のもと服用する
バイアグラは医療用医薬品である以上、副作用のリスクがあるので、必ず医師の診断に基づいて服用する必要があります。
医師の診断ではバイアグラを服用できる健康状態かチェックします。
- 服用中の薬に併用禁忌薬はないか
- 持病の有無
- 年齢や体質、健康状態に問題はないか
EDであれば誰でもバイアグラを服用できるわけではなく、体質や服用中の薬によって服用がNGになることもあります。
自己判断によるED治療は行えないので、友人から譲り受けたり、海外のお土産としてもらったものなどを興味本位で服用するのは控えるようにしてください。
注意②:安価でも海外通販は利用しない
海外通販を利用すると、医療機関での処方にくらべて安価にバイアグラを購入できてしまいます。
医師の診察や購入制限なども特にないため、非正規ルートを使ったグレーな購入方法であることは覚えておきたいところです。
また海外通販には便利な面こそありますが、以下のようなことはすべて自己責任になります。
- 偽造薬や粗悪品による健康被害
- インターネット詐欺
- 個人情報やカード情報の漏洩
- 輸入トラブル(税関没収・カントリーリスクなど)
バイアグラは特に偽物の流通量が多いことで知られ、普段から利用している国内通販の感覚で購入すると痛手を負ってしまうリスクが非常に高いです。
過去には海外通販で購入したバイアグラを服用して死亡した例もあるので、絶対に利用しないようにしてください。
注意③:用法用量を守って服用する
バイアグラのパフォーマンスを高めたいと考えるのはごく自然なことですが、「効果の強さ=高用量」ではありません。
過剰に服用しても、用量に比例して効き目が強くなるわけではなく、むしろ副作用が強く出る可能性があります。
そのため効果と副作用のバランスを考慮した服用が必要になり、医師に決められた用法用量を守って服用する必要があります。
また、服用前に注意すべきルールがあります。
特に「食事」については効果を落とす原因になってしまうため、服用タイミングには十分注意が必要です。
バイアグラは正しく服用するだけで、十分なED改善効果が得られます。
自己判断で複数のED治療薬を同時に服用したり、インターネット上の誤った情報を鵜呑みにすると、まったく効果が得られないケースもあります。
必ず医師の服薬指導に従って服用するようにしてください。
そもそもなぜEDに?20代30代に多いEDの原因
20代や30代の若年層は「心因性ED」といって、ストレス、プレッシャー、コンプレックス、トラウマなどの心理的な面がEDの原因になっていることが多いです。
自覚しやすい原因だけでなく、自分でも気づかない心の奥深くにあるトラウマなどが原因になっていることもあります。
以下で具体的例を用いながら解説していきます。
原因①:コンプレックスによるもの
生まれ持った陰茎に対して、コンプレックスを抱いてしまう男性は少なくありません。
過去に馬鹿にされたり、からかわれた経験などがあると尚更、女性にどう見られているのかという不安や劣等感により勃起力が低下することがあります。
- 陰茎の大きさ・長さ・形
- 包茎
- 早漏
上記のようなコンプレックスがあると、男性としての魅力を半減させてしまうと思い込んでしまいがちです。
しかし病的でない限り問題はなく、思っているほど女性も気にしていません。
勃起は肉体面だけでなく、メンタル面のコンディションも影響するので気にしすぎてしまうのは禁物です。
原因②:不安・緊張・プレッシャーによるもの
性行為に対して、不安・緊張・プレッシャーでメンタルが不安定になっている状態は、勃起を難しくしてしまう原因になります。
- 初体験を済ませていない、経験人数が少ない
- パートナーを大切に思いすぎている(性行為が悪いことに感じる)
- 過去に受けたダメ出し
- 中折れなどでうまく性行為できなかった経験
- 幼少期の性的なトラウマ
- 子作りをしなければならない重圧
たまたま失敗しただけだったかもしれないものの、その時のパートナーの一言や態度が心に強く残ってしまうことがあります。
これが男性としての自信を大きく失うきっかけになってしまい、ネガティブ思考が拭いきれないことでEDを発症してしまいます。
また、雰囲気やシチュエーションを大切にする男性は、計画的な性行為が苦手な傾向があります。
「子作りED」と呼ばれるEDもあり、子作りへの積極的なアプローチや、親類からのプレッシャーが勃起を妨げる原因となることもあります。
原因③:過剰な刺激の自慰行為
マスターベーションのやり方に問題がある場合、性行為の刺激や興奮で満たされなくなってしまいEDになってしまうことがあります。
- 強グリップ
- 足ピン
- 床や壁を使う
- 過激な演出のAVや同人・アニメ
通常の性行為にはない体勢でのマスターベーションを行ったり、日頃から強い刺激や興奮を受け続けていると身体が慣れてしまうことがあります。
これにより、実際の性行為での刺激・興奮に物足りなさを感じてしまい、肝心な時に勃起が難しくなってしまいます。
また手と膣内との刺激のギャップにより、「膣内射精障害」を招くこともあります。
オーガズムに達するまでに時間がかかる遅漏や、そもそも性行為で射精できなくなってしまうこともあるので注意してください。
原因④:性行為のマンネリ化
いつもと同じ流れによって、性行為を作業に感じてしまうようになるとEDになることがあります。
- 性行為のタイミングがいつも同じ
- プレイ内容に変化がない
- 性的なテクニックに進歩がない
- シチュエーションが変わらない(いつも自宅など)
パートナーと一緒にいる時間が長くなるに連れて、出会ったころのような新鮮さは失われ、パートナーとの性行為に興味・関心が薄れていきがちです。
次第に心の中でパートナーを女性として見られなくなってしまうと、勃起力の低下や中折れといったEDの症状に悩まされるようになっていきます。
このようなEDは「妻だけED」とも呼ばれ、特定のパートナーとの性行為だけEDの症状が出てしまうケースもあるため、注意が必要です。
原因⑤:抗うつ薬などの投薬治療によるもの
心因性EDではありませんが、特定の薬を服用することにより、副作用として「薬剤性ED」を起こすことがあります。
- 抗うつ薬や向精神薬
- 睡眠薬
- 降圧剤
- 脂質異常症治療薬
特に抗うつ薬や向精神薬、睡眠薬を20代・30代の若いうちから服用していると、早くにEDの症状を訴えやすい傾向にあります。
薬剤性EDを改善する場合、原因となっている薬の服用を中止することでEDの症状が治ることがあります。
ただ、治療に必要な薬を自己判断で中止してしまうと、病気を悪化させてしまうリスクがあります。
そのため、主治医に相談し、薬剤の変更・減量、もしくは休薬が可能なのであれば、一時的に服用を中断するなど適切な対処を受けるようにしてください。
まとめ:バイアグラは20代30代でも服用可能!
バイアグラは20代・30代といった若い世代の人でも服用できます。
また、20代・30代に多い心因性EDはバイアグラの使用で改善できる可能性があります。
性に対して興味・関心が強い時期に諦めてしまうのはもったいないので、勃起に満足できない状態が続くようであれば医師までご相談ください。
また直接クリニックに足を運ばなくても、オンライン診療を利用した郵送処方でED治療をスタートできます。
来院なしでED治療ができる時代なので、悩みを1人で抱え込まず、当院を駆け込み寺としてご利用ください。
よくある質問
20代・30代でもEDの症状を訴える人が増えているので、気になる症状があれば医療機関までご相談ください。
ほぼ毎日朝立ちが確認できないようであれば、EDを発症する予兆である可能性が疑われます。
また性行為時に勃起そのものが難しい、もしくは硬さを維持できないといったことが続く場合はEDの可能性が高いです。
必要に応じて医療機関で相談することもご検討ください。
きわめて微量になるのでパートナーや胎児に影響を及ぼす心配はなく、不妊治療の一環としてバイアグラを役立てることも可能です。
ただし、服用間隔が短いと副作用が出やすくなる可能性があるので、前回の服用から24時間は空けるようにしてください。
ただ、射精後の不応期(賢者タイム)を短縮する効果もあるので、一晩で2回戦以上行う予定がある人はパフォーマンスの向上に役立てられます。
なお、厚生労働省が定めた条件を満たす一部の医療機関であれば、不妊治療を目的に保険適用でバイアグラの処方が可能です。
ただし、保険適用になる条件はかなり厳しく、「不妊治療を受けたい」といっても簡単に処方してもらえないのでご注意ください。