更新日:2026/02/10
ED(勃起障害・勃起不全)とは 原因・症状・治し方を解説

ED(勃起障害・勃起不全)とは

EDとは「Erectile Dysfunction」の略で、「満足な性行為を行うための勃起に至らない、または勃起を維持、持続できない状態」を指します。
日本語では「勃起障害」「勃起不全」と呼ばれ、成人男性の3人に1人がEDに該当しているという報告があるほど男性にとって身近な悩みの1つといえるでしょう。
主な症状は、勃起の硬さの低下・勃起の維持が困難(中折れ)・勃起するまで時間がかかるなどが挙げられます。
まずは、以下で正常な勃起とEDの違いを確認してみましょう。

通常の勃起とEDの場合の図:EDになった場合:性的刺激が陰茎にうまく伝達できない→陰茎に血液が集まらない→勃起しない
通常の勃起とEDの場合の図:EDになった場合:性的刺激が陰茎にうまく伝達できない→陰茎に血液が集まらない→勃起しない 🔍 画像をタップして拡大して見る
EDのメカニズム
  1. 性的刺激で脳が興奮を感じ、神経に勃起の信号を送るがうまく伝わらない
  2. 陰茎海綿体の動脈が拡張しにくくなる
  3. 血液が十分に流入しない
  4. 陰茎が膨らまない、もしくは勃起はしても維持できない

このページではEDの原因や症状、改善方法など詳しく解説していますので、ぜひ確認してみてください。
なお、フィットクリニックではオンライン診療・外来によるED治療を行っていますので、気になる症状やお悩みがある場合はお気軽にご相談ください。

EDの原因

EDの原因には、身体的要因(器質性ED)、心理的・精神的なストレス(心因性ED)、服用中の特定の医薬品による薬剤性ED、そしてこれらが複合する混合性EDがあります。

EDの原因となる心因性・器質性・薬剤性・混合性の4つを示した図
心因性ED 心理的、精神的なストレスが原因で起こるED
20~40代に多い
器質性ED 動脈硬化や神経の損傷などが原因のED
年齢に関係なく発症するが、加齢によりリスクは高まる
薬剤性ED 特定の薬剤の服用で起こるED
年齢関係なし
混合性ED さまざまな原因のEDが密接に関わったED
40~60代に多い

精神的なストレス(心因性ED)

心因性EDは、精神的ストレスや不安などが原因で起こるEDです。
身体的異常がないことが特徴で、朝立ちやマスターベーションが可能でも性行為が難しい場合に疑われます。

主な原因には、仕事やSNSなどのストレス、過去のトラウマ、うつ病、性へのプレッシャーなどがあり、これらが性的刺激の伝達を妨げ、勃起困難や中折れを引き起こします。
最近では、20〜30代の若年層に心因性EDで悩む方も増えています。

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心因性EDは精神的なストレスやトラウマにより神経に興奮が上手く伝達されないことで起こるED(勃起不全)です。当院のED治療薬で改善できますのでご相談ください。

血管や神経の障害(器質性ED)

器質性EDは、血管や神経、ホルモンの障害によって勃起が困難になる状態です。

主な原因は動脈硬化、生活習慣病(糖尿病や高血圧など)、神経損傷、テストステロンの減少などです。
陰茎の血管や神経は繊細で、動脈硬化や神経障害の影響を受けやすい傾向にあります。
テストステロンの減少の原因は、加齢や運動不足、睡眠不足が挙げられます。
また、喫煙はテストステロンの分泌に悪影響を及ぼすため、タバコが性欲減退につながる可能性もあります。

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器質性EDは動脈硬化や神経の損傷、ホルモン分泌障害など身体的な原因で起こります。当院のED治療薬で改善できる可能性があるのでご相談ください。

特定の薬剤が原因(薬剤性ED)

薬剤性EDは、服用中の医薬品の副作用によって起こるEDです。

原因となる薬剤には、抗うつ薬、睡眠薬、降圧剤、男性ホルモン抑制剤などがあります。
ただし、該当する薬を服用していたからと言って、必ずEDを引き起こすわけではありません。
EDの症状が出ていても、器質性や心因性が原因の可能性もあるため、自己判断せずに必ず医師に相談してください。

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薬剤性EDについて

薬剤性EDについて

薬剤性EDは常用中の薬の副作用が原因で起こるED(勃起不全)を指します。原因の薬を減薬したりED治療薬の服用でEDを改善できる可能性があります。

複数の原因が重なっている(混合性ED)

混合性EDは、心因性・器質性・薬剤性の複数の要因が重なって起こるEDです。
たとえば、加齢による動脈硬化と医薬品の副作用、そこにストレスや不安が加わるケースなどです。
特に中高年層では、器質性EDや薬剤性EDの発症リスクも高く、そこから心因性EDにつながる場合もあります。
EDの原因が複雑化するため、改善には時間がかかることがあります。

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混合性EDは心因性ED(精神的要因)と器質性ED(身体的要因)、薬剤性EDの2つ以上が原因で混合して起こる勃起不全をいいます。ED治療薬で改善できる可能性があります。

EDの症状

EDの定義として、性行為時に勃起の維持または持続ができない状態も含まれるため、中折れや硬さの低下もEDの症状に当てはまります。

EDの初期症状

EDの初期症状には、以下のような症状がみられます。

EDの初期症状
  • 朝立ちしない日がある
  • たまに中折れすることがある
  • 勃起時の硬さの低下
  • 性行為に対する意欲の減退

EDの定義として、性行為時に勃起の維持または持続ができない状態も含まれるため、中折れや硬さの低下もEDの症状に当てはまります。
また、朝立ちしない日が続いている場合は、血管や神経、内分泌系の障害による「器質性ED」の可能性があります。

EDの初期症状について詳しくは、以下をご確認ください。

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EDの初期症状とセルフチェック

EDの初期症状とセルフチェック

EDの初期症状はどのような症状か、EDの診断基準、原因を医師が詳しく解説します。さらにセルフチェックでご自身の状態を確認できます。朝立ちしない、硬さが低下した気がするなど気になる症状があればぜひご覧ください。

中程度のED症状

中程度のED症状
  • うまく性交できない場合のほうが多くなる
  • 勃起できる回数がさらに減少
  • 性交中の勃起維持力がさらに減少
  • 初期EDでの性行為の失敗により更に消極的になる

EDの初期症状と比べ、勃起できる回数や勃起維持力がさらに弱まります。
性欲もあり完全なEDではありませんが、勃起させるまでの時間を要するようになるなど、うまく性交できる回数自体が減少します。

重度のED

重度のED症状
  • 性的興奮があっても勃起しない
  • 性行為に必要な勃起力を維持できない
  • 一度も勃起したことや勃起を持続できたことがない(原発性ED)

重度のEDは、事故による神経の損傷や病気、心理的な原因により、勃起が困難または全く勃起ができなくなる状態です。
こうした場合もED治療薬の服用で効果を得られることがあります。
ED治療薬で改善しない場合は、低衝撃波治療や幹細胞治療といった血管再生治療を行い、ED治療薬が効く状態へと回復を目指します。

一時的にEDとなるケース

一方、以下のケースは一時的なEDである場合もあります。

一時的にEDとなるケース
飲酒後勃起しにくい 自身の飲酒量に見合わない多量の飲酒により中枢神経の働きが抑制され、勃起をするための信号が性機能に上手く伝わらなくなる アルコールと勃起の関係
過激なポルノ画像・映像への依存
  • ポルノ映像の非現実的なシチュエーションに慣れてしまい現実の性行為や相手で興奮しなくなる
  • 映像の依存でホルモンバランスの乱れも起こしやすくなり、脳の働きにも悪影響を及ぼす
  • 不安やストレスで性的コンテンツを見始めるケースも多く、うつ病の発症リスクも高い
ポルノ依存症の
原因と治し方
コンドーム装着段階でEDを発症
  • コンドーム装着による陰茎の違和感
  • 過去の装着の失敗によるトラウマ
  • 挿入後に外れることへの不安
コンドームEDの
原因と治し方

これらに加えて、特定の相手にだけEDを発症するというケースもあります。
人によりEDが改善する場合もありますが、必ずしも自然治癒するわけではありません。
放置するとEDの症状が悪化する恐れもあるため、早めの治療が望ましいと言えます。

なお、以下の記事では特定の相手とだけ起こるEDの症状と治し方を詳しく解説しています。

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EDを改善する方法

ED治療の第一選択は、ED治療薬を使った薬物療法です。

当院では5種類のED治療薬の処方を行っています。
当院で処方しているED治療薬の種類や特徴などは以下のページにて詳しく解説しています。 ED治療薬の種類と比較・選び方

薬の服用で効果が得られない場合やEDの原因に応じて、以下の治療が用いられる場合もあります。

ED治療薬以外の方法
  • 心理療法(カウンセリング・認知行動療法)
  • CPAP(シーパップ)
  • 投薬中の薬の変更
  • 血管再生治療

EDは適切な治療を行うことで、改善が期待できる病気です。
また、血流の悪化やストレスが原因でEDを引き起こしている場合は、生活習慣の見直しにより改善することもあります。 EDの治し方と方法

お問い合わせの多いEDの症状や悩みを医師が解説

ここでは、EDに関してのよくあるお問い合わせ例と、それに対する医師の解説を紹介します。

性行為の際にプレッシャーや不安を感じることで、十分に勃起できず失敗することが増えました。

相談者

性へのプレッシャーやストレスは、心因性EDを引き起こす原因の一つになります。
心因性EDにはED治療薬による治療が有効とされており、症状に応じてパートナーとの協力や心理療法、カウンセリングなどで改善が期待できる場合があります。

服部院長

年々勃起を維持できなくなってきました。対処法はありますか?

相談者

年齢とともに勃起を維持しにくくなる背景には、加齢に伴う血管機能の低下や生活習慣病などによる器質的要因が関与していることがあります。
器質性EDに対しては、禁忌がない場合、ED治療薬による治療が第一選択とされています。

服部院長

硬さが不十分で、たまに中折れするようになりました。どこからがEDになりますか?

相談者

EDは、満足のいく性行為を行うのに十分な勃起を得られない、または維持できない状態が一定期間続くことを指します。
勃起時の硬さの低下やたまに中折れする状態が続く場合は、EDの可能性があります。
ご自身が満足のいく性行為ができないと感じた場合はED治療の対象になる可能性がありますので、ぜひご相談ください。

服部院長

20代でも3割弱がED|ED全国調査データ

日本性機能学会の臨床研究促進委員会が、2023年に「EDに関する調査」を実施しました。
この調査では、国内成人男性の約3人に1人がEDであるということが示されています。

2023年 1998年
日本国内
ED有病率
約1,400万人 1,130万人
勃起硬度スコア(EHS)での有病率

引用:一般社団法人日本性機能学会「25年ぶりの全国調査で日本人男性の性機能が明らかに「約1,400万人が勃起障害(ED)」「セックスの回数1年に1回程度以下が45.7%」「早漏で悩んでいる人は約910万人」」

世代別のEDの割合を見ると、50代、40代の中高年に多いイメージだったEDが、20代でも3割弱という高い比率で発症していることがわかりました。
若年層は体力的には性的活動に支障ない人が多い一方、性行為の経験不足や仕事・生活環境のストレスといった心因性EDの発症が多いとされます。

また、近年の不妊の原因が男性にある場合が多いことも認知されてきました。
不妊治療の性行為に必要なタイミングでのプレッシャーや、妊娠の失敗からくる焦りで、心的負担から生じる心因性EDになる場合もあります。

ED(勃起障害・勃起不全)についてまとめ

EDの症状や原因についてのまとめは、以下の通りです。

ED(勃起障害・勃起不全)のまとめ
  • EDとは「十分な勃起が得られない、維持できない状態」を指す
  • EDの原因は心因性、器質性、薬剤性、混合性に分類される
  • EDは初期症状からEDを疑うことができ、中程度ED、重度EDで症状に違いがある
  • EDは放置すると症状が悪化する可能性がある
  • 一時的なEDの場合もED治療薬での改善が期待できる

ED(勃起不全)は、適切な治療や生活習慣の見直しにより、改善が期待できます。
また、心臓病や糖尿病といった病気の前兆である可能性もあるため、気になる症状があれば早めに医療機関に相談することが重要です。

当院では、ED治療薬によるED治療を行っております。
オンライン診療でも受診可能ですのでぜひ以下より当院のED治療の詳細を確認してみてください。

ED(勃起不全)についてよくある質問を医師が回答

ED(勃起不全)についてよくある質問に服部院長が回答します。

  • Q
    EDはなんの略で読み方はなんですか?
    A
    A
    「ED」とは、英語「Erectile Dysfunction」の略称で勃起障害・勃起不全のことです。
    「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」を指します。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    EDはどのようにしてなりますか?
    A
    A
    ED(勃起障害・勃起不全)は、心理的なストレスや身体的な健康問題、不健康な生活習慣などが原因で起こります。
    血管の問題や病気も関与している可能性もあるので、性機能に異常を感じた場合は自己判断せず、医師に相談しましょう。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    EDになりやすい人はどんな人ですか?
    A
    A
    EDになりやすいのは、以下の特徴を持つ人です。
    • 高血圧や糖尿病、心臓病を抱えている
    • 運動不足や肥満、喫煙など生活習慣が不健康である
    • うつ病を患っているなど精神的な負担が大きい
    このほか、加齢による血管や神経の変化も影響します。
    改善のためには生活習慣を正す方法はもちろん、ED治療薬で性機能を向上させる方法が有効です。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    EDの症状にはどのようなものがありますか?
    A
    A
    EDの主な症状として、勃起しない又は勃起状態が続かない、性的な興奮を感じない、勃起時に硬くならない、などが挙げられます。
    これらの症状が長期間続く場合は、医師の診断と治療が必要です。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    ED改善にサプリメントは有効ですか?
    A
    A
    EDを改善するという触れ込みでEDサプリメントが販売されていますが、サプリメントは副作用も少ない反面、長期間飲み続け体質を改善させていくといった利用方法の栄養補助食品で、明確な治療効果を持つ医薬品とは違います。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    コロナEDとはなんですか?
    A
    A
    コロナEDとは新型コロナウイルス感染症の後遺症によると考えれるEDです。
    コロナ後遺症はまだ未知の領域ながら、後遺症として現れる人がいるという点を除けば、症状は通常のED(勃起不全)と同様と考えられます。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    コロナワクチン接種とED治療薬の併用はできますか?
    A
    A
    コロナワクチンとED治療薬の併用について、接種前後の服用に問題があるという報告はありません。
    ただし服用には体調を優先させ注意し、接種前後2日は服用を控えることをお勧めします。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    タバコをやめるとEDは治りますか?
    A
    A
    タバコをやめることは、ED改善に役立つことがあります。
    喫煙がEDの一因である場合、禁煙によって血管や神経の健康が改善され、それがEDの状態を良くする可能性があるためです。しかし、EDの原因は多岐にわたるため、禁煙がすべての人のEDを治すわけではありません。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    ED・早漏・射精障害・インポテンスの違いはなんですか?
    A
    A
    ED・早漏・射精障害・インポテンスは以下の違いがあります。
    • ED:勃起を維持、持続できない男性器の症状
    • 早漏:挿入後1分以内で射精、もしくは挿入前に射精してしまう症状
    • 射精障害:さまざまな原因により射精できない症状
      (膣内射精障害、神経性射精障害、逆行性射精障害など)
    EDとインポテンスはほぼ同義ですが、現在は「ED」が一般的に使われています。
    EDの以前の呼称が「インポテンツ」「インポテンス」「インポ」と呼ばれており、差別的な意味合いで使われることから、EDが一般的となりました。
    服部院長
    服部院長
    服部院長
  • Q
    タバコはEDの原因になりますか?
    A
    A
    喫煙によってEDになるとは断言できませんが、タバコがEDの原因になる可能性は十分に考えられます。
    タバコに含まれるニコチンなどの有害物質が正常な勃起を困難にする場合があります。
    また、喫煙は血流や男性ホルモンであるテストステロンの分泌に悪影響を及ぼし、性欲減退につながる恐れもあります。
    服部院長
    服部院長
    服部院長

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この記事の監修

院長名前
フィットクリニック院長
服部 圭太
(はっとり けいた)

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務