ED(勃起障害・勃起不全)とは‐原因・症状・治し方を解説

更新日:2025/05/01
ED(勃起障害・勃起不全)とは 原因・症状・治し方を解説

ED(勃起障害・勃起不全)とは、満足な性行為を行うための勃起に至らない状態です。
ただし、何が原因のEDか、完全なED症状か、あるいはEDにつながる一過性の兆候かという判断を個人で行うのは難しいと言えます。

本記事ではEDの原因や症状の段階、EDを診断する方法、治し方をわかりやすく解説します。

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ED(勃起不全)治療

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ED治療薬の比較

EDとは

通常の勃起 EDになった場合
通常の勃起:性的刺激→陰茎に伝達→陰茎に血液を集める→勃起 EDになった場合:性的刺激が陰茎にうまく伝達できない→陰茎に血液が集まらない→勃起しない
EDのメカニズム
  1. 性的刺激で脳が興奮を感じ、神経に勃起の信号を送るがうまく伝わらない
  2. 陰茎海綿体の動脈が拡張しにくくなる
  3. 血液が十分に流入しない
  4. 陰茎が膨らまない、もしくは勃起はしても維持できない

EDとは「Erectile Dysfunction」の略で、勃起障害、勃起不全という意味です。
「満足な性行為を行うための勃起に至らない、または勃起を維持、持続できない状態」をEDといいます。

ED・早漏・射精障害・インポテンスの違い

EDと早漏・その他性機能障害には以下の違いがあります。

EDと早漏・その他性機能障害の違い
ED 勃起を維持、持続できない男性器の症状
早漏 挿入後1分以内で射精、もしくは挿入前に射精してしまう症状
膣内射精障害(遅漏) 性交になると射精に至らない症状
神経性射精障害 脊髄損傷など重度の神経障害で射精できない症状
逆行性射精障害 膀胱に精子が逆流してしまうことで精子が出てこない症状
射精不能 オルガスムが得られなくなる症状

早漏ほか上記の性機能障害はEDと同時に発症、併発する場合もあります。
また、早漏・遅漏は女性の性機能障害の原因ともなる可能性があることからも治療が必要です。

ED(勃起障害・勃起不全)とインポテンスは、ほとんど同じ意味ですが、EDの以前の呼称が「インポテンツ」「インポテンス」「インポ」と呼ばれており、差別的な意味合いで使われることから、EDが一般的となりました。
EDは陰茎の勃起に限定した疾患であるのに対し、インポテンスは性欲、快感、射精に関する性機能障害も含みます。

EDの原因

EDの原因に心因性・器質性・薬剤性・混合性の4つに分けられる

EDの原因には肥満や糖尿病といった身体的要因(器質性ED)、心理的・精神的なストレス(心因性ED)、服用中の特定の医薬品によって起こる薬剤性ED、そしてこれらが複合する混合性EDがあります。

心因性ED 心理的、精神的なストレスが原因で起こるED。
年齢の若い方でも症状が出る場合がある。
20~40代に多い
器質性ED 動脈硬化や神経の損傷などが原因のED。
肥満や糖尿病、高血圧などの疾患、加齢による動脈硬化と、神経の損傷や疾患などの身体的原因によるED。
テストステロン減少も器質性ED。
年齢に関係無し
薬剤性ED 特定の薬剤の服用で起こるED。
薬剤の使い方など指導を受ける必要がある。
年齢に関係無し
混合性ED さまざまな原因のEDが密接に関わったED。
高齢になると現れやすく、原因が複数のため、治療が困難な場合がある。
40~60代に多い

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精神的なストレス(心因性ED)

心因性EDは、心理的・精神的なストレスが原因となるEDです。
血管の疾患や神経の損傷など、体の原因に関わりないのが特徴です。
1つの指標として、朝立ち(夜間勃起)する、マスターベーションは行えるが、性行為ができない場合、心因性EDが懸念されます。
最近では、加齢など身体的問題の少ない20~30代の若年層に心因性EDで悩む方が増えています。

心因性EDの主な理由
  • 仕事やSNSなどの強い精神的ストレスや不安・緊張(現実心因)
  • 過去に受けたトラウマ(深層心因)
  • うつ病などの精神的疾患
  • 経験不足、妊活など強制的な性行為へのプレッシャー

強い精神的ストレスやトラウマなどを受けると、視覚や触覚から入ってきた性的刺激が、脳から陰茎にしっかり伝わらず勃起ができない、中折れなどのEDの症状となって現れる場合があります。

不安や緊張感がある状態では交感神経が優位となり、勃起が十分に保てない状態になります。
さらに、勃起力低下や失敗体験により「次も失敗したらどうしよう」と自信を失い、それが原因で心因性EDになる悪循環に繋がる場合があります。

心因性EDについて

血管や神経の障害(器質性ED)

器質性EDとは、血管、神経、内分泌環境など身体の障害が原因で物理的に勃起できなくなるEDです。

器質性EDの主な理由

●血管の障害

  • 加齢による動脈硬化
  • 生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、高血圧など)
  • 陰茎海綿体の血管の損傷(手術など)
  • 糖尿病とEDについて

●神経の障害

  • 神経障害(てんかん、脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病など)
  • 外科手術や事故で神経が損傷(交通事故や前立腺肥大の手術など)

●男性機能の低下

  • テストステロンの減少

加齢によるEDの方の多くは、動脈硬化が原因となります。
陰茎の海綿体の動脈は体の中でも最も細く、動脈硬化による影響を受けやすい傾向にあります。

性的刺激を陰茎に伝達する神経に障害がある場合も、勃起の妨げとなります。

テストステロンの減少は加齢(男性更年期障害)や運動不足、睡眠不足が原因で起こります。
テストステロン減少で、性欲の減退に加え性的興奮を伝える神経伝達物質や、勃起のメカニズムに関わる一酸化窒素の分泌も減少します。

男性更年期障害について

また、血管内皮機能障害(動脈硬化の初期段階の症状)になる可能性もあります。
テストステロン補充療法といった対策もありますが、ED治療薬の服用も有効です。

器質性EDについて

特定の薬剤が原因(薬剤性ED)

薬剤性EDは、服用している医薬品の副作用が原因のEDです。

薬剤性EDになる可能性がある医薬品の例
  • 精神安定剤
  • 抗うつ薬(SSRI・SNRIなど)
  • 睡眠薬
  • 向精神薬
  • 降圧剤
  • 男性ホルモン抑制剤(AGA・前立腺肥大治療薬など)
  • ステロイドなどアレルギー用剤 など

服用している薬が原因でEDになる場合もありますが、例に挙げた薬を服用している全ての方に副作用であるEDの症状が現れるものではありません。

器質性EDや心因性EDの可能性もあるので自己判断は避け専門の医師にご相談ください。

薬剤性EDについて

複数の原因が重なっている(混合性ED)

混合性EDとは、3種類の原因(器質性・薬剤性・心因性)が複合したタイプのEDです。

混合性EDの例
  • 加齢による動脈硬化や高血圧などの症状を不安に思う
  • 年齢と共に仕事での立場や責任が重くなる
  • 介護や子供の自立など、家庭での変化がストレスとなる
  • 医薬品の副作用によるEDでトラウマになる

特に年配の方は器質性EDや薬剤性EDになりやすく、それがきっかけとなり心因性EDを併発するパターンが見受けられます。
さらに、2つ以上の原因が重なるため、改善に時間がかかる場合があります。

混合性EDについて

タバコがEDや性欲減退の原因になり得る

EDの原因には喫煙がリスクファクターの1つとしてあげられ、タバコに含まれるニコチンなどの有害物質が正常な勃起を困難にするケースがあります。
喫煙は、血流や男性ホルモンであるテストステロンの分泌に悪影響を及ぼすものです。
テストステロンは、性欲をコントロールして勃起機能を維持する役割があるため、喫煙によるホルモン分泌の乱れは、性欲の減退に繋がる可能性もあります。

日本泌尿器学会をはじめ、国内外の研究機関が喫煙とEDの関連について指摘しており、非喫煙者に比べて喫煙者のEDリスクが高いことを示しています。
喫煙によってEDになるとは言えませんが、タバコがEDの原因になる可能性は十分に考えられます。

EDの症状

EDは陰茎が完全に勃起しない状態の前にいくつか症状の段階があります。
ここからはEDの初期症状、中程度のED、重度のED、一時的にEDになる場合と分けて解説します。

EDの初期症状

EDの初期症状には、以下のような症状がみられます。

EDの初期症状
  • 朝立ちしない日がある
  • たまに中折れすることがある
  • 勃起時の硬さの低下
  • 性行為に対する意欲の減退

EDの定義として、性行為時に勃起の維持または持続ができない状態も含まれるため、中折れや硬さの低下もEDの症状に当てはまります。
また、朝立ちしない日が続いている場合は、血管や神経、内分泌系の障害による「器質性ED」の可能性があります。

中程度のED症状

中程度のED症状
  • うまく性交できない場合のほうが多くなる
  • 勃起できる回数がさらに減少
  • 性交中の勃起維持力がさらに減少
  • 初期EDでの性行為の失敗により更に消極的になる

EDの初期症状と比べ、勃起できる回数や勃起維持力がさらに弱まります。
性欲もあり完全なEDではありませんが、勃起させるまでの時間を要するようになるなど、うまく性交できる回数自体が減少します。

重度のED

重度のED症状
  • 性的興奮があっても勃起しない
  • 性行為に必要な勃起力を維持できない
  • 一度も勃起したことや勃起を持続できたことがない(原発性ED)

事故による神経の損傷や病気で全く勃起できなくなることがあります。
また、心理的なプレッシャーでも勃起できなくなる重度EDにつながる場合もあります。
こうした場合もED治療薬の服用で効果を得られることもあります。

ED治療薬に反応しない場合は、低衝撃波治療で陰茎海綿体に新たな毛細血管をつくったり、幹細胞培養で陰茎海綿体の内皮細胞を再生させるといった治療を行うことで、ED治療薬に反応できる状態に回復させる治療を行います。

一時的にEDとなるケース

一方、以下のケースは一時的なEDである場合もあります。

一時的にEDとなるケース
飲酒後勃起しにくい 自身の飲酒量に見合わない多量の飲酒により中枢神経の働きが抑制され、勃起をするための信号が性機能に上手く伝わらなくなる
過激なポルノ画像・映像への依存
  • ポルノ映像の非現実的なシチュエーションに慣れてしまい現実の性行為や相手で興奮しなくなる
  • 映像の依存でホルモンバランスの乱れも起こしやすくなり、脳の働きにも悪影響を及ぼす
  • 不安やストレスで性的コンテンツを見始めるケースも多く、うつ病の発症リスクも高い
コンドーム装着段階でEDを発症
  • コンドーム装着による陰茎の違和感
  • 過去の装着の失敗によるトラウマ
  • 挿入後に外れることへの不安

これらは一時的なEDの場合もある一方、すでにEDが進行している場合や心因性EDである可能性もあります。
EDは人により改善する場合もありますが、必ずしも自然治癒するわけではありません。
放置するとEDの症状が悪化する恐れもあるため、早めの治療が望ましいと言えます。

EDを診断する方法

EDを診断する方法には問診や診察といった身近なものから、心理テスト、内分泌検査、生理的勃起機能検査、神経系検査、血管系検査など専門的な検査もあります。
また、EDの症状をご自身で診断する目安に、国際勃起機能スコア(IIEF-5)や、Sexual Health Inventory for Men(SHIM)があります。

日本人は性行為の機会が少ないため、ED診療ガイドラインでは国際勃起機能スコアよりも0点の項目を持つSHIMを用いて診断するのが適格とされています。

Sexual Health Inventory for Men(SHIM)

  0 1 2 3 4 5
勃起を維持する自信は
どの程度ありますか
  非常に低い 低い 中くらい 高い 非常に高い
性的刺激によって勃起した際、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりますか 性的刺激は
なかった
ほとんど、
又は全くない
たまに
(半分よりかなり低い頻度)
時々
(ほぼ半分の頻度)
しばしば
(半分よりかなり高い頻度)
ほぼいつも、
又はいつも
性交の際や挿入後、どれくらいの頻度で勃起の維持ができましたか 性交を
試みなかった
ほとんど、
又は全くない
たまに維持
(半分よりかなり低い頻度)
時々維持
(ほぼ半分の頻度)
しばしば維持
(半分よりかなり高い頻度)
ほぼいつも、
又はいつも維持
性交の際や性交を終了するまで、勃起の維持はどれくらい困難でしたか 性交を
試みなかった
極めて困難 とても困難 困難 やや困難 困難でない
性交を試みた際、どれくらいの頻度で性交に満足できましたか 性交を
試みなかった
ほとんど、
又は全く満足できない
たまに満足
(半分よりかなり低い頻度)
時々満足
(ほぼ半分の頻度)
しばしば満足
(半分よりかなり高い頻度)
ほぼいつも、
又はいつも満足

※スマホでは横にスクロールします

上記の結果による重症度の分類
重症度分類 合計点(25点満点)
重度ED 5~7点
中程度ED 8~11点
軽度~中程度ED 12~16点
軽度ED 17~21点
EDではない 22~25点

※性交機会があった場合のみこの分類が当てはまります。

EDの治し方

医療機関でEDを治す場合は、以下の治療法があります。

治療 方法
ED治療薬 ED治療薬を使用した薬物療法
ED治療の第一選択になっている
心理療法
(カウンセリング・認知行動療法)
精神的な不安や緊張が原因となるEDに有効とされる療法
CPAP(シーパップ) 睡眠時無呼吸症候群の改善に使用される器具
睡眠時無呼吸症候群の場合、合併症でEDになるリスクがある
投薬中の薬の変更 服用している薬の副作用でEDになる場合がある
自己判断での変更は危険をともなう場合もあるため、必ず専門医に相談が必要
血管再生治療 衝撃波治療、PRP療法、幹細胞治療などの血管再生治療
ED治療薬で効果が得られない、または疾患の影響でED治療薬が使えない方に適応される

※当院ではED治療薬の処方のみおこなっています。

EDが治るきっかけで最も多いのは、ED治療薬を使った薬物療法です。
ED治療薬は陰茎の血流を増加させる作用があり、服用するだけで勃起の維持やED改善が期待できます。
EDの原因に合わせて適切な治療を選択しましょう。

EDを自力で改善する方法

血流の悪化やストレスが原因のEDの場合、以下の方法でEDが改善される場合があります。

十分な睡眠を取る

不眠に悩んでいる方は睡眠不足によるEDの可能性もあるため、十分な睡眠をとるようにしましょう。
睡眠不足になると、男性ホルモンである「テストステロン」の分泌が低下してしまい、結果としてEDに繋がりやすくなります。
適切な睡眠時間の目安は成人で6〜8時間とされているため、最低でも6時間以上の睡眠が大切です。

食生活の改善

EDは食生活の乱れが原因になることが多いため、以下のEDの予防に良いとされる食事を心がけてください。

ED予防に効果的な食べ物 効果
鶏肉、大豆、エビ、マグロなど 血流改善の働きがある「アルギニン」が含まれている
スイカ、メロン、きゅうりなど 血管拡張作用がある「シトルリン」が含まれている
ナッツ類、鰻、アボカドなど 血行促進作用がある「ビタミンE」が豊富に含まれている
牡蠣、アーモンド、豚レバーなど 性機能を高める「亜鉛」が含まれている
サバ、イワシ、サンマなどの青魚 青魚に含まれる「EPA」により血液をサラサラにする
ニンニク、玉ねぎ、ニラなど 血流を高める「イオウ化合物」が含まれている

ファストフードやラーメンなど、脂質や糖質が多い食事は生活習慣病のリスクが上がります。生活習慣病は血流の悪化を引き起こしやすく、勃起の悪影響になるため注意しましょう。

適度な運動

血行不良が原因のEDの場合は、有酸素運動によって発汗や老廃物の排出により、血流が改善し勃起しやすくなります。
効果を得やすい運動として、ランニングやウォーキング、水泳などを試してみてください。

ストレスの解消

ストレスを解消することで、心因性EDの改善に繋がる場合があります。
ストレスを感じると、緊張時に優位に働く「交感神経」が優位になり、緊張状態から勃起しにくくなります。
入浴や運動、旅行など趣味に没頭して、ストレスをため込まないようにしましょう。

過度な飲酒は控える

アルコールを大量に摂取すると、男性ホルモンの分泌が低下し、性欲の減退やEDに繋がる可能性があります。
また、過度な飲酒は酔いが回りやすく、神経伝達が鈍り勃起できない場合もあります。
この状態でED治療薬を服用しても勃起が困難になるため、適量を心がけましょう。

禁煙する

タバコに含まれる有害物質(ニコチンなど)は、EDのリスクを高めてしまうため禁煙を心がけてください。
ニコチンは血管を収縮させ血流を悪化させるため、勃起に悪影響を与えます。
実際に喫煙者は非喫煙者に比べても、EDを発症する確率が高いとされています。
タバコは健康リスクだけでなく、EDの原因になり得るため、禁煙を意識しましょう。

パートナーの協力

EDの改善をおこなう上でパートナーの協力は重要です。
リラックスできる環境づくりや、スキンシップなどお互いを理解し共感を持ちながら、適切なコミュニケーションをとっていきましょう。
誤解や不安が生まれないように、思い切ってパートナーに相談してみるのもひとつです。

日本国内のED全国調査データ

日本性機能学会の臨床研究促進委員会が、2023年に「勃起障害(ED)に関する調査」を実施しました。
この調査では、国内成人男性の約3人に1人がEDであるということが示されています。

2023年 1998年
日本国内ED有病率 約1,400万人 1,130万人
勃起硬度スコア(EHS)での有病率

世代別のEDの割合を見ると、50代、40代の中高年に多いイメージだったEDが、20代でも3割弱という高い比率で発症していることがわかりました。
若年層は体力的には性的活動に支障ない人が多い一方、性行為の経験不足や仕事・生活環境のストレスといった心因性EDの発症が多いとされます。

また、近年の不妊の原因が男性にある場合が多いことも認知されてきました。
不妊治療の性行為に必要なタイミングでのプレッシャーや、妊娠の失敗からくる焦りで、心的負担から生じる心因性EDになる場合もあります。

EDは薬で改善できる

ED治療薬の作用:勃起に悪影響を及ぼすPDE5酵素を阻害して勃起を改善

EDの改善の選択肢として、ED治療薬の使用があります。
EDの原因は様々ありますが、一部の原因を除き(勃起に必要な神経や細胞の損傷など)ほとんどの症状にED治療薬は有効です。

ED治療薬の作用と特徴
  • 陰茎海綿体の血管を拡張させ勃起を促す
  • 性機能に直接アプローチするため心因性EDの場合も有効
  • 含有成分には耐性や中毒性は少ないため、長期間継続して服用可能
  • 射精後不応期(賢者タイム)の短縮効果も期待でき、性交時の満足度が向上

また、ED治療薬を服用して性行為できたという「成功体験」が自信となり、EDの症状が改善された例もあります。
当院でもED治療薬を使ったED治療をおこなっています。詳しくは下のボタンからご確認ください。

ED(勃起障害・勃起不全)とは・特徴まとめ

ここまで、EDとは何かについて解説してきました。以下に本記事の内容をまとめます。

ED(勃起障害・勃起不全)特徴まとめ
  • ED(勃起障害・勃起不全)とは「十分な勃起が得られない、維持できない状態」を指す
  • EDの原因は心因性、器質性、薬剤性、混合性に分類でき、自分のED症状を判断し最適な治療法を見つけることができる
  • EDは初期症状からEDを疑うことができ、中程度ED、重度EDで症状に違いがある
  • EDは放置すると症状が悪化する可能性がある
  • EDは過剰な飲酒やポルノ依存などにも因果関係があり一時的なEDとなるが、これらもED治療薬での改善が期待できる

以前よりも勃起に違和感を感じる場合は、ED症状が出ている可能性があります。

EDについて気になる方はクリニックへご相談ください。

EDとはよくある質問

  • Q
    EDはなんの略で読み方はなんですか?
    A
    「ED」とは、英語「Erectile Dysfunction」の略称で勃起障害・勃起不全のことです。
    「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」を指します。
  • Q
    朝立ちしますが、中折れするときがあるのはEDですか?
    A
    朝立ちは問題なく、性行為時のみ中折れしてしまう場合は、心因性EDの可能性があります。
    朝立ち(夜間勃起)は精神的な影響が受けにくい現象となり、朝立ちできていれば身体的には問題ないと考えられます。
  • Q
    急に勃たなくなったのはなぜですか?
    A
    ED(勃起障害・勃起不全)にはさまざまな原因があります(ストレス、生活習慣の変化、薬の副作用、過剰な飲酒や喫煙、その他の健康問題)。
    ただし、自己判断で原因を特定するのは危険なため、異常を感じたら医師に相談しましょう。
    EDの治療法は人によって異なるため、自分に合った解決策を見つけることが大切です。
  • Q
    EDはどのようにしてなりますか?
    A
    ED(勃起障害・勃起不全)は、心理的なストレスや身体的な健康問題、不健康な生活習慣などが原因で起こります。
    血管の問題や病気も関与している可能性もあるので、性機能に異常を感じた場合は自己判断せず、医師に相談しましょう。
  • Q
    EDになりやすい人はどんな人ですか?
    A
    EDになりやすいのは、以下の特徴を持つ人です。
    • 高血圧や糖尿病、心臓病を抱えている
    • 運動不足や肥満、喫煙など生活習慣が不健康である
    • うつ病を患っているなど精神的な負担が大きい
    このほか、加齢による血管や神経の変化も影響します。
    改善のためには生活習慣を正す方法はもちろん、ED治療薬で性機能を向上させる方法が有効です。
  • Q
    EDの症状にはどのようなものがありますか?
    A
    EDの主な症状として、勃起しない又は勃起状態が続かない、性的な興奮を感じない、勃起時に硬くならない、などが挙げられます。
    これらの症状が長期間続く場合は、医師の診断と治療が必要です。
  • Q
    ED改善にサプリメントは有効ですか?
    A
    EDを改善するという触れ込みでEDサプリメントが販売されていますが、サプリメントは副作用も少ない反面、長期間飲み続け体質を改善させていくといった利用方法の栄養補助食品で、明確な治療効果を持つ医薬品とは違います。
  • Q
    コロナEDとはなんですか?
    A
    コロナEDとは新型コロナウイルス感染症の後遺症によると考えれるEDです。
    コロナ後遺症はまだ未知の領域ながら、後遺症として現れる人がいるという点を除けば、症状は通常のED(勃起不全)と同様と考えられます。
  • Q
    新型コロナのワクチン接種による「ワクチンED」はありますか?
    A
    新型コロナウイルス感染によって性行為に影響を及ぼす可能性が指摘されている一方、これら「ワクチンED」については誤情報だと結論づけられています。
  • Q
    コロナワクチン接種とED治療薬の併用はできますか?
    A
    コロナワクチンとED治療薬の併用について、接種前後の服用に問題があるという報告はありません。
    ただし服用には体調を優先させ注意し、接種前後2日は服用を控えることをお勧めします。
  • Q
    新型コロナ治療薬とED治療薬の併用はできますか?
    A
    抗 SARS-CoV-2剤 (新型コロナ治療薬)はバルデナフィル(ED治療薬レビトラおよびジェネリック)、シルデナフィル(ED治療薬バイアグラおよびジェネリック)、タダラフィル(ED治療薬シアリスおよびジェネリック)は併用が禁忌とお考えください。
  • Q
    EDを対策する方法はありますか?
    A
    EDは症状に合わせ適切な治療をおこなうことで改善につながります。ED治療薬は一時的に症状を改善する効果が期待できます。精神的な原因によるEDでは、ED治療薬を服用して性行為の成功を重ねていくことで自信につながり、結果としてEDの根本的な治療に繋がる可能性があります。
  • Q
    タバコをやめるとEDは治りますか?
    A
    タバコをやめることは、ED改善に役立つことがあります。
    喫煙がEDの一因である場合、禁煙によって血管や神経の健康が改善され、それがEDの状態を良くする可能性があるためです。しかし、EDの原因は多岐にわたるため、禁煙がすべての人のEDを治すわけではありません。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

参考サイト

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この記事の監修

服部圭太院長画像
服部 圭太
(はっとり けいた)医師

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務