バイアグラの併用禁忌薬・併用注意薬 - 血圧や心筋梗塞への影響について

更新日:2026/10/06
バイアグラの併用禁忌薬・併用注意薬 - 血圧や心筋梗塞への影響について

このページでは、バイアグラの併用禁忌薬・併用注意薬など、バイアグラの服用にあたって必ず確認しておくべき注意事項を解説します。

バイアグラの基本情報を詳しく知りたい方や、バイアグラの購入をご検討の方は、以下をご確認ください。 バイアグラについて バイアグラ通販(オンライン診療)

バイアグラの併用禁忌薬

バイアグラの併用禁忌薬は、以下の3種類です。

バイアグラの併用禁忌薬
硝酸剤及び
NO供与剤
  • ニトログリセリン
  • 亜硝酸アミル
  • 硝酸イソソルビド
  • ニコランジル 等
アミオダロン塩酸塩 アンカロン(経口剤)等
sGC刺激剤 リオシグアト錠
(アデムパス)

併用禁忌薬を併用すると、低血圧や重大な健康リスクを引き起こす可能性があり大変危険です。
服用中の薬がある場合は、必ず医師に相談してください。

また、ED治療薬など他のPDE5阻害薬との併用については安全性が確立していないため控えましょう。

バイアグラの重度の副作用など、副作用に関する詳細は以下のページからご確認いただけます。 バイアグラの副作用

硝酸剤及びNO供与剤

硝酸剤及びNO供与剤は高血圧や狭心症などに使用される薬です。
心筋や血管に関わる物質cGMP(環状グアノシン一リン酸)の産生を増やし、血管を拡張させる働きがあります。
バイアグラと併用すると、cGMPが増大して低血圧を招く危険性から併用禁忌薬となります。

  • 硝酸剤の薬剤の一例

アミオダロン塩酸塩

アミオダロン塩酸塩は不整脈の治療薬です。
機序は不明ですが、バイアグラと併用することで、QTc延長作用が出る可能性があり、心臓に悪影響を及ぼす可能性があり、併用禁忌薬となります。

アミオダロン塩酸塩の薬剤の一例
一般名 商品名
アミオダロン塩酸塩
  • アミオダロン塩酸塩速崩錠
  • アミオダロン塩酸塩錠
  • アンカロン錠100

※上記は一例です
※表に含まれていない場合でも、持病や服用中の薬があれば必ず医師に相談してください

sGC刺激剤

sGC刺激剤は肺高血圧症や慢性心不全の治療で使用される薬です。
sGC刺激剤とバイアグラを併用すると、低血圧のリスクがあるため併用禁忌となります。

sGC刺激剤の薬剤の一例
一般名 商品名※
リオシグアト アデムパス錠

※上記は一例です
※表に含まれていない場合でも、持病や服用中の薬があれば必ず医師に相談してください

sGC刺激剤(リオシグアト)は、cGMP(環状グアノシン一リン酸)の産生を促す働きがあります。
cGMPの分解を防ぐ作用をもつバイアグラと併用すると、cGMPの濃度が増えて症候性低血圧を引き起こす危険性があります。

バイアグラの併用注意薬

バイアグラの併用注意薬は、以下のお薬です。

バイアグラの併用注意薬
薬の種類 該当する薬剤の一例 理由
CYP3A4阻害薬
  • リトナビル
  • ニルマトレルビル/リトナビル
  • ダルナビル
  • エリスロマイシン
  • シメチジン
  • ケトコナゾール
  • イトラコナゾール
  • エンシトレルビル フマル酸(ゾコーバ)等
併用により血漿中濃度が上昇する可能性がある。
胃薬や抗生物質に成分が含まれている場合があり注意が必要。
・胃薬:シメチジン
・抗生物質:エリスロマイシン
CYP3A4誘導薬
  • ボセンタン
  • リファンピシン 等
併用により血漿中濃度が低下する恐れがあり、効果に影響が出る可能性がある。
降圧剤 アムロジピン 等 併用により降圧作用が増強したとの報告がある。
α遮断剤 ドキサゾシン 等 降圧作用の増強や、併用によりめまい等の自覚症状を伴う血圧低下の報告がある。
カルペリチド ハンプ注射用1000 併用により降圧作用が強まり、必要以上に血圧が下がる可能性がある。
バイアグラの併用注意薬
CYP3A4阻害薬 【該当薬の例】
  • リトナビル
  • ニルマトレルビル/リトナビル
  • ダルナビル
  • エリスロマイシン
  • シメチジン
  • ケトコナゾール
  • イトラコナゾール
  • エンシトレルビル フマル酸(ゾコーバ)等
【理由】
併用により血漿中濃度が上昇する可能性がある。
胃薬や抗生物質に成分が含まれている場合があり注意が必要。
・胃薬:シメチジン
・抗生物質:エリスロマイシン
CYP3A4誘導薬 【該当薬の例】
  • ボセンタン
  • リファンピシン 等
【理由】
併用により血漿中濃度が低下する恐れがあり、効果に影響が出る可能性がある。
降圧剤 【該当薬の例】
アムロジピン 等
【理由】
併用により降圧作用が増強したとの報告がある。
α遮断剤 【該当薬の例】
ドキサゾシン 等
【理由】
降圧作用の増強や、併用によりめまい等の自覚症状を伴う血圧低下の報告がある。
カルペリチド 【該当薬の例】
ハンプ注射用1000
【理由】
併用により降圧作用が強まり、必要以上に血圧が下がる可能性がある。

上記の薬剤は一例ですので、表に含まれていない場合でも、持病や服用中の薬があれば必ず医師に相談してください。

その他の注意すべき飲み合わせなど、バイアグラの飲み方に関する詳しい情報はこちらをご確認ください。 バイアグラの飲み方

バイアグラを飲んではいけない方

体質や服用中のお薬によってバイアグラを服用できない方は、以下のとおりです。

バイアグラの併用禁忌薬を使用している場合、併用により低血圧を引き起こすリスクがあります。
重篤な副作用に繋がる危険性もありますので、自己判断での服用は避けてください。

以下より、各項目について詳しく解説します。

本剤の成分に対し過敏症が出た経験がある方

シルデナフィルクエン酸塩などバイアグラに含まれる成分で過敏症が出た経験がある方は、服用できません。
過敏症とは、アレルギー反応のようなもので、服用するとかゆみや発疹を引き起こす可能性があります。
過去に薬による過敏症が出たことがある方は、バイアグラに同様の成分や添加物が含まれていないか確認しましょう。

硝酸剤やNO供与剤を使用中の方

硝酸剤や一酸化窒素(NO)供与剤を使用している場合、血圧を下げる働きが増強する可能性があり、服用できません。
そのため、バイアグラと硝酸剤やNO供与剤は併用禁忌薬になります。

心血管系障害があり性行為自体が不適当な方

心血管系障害があり、性行為を行うこと自体が適切ではないと考えられている方は服用できません。
性行為は心拍数や血圧、心筋酸素消費量に影響を与えます。
心不全や不整脈、狭心症など心血管系障害がある場合は、必ず医師に相談しましょう。
自己判断でバイアグラの服用は控えてください

重度の肝機能障害のある方

重度の肝機能障害を患っている場合、血漿中濃度が上昇する可能性があるため服用できません。
バイアグラの成分は肝臓で代謝され、排泄物と一緒に排出されます。
重度の肝機能障害の場合、肝臓での代謝や排出が遅れることで血漿中濃度が強まる可能性があります。

一定未満・以上の低血圧や管理されていない高血圧の方

バイアグラには血圧を下げる働きがあり、以下に該当する場合は服用はできません。

  • 低血圧
    収縮期血圧90mmHg未満または拡張期血圧50mmHg未満の方
  • 高血圧
    治療による管理がなされていない高血圧の方(安静時収縮期血圧が170mmHgを超える、または安静時拡張期血圧が100mmHgを超える方)

バイアグラの有効成分「シルデナフィルクエン酸塩」には、血管拡張作用によって血圧を下げる作用が認められています。
血圧への影響から、一定の数値を下回る低血圧や、治療による管理がなされておらず一定の数値を上回る高血圧の方は服用ができません。

服用できる数値の範囲内で、血圧に不安がある際の注意点は以下をご確認ください。 血圧に不安がある際のバイアグラについて

低血圧でバイアグラを服用できない理由

一定数値を下回る低血圧の方がバイアグラを服用できない理由は、バイアグラの服用で血圧が過度に下がる可能性があるためです。

必要以上に血圧が下がってしまうと、血圧低下による症状で日常生活に支障をきたす可能性があります。

  • 血圧低下による症状
    立ちくらみ・めまい・ふらつき・頭痛・倦怠感

さらに悪化すると、失神発作を起こす可能性もあり大変危険です。
また、血圧が大幅に低下してしまうと全身の臓器や組織に十分な血液を送れなくなり、臓器障害を起こすショック状態に陥ってしまうこともあります。

以上のことから、血圧が90/50mmHg未満の方は、バイアグラを服用できません。

高血圧でバイアグラを服用できない理由

治療による管理がなされていない一定基準を超える高血圧の方は、バイアグラの禁忌に該当します。
バイアグラには血管を拡張させる作用がある一方で、高血圧は血管に圧力がかかり血流の悪化が続いている状態です。
高血圧の治療状況や血圧値によっては、バイアグラを服用できない場合があります。

服用によるリスクを避けるためにも、血圧の状態からバイアグラ服用の可否を判断しましょう。

高血圧の治療で用いられる降圧剤は併用注意薬に該当します。服用中の薬がある場合は、必ず医師に相談してください。

服部院長

6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の病歴がある方

6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の病歴がある方は、以下の理由でバイアグラを服用できません。

  • 脳梗塞・脳出血
    バイアグラの血管拡張作用による血圧の低下により、脳循環が低下する可能性があります。
    そのため、脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヶ月以内にある方はバイアグラを服用できません。
  • 心筋梗塞
    性行為自体が心臓に負担をかけるため、性行為そのものがリスクを伴います。
    性行為を行うこと自体が適切ではない場合は服用できません。

網膜色素変性症の方

網膜色素変性症の方は、バイアグラの禁忌に該当します。
網膜色素変性症とは、夜盲や視野狭窄などの症状が現れる指定難病で、さまざまな遺伝子の変異が原因と考えられている疾患です。
添付文書には、網膜色素変性症患者の一部にホスホジエステラーゼの遺伝的障害を持つ症例が認められることが記載されています。

アミオダロン塩酸塩(経口剤)を使用中の方

アミオダロン塩酸塩(経口剤)は、バイアグラの併用禁忌薬となり、使用中の方は服用できません。
併用により、アミオダロン塩酸塩によるQTc延長作用が増強するおそれがあります。

sGC刺激剤(リオシグアト)を使用している方

可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)は、バイアグラの併用禁忌薬となるため、使用中の方は服用できません。
併用により、cGMPの濃度が増加し、症候性低血圧を引き起こす可能性があります。

バイアグラの服用に注意が必要な方

以下に該当する方は、バイアグラの服用には注意が必要です。

バイアグラの服用に
注意が必要な方
  • 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の発症から6ヶ月を超えている方
  • 陰茎の構造上欠陥(屈曲、陰茎の線維化、ペロニー病等)のある方
  • 持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病等)のある方
  • PDE5阻害薬又は他の勃起不全治療薬を投与中の方
  • 出血性疾患又は消化性潰瘍のある方
  • 多系統萎縮症(シャイ・ドレーガー症候群等)のある方
  • 重度の腎障害(Ccr<30mL/min)のある方
  • 肝機能障害のある方(重度の肝機能障害は服用不可)
  • 高齢者

添付文書では、重度の腎障害がある方、重度を除く肝機能障害がある方、高齢者は、25mgから慎重に投与するよう記載されています。

上記に該当する場合、「服用できない」とまではいかないものの、服用には注意が必要です。
服用できるかどうか自己判断するのは難しいため、不安な点がある場合は必ず医師に相談してください。

バイアグラによる心筋梗塞について

バイアグラ服用後の心筋梗塞は報告されていますが、薬剤との因果関係は明らかではありません。
バイアグラ投与後に報告された重篤な心血管系有害事象の多くが、もともと心血管系のリスク因子を有する患者であったとされています。

以下の素因がある方は、注意が必要です。

心筋梗塞につながりやすい素因

  • 心血管系障害がある
  • 心筋梗塞の既往歴が6ヶ月以内にある
  • 心血管系障害などにより、性行為が不適当と判断されている など

また、硝酸薬との併用による重篤な副作用や死亡例が報告されているため、併用禁忌薬の確認が重要です。
安全に使用するため、バイアグラの服用前には医師の診察を受け、心血管系の状態や服用中の薬を確認してもらってください。

血圧に不安がある際のバイアグラについて

血管拡張作用のあるバイアグラは、服用後に血圧が低下することがあります。
血圧に不安がある方は、以下の点に注意しましょう。

かかりつけの循環器専門医に相談する

循環器疾患などで治療を受けている場合は、バイアグラを服用しても問題ないか、かかりつけの医師に確認してください。
バイアグラには併用できない薬や、併用に注意が必要な薬があります。
また、血圧の状態によっては服用できない場合もあります。

服用中の薬や普段の血圧についてよく知っているかかりつけの医師に、服用できる状態か確認してもらいましょう。

必要に応じて血圧を測定・記録する

血圧に不安がある場合は、日頃から血圧を測定し、ご自身の状態を把握しておくことも大切です。
測定した血圧を記録しておくと、バイアグラの処方を受ける際に医師へ相談しやすくなります。

処方時、医師に血圧の不安を必ず伝える

バイアグラの処方を受ける際は、血圧について不安があることを医師に伝えてください。
普段の血圧や服用中の薬、治療中の病気などを伝えることで、医師がバイアグラを服用できる状態か判断しやすくなります。

服用量を医師に相談する

血圧に不安がある場合は、自己判断で服用量を決めず医師に相談してください。
体調や血圧、服用中の薬などを確認したうえで、医師が適切な服用量を判断します。

バイアグラの服用前に併用禁忌薬・併用注意薬を確認

バイアグラは、注意点を確認せず服用すると、思わぬ事態が起こる可能性があります。
併用できない薬を服用していないか、服用できる体質か、医師と一緒に必ず確認してください。

バイアグラの併用禁忌薬まとめ
  • 硝酸剤及びNO供与剤、アミオダロン塩酸塩(経口剤)、sGC刺激剤(リオシグアト)は併用禁忌
  • CYP3A4阻害薬、CYP3A4誘導薬などは併用注意
  • バイアグラと心筋梗塞の因果関係は不明
  • 血圧に不安がある場合は、診察時に医師に伝える
  • 診察時には服用中の薬や体質を医師に必ず伝える

当院では、患者様がバイアグラを服用できない条件に該当していないか、医師が丁寧に問診します。
不安なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

バイアグラの基本情報は以下のページからご確認いただけます。 バイアグラについて

バイアグラの併用禁忌薬に関するよくある質問

  • Q
    降圧剤や血圧の薬を服用中ですが、バイアグラの併用注意にあたりますか?
    A
    降圧剤やα遮断薬は併用注意に該当します。併用によって降圧作用が強まることがあるため、服用中の場合は医師に申告してください。
  • Q
    バイアグラはシアリスやレビトラと併用できますか?
    A
    自己判断で併用しないでください。バイアグラと他のPDE5阻害薬または他のED治療薬との併用については、安全性が確立していません。
  • Q
    バイアグラは併用禁忌薬と併用するとどうなりますか?
    A
    重篤な副作用を引き起こすおそれがあります。特に硝酸剤・NO供与剤との併用では血圧が過度に低下する危険性があるため、併用できません。
  • Q
    バイアグラを服用できない場合、どうしたらよいですか?
    A
    服用できない理由や健康状態に応じて、ほかの治療法を検討する必要があります。陰圧式勃起補助具など薬を使用しないED治療もあるため、医師に相談してください。 ※当院では薬によるED治療を行っています。
  • Q
    服用中の薬が併用禁忌・併用注意に該当するかわからない場合はどうすればよいですか?
    A
    自己判断せず、薬の名称を医師に伝えて確認してください。お薬手帳など服用している薬がわかるものを提示すると確認しやすくなります。

関連記事

この記事の監修

フィットクリニック院長 服部圭太
フィットクリニック院長
服部 圭太
(はっとり けいた)

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務

参考サイト