禁煙

タバコはEDの原因になる?喫煙によりEDリスクが高まる4つの理由

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
タバコはEDの原因になる?喫煙によりEDリスクが高まる4つの理由 禁煙

タバコが健康に及ぼす影響は広く知られていますが、男性はタバコに含まれる有害物質がED(勃起不全)の引き金になることがあります。

このページでは、タバコがEDのリスクを高める理由について詳しく解説しています。

また成功率の高い禁煙法やEDの改善法についても触れているので、いずれの悩みがある方はぜひご参考ください。

男性の禁煙についてはこちらをご覧ください。

タバコはEDのリスクの一因

EDの原因の中には喫煙がリスクファクターの1つとしてあげられ、タバコに含まれるニコチンなどの有害物質が正常な勃起を困難にするケースがあります。

ED(勃起不全)はセックスライフに支障をきたす深刻な問題であり、心身のトラブルが主な原因となる男性特有の疾患です。

日本泌尿器学会をはじめ、国内外の研究機関が喫煙とEDの関連について指摘しており、非喫煙者に比べて喫煙者のEDリスクが高いことを示しています。

このため、健康的な男性機能を保ち、セックスライフの質を高めるには、喫煙習慣を見直すことが推奨されます。

喫煙者はEDの発症率が高い

実際、非喫煙者に比べて、喫煙者がEDを発症する確率は高く、非喫煙者のEDリスクを1とした場合、喫煙者のリスクは以下のとおりです。

喫煙者のED発症の確率 非喫煙者:1.00
1~10本:1.27
11~20本:1.45
21本以上:1.65

タバコを吸う人ほどEDになりやすいことが示されており、別の研究ではEDに悩む人の約40%が喫煙者という報告もあるほどです。

「喫煙=ED」とは一概に言えませんが、タバコがEDの引き金になる可能性があることは間違いありません。

禁煙は勃起機能の低下防止だけでなく、心血管や肺の機能の改善にもつながります。

そのためタバコをやめることは、いつまでも健康であり続けるという意味でも大切です。

タバコがEDのリスクとなる理由

タバコがEDのリスクとなる理由として、以下のようなことがあげられます。

血管や神経、ホルモンの分泌などが正常に機能しなくなることで、勃起できない、あるいは十分な硬さが維持できないといった症状を招いてしまいます。

ここからは各理由について、詳しく解説していきます。

血管を収縮させる

タバコを吸うことで、体内に取り込まれるニコチンが血管を収縮させる原因になり、全身の血液循環を悪化させます

陰茎内を走る血管(陰茎動脈や毛細血管)も例外ではなく、これは体内に張り巡らされた血管の中でも特に細いためです。

<血管の太さ比較> 陰茎動脈:1~2mm
冠動脈:3~4mm
脳頸動脈:5~7mm

このように、喫煙は陰茎への血流を悪化させ勃起の維持が困難なEDを発症する可能性があります。

喫煙本数の増加や長期的な喫煙なども、発症リスクを高めることになります。

またニコチンによる血管収縮の影響はEDのみならず、血圧の上昇などにも関係します。

悪化した状態が続くと心血管系疾患にも繋がるため、喫煙がもたらす血管収縮は健康面で大きな脅威となります。

血流を悪化させる

タバコに含まれる一酸化炭素には、体内の酸素不足を招くことに加え、血液の粘度を高めて固まりやすくする性質もあります

血流が悪化する流れ ①一酸化酸素が取り込まれる

②体内が酸素不足の状態になる

③酸素を運ぶために赤血球が増加

④一酸化炭素と結びついて血液がドロドロになる

一酸化炭素により血液がドロドロの状態となれば、さらにニコチンで血管が細くなるので、血流が悪化し血行障害を引き起こします。

正常な勃起には血流が欠かせないため、血流の悪い状態がEDのリスクになる場合があります。

交感神経を優位にする

喫煙によりニコチンを体内に取り込むと、自律神経のうち交感神経が刺激され優位となるため、

  • 血圧や心拍数の上昇
  • 血管収縮

など、身体をある種の緊張・興奮状態にします。

しかし、正常な勃起には、副交感神経が優位であるリラックスした状態が必要です。

ニコチンがリラックスの妨げとなり、性的興奮や刺激に対して適切に反応できなくなります。

このため喫煙はEDのリスクを高め、人によっては勃たない、硬さを維持できないなどのEDの症状が現れます。

男性ホルモン分泌の乱れ

喫煙は、男性ホルモンであるテストステロンの正常な分泌に悪影響を及ぼします

テストステロンは、性欲をコントロールし、勃起機能を維持するための役割がありますが、喫煙によるホルモン分泌の乱れは、性欲の減退に繋がります。

これが勃起機能にも間接的に影響し、EDのリスクを高めることになります。

テストステロンは生殖機能だけでなく、精神面の健康にも関わるホルモンのため、分泌が乱れると日常生活にも影響が及ぶ恐れもあります。

したがって、喫煙はあらゆる健康を害する可能性があることを覚えておきましょう。

禁煙治療には治療薬が効果的

禁煙をする場合、自力で禁煙を試みるよりも、禁煙補助薬を用いると成功率が高まります

禁煙補助薬は禁断症状の軽減や喫煙欲求を抑える助けになるので、医学的なアプローチが禁煙をよりスムーズかつ効果的に行えます。

EDを未然に防ぐため、そして心身の健康を改善するためにも、気になる方は禁煙がおすすめです。

当院の禁煙治療

当院では、チャンピックスを用いた禁煙治療プログラムを提供しています。

チャンピックスの禁煙効果は非常に高く、治療を受けた約2人に1人がタバコをやめることに成功しています

※スクロールしてご覧ください

製品 禁煙治療(自費診療) 価格(税込) 1日あたりの価格
チャンピックス
ジェネリック
12週間禁煙プログラム 49,200円 585円
定期配送プログラム 17,685円 631円
お試しプログラム(2週間) 12,000円 678円

通常は、12週間禁煙プログラムがスタンダードプランになります。

さらに、1ヵ月ごとのフォローアップを希望する方や、まずは薬の効果を試したいと考えている方への対応も可能です。

治療費も1日あたりタバコ1箱ほどなので、普段のタバコ代を置き換えるだけで効率的な禁煙をはじめられます。

また、オンライン診療も実施しているので、通院が難しい方も当院までお気軽にご相談ください。

EDの改善にはED治療薬

EDの原因はタバコ以外にもさまざまあり、動脈硬化や心血管系疾患、生活習慣病(糖尿病や高血圧)、さらにストレスなどの精神的な面が引き金になる場合があります。

ED治療にはED治療薬の使用が第一選択になります。

当院ではED治療薬の種類を豊富に取り揃えております。

名称 価格(税込)
バイアグラ バイアグラ25mg 1,300円/1錠
バイアグラ50mg 1,600円/1錠
シルデナフィル錠25mg 600円/1錠
シルデナフィル錠50mg 1,000円/1錠
バイアグラジェネリック25mg 270円/1錠
※お問い合わせください
バイアグラジェネリック50mg 700円/1錠
レビトラ レビトラ20mg ※お問い合わせください
レビトラジェネリック10/11mg 900円/1錠
レビトラジェネリック20/22mg 1,200円/1錠
シアリス シアリス10mg 1,500円/1錠
シアリス20mg 1,600円/1錠
シアリスジェネリック10/11mg 700円/1錠
シアリスジェネリック20/22mg 1,200円/1錠

どのED治療薬も勃起をサポートする効果は同じですが、即効性や持続時間など効果に付随する特徴が異なります。

そのため、シチュエーションに合わせED治療薬の種類を使い分けることもできます。

当院では、患者さま1人ひとりに合わせたED治療薬を提供することで、ED改善によるセックスライフの充実をサポートしています。

EDに関する悩みがある方は、お気軽に当院までご相談ください。

まとめ

このページを通じて、EDとタバコの関係について解説してきました。

最後に、重要なポイントをまとめてお伝えします。

このページのまとめ
  • タバコはEDの原因の1つ
  • 1日の喫煙本数が多いほどEDリスクは高まる
  • 喫煙による血管や神経、ホルモン分泌の乱れがEDを引き起こす
  • 禁煙は禁煙補助薬を使うことで成功率を高められる
  • ED治療にはED治療薬の使用が第一選択

タバコを止めると、日々なにかしらの心身の変化を感じられ、EDを含んだ将来の健康問題リスクを下げることもできます。

禁煙にデメリットは1つもなくメリットしかありません。この機会に当院で禁煙治療を始めることを検討してみてください。

タバコとEDの関係についてよくある質問

タバコとEDの関係についての質問は以下の通りです。

タバコをやめるとEDは治る?
タバコをやめることは、ED改善に役立つことがあります。
喫煙がEDの一因である場合、禁煙によって血管や神経の健康が改善され、それがEDの状態を良くする可能性があるためです。
しかし、EDの原因は多岐にわたるため、禁煙がすべての人のEDを治すわけではありません。
禁煙治療とED治療薬は併用してもOK?
禁煙治療を受けながら、ED治療薬を併用することは可能です。
ただし、平行して治療をはじめる前に、医師に相談することが大切です。
個人の健康状態や服用している薬によっては、特別な注意が必要なケースもあります。
禁煙は治療した方が確実?
禁煙は治療を受けた方が確実です。
治療薬の使用により、禁煙に伴う離脱症状(禁断症状)や喫煙欲求をやわらげることができます。
禁煙治療を受けた約65%が禁煙に成功しているので、積極的に禁煙薬を取り入れることをおすすめします。
タバコを吸っていなくてもEDになる?
タバコはEDの原因の1つですが、非喫煙者でもEDになるリスクはあります。
EDの原因に、糖尿病、高血圧、心血管系疾患、うつ病などさまざまあり、ライフスタイル以外の健康状態も影響します。