禁煙の離脱症状|1週間での変化や対処法・ニコチン中毒について紹介

更新日:2025/07/07
禁煙の離脱症状|1週間での変化や対処法・ニコチン中毒について紹介

禁煙が難しいとされる理由に、離脱症状の存在があります。
このページでは、禁煙による離脱症状や対処法について詳しく解説しています。
これから禁煙を考えている方や、今まさに離脱症状に苦しんでいる方は参考にしてみてください。
また、ニコチン中毒についてや、自分でチェックできるニコチン中毒依存度診断も紹介しています。

禁煙の方法や成功率については以下のページで解説しています。

禁煙の方法について

禁煙により起こる離脱症状

禁煙により起こる主な離脱症状には、喫煙欲求、食欲の増加、集中力の低下、イライラ、眠気、便秘、頭痛などがあり、個人差はあるものの、多くは禁煙開始から数日以内に現れます。
辛いと感じる症状もありますが、時間とともに軽減していきます。

禁煙の離脱症状一覧

禁煙時の主な離脱症状の一覧は以下になります。

禁煙時の主な離脱症状
  • 喫煙欲求・食欲の増加(70%)
  • 落ち着かない・気分の落ち込み・集中力の低下(60%)
  • イライラ感・性格の変化(50%)
  • 睡眠障害・眠気(25%)
  • 便秘(17%)
  • 咳・めまい・軽度の頭痛(10%)

【日本禁煙学会 編:禁煙ポケットブック 第2版より】

これらはあくまで一般的な症状となり、離脱症状には個人差があります。
中には禁煙の離脱症状が「ふわふわして気持ちいい」と感じる人もいるようです。
つらい症状が出た場合には、症状に合わせて対処しましょう。

禁煙の離脱症状の期間とピーク

禁煙の離脱症状の期間は、禁煙開始から2〜3日目がピークで、その後は次第に軽くなり1週間程度で落ち着いてきます。
個人差はありますが、10〜2週間ほどでかなり楽になり、長くても3週間ほどです。

禁煙の離脱症状の期間とピーク

その後離脱症状は4週間以内におさまることが多いですが、食欲の増加や便秘などが2ヵ月以上続く場合もあります。

禁煙スタートから2〜3日が踏ん張りどころと思って、吸いたい気持ちをうまくコントロールしながら乗り切っていきましょう。

離脱症状の多くは10日ほどで消える

禁煙スタートから10日ほどで、辛かった離脱症状のほとんどが消失します。
ニコチン依存度などの個人差もありますが、タバコの臭いを受け付けなくなってくる人もいるほどです。
また「タバコを吸いたい!」と思う頻度も減り、これまでの辛い日々が何だったのかと思えると同時に達成感も味わえます。

ただし、10日目を迎えても安心するには少し早いと言えます。気を緩めてしまうと「1本だけお化け」が出てくるのでご注意ください。
禁煙期間に関係なく、たった1本吸っただけでも元の喫煙者に戻ってしまうのがタバコの本当の恐ろしいところです。
離脱症状を乗り越えたことを自信につなげ、10日目以降も「吸わない」を選べるよう禁煙ライフを続けていきましょう。

禁煙1日目~1週間目までの体の変化

禁煙1日目から1週間までにかけて、体にはさまざまな変化が表れます。

禁煙開始から1週間までの体の変化

体や心の変化 時間経過 離脱症状
・血圧と脈拍が正常に戻り、手足の温度が上昇

1

20

30

・ニコチンの体内濃度が半減し、離脱症状が出始める
・血液中の一酸化炭素濃度が下がり、酸素濃度が上がる 8


・タバコが吸いたくなり、作業効率が下がり始める
・血液中の一酸化炭素濃度が正常になる
・心筋梗塞や狭心症といった心臓発作のリスクが減る


2

24


・集中力の低下、眠気、イライラなどが強く表れる
・めまいがする場合がある
・離脱症状が強くなり始める
・呼吸が楽になる

3

48


・離脱症状がピークを迎え、喫煙欲求が高まる
・ニコチンが身体から完全に抜ける
・気管支の収縮が治まり、肺活量が増加・呼吸が楽になる


4

72


・眠気がピークになる
・味覚や嗅覚が元に戻り始める
・胃腸の働きが改善し、食欲が増加し始める
・禁煙継続の自信が着く


5

96


・離脱症状が少し和らぐ
・睡眠のリズムが戻りはじめる
・日中の眠気が治まってくる
・作業効率が改善される


1


120


・ピークは過ぎているが離脱症状が続く
・睡眠の質が高まり活動時間のパフォーマンスが向上
・増加した食欲が元に戻る
・せきや息切れが改善
・スタミナが戻る
・感染症を起こしにくくなる



168


・離脱症状が落ち着き始める(2~3週間で消失)
・体重が増加する
・喫煙の夢を見る
・まだタバコを吸いたい気持ちが続く

禁煙1日目は血液中の酸素濃度が正常に戻り始めます。
そのため、離脱症状が強く表れ始め喫煙欲求が高まります。

禁煙2〜3日目は、離脱症状(禁断症状)がより高まりピークとなります。

禁煙4日目ではまだ軽い離脱症状が続きます。ここは禁煙を継続する大事な時期ですので、乗り切ることが重要になります。

禁煙1週間では離脱症状が落着きはじめ、タバコを吸いたいと思う頻度や間隔も落ち着いてくるので禁煙生活が安定しはじめます。

これに伴い禁煙開始からはじまる心身のプラスの変化も、更にはっきりと感じられるようになるため、次第に禁煙の良さを実感できるようになってきます。
もちろん離脱症状や体への変化の現れ方には個人差があります。

禁煙時の離脱症状の対処法

禁煙時の離脱症状の対処法として、深呼吸、軽い運動、ガムを噛む、などの気分転換になる行動を試してみましょう。
以下では、それぞれの離脱症状での対処法を解説しています。

禁煙時の離脱症状は喫煙者の多くに見られるため、症状ごとの対処方法を身につけることが禁煙成功のカギを握っています。

ニコチン依存度が高い方ほど、「禁煙したい」という心構えだけで禁煙をいきなりスタートさせるのは難しい傾向にあります。

計画的に禁煙を進めるためにも、症状別に離脱症状を乗り越える方法を見ていきましょう。 離脱症状の緩和には禁煙補助薬が最適

喫煙欲求

禁煙による離脱症状の中でもっともツラいのが、喫煙欲求です。
喫煙欲求に対する対処法を考えておきましょう。

特に、吸いたくなった時にとる行動を決めておくことが大切です。

吸いたくなった時にとる行動の例
  • 冷水や氷を口に含む
  • 熱いお茶を飲む
  • 体操やストレッチをする
  • ガムを噛む

喫煙欲求はどうしても起こるものなので、事前にどう対処するか考えておくことで、禁煙しやすくなります。

その他、喫煙に結びつく状況(喫煙可の店舗に入店など)を避け、環境を喫煙仕様にすることも重要です。

眠気・睡眠不足

禁煙すると、それまでニコチンに頼っていた神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌が止まることでひどい眠気が起こります。
ただしアセチルコリンは本来自分で分泌できるため、ニコチンのない生活に身体が慣れれば眠気も収まります。
離脱症状が落ち着くまでは以下のような方法で対処しましょう。

禁煙による眠気の対処法
  • 人の少ないところで深呼吸する
  • 足踏みやストレッチをする
  • 15分程度の仮眠をとる
  • ガムを噛む
  • 耳をマッサージする
  • 車などの運転は避ける

禁煙中の眠気は、睡眠不足が起因する場合があり、これもまた禁煙の影響によるものです。
日中の眠気にもつながるため、睡眠の質を改善するための工夫も必要です。

禁煙による不眠の対処法
  • 日中は適度に運動する
  • 寝る2〜3時間までに入浴して体をリラックスさせる
  • 食事は就寝の3時間前までには済ませる
  • 就寝前はスマホの使用を控える

良い睡眠を取るためには、自律神経を落ち着かせて体をリラックス状態にすることが大切です。
上の対処法を行っても睡眠が難しく、日中にも支障が出るようであれば、一時的に睡眠薬の使用も検討してみてください。

イライラ・落ち込み・集中力の低下

体内のニコチンが切れることで、不安やストレスから精神的に不安定になりがちです。
禁煙する人の半数以上が経験するため、前もって心の準備をしておくだけでなく、以下のような自分なりの気分転換の方法を見つけておきましょう。

禁煙によるイライラ・落ち込み・集中困難の対処法
  • 趣味を楽しむ
  • 身体を動かす
  • ガムを噛む
  • マッサージを受ける

禁煙のストレスがひどいと、「やっぱり自分には喫煙が必要だ」と思うかもしれません。
しかし、喫煙によるストレス解消は一時的な思い込みに過ぎないため、禁煙してストレスの元を絶つことが大切です。

食欲の増加

禁煙2日後くらいから、味や臭いの感覚が元に戻り始めます。

普段から食べているものでも「美味しい」と感じるようになり、禁煙による口寂しさも相まって食が進んでしまう傾向にあるため、注意が必要です。

また、マウスを対象とした実験で、禁煙による腸内細菌の変化が体重増加の要因である可能性も示唆されており、2〜3kgの体重増加は仕方ないことがわかります。

禁煙による食欲亢進の対処法
  • できるだけ野菜を多く摂る
  • 間食は干し昆布や梅干しなど低カロリーのものにする

食事制限をしても体重が増えるケースもあるため、食べ過ぎには注意しましょう。
できるだけ野菜を多くとるようにし、炭水化物や甘いものを控え、食べる量も腹6〜7分目くらいまでに抑えてみてください。

また、間食には低カロリーな干昆布や梅干し、ガムなどがおすすめです。

めまい・頭痛

離脱症状として、めまい・頭痛などの症状が現れることがあります。
それぞれの症状に対する対処方法は、次を参考にしてみてください。

禁煙によるめまいや頭痛の対処法

頭痛
⇨ 深呼吸する。あまりにひどい時は頭痛薬を使用する

めまい
⇨ 急に姿勢を変えたりせず、落ち着くまで安静にする

これらは一時的な症状なので、大きな心配は必要ありません。
ただし特にめまいが起こるときはゆっくりと動いた方が良いため、それに合わせて時間に余裕をもって生活するよう心がけてみてください。

便秘

それまで快調だったお通じが、禁煙を境に悪くなってしまうことがあります。
便秘には次の方法で対処します。

禁煙による便秘の対処法
  • しっかり水分補給する
  • 「の」の字でおなかをマッサージする
  • ウォーキングで血行を促進する

食べ過ぎや食事内容の変化が便秘を招いている可能性も考えられるので、食物繊維を摂るなどして食生活をコントロールすることも心がけてみてください。

禁煙補助薬の使用

禁煙の離脱症状を緩和するには、禁煙補助薬の使用が最適です。
離脱症状が抑えられると吸いたい気持ちも軽減できるため、禁煙成功率も高まります。

禁煙補助薬はチャンピックスとニコチン製剤の大きく分けて2つがあります。

チャンピックス ニコチン製剤
  • 毎日服用する内服薬
  • 離脱症状と喫煙の快感を抑制
  • ニコチンが含まれない
  • 成功率約60~70%
  • 市販されていない
  • パッチタイプとガムタイプがある
  • 離脱症状を抑制
  • 少量のニコチンが含まれる
  • 成功率約20~30%
  • 市販されている

どちらも離脱症状を抑えますが、喫煙の快感を抑える作用があるのはチャンピックスのみです。
ニコチンも含まれず、成功率も高いため、基本的にはチャンピックスがおすすめです。

チャンピックスは現在出荷停止中のため、服用する場合はチャンピックスジェネリックを代用します(2025年6月現在)。 当院の禁煙治療

心理的対処法

心理的な禁煙継続の方法
2~
3日間
たった1本とは思わない
⇒たった1本が依存を強め、元の喫煙者に戻ってしまう

タバコ=ストレス
⇒喫煙はストレス解消にはならず、むしろストレッサーであることを思い出す

百害あって一利なし
⇒喫煙はお金を出して不健康を買っている状態であることを肝に銘じる

声に出す
⇒「吸わない」と声に出すだけでも喫煙欲求が和らぐ

たった数日と言い聞かせる
⇒数日の我慢で得られるメリットの大きさは計り知れないことを再認識する
5日~
1週間
自己肯定感を高める
⇒禁煙を続けている自分自身にポジティブなメッセージを伝える

目標を思い出す
⇒禁煙をはじめた理由・目的・目標を再認識し、得られる長期的な利益も思い出す

思考を変える
⇒成功するビジョンを思い描き、実現には禁煙が必要であると思考を切り替える

サポーターを増やす
⇒友人、恋人、家族など、禁煙をサポートしてくれるサポーターを周囲に増やす

経験の共有
⇒近くに元喫煙者がいれば、経験を共有しアドバイスを求める

禁煙中は、孤独感に苛まれることが多々あります。
そんな時に限ってモチベーションの維持が難しくなりがちなので、時には周囲の誰かに頼りながら禁煙意志を強く保てるようにしていきましょう。

ニコチン中毒(ニコチン依存症)について

ニコチン中毒とは、タバコに含まれるニコチンが原因で起こる中毒症状です。
ニコチンは依存性が高いため、接種を繰り返すことで、脳がニコチンへの依存度を高めます。

ニコチン中毒(ニコチン依存症)になる仕組み

ニコチン中毒(ニコチン依存症)になる仕組み
①~④の繰り返しでニコチン依存症に

ニコチン中毒の対処法は禁煙しかありません
禁煙は自力で行うこともできますが、禁煙治療により効果的に改善することができます。

「負の強化」に注意

ニコチン中毒は「負の強化」による部分があるとされています。

「負の強化」とは

『嫌なこと』から逃れるために起こした行動が成功(嫌なことがなくなる)することで、その行動がどんどん強化されていくこと。

禁煙に置き換えると、辛い禁煙状態に耐えかねタバコを吸い、一時的に離脱症状から逃げることが更なる喫煙につながります。

ニコチン中毒依存度診断

ニコチン依存度をチェックする目的で開発されたテストがあります。
以下を診断にご利用ください。

タバコ依存症スクリーニングテスト(TDS)
自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがある
禁煙や本数を減らそうと試みてできなかったことがある
禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがある
禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがある
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがある
重い病気にかかって、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがある
タバコのために健康問題が起きているとわかっていても吸うことがある
タバコのために精神的問題が起きているとわかっていても吸うことがある
自分はタバコに依存していると感じることがある
タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かある

チェックの数が5つ以上でニコチン依存症の可能性が高いと診断できます。

急性ニコチン中毒

急性ニコチン中毒とは、ニコチンが含まれるもの(タバコやパッチ・ガム、液体など)の摂取によって起こる中毒症状です。

「負の強化」とは
  • 摂取量
    2~5mg (乳幼児致死量10~20mg・成人致死量40~60mg)
  • 原因
    ・タバコ、ニコチンパッチ・ガムの誤食
    ・水に浸したタバコの液体の誤飲 など
  • 症状
    めまい、嘔吐、顔面蒼白、腹痛、下痢、錯乱など
  • 対処法
    ・赤ちゃんなどはタバコをかき出して直ちに医療機関を受診する
    ・量によっては胃洗浄・入院が必要

※水分で中和しようとすると成分が溶け出すため、水や牛乳を飲ませたりしない

乳幼児やペットがいるご家庭では、手の届く場所に灰皿は置かないでください。

空き缶やペットボトルを灰皿にするなどは誤飲の危険性が高まります。
ニコチンは水溶性のため、溶け出した液体を飲むと体内に吸収されやすくなり危険です。

ニコチン中毒の影響による病気

ニコチン中毒は、がん、心血管疾患、呼吸器疾患など、様々な病気のリスクを高めます。
特に、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳卒中(脳梗塞、脳出血)などが代表的な病気として挙げられます。

タバコが原因となる深刻な病気
  • がん
    肺がん、食道がん、胃がん、膀胱がん など
  • 心血管疾患
    虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳卒中(脳梗塞、脳出血)など
  • 呼吸器疾患
    慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、肺気腫 など
  • その他
    糖尿病、関節リウマチ、勃起不全、失明、白内障、バージャー病 など

これは、ニコチンが血管の収縮や血圧の上昇、心拍数を増加させるため、心臓や血管に負担がかかり、動脈硬化や血栓形成を促進するためです。 また前述のように、高い依存性のため喫煙が繰り返されることで、病気のリスクをさらに高めます。

受動喫煙による影響

タバコによる健康被害のリスクは喫煙者本人よりも周囲の人が受動喫煙によって影響を受けやすいということがわかっています。
これは、副流煙がフィルターを通さず、未燃焼または不完全燃焼の成分が多く含まれているため、有害性が高いのが原因です。

主流煙と比較した副流煙に含まれる有害物質含有量

有害物質 主流煙に
含まれる量
(相対値)
副流煙の方が多い割合
(目安)
ニコチン 1 約2.6倍
タール 1 約3.4倍
カドミウム 1 約3.6倍
一酸化炭素(CO) 1 約4.7倍
アンモニア 1 約46倍
ホルムアルデヒド 1 約6~121倍
ニトロソアミン類 1 約19~129倍

受動喫煙のリスク

まとめ:禁煙の離脱症状がつらい場合は薬を活用

自力での禁煙が成功する人は1割程度と言われています。
ニコチンは麻薬と同じくらいの強い依存性があるため、自力での禁煙は大変難しいことです。
離脱症状によって何度も失敗すると自己嫌悪にまでおちいることもあるため、早めに禁煙補助薬を使うことを推奨します。

禁煙補助薬を使うことで、つらい離脱症状も「体が健康を取り戻しているサイン」と前向きにとらえ、少しずつその変化を楽しめるようになるのが理想です。

禁煙補助薬の処方はフィットクリニックまでお気軽にご相談ください。

WEB・LINEのご予約は24時間受付

禁煙の離脱症状に関するよくある質問

  • Q
    ヘビースモーカーのほうが禁煙の離脱症状が出やすいのでしょうか?
    A
    ライトスモーカーやミドルスモーカーに比べ、ヘビースモーカーはニコチン依存度が高いため離脱症状が出やすい傾向にあります。
    強い症状が出ることもあるので、禁煙補助薬を有効活用しましょう。
  • Q
    禁煙開始から1ヵ月たっても離脱症状があります。
    A
    禁煙1ヶ月でも離脱症状は残ります。
    しかしピーク時にくらべて症状も軽く、吸いたい気持ちをコントロールできないほどではないはずです。
    タバコを吸いたいと思った時には、それまで行ってきた禁煙対策を改めて実践していきましょう。
  • Q
    禁煙の離脱症状はいつまで続きますか?
    A
    禁煙の離脱症状は、10〜14日ほどで落ち着いてきます。
    その後4週間以内におさまることが多いですが、食欲亢進や便秘などが2ヵ月以上続く場合もあります。
  • Q
    禁煙の離脱症状はIQOS等の加熱式タバコへ切り替えることで軽減されますか?
    A
    IQOSなどの加熱式タバコに切り替えても、禁煙時の離脱症状は軽減されません。
    加熱式タバコには紙タバコと同程度のニコチンが含有されています。
    依存性は変わらないため、離脱症状も軽減されず、禁煙しやすいということはありません。
  • Q
    禁煙の離脱症状によって「気持ちいい」と感じることはありますか?
    A
    人によっては、禁煙の離脱症状によって気持ちよさやふわふわとした感覚を持つ人もいます。
  • Q
    禁煙の離脱症状を楽しむにはどうすればいいでしょうか?
    A
    禁煙による心や体に現れる離脱症状を、乗り越えるための工夫として「楽しむ」という考え方もあります。
    これまでなかった感覚を実感したり、習慣を身に着けることも楽しんでみましょう。
    • 自己肯定感を高める
    • 健康的な生活習慣
    • 食事
    • 禁煙成功の達成感
  • Q
    ニコチン中毒とはどのような状態ですか?
    A
    ニコチン中毒とはニコチンに対して身体的、および心理的な依存を起こしている状態です。ニコチン依存症とも言われます。
    ニコチン切れによる離脱症状とニコチン摂取による一時的な快感とリラックス感から、タバコが手放せなくなります。
  • Q
    5日目でタバコを吸ってしまったら?
    A
    禁煙5日目でタバコを吸ってしまったら禁煙失敗です。我慢した分もあり、以前にも増してニコチン依存度が強まる可能性もあります。
    こういったことも踏まえ、禁煙初日から禁煙補助薬を利用するのも有効です。
    ただし、覚えておきたいのが禁煙失敗になったとしても、何度でも挑戦できるということです。
  • Q
    禁煙1週間を達成した後、継続のためにモチベーションを保つ方法は?
    A
    辛い離脱症状を乗り越えたことを自信に、「やればできる!」と自己評価を高めることが大切です。
    また頻度は少ないものの、タバコを吸いたい気持ちはしばらく続きます。
    そんな時は禁煙によるメリットや、これまでの努力を振り返り、「吸わない」を選べるようメンタルをコントロールしていきましょう。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

参考サイト

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この記事の監修

フィットクリニック院長・服部圭太
服部 圭太
(はっとり けいた)医師

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務