頬ニキビができるのはなぜ?原因と即効性ある治し方も解説

更新日:2024/11/06
頬ニキビができるのはなぜ?原因と即効性ある治し方も解説

頬は顔のパーツの中でも面積が広く、たった1つニキビができるだけでも目立ちやすいです。
そのため、まわりの視線が気になって外出するのが憂鬱になってしまうこともあるでしょう。
頬はニキビ跡になりやすいのも特徴で、気になるあまりマスクで覆ってしまうと摩擦や蒸れによりニキビを悪化させてしまう場合があります。

このページでは、頬にニキビができる原因やその対策、即効性のある治し方など、肌トラブルを減らすための方法を詳しく解説していきます。

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頬にニキビができる原因

頬にニキビができてしまうのは、以下のようなさまざまな要因が絡んでいます。

何気ない行動でニキビを悪化させてしまうことがあるため、
次の章から、それぞれの原因について詳しく確認していきましょう。

生活習慣、ホルモンバランスの乱れ

生活習慣、ホルモンバランスの乱れ

頬ニキビは、生活習慣やホルモンバランスの乱れが主な原因です。
特に女性の場合、生理周期に合わせてホルモンの変動があり、その影響から皮脂分泌が増加してニキビができやすくなってしまいます。

また、食生活の偏りや睡眠不足、疲れ、ストレスなど、心身の不調を知らせるサインとして頬にニキビが現れることも少なくありません。

髪やマスク、紫外線などの外部刺激

髪やマスク、紫外線などの外部刺激

頬にニキビができる原因のひとつに、髪やマスク、紫外線などの外部刺激があります。

もともと頬は皮脂が分泌されにくい部位であり、乾燥を招きやすくデリケートなため、ちょっとした刺激にも反応しやすいです。
外部刺激から肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌され、結果的に毛穴に炎症を起こしてニキビが発生してしまいます。

注意アイコン
頬ニキビはマスクや髪型(サイドバングなど)で隠す方もいますが、摩擦や蒸れによりニキビが悪化する可能性があるため控えましょう。

また、ニキビ対策グッズとしてAg+(銀)使用の抗菌マスクなどもありますが、人によっては肌への刺激になってしまい吹き出物ができることもあるので注意が必要です。

紫外線ニキビの原因

メイクの汚れやメイク用品の刺激

メイクの汚れやメイク用品の刺激

メイクはニキビやニキビ跡、凹凸をカバーするのに効果的ですが、一方で注意も必要です。
ファンデーションの油分や成分は毛穴を塞ぎ、皮脂と混ざり合うことでニキビの発生や悪化を助長させます。

また、メイクをしっかり落とせていない場合やメイクブラシやパフが清潔でない場合、雑菌が繁殖して炎症を引き起こすリスクも高まります。

さらに、メイク用品に含まれる以下の成分は、肌質によっては注意が必要です。

■ 肌質によっては荒れる成分
  • 酸化チタン
  • 酸化亜鉛

これらの成分はベースメイクに多く含まれており、ニキビができた場合にはメイク用品の含有成分も確認しましょう。

片側(右頬・左頬)ニキビは寝具の刺激や雑菌が原因の可能性

頬ニキビが左右のどちらかにできている場合、普段使用している寝具が原因になっているかもしれません。

しばらく交換していない枕カバーやシーツは雑菌の温床になりやすく、シーツやカバーの素材が肌への刺激となる場合があります。
また寝返りが多い、あるいは寝相が悪い場合、肌にダメージが蓄積されてニキビが発生しやすくなることもあります。

頬ニキビの即効性ある治し方は?

頬ニキビを早く治す方法としては、薬を用いる方法が一般的です。

ニキビの治療薬には、市販薬と医師処方の医薬品があります。どちらも同じ薬ではありますが、実は目的が異なります。

■ 市販薬と医薬品の違い
  • 市販薬
    ⇨ ニキビの改善をサポートして症状を"和らげる"
  • 医薬品
    ⇨ ニキビの原因にアプローチして"根本的な改善"を目指す

ニキビは繰り返しできてしまう場合が多く、症状を一時的に和らげるだけでは根本的な解決につながりません。

悪化すれば、長年の悩みに発展するケースもあります。
そのため即効性を求めるのであれば、原因にアプローチできる医師処方の医薬品が効果的です。
特に自由診療では選択肢が豊富で、治りにくいニキビに対しても最適な治療法を見つけることができます。

頬ニキビを治すには医療機関処方の薬が安全

頬ニキビに有効な薬は、内服薬と外用薬だけでも多くの種類があります。
ニキビの進行具合や改善度合いなど医師の診断に応じた適切な処方が受けられるので、効率的かつ安全な治療が可能です。

炎症や化膿がみられる赤ニキビや黄ニキビはもちろん、ニキビの初期症状である面ぽう(コメド)からでも治療できます。

服部院長
<外用薬>
名称 有効成分 効果・特徴 副作用
デュアックゲル クリンダマイシン/過酸化ベンゾイル 抗炎症作用・抗菌作用

炎症性ニキビ(中等症〜重症)に有効
乾燥、皮膚剥脱、紅斑、かゆみなど
エピデュオゲル アダパレン/過酸化ベンゾイル コメド発生を抑制・抗菌作用・角質剥離作用

炎症性ニキビ(中等症〜重症)に有効
皮膚刺激、皮膚疼痛、アレルギー性皮膚炎など

※スクロールしてご覧ください

<内服薬・サプリメント・漢方>
名称 有効成分 効果・特徴 副作用
イソトレチノイン ビタミンA誘導体 皮脂分泌を抑えてニキビの発生や炎症を防ぐ。

重度のニキビに用いられる。
全身の皮膚や粘膜の乾燥、頭痛、など
ビブラマイシン ドキシサイクリン 抗菌作用でアクネ菌を増殖を抑える 吐き気・嘔吐、食欲不振、下痢など
シナール アスコルビン酸(ビタミンC)、パントレン酸(ビタミンB5) 肌のターンオーバーを整えて活性酸素を抑制する、ニキビ跡の色素沈着の予防・改善をサポート 胃の不快感、吐き気・嘔吐、下痢など
ハイチオール L-システイン 酸化ストレスを防ぎ、色素沈着の予防をサポート 吐き気、下痢など
ユベラ トコフェロール酢酸エステル 肌のターンオーバーにより色素の排出を促すことでニキビ痕が薄くなる効果が期待できる 便秘、胃の不快感、下痢、発疹
Lypo-C Vitamin C+D
Lypo-C Vitamin C
アスコルビン酸(ビタミンC)、パントレン酸(ビタミンB5)、ビタミンD 肌のターンオーバーを促し、ニキビによる色素沈着を防ぐ働きを持つ。

肌のバリア機能を高める
胃の不快感、吐き気・嘔吐、下痢など
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) ケイガイ・レンギョウ・トウキ・シャクヤク・センキュウなど 面ぽう(コメド)に他の治療が無効、または他の治療できない場合の治療として推奨 発疹・発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感など

※スクロールしてご覧ください

ニキビを軽視していると、色素沈着や肌の凹凸などの後遺症が残ったり、ニキビを長年繰り返したりする恐れがあります。

長期的な悩みを避けるためにも、自己判断せずに、医療機関でニキビの状態に合った適切な治療を受けましょう。

頬のニキビ・ニキビ跡を改善するセルフケア

頬にできたニキビやその跡を改善するためには、毎日のセルフケアも治療と同じくらい大切です。
ちょっとした習慣の見直しが、ニキビの悪化や再発を防ぐことにつながります。

これらのセルフケアについて、次の章で詳しく解説していきます。

頬(患部)にむやみに触れない

頬(患部)にむやみに触れない

頬にできたニキビは目立つため、気になるとつい触ってしまいがちですが、デリケートな患部にとってはNG行為です。
ニキビに直接触れることで物理的な刺激が加わり、炎症や悪化の原因になることがあります。

手には思っている以上に雑菌が付着しているため触らないことを徹底し、ケアする前も手を石鹸などで十分に洗ってから行うようにしましょう。

生活習慣を改善する

頬ニキビは、内的要因(体の内側の問題・肝機能の低下)が関係していることがあります。
肌のターンオーバーを正常に保つためには生活習慣を見直し、溜まった老廃物をスムーズに排出させることが大切です。

■ 改善したい生活習慣の例

●睡眠

睡眠
少なくとも7〜8時間のまとまった睡眠をとる

●食事

食事
脂質や糖質の摂りすぎに注意し、さまざまな食材から栄養を補う

●ストレス管理

ストレス管理
定期的に発散したり、ストレスの原因(人・環境など)がわかっていれば一定の距離を置く

こうした基本的な生活習慣の見直しが、頬ニキビの改善に役立ちます。

スキンケアを見直す

頬は皮脂の分泌量が少なく、肌を守るための皮脂膜が十分に作られにくい部位です。
そのため、水分量が不足し乾燥しやすく、顔の中でも特にデリケートな部分といえます。

Tゾーンと同じケアを行うと、成分によっては頬の乾燥を悪化させる可能性があるため以下のことを意識してみてください。

■ スキンケアで見直したいポイント

  • 洗顔料は低刺激な製品を選ぶ
  • 保湿を重視したケアを心がける

乾燥が続くと肌が外部刺激に対してさらに敏感になり、炎症やニキビを繰り返しやすくなるため、十分な潤いを与えることが大切です。

寝具を肌に優しい素材に変える、定期的に洗う

頬ニキビを繰り返さないためには、寝具の衛生管理も大切です。
枕カバーや敷きパッドなど、毎日肌に触れる寝具は素材にこだわりましょう。

■ 寝具に推奨される素材

  • コットン(綿)
  • シルク(絹)
  • リネン(麻)

上記のような自然素材は、柔らかい肌触りで摩擦を軽減できる上、吸湿性や通気性にも優れており肌に優しいです。

また雑菌の繁殖を防ぐためにも、枕カバーやシーツ、敷きパッドは定期的に洗濯し、常に清潔な状態を保つことがニキビ予防や再発防止につながります。

マスクやメイク用品など、日常的に頬に触れる物を見直す

頬ニキビを防ぐためには、日常的に肌に触れる物の見直しも重要です。

●マスク

マスク
吸水性や保湿性に優れる不織布のマスクを選ぶとよいでしょう。肌のことを考えるとマスクを着けない状態が理想ですが、どうしても着用が必要な場合、頬にワセリンを塗ると肌を摩擦から保護できます。

●スキンケア用品

スキンケア用品
香料や着色料、アルコール、防腐剤など、肌に強い刺激がある成分を含んだ製品を避けるようにしましょう。

●メイク用品

メイク用品
ブラシやパフなどのメイク用品は定期的に洗浄し清潔さを保つことで、雑菌の繁殖を防ぎ肌トラブルを最小限に抑えられます。

こうした日常的に使用するアイテムを見直すことは、頬ニキビの予防や再発防止に効果的です。

ニキビの治し方とニキビケア
ニキビの予防方法

まとめ:頬ニキビは原因が特定しづらくセルフケアも難しい。お悩みなら、医療機関へご相談を

頬ニキビは生活習慣や外部刺激の影響を受けやすく、原因も特定しづらいため、セルフケアが逆効果になる場合もあります。
これまで紹介した頬ニキビの改善に向けたポイントを振り返り、できることから実践してみましょう。

  • 頬ニキビの発生は、日常の習慣や環境が影響している
  • 頬ニキビを治すなら医師処方の医薬品が推奨される
  • セルフケアは肌環境を整え、ニキビの悪化や再発防止に役立つ
  • 洗顔料は低刺激な製品を選び、保湿を重視したケアを意識する
  • メイク用品やマスク、寝具など肌に触れるものは清潔を保つ

頬ニキビは諸要因から発生するため、セルフケアだけでは対処が難しいです。

長引くニキビにお悩みの場合は、医療機関でのニキビ治療を検討しましょう。早期改善に繋がる可能性があります。

医師による治療で、ニキビの悩みから解放されましょう。

服部院長

頬ニキビのよくある質問

  • Q
    ほっぺのニキビの原因は何ですか?
    A
    ほっぺのニキビの原因は、生活習慣やホルモンバランス、外部刺激(髪やマスク、紫外線など)によって引き起こされることが多いです。
    また、肌の乾燥やストレスなどが関係していることもあるため、人によってさまざまな原因が考えられます。
  • Q
    頬の片側だけニキビができるのはなぜですか?
    A
    左右どちらかの頬にニキビができる場合、寝具の衛生状態や寝る姿勢などが原因になっている可能性があります。
    枕カバーやシーツが汚れていると雑菌が繁殖し、頬に触れることで炎症を引き起こします。また寝返りによる摩擦や、片側の頬だけに髪が当たるヘアスタイルなども原因の一つです。
  • Q
    頬ニキビが急に大量発生したのはなぜですか?
    A
    頬ニキビが急に大量発生する原因として、ホルモンバランスの乱れや急激な生活習慣の変化、過剰なストレスがあげられます。
    睡眠不足や食生活の乱れも影響することが多く、これらが肌のターンオーバーを乱すことでニキビの発生を促進します。
    また、使用しているマスクや化粧品の影響、環境の変化が肌に負担をかけている可能性もあります。
  • Q
    頬ニキビが治らないのですがどうしたらいいですか?
    A
    頬ニキビがなかなか治らない場合、セルフケアだけでは十分な効果が得られていない可能性があります。
    できる範囲でスキンケアやメイク用品など肌に触れるものを見直し、それでも改善しない場合は医療機関でニキビ治療を受けることを推奨します。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

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