【ニキビケア】できたニキビを悪化させないで早く治す方法を解説

更新日:2024/09/12
【ニキビケア】できたニキビを悪化させないで早く治す方法を解説

「ニキビを悪化させたくない」「ニキビがなかなか治らない」「ニキビを繰り返してしまう」とお悩みの方は少なくないでしょう。

ニキビは思春期だけでなく、大人になってからも悩まされる人が多くいます。

この記事では、ニキビを悪化させないニキビケアの方法や治し方を解説します。

ニキビを1日でも早く治したいとお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ニキビができる原因

ニキビができる原因

ニキビは、何らかの原因で皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まり、アクネ菌が繁殖することで発症します。

思春期ニキビとして、ホルモンバランスの激しい変化が影響し、皮脂の分泌が過剰になる思春期に多く見られます。

しかし大人になってからも、偏った食生活や睡眠不足、過度な飲酒や喫煙、女性の場合は生理や妊娠中のホルモンバランスの乱れなどが原因となり、大人ニキビができることがあります。

ニキビを悪化させる原因

ニキビを悪化させる原因は、間違ったスキンケアや、不規則な生活習慣が原因で肌のターンオーバーが乱れることで引き起こされます。

ニキビが悪化する原因を改善すれば、新しいニキビの予防にも繋がりやすいため、できてしまったニキビケアと新しいニキビ予防を同時に行い、肌の環境を整えましょう。

白ニキビや黒ニキビの時にするべき正しいニキビケアをせずに、赤ニキビや黄ニキビ、紫ニキビに進行してしまうと、ニキビ跡として残りやすいため、できるだけ早い段階での医療機関受診を推奨します。

ニキビを早く治す方法

ニキビを早く治す方法

ニキビができてしまったら1日でも早く治したいと考えている方が多いと思います。

その場合は、何よりもまず専門の医療機関を受診しましょう。

ニキビを皮膚疾患として認識している方は少なく、日本国内では90%の人が発症するにも関わらず、医療機関を受診する方は10%と言われています。

白ニキビや黒ニキビなど初期のニキビの場合や、炎症が軽度の赤ニキビであれば、市販の治療薬を使用して改善を目指すこともできます。

しかし、市販薬でニキビを治すには以下のリスクがあります。

【市販薬でニキビを治すリスク】

  • 用法・用量や使用するべき期間を間違えやすい
  • 進行度合いにあっていない治療薬を選択してしまう
  • 自分の身体や肌にあっていない治療薬を使用してしまう

これらのリスクによって、ニキビが悪化したり、ニキビ跡として残ってしまう場合があります。

一度ニキビ跡になると、治療薬の使用や服用で改善するケースもあれば、気軽には受けづらい金額の施術治療を行う必要が出るケースもあります。

QOL(生活の質)の低下を招き、長い期間悩まされ続けてしまう前に、早期に医療機関でニキビの治療を開始し、ニキビの改善とニキビ跡の予防に取り組みましょう。

ニキビの外用薬を使用する

ニキビの外用薬を使用する

ニキビを早く治す方法として、ニキビの外用薬を使用する方法があります。

外用薬には抗菌作用や抗炎症作用を持つものや保湿成分が入ったものなどがあります。

アクネ菌の増殖を抑える、毛穴・皮脂分泌のコントロールをする、ニキビの原因となる乾燥を防ぐことによってニキビの治療と予防に取り組みます。

【ニキビ治療の外用薬】

  • アダパレンゲル(有効成分アダパレン)
    皮膚の角化を調節し、毛穴詰まりを防ぎ、ニキビの改善と予防に効果があります。

    主にニキビのでき始めである白ニキビと黒ニキビに使用されますが、赤ニキビへの悪化も抑え、緩やかに減少させていきます。
  • ベピオゲル(有効成分過酸化ベンゾイル)
    角質の剥がれを促すピーリング作用で古い角質を取り除き、毛穴詰まりを防ぐことによって、ニキビの改善と予防に効果があります。

    またアクネ菌や黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用を持ち、白ニキビと黒ニキビ、赤ニキビに使用されます。
  • エピデュオゲル(有効成分アダパレン・過酸化ベンゾイル)
    上記2つの有効成分であるアダパレンと過酸化ベンゾイルを配合した外用薬で、白と黒ニキビの他、中等症以上の炎症が生じた赤ニキビにも使用されます。

    皮膚の角化を調整とピーリング作用によって毛穴の詰まりを防ぐことによって、ニキビの改善と予防に効果を発揮します。

ニキビは乾燥を原因として発症する場合もあるため、保湿作用のあるヒルドイド(有効成分ヘパリン類似物質)は新たなニキビの発症を抑える効果が期待できます。

ニキビの内服薬を服用する

ニキビの外用薬を使用する

ニキビを早く治すもう一つの方法として、ニキビの内服薬を服用する方法があります。

内服薬では抗生物質(抗菌剤)や漢方、ビタミン剤が主にニキビの治療薬として処方されます。

【ニキビ治療の内服薬】

  • ビブラマイシン(有効成分ドキシサイクリン)
    テトラサイクリン系の抗生物質で、アクネ菌や黄色ブドウ球菌など幅広い細菌の殺菌と増殖抑制に効果があります。

    赤ニキビや黄ニキビなどの炎症性のニキビの悪化を防ぐ効果があります。
  • 桂枝茯苓丸ヨクイニン
    6種類の生薬を配合した漢方薬で、血行促進や、角化の抑制、ターンオーバーの正常化によりニキビの悪化を防ぐ効果があります。

    特に女性の月経周期に伴う肌トラブルの改善に使用されます。
  • シナール配合錠(アスコルビン酸、パントテン酸)
    ビタミンCとビタミンB5が配合された内服薬で、継続的に服用することによって、抗酸化作用と肌のバリア機能の改善によりニキビの炎症を治療する効果があります。
  • イソトレチノイン(ビタミンA誘導体の一種)
    皮脂腺を小さくし、皮脂分泌の量を減少させて、角化や毛穴詰まりを抑制します。

    ニキビの原因を根本から取り除き、ニキビの炎症の改善や新しくできるニキビを発症しにくくします。

ニキビの内服薬も数多くあるため、症例の重症度に応じてお薬を処方します。

また、できるだけ抗生物質は飲みたくない、できるだけニキビを治療後に新しいニキビを作りたくないなどの要望に可能な限り寄り添って、診療の上、治療薬を処方します。

ニキビを悪化させないためのニキビケア

ニキビを悪化させないためのニキビケア

できたニキビを悪化させないために、ニキビの治療中や前後に注意が必要なことがあります。

できたニキビを改善するだけではなく、新しいニキビの予防にも繋がりますので、ぜひ取り組んでください。

ニキビを放置しない

色で見分ける│ニキビの原因・種類・症状

まずできたニキビをそのままにしないことが大切です。

ニキビは色で進行状態が区別できますが、できたニキビを放置してしまうと、以下のように悪化していきます。

目に見えない「マイクロコメド」として皮脂が徐々に詰まり始める

初期段階の「白ニキビ」を放置

毛穴が開いて「黒ニキビ」になる

毛穴の中で増殖したアクネ菌が炎症を引き起こして「赤ニキビ」になる

化膿すると「黄ニキビ」になる

血や膿などがたまった「紫ニキビ」になる

ニキビの進行状態によって、ニキビ跡として残るリスクも高まりますので、放置することはやめましょう。

ニキビを触らない・潰さない

ニキビ周辺を触ることは、炎症を悪化させるだけではなく、新しいニキビを発症させる原因にもなります。

ニキビの大きさや数が気になっても、触って確認せずに鏡で確かめるようにしましょう。

また、ニキビを潰すことも悪化の原因となるため、自分で黄ニキビの膿を押し出すこともやめましょう。

膿を押し出したからと言って皮脂が残っていると炎症はおさまらないどころか、悪化してしまいます。

肌への刺激を抑える

肌への刺激を抑える

ニキビができた場所に刺激を与えることも触ること同様に悪化の原因となります。

【ニキビの悪化に繋がる刺激】

  • 熱いお湯での洗顔
  • 強い圧力での洗顔やスクラブ入りの洗顔料の使用
  • ふき取り化粧水の使用

これらの行為は肌への刺激になり、ニキビを悪化させるリスクを高めます。

スキンケアを変える

乾燥肌を補うために、油分の多い化粧品を使用している場合、それが原因となり毛穴を詰まらせて、ニキビを発症・悪化させている可能性もあります。

一方、自分はオイリー肌だと感じてさっぱりするタイプの化粧品を使用していたら、実は乾燥肌で、お肌を守るために皮脂を過剰に分泌してしまっているケースなどもあります。

肌質にあっていないスキンケアはニキビを発症・悪化させる原因となるため注意しましょう。

生活習慣を見直す

生活習慣の乱れは、ホルモンバランスや肌のターンオーバーの乱れを招き、ニキビの悪化に繋がります。

【ニキビの悪化に繋がる生活習慣の乱れ】

  • 脂肪分や糖分の多い食事
    皮脂の過剰分泌に繋がり、ニキビを悪化させます。
  • 睡眠不足
    ホルモンバランスが崩れ、ターンオーバーの乱れや、ニキビを悪化させます。
  • ストレス
    ホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌量を過剰にさせ、大人ニキビを悪化させます。

栄養バランスを考えた食生活や、十分で質の高い睡眠、適切にストレスを発散することがニキビの悪化を抑えます。

紫外線を浴びない

紫外線はシミやシワ、皮膚がん発症に影響があることは知られていますが、ニキビの悪化も招きます。

紫外線を肌に浴びると角化の促進やニキビの炎症を悪化させてしまうため、ニキビの発症予防・ニキビの悪化予防のために紫外線をできるだけ浴びないことが大切です。

長時間の屋外での活動や、海水浴や登山の際などには、しっかりと日焼け止めを塗り、帽子や日傘なども使用して紫外線を直接浴びないようにしましょう。

減酒・禁煙する

ビールや日本酒、カクテルや梅酒などには糖分が多く含まれています。

糖分を大量に摂取してしまうと、皮脂の過剰分泌を促進し、ニキビを悪化させる原因となります。

また、喫煙はビタミンCを消費し、抗酸化作用を弱めてしまい、ニキビを悪化させてしまいます。

減酒、禁煙をすることで、肌のターンオーバーを正常にし、ニキビの悪化を抑えるようにしましょう。

サプリメントを飲む

普段の食事から肌の健康に必要な栄養素を摂取するのが大変な場合は、状況に応じてサプリメントを飲むこともニキビの発症や改善に効果が期待できます。

【ニキビ発症・悪化予防に摂取したいビタミン】

  • ビタミンA
    角化や皮脂の過剰分泌を抑制する作用があります。
  • ビタミンB2・B6
    皮脂の分泌量のバランスを整え、肌のターンオーバーを正常に保ちます。
  • ビタミンC
    抗酸化作用やコラーゲン生成の促進作用があります。
  • ビタミンD
    抗菌ペプチド(β-ディフェンシン)という肌のバリア機能を高める物質を作りだす働きがあります。
  • ビタミンE
    抗酸化作用や、血行促進効果、肌のバリア機能の強化に繋がります。

まとめ:ニキビは医療機関を受診して治そう

ニキビ発症後のニキビを悪化させないニキビケアの方法や治し方を解説しました。

ニキビの原因は偏った食生活やストレスなど人それぞれですが、メカニズムは毛穴が詰まることにより、アクネ菌が増殖してニキビを発症します。

市販薬だとどうしても効かない場合や、ニキビを繰り返してしまう方、1日でも早く治したい場合は医療機関を受診することを推奨します。

軽度のニキビのうちから医療機関を受診すれば、ニキビ跡になるリスクを抑えられる可能性も高まります。

これからは一人で悩まず医師に相談して、お肌のトラブルを一緒に解決しましょう。

よくあるご質問

  • Q
    ニキビの治し方はどんな方法がありますか?
    A
    ニキビ治療には、お肌に直接塗る外用薬と、飲むタイプの内服薬があります。基本的には、ニキビの重症度によって治療薬は選ばれます。

    治療薬を使用するだけではなく、ニキビを悪化させない、新しいニキビを作らせないために生活習慣の改善などのニキビケアも同時に行うことが大切です。
  • Q
    市販のニキビ薬で効果がない場合はどうすれば良いですか?
    A
    市販薬で効果が見られない場合は、速やかに皮膚科を受診することを推奨します。医師は、肌の状態を詳しく診察し、適切な治療法を提案します。
  • Q
    内服薬と外用薬を併用しても良いですか?
    A
    ニキビの状態によっては、内服薬と外用薬を併用することがあります。医師の指示に従って、両方を正しく使用しましょう。
  • Q
    思春期以外にニキビができる原因は何ですか?
    A
    思春期だけでなく、大人になってからもホルモンバランスの変化、ストレス、不規則な生活習慣、食生活の乱れなどが原因でニキビができることがあります。特に、女性の場合は生理前や妊娠中など、ホルモンバランスが大きく変動する時期にニキビが出やすくなります。
  • Q
    乾燥肌なのにニキビができるのはなぜですか?
    A
    乾燥すると、肌はバリア機能が低下し、外部の刺激から身を守るために皮脂を過剰に分泌しようとします。これが毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となることがあります。
  • Q
    洗顔は1日に何回するのが良いですか?
    A
    洗顔の回数は、肌質や生活習慣によって異なりますが、一般的には1日2回がおすすめです。ただし、乾燥肌の方は、洗顔回数を減らしたり、洗顔後にはしっかりと保湿を行うことが大切です。
  • Q
    食生活で気を付けることはありますか?
    A
    油っこいものや甘いもの、刺激の強い食べ物は、ニキビを悪化させる可能性があります。バランスの取れた食事を心がけ、必要に応じてビタミンも摂りましょう。
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