このページでは巷で噂になっている「昆布やワカメで育毛・白髪予防ができるのか」について詳しく解説しています。
確かに見た目が髪に似ていることから、髪にも良い影響が期待できるのではと思っている人もいるでしょう。
昆布やワカメに含まれる成分から髪にどんな効果が期待できるのか、噂の真意を調査したので一緒に確認していきましょう。
なお、「髪が薄いのが気になる…」といったお悩みがある場合、早期に治療することで薄毛が改善したり、将来の髪を守ることができます。
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「昆布、ワカメで髪が生えた」の噂に根拠なし
昔から髪については、さまざまな俗説が語られてきています。
そのうちの1つとして、「昆布、ワカメは髪に良い」という話は有名ではないでしょうか。
中には信じている人もいるかもしれませんが、実は昆布やワカメを食べたからといって髪が生えてくるという医学的な根拠はどこにもありません。
- ミネラル類
- 食物繊維
- ビタミン類
こうした栄養は少なからず髪が成長するためのエネルギーとして使われますが、それと髪が生えるのはまた別の話です。
なぜ昆布やワカメを食べても髪が生えないのか、その理由について詳しくお伝えしていきます。
海草の色、形、成長力が髪を連想させる
一説には、昆布やわかめといった海草類の色・形・成長力が髪を連想させるために発毛すると広まったと考えられています。
確かにその姿形は髪に似ており、ワカメについて言えば成長スピードも驚くほどの早さです。
ワカメ ⇨ 30〜50cm / 月 ※5cmほどから養殖して |
髪の毛 ⇨ 1cm / 月 |
日本は縄文時代からワカメをはじめとした海草類を口にしていることがわかっており、現代においても消費量は世界的にも多い方です。
しかし薄毛に悩む人はいつの時代も一定数いるため、海草類のパワーにあやかりたいという想いが、いつのまにか「海草=発毛」につながっていったのかもしれません。
髪が生えるための十分な栄養までは摂れない
髪が生えるためには材料となる十分なタンパク質と、それをスムーズにエネルギーに変えるビタミンやミネラルを必要とします。
昆布とワカメは「ミネラルの宝庫」とも呼ばれるくらい、ミネラルが中心になっています。
ここで昆布とワカメの主なミネラルを見てみましょう。
- ナトリウム
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
これらは髪を生やすことに特化しているというよりも、身体のさまざまな機能を調整する役割がある食材と言えるでしょう。
昆布やワカメに含まれる栄養素から考えても、食べていれば髪が生えると結論づけるのは難しいとわかるはずです。
「昆布、ワカメで白髪改善」も根拠はない
薄毛と同じく「フケ見え」の原因となる白髪ですが、昆布やワカメを食べたからといって黒い艶やかな髪へと生まれ変わることはありません。
白髪はメラノサイトの働きが低下し、メラニン色素が作られなくなってしまうために白い髪が生えてきます。
メラニン色素 ⇨ メラニン色素の種類や量によって髪色が決まる
このメラノサイトの働きが低下する原因についてはわかっていません。
加齢や遺伝の影響という説もあれば、ストレスや高熱、お薬の副作用などが関連しているともいわれています。
白髪になる原因は未だに解明されていないので、昆布やワカメが白髪改善に有効とするのはなんの根拠もなく、疑問だけが残るところでしょう。
「海藻が髪にいい」のは本当
昆布やワカメは薄毛や白髪を改善するという十分なデータはないものの、こうした海藻類が髪にいいとされるのは本当です。
わかりやすいところで言えば、育毛剤が良い例かもしれません。
「アルガス-3」という3種類の海藻成分を配合した育毛剤があり、毛髪の太さに一定の変化が出たという試験結果が出ています。
- 体質に合えば毛髪に一定の変化が期待できる
- 脱毛部の発毛、薄毛治療に関して明確な効果は期待できない
- 医療成分ではないので長期的な使用が必須
医薬品成分ではないので発毛こそ期待できないものの、髪の健康維持を目的に手軽にできる薄毛予防の1つとして役立てられるはずです。
では昆布やワカメのどんな成分が髪の健康を保ってくれるのか、もう少し詳しくみていきましょう。
昆布、ワカメに入っている髪に良い成分
昆布やワカメはミネラルが豊富ですが、その中には髪に良いとされる成分もあります。
ヨウ素 ⇨ 甲状腺ホルモンの材料になり、髪の成長を促す
鉄 ⇨ 赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ
こうしたミネラルを「微量ミネラル」といい、いずれも身体の中で作ることはできない栄養なので食品から摂取する必要があります。
鉄が不足した場合 ⇨ 鉄欠乏性貧血、甲状腺ホルモンのバランスが崩れると甲状腺機能障害を起こす
髪になるタンパク質はもちろん重要ですが、亜鉛も同じくらい大切なことは覚えておきましょう。
この2つは抜け毛を起こすこともあるので、髪だけでなく、身体の健康維持の1つとしても昆布やワカメはおすすめです。
美髪によい成分フコダインが豊富
昆布やワカメはヌメっとしているので苦手な人もいるかもしれませんが、このヌメりこそ昆布やワカメがもつ美髪成分とされています。
ヌメりの正体は「フコイダン」と呼ばれる食物繊維になり、カラダの中から美しい髪を作るサポートをしてくれます。
腸内環境を整える ⇨ 栄養の吸収率を高め、血液をサラサラに保つ
毛母細胞(髪になる細胞)への影響 ⇨ 毛母細胞が増えるという研究データがある
昆布、ワカメも摂りすぎには注意
昆布やワカメは食物繊維をたくさん含んでいるので、消化が悪い食べ物です。
それだけに食べ過ぎてしまうと、以下の症状が現れます。
- 胃が痛くなる
- 胃もたれ
- 嘔吐
上記のような消化器系の症状が起こることがあります。
特に胃の調子がよくないと感じる時は、食べるのを控えた方がいいかもしれません。
また豊富に含まれているヨウ素は、甲状腺ホルモンの材料になります。
ただし「髪のため」とは言っても毎日摂りすぎてしまうと、逆に甲状腺ホルモンがつくられなくなる場合があります。
すると甲状腺機能低下症を発症し、その症状の1つに抜け毛があるだけに注意したいところです。
「海藻で薄毛治療」は難しい
すでに薄毛に悩んでいる場合、海藻に含まれる栄養だけでは思うような結果を得ることは難しいでしょう。
その理由として、以下の点が挙げられます。
- 薄毛には海藻に含まれる栄養では治療できない原因がある
- 髪だけに栄養が送られるわけではない
薄毛改善となると、抜け毛や髪を弱らせている原因をブロックしないことには生えては抜けてのいたちごっこになります。
しかも摂った栄養は生命維持に必要なところから補給されていき、最終的に余った栄養が髪に送られてきます。
そのため、摂った栄養がそのまま髪に送られるわけではありません。
あくまでも海藻は髪の健康を守る目的で取り入れてみてください。
もし薄毛を改善したいという思いがあれば、必要に応じて医療の力に頼ることも検討してみましょう。
薄毛はクリニックで治る時代です
ひと昔前までは老いの1つとして薄毛は見過ごされてきましたが、現代では薄毛を治すことが可能です。
症状に応じてお薬やサプリメントを服用し、時には何種類かを併用することで改善が見込めます。
男性用:薄毛の原因が発生するのをブロックするお薬 |
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・フィナステリド(プロペシア) ・デュタステリド(ザガーロ) |
男女兼用:発毛効果が認められているお薬 |
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・ミノキシジル(内服・外用) |
女性用の育毛サプリメント |
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・パントガール ・ルグゼバイブ |
男女兼用:栄養バランスを整えるサプリメント |
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・亜鉛 ・各種ビタミン ・アミノ酸 など |
髪は栄養や生活習慣の影響も受けやすいだけに、こうしたお薬の処方にくわえて、ライフスタイルも見直すことでより効率的な薄毛治療が可能になります。
その人に合わせた適切なアドバイスをもらうこともできるので、「抜け毛が多い」「地肌が透ける」「前髪が上がってきた」「分け目が目立ってきた」など、髪の悩みがあれば医師に相談してみてください。
オンライン診療なら自宅で治療を受けられる
通院とは違った新しい診療形式となるのが、オンライン診療です。
スマートフォンなどの通信機器を介して、医師の診察はもちろん薄毛治療薬の処方(郵送)も受けることができます。
通院コスト(移動費、待ち時間、etc…)がかからない
医師以外と顔を合わせなくて良い
24時間いつでも予約できる
薄毛治療は飲み薬が中心の治療となるため、医師の特別な処置を必要としません。
この点でもオンライン診療との相性が良く、薄毛が気になったタイミングですぐに治療をスタートできます。
これまで「病院=直接受診」という流れが一般的でしたが、オンライン診療によってこれまで以上に気軽に薄毛の相談ができる環境が整ってきています。
もし薄毛の悩みがある人は一人で抱え込まず、フィットクリニックのオンライン診療でご相談ください。
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