シアリス

シアリス服用前後の運動・筋トレについて|空ける間隔や効果を解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
シアリス服用後の運動と性行為の関係を解説!飲むタイミングについても調査 シアリス

このページでは、シアリス服用前後の運動や筋トレについて詳しく解説しています。

知らずに一連の行動をすると、危険を伴う可能性もあります。

その他、シアリスの成分タダラフィルの効果が筋肉増強に与える影響についても解説しています。

運動や筋トレを日々の習慣としてる男性はぜひ参考にしてみてください。

シアリス服用後の運動・筋トレについて

シアリス服用直後の運動・筋トレはNGです。

ED治療薬には血管拡張作用があり、運動によって全身の血流がさらにスムーズな状態になってしまうと、普段よりも血圧が下がりすぎてしまうおそれがあります。

その結果、めまいや立ちくらみといった副作用が出たり、人によっては症状が悪化する可能性もあります。

副作用の強い症状が原因で性行為中のパフォーマンスが低下したり、運動・筋トレ中であれば転倒や器具の落下などケガの原因にもなりかねません。

失敗や事故を防ぐためにも、シアリス服用直後に運動を行うのはお控えください。

服用後の運動・筋トレで空ける間隔

服用後の運動・筋トレは、シアリスの効果が切れるタイミングで行うのが望ましいです。

●シアリスの効果持続時間 24時間~最大36時間

シアリスは、長時間にわたって効果が持続するタイプのED治療薬です。

そのため、服用後は効果が約1日半ほど持続しているのでご注意ください。

なお、血中濃度が最高値となる効果のピークは服用から3時間前後です

時間とともに効き目は徐々に弱まっていくので、その時のコンディションを見極めながらであれば運動も可能ではあります。

もし運動を行うのであれば激しい運動は控え、無理のない範囲で軽めのメニューで行うようにしてください。

性行為はどの程度の運動に含まれる?

性行為もエネルギーを消費する運動になりますが、その運動強度は2.8METsだといわれています

運動強度とは、運動時の負荷やきつさを図る指標で、METsは身体活動量を示す単位の1つです。健康づくりに効果的な運動を設定する際に使われています。

性行為の運動強度は、あくまでも一般的な性行為に限ります。
筋トレに近い激しい運動強度を伴う性行為を行うと危険ですので、十分ご注意ください。

ちなみに他の運動強度は以下になります。

●他の運動強度 安静時: 1METs
立つ: 2METs
普通歩行: 3METs
自転車: 4METs
かなり速歩: 5METs
筋トレ: 6METs
エアロビクス: 7METs
階段昇り: 8METs

心臓への負担について

心血管系に障害が認められ、性行為が不適当と医師から判断されている方はシアリスの服用ができません。

運動が心臓などへの負担を増加させてしまい、性行為が持病へのリスクになるためです。

性行為ができる健康状態かも含めて、まずは医師にご相談ください。

シアリスの運動・筋トレへの効果

シアリスの有効成分であるタダラフィルは、直接的に運動や筋トレに効果があるとは考えられていません

シアリスの働きはどちらかといえば、血管の老化防止などアンチエイジングとしての効果が期待できるようです。

服用することで、血管の最内層に存在する血管内皮細胞の若返りの効果も見込まれています。

もちろん筋トレや運動は、性欲や勃起に関係する男性ホルモン「テストステロン」の分泌を促すため継続して行うことで男性機能の向上に繋がります。

シアリスの服用を継続し、健康的な血管の状態で運動や筋トレが行われれば、間接的に良い影響となります。

何度も記述しますが、シアリス服用後は効果が落ち着いたタイミングで運動や筋トレを行ってください。

EDと肥満の関係

EDと運動の関係で問題になるのが肥満です。

運動不足によって肥満が進行すると生活習慣病のリスクが高まり、特に糖尿病はEDのハイリスク群(合併症を引き起こす可能性が高い)となります。

糖尿病ではない男性にくらべEDを発症するリスクは2〜3倍高まることがわかっており、神経障害、海綿体の機能不全、動脈硬化などによってEDを引き起こします。

また、アメリカの研究では週2.5時間以上の有酸素運動(ランニングなど)を行っている人は、EDのリスクが30%ほど低下したとのデータがあります。

筋トレを組み合わせれば性欲にも関わるテストステロンの分泌量が増加し、また太りにくい体質へと変化するので、EDの予防・改善には積極的に運動や筋トレを取り入れることが望ましいと言えます。

シアリス服用前の運動・筋トレについて

運動の刺激によって血管が拡張されることで、運動後しばらくは血流が良い状態が続きます。

そのため、服用前に運動を行ってしまうとシアリスの血管拡張作用と重なってしまい副作用が出やすくなる可能性があります

運動後にシアリスを服用する場合は、すぐに服用はせず、呼吸が整い心拍数も落ち着いてきたタイミングを見計らって服用するようにしてください。

シアリスの概要

シアリスと運動・筋トレへの効果だけではなく、そもそもシアリスについておさらいしたいという方のためにご説明します。

シアリスの基本情報
製造元 日本新薬株式会社
有効成分 タダラフィル
効果 勃起補助・維持
飲み方 性行為の1〜3時間前に服用
(ピークは3時間前後)
効果時間 10mg:20~24時間
20mg:30~36時間
副作用 頭痛、潮紅、ほてり、消化不良など
併用注意 ・CYP3A4阻害剤
・CYP3A4誘導剤
・α遮断剤
・降圧剤
・カルペリチド
・ベルイシグアト
・グレープフルーツ果汁 など

シアリスは有効成分をタダラフィルとして、世界トップシェアを誇るED治療薬です。

1度の服用で週末の間に効果が続くため、欧米などでは「ウィークエンドピル」の愛称で親しまれています

効果の強さはマイルドで、性行為が行える自然な硬さが得られるため、心因性ED」「薬剤性ED」「混合性ED」など様々なタイプのEDの原因に有効性が認められています。

副作用もこれまでのED治療薬に比べ抑えられ、食事の影響も受けにくい特徴があります。
合わせて、持病や服用中の薬がある場合は、シアリスとの併用ができるか確認しましょう
シアリスの併用注意や副作用について詳しくは以下のページをご覧ください。

EDでお悩みの方はシアリスとの併用がおすすめ

運動や筋トレはED改善や予防に良い影響となりますが、すぐに効果が表れるものではありません。
現在EDにお悩みの場合は、シアリスと併用しながら改善を進めてきましょう。

当院では、シアリスおよびシアリスジェネリックを取り扱っております。
ご希望の方は以下より処方についての詳細がありますので、ぜひご覧ください。

まとめ

最後に、このページの要点をまとめてお伝えします。

シアリスと運動・筋トレについてのまとめ
  • シアリス服用直後の運動・筋トレはNG
  • 性行為も運動ではあるが、健康状態にも問題がなければシアリスの服用が可能
  • 運動・筋トレはEDの予防・改善することがわかっている
  • 運動後のシアリス服用は、呼吸が整い、心拍数が落ち着くまで待つ

シアリスには血管拡張作用があるため、運動・筋トレするタイミングには注意が必要です。

副作用の悪化によって事故にもつながる可能性があるので、シアリス服用直後は運動はできるだけ控えましょう。

偽物のシアリスの服用によって救急搬送された例もあるので、健康被害は筋トレを行っている方には望まない結果となります

運動や筋トレはED改善や予防にはプラスに働きますので、EDにお悩みの方はシアリスと併用しながら続けていくことをお勧めします。

よくある質問

シアリス服用直後に運動できない理由は?
シアリスには血管拡張作用があり、運動も同じように全身の血流が良くなります。
それぞれの作用が掛け合わさってしまうと、シアリスの作用が必要以上に増強されたり、副作用が増すリスクも考えられます。
ED治療を不安定にしたり、運動中の副作用はケガのリスクもあるため、シアリス服用直後に運動を行うのは控えるようにしてください。
シアリスはどんな薬ですか?
シアリスは、いくつかあるED治療薬の中で長時間効果が特徴の治療薬です。
最大36時間にわたって効果が持続するのがシアリス最大の特徴であり、効き目切れに対する焦りやプレッシャーを感じにくい新たな選択肢となっています。
また食事によって成分の吸収が妨げられにくいのもメリットで、安定した効果を得られやすいことから国内外を問わず非常に人気の高いED治療薬です。
EDは運動・筋トレで予防・改善は可能ですか?
糖尿病などの生活習慣病はEDのリスク群となるため、運動不足や肥満の解消はEDの予防・改善につながる可能性が高いと考えられています。
また治療ガイドラインによれば、ED治療と平行して週3回の運動を行ったことで勃起機能の改善が認められたというデータもあります。
運動・筋トレは性欲に関わるテストステロンの分泌を促したり、メンタル面にもプラスに影響することから積極的に行うことをおすすめします。
シアリスを飲むと薬なしで勃起できなくなりますか?
メンタル面が原因となる心因性EDであれば、性行為の成功体験を積み重ねて自信を取り戻すことでED治療薬がいらなくなることがあります。
また、病気などがEDの原因となっている場合、治療によって勃起機能が回復することもあります。
一方で、シアリスを服用し続けても依存したり、EDの症状が悪化することはありません。