シアリス服用で起こる頭痛の対処法とは？原因や注意点についても解説

ED治療薬シアリスの副作用の1つに頭痛があります。

痛みの感じ方には個人差はありますが、不快な症状が続くことで性行為の妨げになる場合もあります。

このページではシアリスの服用によりなぜ頭痛が起きるのか、その原因や仕組みについて詳しく解説しています。

また頭痛への対処法についても解説していますので、気になる方は是非参考にしてみてください。

シアリスの処方や効果などの基本情報

なぜシアリスで頭痛が起きる？

結論から言うとシアリスの服用時に頭痛が起きるのは、血管拡張作用によるものです。

この作用は陰茎に近い血管だけでなく全身の血管に及びます。

その際に頭部や脳内の血管が拡張することで、隣接した神経が圧迫・刺激され頭痛が起こります。

お酒を飲んだ際の頭痛もメカニズムは似ており、特にアルコールで頭痛を感じやすい人はシアリスの服用時にも出やすいと言われています。

ただし心配する必要はありません。
頭痛が起きる可能性は低く、またこの頭痛はシアリスが効いている間の一時的な症状なため、時間の経過とともに治るものです。

シアリスを服用して現れる頭痛は、薬が効き始めたサインくらいに捉えておくとシアリスと付き合いやすくなるはずです。

他のED治療薬でも現れる副作用

頭痛はシアリスに限らず、同じ血管拡張作用を持つバイアグラやレビトラといったED治療薬でも同様にみられる副作用です。

バイアグラによる頭痛の原因と対策

副作用はその人の体質や健康状態、さらには服用する日の体調によっても出やすさは異なり、人によっては出ない（気が付かない）パターンもあります。

そのため、ED治療薬を服用する際には頭痛が付き物になると覚えておきましょう。

ちなみにED治療薬それぞれの頭痛の頻度を使用成績調査の結果で比較してみると、以下のようになります。

※当院調べ

もっとも頭痛が起きにくいのはレビトラで、次いでシアリス・バイアグラの順になります。

そのため頭痛がどうしても気になってしまうという人は、レビトラに切り替えてみるのも1つです。

ED治療薬の比較（勃起力・持続力・即効性）

効果的な頭痛の対処法

頭痛の感じ方には個人差があるものの、気が散ってしまい集中できないという人は次の対処法を試してみてください。

またあまりにも痛みが強く出るようであれば、一旦行為を中止して様子をみる、医師に相談する必要があります。

それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。

頭痛薬を服用する

頭痛薬とシアリスの飲み合わせについては問題なく、OTC薬（市販薬）を併用してもOKです。

ただ1つ注意しておきたいのが、以下のように飲むタイミングが異なるという点です。

もともと胃腸が弱い人は頭痛薬だけでなく、胃薬の併用がお勧めです。

以下では頭痛薬をいくつかご紹介しています。

市販での購入できるため、すぐ使えるようご家庭に常備しておくと便利です。

ロキソニン

ロキソニンはさまざまな痛みに効くことから、服用経験がある人もいるでしょう。

ロキソニンには以下の種類があります。

いずれも頭痛に効いてくれるため、価格や胃が荒れやすい人は「プラス」や「プレミアム」を選んでみてください。

また有効成分の配合量は医療用と同じ60mgとなっているので、痛みを抑える効果については病院も市販も変わることはありません。

なおロキソニンの使用は、月に10日程度に留めておいてください。

使用し過ぎると逆に痛みを誘発し、薬物乱用頭痛を起こす場合があるのでご注意ください。

イヴA

イブAは、もともと「ブルフェン」という医療用の痛み止めとして処方されていました。

その後、スイッチOTC化により第2類医薬品の市販薬としても購入できるようになります。

第1類医薬品に分類されるロキソニンに比べ、痛みを抑える効果は穏やかです。

イブには他にも頭痛に効くタイプがあります。

症状に合わせて選べるので、薬局やドラッグストアに相談してください。

また、服用は1日3回（1回2錠）が限度となっており、服用間隔は4時間以上空ける必要があります。

個人差はありますが副作用として眠気が出る場合があるので、服用後の車の運転や危険が伴う作業はお控えください。

バファリン

「♪頭痛にバファリン」のCMでおなじみのバファリンは、さまざまなニーズに合わせ有効成分から選べるのが特徴です。

バファリンEXのみ第1類医薬品となり、ロキソニンと同じ有効成分が60mg含まれています。

バファリンシリーズの特徴は、いずれも眠くなってしまう成分を配合していないことです。

そのため、服用後の眠気の心配がなく、セルフメディケーションに役立てやすいとされます。

バファリンは成分により、副作用や飲み合わせが異なる可能性があります。

必ずドラッグストアに常駐する薬剤師または登録販売者の指導のもと、用法用量を守って服用してください。

セデス

セデスは錠剤だけでなく、溶け出しのスピードが早い顆粒タイプもあるのが特徴です。

セデス・ハイ プロテクトについては、シリーズ唯一の胃を守る成分も配合されています。

痛み止めの服用で胃が荒れてしまった経験がある人にお勧めです。

その他は頭痛の感じ方からお選びください。

またアリルイソプロピルアセチル尿素が配合されているため、服用後に眠気が出る場合があります（個人差あり）。

服用後は、自動車の運転や危険をともなう作業などはなるべくお控えください。

シアリスの用量を減らす

頭痛が起こりやすい人は、用量が多い場合があります。

そのため普段の用量を減らしてみるのも頭痛回避の方法の1つです。

用量を調整しながら様子を見つつ、効果を実感できるミニマムまで減らすことで、頭痛が現れない、症状の軽減などに繋がります。

用量の調整には、ピルカッターを使います。

無理に割ると錠剤が粉々になり、管理や服用が手間になるため気をつけましょう。

残った錠剤は中身がむき出しになるので、衛生面からも次に服用するタイミングで服用するようにしましょう。

シアリス20mg半分の効果について

頭痛対策の注意点

これまで紹介したシアリスの頭痛対策は、全ての方に当てはまるわけではありません。

頭痛薬に関しては、体質や健康状態から安全に服用できないと判断されてしまうと、薬剤師や登録販売者から購入を断られます。

また効き目が切れても頭痛が続くようであれば、別の原因の場合もあるため必ず医師への相談が必要になります。

頭痛対策の注意点についてまとめたので、購入・服用前に目を通してみてください。

頭痛薬の用法に従う

頭痛薬は種類が多く、1日の服用回数や1回あたりの服用量などの用法がそれぞれ異なります。

「どれも頭痛薬は同じ」と思い服用すると、逆に体調を崩す原因にもなるので注意が必要です。

その他、頭痛薬の用法として以下の注意事項はしっかり守りましょう。

こうした服用上のルールがあるため、薬剤師または登録販売者の指示に従い、必要に応じて使用上の注意をよく読んでから服用してください。

頭痛薬を服用できない人

以下の条件に当てはまる方は、 頭痛薬を服用できない場合があります。

ロキソニンやバファリンEXについては第1類医薬品となるため、服用できない人が多いのでご注意ください。

胃の負担になる場合は胃薬を服用する

もともと胃が弱い人は、頭痛薬が胃の負担になる場合があります。

またシアリスも副作用として、胃酸が上がる、ゲップが増えるなど、胸焼けの症状が出る場合があります。

胃薬と併用は可能なため、市販薬として購入できる胃薬には次のような製品があります。

いずれも"胃酸を抑える"タイプの薬になり、胃の粘膜を保護する胃薬ではないのでご注意ください。

症状が収まらない場合は医師に相談する

いずれの対処法を試しても、シアリス服用時の頭痛が気になる場合、シアリスが身体に合わない可能性も考えられます。

特にシアリスは長時間作用を特徴とする薬のため、人によっては不快な症状が続くことになります。

無理に続けてもデメリットの方が大きくなってしまうので、医師と相談して他のED治療薬への切り替えもご検討ください。

まとめ

シアリスの服用時に起こる頭痛について、おさらいすると以下の内容となります。

副作用はその日の体調や健康状態、さらには薬との相性などの個人差があります。

他のED治療薬なら頭痛が出ないこともあるので、頭痛が気になるようであればシアリス以外にも試し、ご自身にあった薬を選んでみてください。

よくある質問