レビトラ

レビトラによる頭痛の対処法|ロキソニンとの併用や代替薬についても解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
レビトラによる頭痛の対処法|ロキソニンとの併用や代替薬についても解説 レビトラ

レビトラは即効性と高い勃起力が魅力ですが、一方で副作用である「頭痛」に悩む方が少なくありません。

本記事では、レビトラの副作用による頭痛を軽減させる方法や、市販の頭痛薬との併用方法、レビトラの代替薬について解説します。

レビトラの頭痛にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

レビトラで頭痛が起きやすい理由

レビトラはバイアグラより水に溶けやすく、即効性があります。

ただし、効果発現時間の早さや勃起力の強さがある分、副作用も起こりやすい薬です。

レビトラを含むED治療薬には血管を拡張する成分が含まれており、脳内の血流も促すことから頭痛を引き起こします。

レビトラの基本情報は以下です。

【レビトラの基本情報】
レビトラ
有効成分 バルデナフィル
特徴 即効性があり勃起強度が最も強い
頭痛の副作用発現率 11.3%
効果時間 10mg/約5時間・20mg/約8時間
服用タイミング 性行為の15分~30分前に服用(空腹時)
食事の影響 700kcal以下の低脂肪食であれば影響なし
お酒との併用 コップ1杯程度にとどめる
処方価格
※当院で処方の場合
ジェネリック:900~1,200円/1錠

その他のED治療薬での頭痛発現率は以下です。

  • バイアグラ・・・3.87%
  • シアリス・・・11.3%

シアリスは持続時間が36時間と長く、レビトラは即効性があるという理由から、頭痛の副作用が発生しやすいと考えられます。

数値だけで見るとレビトラが比較的頭痛を起こしやすいですが、個々の体質によって副作用が出やすい薬とそうでない薬があるため、上記の数値はあくまで参考程度として下さい。

レビトラによる頭痛は時間の経過により消失する

レビトラの血管拡張作用は、薬の持続時間だけ継続する作用であり、作用の消失とともに副作用も軽減していきます。

後遺症が残ることもありません。

ただし、持続時間(タイムリミット)が経過しても頭痛が継続している場合は、 レビトラの副作用による頭痛以外の可能性があります。

無理せず服用を中止し、医師に相談して下さい。

レビトラ服用後の頭痛を治す方法

レビトラによる頭痛に効果的な対策は以下です。

次の章で順に解説していきます。

体温を下げて休息をとる

レビトラによる頭痛は血管拡張作用によって誘発されます。

体温の上昇は血管拡張を助長するため、性行為中であれば性行為を中断し、安静にしてください。

血管拡張による頭痛には、マッサージや身体を温める行為は逆効果です。

入浴も体温を上げる行為のため、頭痛が治まるまではできるだけ控えましょう。

体温を下げるには、患部を冷えたタオルや保冷材で冷やすことが効果的です。

サンプル画像

特に、首の後ろは太い頸動脈が通っているため冷やすことで体温が下がりやすくなります。

また、脈打つような頭痛はまぶしい光や騒音も誘因となるため、暗く静かな場所で休憩することが望ましいです。

部屋も暖め過ぎず、冷気にあたり十分に休息をとってください。

市販の頭痛薬を使用する

レビトラと市販の頭痛薬は、基本的に併用可能です。

ただし、既往歴や持病によっては併用不可の可能性があるため、詳細は医師にご確認ください。

副作用に継続的に悩んでいる場合は、レビトラが体質に合っていない可能性があるため服用を中断し、医師に判断を仰ぎましょう。
また、飲み合わせに不安がある場合も自己判断はせず、医師に服用可否を確認して下さい。

レビトラと併用可能な市販頭痛薬は以下です。

名称 主な有効成分 服用できない人 区分 用法
ロキソニンS ロキソプロフェンナトリウム60mg ・ロキソニンに対してアレルギーのある人
・服用して喘息などの症状があらわれたことがある人
・胃・十二指腸潰瘍の人
・肝臓病、腎臓病、心臓病などの持病がある人
・何らかの血液疾患がある人
第一類医薬品 1回1錠 1日2回まで(15歳以上)
バファリンA アセチルサリチル酸330mg ・バファリンを服用してアレルギー症状が出たことがある人
・解熱鎮痛薬、かぜ薬を服用し喘息を起こしたことがある人
第二類医薬品 1回2錠 1日3回まで(15歳以上)
バファリンEX ロキソプロフェンナトリウム60mg ・バファリンEXを服用してアレルギー症状が出たことがある人
・解熱鎮痛薬、かぜ薬で喘息を起こしたことがある人
・気管支ぜんそく、潰瘍性大腸炎、クローン病、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病の診断を受けた人
・胃・十二指腸潰瘍の人
・肝臓病、腎臓病、心臓病などの持病がある人
・何らかの血液疾患がある人
第一類医薬品 1回1錠 1日2回まで(15歳以上)
イブA錠 イブプロフェン150mg ・イブA錠を服用してアレルギー症状が出たことがある人
・解熱鎮痛薬、かぜ薬で喘息を起こしたことがある人 ・何らかの血液疾患がある人
第二類医薬品 1回2錠 1日3回まで(15歳以上)
新セデス錠 エテンザミド200mg ・新セデス錠を服用してアレルギー症状が出たことがある人
・解熱鎮痛薬、かぜ薬で喘息を起こしたことがある人
第二類医薬品 1回2錠 1日3回まで

※スクロールしてご覧ください

特に「第一類医薬品」は服用できる条件が限られていますので、飲み合わせには十分ご注意ください。

胃が弱い方は頭痛薬と胃腸薬を併用する

レビトラは空腹時での服用が望ましいですが、一方で頭痛薬は食後の服用が効果的とされています。

空腹時に頭痛薬を服用すると胃の粘膜を傷つける可能性があるため、不安な方はレビトラ、頭痛薬と併せて胃腸薬も服用しましょう。

主な胃腸薬は以下です。

■頭痛薬と併用できる胃腸薬
  • 第一三共胃腸薬
  • ガスター10
  • ファモチジン錠
  • 太田胃散
  • アシノンZ
  • など
レビトラと頭痛薬、胃腸薬も基本的に併用可能ですが、その他にも常用薬がある方は、飲み合わせについて必ず医師に相談して下さい。

レビトラ服用前に頭痛を予防する方法

レビトラ服用前に頭痛を予防する方法としては、以下が挙げられます。

次の章で順に解説していきます。

生活習慣を改善する

日頃の生活習慣が原因で、レビトラの副作用が強く出ている可能性もあります。

例えば、寝不足の日にはお酒の酔いが回りやすくなるように、その日の体調によって薬から受ける影響も変わるのです。

以下の点に注意し、生活習慣の改善を心がけましょう。

  • 飲酒を控える(特にレビトラを服用する日)
  • 過剰な飲酒や喫煙の習慣を断つ
  • 睡眠時間を十分に取る
  • 栄養バランスの良い食事を取る

レビトラの用量を減らす

生活習慣を改善しつつ、レビトラの用量の変更も検討しましょう。

レビトラの用量を減らすことにより、副作用が和らぐ可能性があります。

厚生労働省で認可されているレビトラの用量は10/20mgがあり、20mgを服用の方は医師に相談の上、用量を減らしてみることを推奨します。

「10mgを半分に割って飲む」という方法もありますが、品質が劣化する可能性があり、メーカー推奨の方法ではありません。自己判断で行わず、必ず医師に相談して下さい。

また、医療機関によっては「レビトラ10mgを2回に分けて飲む方法」が提案されることもあります。

その場合も、自己判断ではなく必ず医師の指示を仰ぐようにしましょう。

市販の頭痛薬をあらかじめ用意する

頭痛の兆候を感じる前に、あらかじめ頭痛薬を服用するのも有効です。

レビトラと頭痛薬は、できるだけ同時か、頭痛薬(必要な方は+胃腸薬)を15分ほど早めに服用して下さい。

以下は、レビトラと頭痛薬のおおよその効果発現時間と持続時間です。

名称 効果発現時間 持続時間
レビトラ 服用後約15分~30分後
(服用後45分で血漿中の濃度がピークとなる)
10mg/約5時間・20mg/約8時間
一般的な市販の頭痛薬 服用後約30分~1時間後 約4~6時間

レビトラは他のED治療薬よりも即効性に優れており、個人差はありますが比較的早くにピークが来ます。

血中濃度のピークのタイミング(45分)から逆算して頭痛薬を服用することで、頭痛の発現を抑えることが可能です。

レビトラの代替薬を処方してもらう

レビトラ以外のED治療薬に変更する選択肢もあります。

頭痛薬との併用がなくなるので煩わしさが無く、コストも抑えられるためメリットも豊富です。

ED治療薬の副作用発現には個人差があります。

体調や飲酒などのシチュエーションの違いはもちろん、体質によっても合う薬が変わるためです。

自分に合ったED治療薬を見直すきっかけとして、一度医師への相談もご検討ください。

レビトラの他には、以下のようなED治療薬があります。

  バイアグラ
バイアグラ
レビトラ(※ジェネリックのみの取扱い)
レビトラ(ジェネリック)
シアリス
シアリス
ステンドラ
ステンドラ
ザイデナ
ザイデナ
価格
(後発薬含む)
270円~1,600円 900円~1,200円 700円~1,600円 1,300円 1,000円
主な特長 一番ポピュラーなED治療薬 即効性と強い勃起力がある 持続時間が他の治療薬より長い バイアグラの効果はそのままに、より効果が持続 アジア人向けに作られた新しいED治療薬
勃起の強さ 強い 最も強い マイルド 強い やや強い
頭痛の副作用発現率 3.87% 11.3% 11.7% 頭痛発現率のデータ無し
※ただし副作用自体出にくい
頭痛発現率のデータ無し
※ただし副作用自体出にくい
効果持続時間 3~5時間 5~8時間 30~36時間 3~6時間 11~13時間
効果開始時間 30分~1時間 15~30分 1~4時間 15~30分 30分~1時間
食事の影響 受けやすい やや受けにくい 受けにくい 受けにくい 受けにくい
有効成分 シルデナフィルクエン酸塩 バルデナフィル塩酸塩水和物 タダラフィル アバナフィル ウデナフィル

※スクロールしてご覧ください
※感じ方には個人差があります

頭痛に限定すると、バイアグラは比較的頭痛が起きにくい薬であることがわかります。

ただし個人差があるため、医師の判断のもと、適したED治療薬を処方してもらいましょう。

フィットクリニックではレビトラのジェネリック医薬品を取り扱っており、その他豊富なED治療薬を取り揃えております。

レビトラによる頭痛にお悩みの方も、是非一度ご相談ください。

まとめ:レビトラによる頭痛は市販薬やその他のED治療薬で対策可能

ここまで、レビトラによる頭痛の原因や対策方法について説明しました。

最後に記事の内容をまとめます。

  • レビトラの血管拡張作用により頭痛が引き起こされる
  • 患部を冷やしたり休息を取ったりすることで、一時的な頭痛の緩和が期待できる
  • 市販の頭痛薬も併用可能(ただし胃腸が弱い方は併せて胃腸薬の服用も推奨)
  • レビトラの代替となるED治療薬で、頭痛の悩みから解放される可能性が高い

フィットクリニックではオンライン診療も行っており、仕事の合間にいつでもどこでも受診が可能です。

ドクター
レビトラの頭痛にお悩みの方は、ぜひ代替薬や日々の服用方法についてご相談ください。

よくある質問

レビトラと頭痛薬は一緒に飲んでもいいですか?
併用可能です。胃腸の弱い方は、胃の粘膜を保護するために胃腸薬も服用して下さい。特定の持病や既往歴がある方は併用できない場合があるため、自己判断はせず必ず医師に飲み合わせの可否を相談しましょう。
レビトラの頭痛はいつまで続きますか?
通常はレビトラの持続時間(10mg/約5時間・20mg/約8時間)以内に治まります。ED治療薬の血管拡張作用は薬剤の持続時間だけ継続する作用であり、作用の消失とともに副作用も軽減していくのが一般的です。ただし、持続時間が経過しても頭痛が継続している場合は、 薬による頭痛以外の可能性も考えられます。服用を中止し、速やかに医師に相談して下さい。
レビトラで頭が痛くなるのはなぜですか?
レビトラで頭痛が生じるのは、薬の主成分バルデナフィルが血管を拡張させる作用を持つためです。血管の拡張により血流が増加し、一部の人ではこれが頭痛を引き起こす原因となります。また、血管の拡張は一時的に血圧の変動を引き起こすことがあり、これも頭痛の一因です。副作用としての頭痛は一般的であり、多くの場合レビトラの持続時間を過ぎると消失しますが、症状が続く場合は医師に相談してください。
レビトラ以外のED治療薬でも頭痛は出やすいですか?
レビトラ以外のED治療薬でも頭痛の発現可能性は高いです。特にシアリスは持続時間が長いことから、頭痛の発現率が11.7%とレビトラ同様高い傾向があります。バイアグラは頭痛の発現率が3.87%と比較的低く、ザイデナやステンドラに至っては副作用自体が少ないED治療薬とされています。
副作用の発現には個人差がありますので、自分に合ったED治療薬を選ぶためには医師への相談が望ましいです。