このページでは、ミノキシジルとアレルギーの関係について詳しく解説しています。
また薬に含まれるどの成分が原因でアレルギーが起きるか、発生頻度、アレルギー反応による症状などにも触れています。
ミノキシジルによるアレルギーに不安がある方や、すでにミノキシジル使用中の方にも役立つ情報となっていますので、ぜひ今後の参考にしてください。
また、ミノキシジル製剤の詳しい内容については、外用薬とタブレットに分けて以下のページでご紹介しています。
ミノキシジルによるアレルギーの原因
ミノキシジルによるアレルギーは、頭皮に塗布する外用薬に含まれている成分が原因となる場合が多いです。
またアレルギーを起こすのは有効成分だけとは限らず、医薬品添加物の場合もあります。
医薬品添加物が利用される目的には、成分の有用性や品質の安定化、使いやすさの向上、製剤化しやすくするなどがあります。
ミノキシジル外用薬に含まれる 代表的な医薬品添加物 |
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上記の医薬品添加物は薬だけに限らず、化粧品などにも含まれているので、過去使用中になんらかのアレルギー反応が出てしまった方は男女問わず注意が必要です。
外用薬の溶剤
外用薬の溶剤として用いられるのが、アルコール類に分類される「エタノール(エチルアルコール」です。
ほとんどのミノキシジル外用薬に含まれていますが、以下のようなメリット・デメリットがあります。
ミノキシジルの溶剤のメリット・デメリット | |
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【メリット】
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【デメリット】 皮膚への刺激が強い |
あらかじめアルコール処理を行うことでミノキシジルが頭皮に浸透しやすくなるものの、刺激が強いことからアレルギー反応が出る場合があります。
なお、身近な製品にもエタノールは用いられています。
アルコール消毒薬が良い例で、正しくは「エタノール消毒薬」と呼ばれます。
手指消毒をした際に手が荒れる、赤くなるという経験がある方は、ミノキシジル外用薬の購入前に医師または薬剤師にご相談ください。
外用薬の添加物
「添加物」と聞くと身体に良くない不純物のイメージを持たれる方もいますが、有効成分ミノキシジルのサポートを果たす目的があるため使用が欠かせません。
以下それぞれは、湿潤作用・保湿作用、保存作用などがあるので、使用感の向上、品質の維持を目的に用いられます。
外用薬に使用される添加物のリスト |
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以上の添加物は薬としての効果はないので、基本的に無害です。
また上記のような添加物は薬だけでなく、化粧品や日用雑貨(シャンプーやハミガキ粉など)にも広く用いられています。
これらの身近なものでアレルギー反応の経験がある方は、外用薬の使用により再びアレルギー反応が出ることがあるので注意が必要です。
アレルギーは肌質が合わない方に現れやすい
ミノキシジルによるアレルギーは、身体を守るための「免疫」の働きが有効成分や含まれる添加物によりエラーを起こしている状態です。
免疫機能にエラーが起きるかは、遺伝(体質)や環境などのさまざまな影響を受けるため、アレルギー反応には個人差があります。
そのため以下に当てはまる方は、ミノキシジル外用薬によるアレルギーを起こす可能性が高まります。
ミノキシジル外用薬にアレルギーの リスクがある方 |
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注意したいのが、一度アレルギーを起こすと身体の中に「抗体」が残るため、同じような成分が含まれるものを使用してもアレルギーを起こす可能性があります。
過去の既往歴が関係してくるので、以前は軽い症状で済んだとしても、使用前にはアレルギーがある旨を必ず医師または薬剤師にお伝えください。
ミノキシジルのアレルギーの症状
主にミノキシジルのアレルギーは外用薬を使った際に現れます。
はじめは軽いかぶれ程度だった症状も、時間とともにどんどん悪化していき、呼吸器や粘膜心血管などに重い症状が起こることもあるので軽視するのは禁物です。
以下では、一般的な症状や重度の場合のアレルギー症状について、もう少し詳しく解説していきます。
一般的な症状
一般的なアレルギー症状として見られるのが、以下のような症状です。
ミノキシジルの一般的なアレルギー症状 |
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これらの症状は「接触性皮膚炎」と呼ばれ、人によってはかゆみやヒリヒリとした痛みを伴うこともあります。
なお、ミノキシジル外用薬を代表する「リアップX5」を使った特別調査の報告によると、接触皮膚炎が起きる頻度は決して高くはありません。
接触性皮膚炎の頻度 | 32件 / 3,072件 |
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引用:大正製薬 株式会社
現れる頻度は約1%のわずかな確率となるので、ミノキシジル外用薬使用を躊躇してしまうほどの高頻度ではないことは覚えておきたいところです。
重度の場合の症状
重度のアレルギー症状は使用部位である頭皮だけにはとどまらず、全身にまで症状が及びます。
重度のアレルギー症状 |
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これらの症状が出ていると、「アナフィラキシー」と呼ばれる状態になります。
また約1割程度の方は、急激な血圧低下や意識レベルの低下といった「ショック症状」に発展するおそれがあり、大変危険な状態になります。
なお、アナフィラキシーは一時的に症状が治っても、再び現れることがあります。
急に体調が悪化するおそれもあるので、上記の症状があった場合にはすぐ医療機関を受診してください。
アレルギー症状の対処法
アレルギー症状への対処方法ですが、まずはミノキシジルの使用を中止することが大切です。
体調が急変する可能性もゼロではないので、「軽い症状だから」といって自己判断による使用継続はお控えください。
また、ミノキシジル使用中止後の対処方法はいくつかあります。
焦りから誤った対処によって症状を悪化させないためにも、以下で解説する対処方法を参考にしてください。
医師への相談
使用中止後も症状が続く場合、医師に相談するのが最も確実です。
その際は使用していたミノキシジルやアレルギーがわかるもの(お薬手帳など)を持参すると、医師が適切な対処を行いやすいので覚えておいてください。
また、医師への相談は購入先によって異なります。
市販薬 | 皮膚科を併設する医療機関 |
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処方薬 | 受診先のクリニック |
なお、処置後にミノキシジルの使用が継続できるかは症状による判断となります。
薄毛治療の継続を希望される場合、ミノキシジルの使用継続、あるいは他の薬への変更ができるかなども含めて医師にご相談ください。
アレルギー治療薬の利用
アレルギーに対しては、皮膚の炎症を抑える効果のある「ステロイド」や、かゆみが強い場合には「抗ヒスタミン薬」を治療薬として用いるのが一般的です。
症状やアレルギーの範囲によって薬の種類・剤形が異なるので、医師の指示に従って治療を受けてください。
アレルギー治療薬 | |
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頭皮のみの症状 |
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全身症状 | ステロイド内服薬または注射 |
また治療の一環として、アレルギーの原因物質を特定することも必要になります。
特に添加物については生活環境で使われているものも多いので、ご自身の体質を把握してアレルギーの原因と接触する機会を回避することも大切です。
アレルギーが出そうな場合はパッチテストを行う
肌が弱い方で、ミノキシジルに対してアレルギーの不安があるようであれば、パッチテストを事前に行い予防する方法があります。
パッチテストは目立たない部分にミノキシジルを少量塗布し、肌トラブルが起きないか薬との相性を確かめる方法になります。
パッチテスト(セルフチェック) |
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①ガーゼやコットンに少量塗布する ②塗布したガーゼやコットンを手の甲や二の腕に貼り付ける ③数時間放置し、かぶれなどがないか確認する |
なお、上記は簡易的なパッチテストです。
もし接触性皮膚炎が起きても、「どの成分が原因か」まではわかりません。
ミノキシジルの使用に際し、よりご自身の体質を詳しく知りたい場合には、この機会に医療機関でアレルギー検査を受けてみることもご検討ください。
フィットクリニックが処方するミノキシジル
AGAオンライン診療の価格 | |
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初診料・再診料・診察料 | 無料 |
送料 | 全国一律500円 ※代引の場合は対象外。 |
支払方法 | 銀行振込、クレジットカード、代金引換 |
ミノキシジルタブレットの価格 |
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2.5mg | 6,000円 /月 |
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5mg | 7,000円 /月 |
当院のミノキシジル外用薬の価格 |
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製品 | 1ヵ月分 | 6ヵ月 | 12ヵ月 |
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ミノキシジル外用薬 8%【男性】 | 12,000円/ 4本 |
64,800円/ 24本 |
115,200円/ 48本 |
ミノキシジル外用薬 8%【女性】 | 6,000円/ 2本 |
32,400円/ 12本 |
57,600円/ 24本 |
フィットクリニックのミノキシジル外用薬は、8%の高濃度処方が特徴です。
市販薬として販売される外用薬は濃度5%になるので、濃度を1.5倍以上に上げることでより高い治療効果が期待できます。
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当院でのアレルギーが出た場合の
使用中にアレルギーが出た場合はすぐに使用を止め、医師にご相談ください。
症状により適切な指示または処置を行います。
当院のミノキシジルの定期配送を行っている方で治療を中断する際は、次回配送の10日前までにフィットクリニックまで連絡を頂ければ止める事が可能です。
アレルギーの症状は外用薬を使用の際に現れやすいため、その場合は医師と相談の上、服用タイプのミノキシジルタブレットの使用もご検討ください。
その他のAGA治療薬
AGA治療において、ミノキシジルは発毛薬に分類される薬です。
髪を新しく生やす・育てるといった効果が期待できるのが強みになりますが、AGAの原因にはアプローチできません。
なので、AGAの原因から頭皮を守る効果のあるAGA治療薬との併用により、「予防+発毛」を同時進行できるので治療効率のUPが図れます。
その他のAGA治療薬 |
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また、ミノキシジルのアレルギー反応によって、治療を中断せざるを得ない方もいます。
その間に薄毛が進行してしまわないための選択肢として、上記の薬に切り替えてAGA治療を継続することができます。
便利なオンライン診療
フィットクリニックでは「自宅で薄毛治療」をコンセプトに、オンライン診療を行っています。
オンライン上で髪の悩みを医師にすぐ相談でき、治療を希望される際にはご指定の住所へ薬の郵送処方も可能です。
オンライン診療の流れ |
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①予約 ↓②診察 ↓③郵送処方 |
全国どこからでも患者さまを受け入れていますので、お好きなタイミングで自宅などからフィットクリニックのAGA治療が受けられます。
また「通院時間が取れない」「通うのが面倒」といった方でも隙間時間でご利用いただけるので、この機会にオンライン診療によるAGA治療もご検討ください。
よくある質問
ただ、どの成分にアレルギーがあるのかまでは分からないので、より詳しく知りたい場合には医療機関で「皮膚検査」や「血液検査」などを受けてください。
また、かぶれなどの軽い症状であっても、急に「アナフィラキシー」と呼ばれる重い症状に発展する可能性がゼロではありません。
アレルギー症状の継続や、急変することがあれば、使用したミノキシジルや付属の添付文書などを持って医療機関までご相談ください。
そのため市販薬であれば「薬剤師」、クリニックで処方を受けるのであれば「医師」に事前相談してからミノキシジルの使用を判断してください。
そのため、その他にも症状がないかを確認し、症状の悪化や体調の変化などを感じるようであれば医師にご相談ください。
まとめ
- アレルギー反応はミノキシジル外用薬で起きやすい
- 添加物でアレルギーが起きることもある
- 軽いかぶれ程度でも、後から症状が重くなることがある
- 異変がある場合、医療機関で適切な処置を受けるのが確実
- ミノキシジルのアレルギーで治療を中断しても、他のAGA治療で治療を続けられる
ミノキシジルとアレルギーの関係について解説してきましたが、アレルギー(接触性皮膚炎)の発生頻度は1%程度になるので大きな心配はありません。
万が一の時の備えとしてお考えいただき、どうしても不安が残るというのであれば、医療機関でアレルギー検査などを受けることをおすすめします。