ミノキシジルタブレット

ミノキシジルで体毛が濃くなる?多毛症にならないための対処法を解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
ミノキシジルで体毛が濃くなる?多毛症にならないための対処法を解説 ミノキシジルタブレット

発毛効果のあるミノキシジルを使用すると、髪以外の体毛が濃くなってしまうことがあります。

ムダ毛が増えることを考えると治療をためらってしまう方もいますが、個人差もあるので必ず経験するとは限りません。

このページではミノキシジルの多毛症について詳しく解説していきつつ、体毛が濃くなってしまった時の対策法についても触れているので参考にしてみてください。

ミノキシジルで体毛が濃くなるのは副作用の一つ

ミノキシジルで体毛が濃くなるのは副作用の一つ

ミノキシジルの副作用の1つとして起こるのが、体毛が濃くなる多毛症です。

ミノキシジルによって血流が良くなることで髪以外の体毛の細胞も活発になり、特定の部分や全身の体毛が濃くなってしまう方がいます。

ミノキシジルの発毛メカニズム

ミノキシジルの発毛メカニズム

血管の拡張により血液や栄養が行き渡り、毛のもととなる毛母細胞の分裂が活性化する

また、ミノキシジルは内服薬と外用薬(塗布タイプ)の2種類がありますが、内服薬か外用薬かによっても、多毛症の起こりやすさは変わってきます。

■多毛症の起こりやすさ
  • ミノキシジル内服薬
    ⇒ 約80%
  • ミノキシジル外用薬
    ⇒ 0.03%(1 / 3,072件)

外用薬は使用する頭皮以外にほとんど作用しないので、多毛症が起こるのは稀です。

しかし内服薬は全身に作用することから、髪以外の毛にもアプローチしてしまうことで体毛が濃くなりやすい傾向にあります。

多毛症は好ましくない症状ではあるものの、起こりやすい内服薬では薬が効いているポジティブなサインとされています。

多毛症の症状には個人差もあるため、発現したら「頭皮の発毛まであと少し」と捉えられます。

ミノキシジル外用薬なら体毛が濃くならない

体毛が濃くなりたくない方はミノキシジル外用薬がおすすめ

「ミノキシジルを使いたいけど、体毛が濃くなるのは困る」という方はミノキシジル外用薬がおすすめです。

ミノキシジル外用薬は薄毛になっている生え際・前頭部・頭頂部に直接塗布して使うため、頭皮以外で薬剤が作用してしまう心配がほとんどありません。

狙った箇所にピンポイントでアプローチでき、髪の毛根だけに発毛や育毛を促す効果が期待できます。

内服薬に比べて効き目はおだやかですが、体毛が濃くなるのが気になる方はミノキシジル外用薬を選んでみましょう。

外用薬の処方予約は以下のボタンより承っております。ご希望の方は当院までご連絡ください。

体毛が濃くなるのを防ぐミノキシジル外用薬の使い方

体毛が濃くなるのを防ぐミノキシジル外用薬の使い方

ミノキシジル外用薬で多毛症が起きるのは稀ですが、使い方を誤ってしまうと体毛が濃くなる可能性があります。

特に生え際や前頭部の薄毛に使用する際の使い方には、十分注意したいところです。

体毛が濃くなってしまうのを防ぐ方法をいくつかご紹介するので、ミノキシジル外用薬を使う際に気をつけてみてください。

ミノキシジル外用薬が顔に垂れないようにする

ミノキシジル外用薬は液剤になるため、頭皮の中でも生え際や前頭部での使用は液だれを起こしやすいです。

ミノキシジル外用薬は塗布した場所に作用するので、液剤が顔に垂れる頻度が増えてしまうと、顔周りの産毛が濃くなってしまう可能性があります。

そのため次の3つのことをしっかりと守って、ミノキシジル外用薬を使用するようにしましょう。

■液だれを起こさない外用薬の使い方
  • 頭皮が完全に乾いた状態で使用する
  • 気になる箇所を中心に塗り広げる
  • 使用量を超えない

髪や頭皮が濡れていると水分と一緒に顔の方に液剤が垂れやすいので、お風呂上がりにはタオルドライ&ドライヤーで乾かしてから使用するようにしましょう。

また1ヶ所に集中的に使用したり、1回の使用量を超えると、頭皮に浸透しきれない分は顔の方に垂れやすくなります。

用量を守って、気になる部分を中心に塗り広げることを意識しながらミノキシジル外用薬を使用してみてください。

ミノキシジル外用薬がついた手で体を触らない

ミノキシジルは経皮吸収といって、頭皮以外の皮膚からも成分が吸収されます。

もともと体毛のない手のひらから新しい毛が生えてくる心配はありませんが、ミノキシジルの付いた手で体毛のある部位に触れてしまうと体毛が濃くなる可能性があります。

多毛症のリスクを避けるためにも、ミノキシジル外用薬の使用後はすぐに石けんで手を洗うことを習慣づけてみてください。

ミノキシジルで体毛が濃くなった時の対処法

ミノキシジルで体毛が濃くなった時の対処法

内服薬・外用薬を問わず、ミノキシジルの使用中に体毛が濃くなった時の対処法はいくつかあります。

多毛症以外に気になる副作用がなければ、治療効果を維持するためにも、多毛症への適切な対処をしつつミノキシジルの使用を継続するのが理想的です。

状況によっては医師に相談することも考えつつ、次にご紹介する多毛症の対処法を試してみてください。

■体毛が濃くなった時の対処法

脱毛処理をする

ミノキシジルで治療しながら、薄毛治療と体毛を薄くすることを両立するには、脱毛処理をするのも1つの手です。

脱毛処理は具体的に以下の通りです。

■濃くなった体毛の処理方法
  • カミソリ
  • 毛抜き
  • 脱色
  • 永久脱毛

定期的にメンテナンスが必要になりますが、その都度、剃る・抜く・染めるとムダ毛を目立たなくさせられます。

「毛を剃るともっと濃くなる」と心配される方もいますが、カミソリで剃ったからといって毛が太くなることはないので安心してください。

ただし、いずれの方法も肌の負担になるので、やり方に注意しながらアフターケアもしっかり行いましょう。

また何度もメンテナンスするのは面倒だという方は、永久脱毛するのもありでしょう。

永久脱毛は全身はもちろん、部分脱毛も可能です。

男性もメンズ脱毛がありますので、利用を検討してみてください。

使用方法を見直す・使用を中止する

体毛が濃くなるのはミノキシジルが頭皮以外にも作用しているため起こるので、使用を中断するのも1つの手です。

薬の作用が切れると、大体1~6ヶ月をかけて体毛は少しずつ元の濃さに戻っていきます。

ただし注意したいのが、髪も元の薄毛状態に戻ってしまうので薄毛治療を続けたい方にはおすすめはできません。

体毛が濃くなるのを回避しつつ、ミノキシジル内服薬・外用薬での治療を続けるのであれば、以下を試してみてください。

■内服薬・外用薬で治療を続ける場合
  • 内服薬を使用している場合
    ⇒ 「低用量へ変更」または「外用薬へ切り替える」
  • 外用薬を使用している場合
    ⇒ 「使用方法を見直す」

外用薬で多毛症を起こすことは稀なケースなため、使い方を見直すことで改善されることがほとんどです。

一方で内服薬による多毛症は多くの方が経験するので、どうしても体毛が気になるようであれば、服用する用量を下げたり、外用薬に切り替えて治療を継続してみてください。

いつからミノキシジルで体毛は濃くなる?

いつからミノキシジルで体毛は濃くなる?

個人差はありますが、ミノキシジルによる治療スタートしてから1~3ヶ月で、目につきやすい顔まわりの細い毛が太くなる方もいます。

頭皮以外で毛が濃くなったと感じることが多いのは以下の部位です。

■頭皮以外で毛が濃くなったと感じる部位

眉毛、背中、腕(指の毛も含む)、脚

どの部位が濃くなるかは体毛の有無によっても個人差があり、人によっては気にならないレベルの方もいます。

いずれにしてもミノキシジルが効いているサインになるのでネガティブにはならず、前向きに捉えるようにしてみてください。

脱毛した箇所もミノキシジルで体毛が濃くなる?

脱毛してもミノキシジルを使うとまた生えてくる?

ミノキシジルの使用によって脱毛した箇所から新しい毛が生えてくるかは、施術の種類にもよります。

■医療脱毛

⇒ レーザーを照射し毛根を破壊するため、脱毛した部分から毛が生えることはほぼない

■エステ脱毛

⇒ 光を照射し制毛・抑毛するため、毛が生える可能性がある

エステ脱毛については脱毛とはいうものの、毛を薄くするのが目的です。

ムダ毛処理の頻度を減らすための施術となるので、多毛症によって体毛がふたたび濃くなってしまうことはあります。

一方で医療脱毛については、レーザーの照射によって毛根が死滅します。

毛根がないと毛は生えないので脱毛部分から毛が生えることはありません。

しかし脱毛回数が少ない場合など、毛根を破壊しきれていないと体毛が濃くなる可能性があるので注意が必要です。

ミノキシジル内服薬と外用薬のメリット・デメリット

メリットデメリット

体毛が濃くなるのが気になる方はミノキシジル内服薬ではなく外用薬がおすすめですが、内服薬と外用薬を比較するとどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

ミノキシジル内服薬と外用薬の比較

効果の強さ 内服薬 > 外用薬
1か月あたりにかかる
おおよその費用
内服薬 < 外用薬
(クリニックや販売方法、製品による)
入手の手軽さ 内服薬 < 外用薬
副作用が起こる確率 内服薬 > 外用薬
市販の有無 内服薬 × 外用薬

ここからは、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していくので、ミノキシジルによる治療の参考にしてみてください。

■それぞれのメリット・デメリット

内服薬のメリット・デメリット

ミノキシジル内服薬のメリット・デメリットは、次の通りです。

■ミノキシジル内服薬のメリット
  • 高い発毛効果

ミノキシジル内服薬のメリットは、高い発毛効果です。

頭皮の血流量をコントロールする「細動脈」という毛細血管を束ねる太い血管に作用し、大幅な血流UPによって新たな髪の成長を力強くサポートしてくれます。

■ミノキシジル内服薬のデメリット
  • 頭皮だけでなく体毛も濃くなる
  • 副作用が出やすい

内服薬なため血管拡張作用は頭皮だけに限らず、全身に及びます。

そのため多毛症だけでなく、外用薬ではほとんど見られない循環器系の副作用が出やすくなるのがデメリットと言えます。

ミノキシジル内服薬は高い効果が期待できる分、頭皮とは関係ないところで副作用が起きることもあります。

薬との相性も人によりけりなため、より効果的に薄毛を治療したい場合はまずは内服薬を試してみて、副作用が気になる場合は用量を見直したり、外用薬に切り替えると良いでしょう。

外用薬のメリット・デメリット

ミノキシジル外用薬は頭皮に直接塗布して使用しますが、メリット・デメリットは次の通りです。

■ミノキシジル外用薬のメリット
  • 体毛増加の影響が少ない
  • 重篤な副作用が出る可能性は非常に低い

ミノキシジル外用薬は頭皮にのみ作用するので、他の部位への影響がほとんどありません。

市販薬としても購入できるほど安全性が高く、ドラッグストアや国内通販サイトでも購入できる手軽さも魅力となっています。

また日本皮膚科学会でも薄毛治療への評価は「A(行うよう強く勧める)」とされており、治療効果と副作用のバランスが取れている薬と言えます。

■ミノキシジル外用薬のデメリット
  • 発毛効果が内服薬より劣る
  • 種類が多様で自分に合ったものを見つけにくい

デメリットとしては、ミノキシジル外用薬は得られる効果と副作用のバランスこそ整っていますが、内服薬に比べて効き目がおだやかなことから期待以上の効果を得にくい方もいます。

薄毛が気になったタイミングでの使用や、内服薬が身体に合わない方は検討してみると良いでしょう。

また、さまざまな外用薬(発毛剤)が販売されているので、自分にあったものを探す目利きが必要となります。

市販品はクリニック処方の外用薬よりミノキシジル含有量が少ないので、迷ったらクリニック処方の外用薬を選ぶようにしてみてください。

ミノキシジルの処方はクリニックで

ミノキシジルの処方はクリニックで

ミノキシジル内服薬・外用薬を利用したい方はクリニック処方がおすすめです。

内服薬は副作用もあるので医師から十分な説明を受けて利用するのが安心です。

外用薬の場合、市販品もありますが、それでもクリニック処方がおすすめです。

なぜなら、発毛の有効成分であるミノキシジルの含有量は市販品とクリニック処方の外用薬とでは大きく違うからです。

市販されているミノキシジル含有の外用薬は、ミノキシジル5%が国内最大濃度ですが、当院で処方するミノキシジル外用薬は8%濃度です。

■外用薬のミノキシジル含有量の違い
  • 市販の外用薬 ⇒ 最大濃度5%
  • 当院の外用薬 ⇒ 濃度8%

医師の診断のもと処方するため、ミノキシジル濃度8%を実現しています。

基本的に濃度が高いミノキシジル外用薬の方が高い発毛効果を期待できます。

また、当院では高濃度のミノキシジル外用薬を処方できるだけでなく、患者様に合わせた処方ができるメリットもあります。

クリニックでは効果をより実感できるだけでなく、治療を続けていく上で必要な環境が整っています。

時間をかけたのに効果がなかったとならないためにも、医師と相談しながら必要な治療が受けられる当院を選んでみてください。

なお、海外通販(個人輸入)は控えたほうが良い理由と、当院のミノキシジルの価格は以下で解説しています。

■ミノキシジルの購入の注意点と価格

海外通販(個人輸入)は控える

海外通販(個人輸入)を利用すれば、海外製の高濃度ミノキシジルや内服薬が誰でも簡単に購入できてしまいます。

しかもクリニックにくらべても価格が安いため、コスパ面から手を出してしまう方がいるのは無理もありません。

ただ、表面上はメリットばかりの海外通販ですが、思わぬ落とし穴もあります。

■海外通販(個人輸入)の危険性
  • 偽物や粗悪品の可能性が高い
  • 健康被害を起こす可能性がある
  • 輸送上のトラブルが起こる可能性がある

治療効果がないばかりか、場合によっては手元に薬が届かないことや、自らの健康を害してしまうこともありえます。

以下で当院のオンライン処方と海外通販を比較したので、ご覧ください。

当院のオンライン処方と海外通販の比較

当院のオンライン処方 海外通販
行っているところ クリニック
(医療機関)
誰でも可能
配送の早さ 最短当日~翌日発送 国により発送から2~3週間
診察 診察あり
(10分程度)
医師に相談できる
診察不可能
医師に相談できない
注意点 妊娠・授乳中など処方できない方もいる 悪質なサイトでの個人情報流出、偽薬などの報告

海外通販におけるリスクは全て自己責任となり、メリットよりもデメリットが大きい購入方法となることから、利用は控えるようにしてください。

当院のミノキシジルの価格

当院のミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)と外用薬の価格は以下の通りです。

ミノキシジル内服薬の価格

製品 価格(税込)
ミノキシジルタブレット2.5mg 【女性】 6,000円
ミノキシジルタブレット5mg 【男性】 7,000円

ミノキシジル外用薬の価格

製品 1ヵ月分 6ヵ月 12ヵ月
ミノキシジル外用薬 8%【男性】 12,000円/
4本
64,800円/
24本
115,200円/
48本
ミノキシジル外用薬 8%【女性】 6,000円/
2本
32,400円/
12本
57,600円/
24本

このほかにもミノキシジルと薄毛治療薬・サプリとのセット商品がありますので、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

お薬代以外はかからず、いずれも初診からオンライン診療による処方が可能です。

通院の手間や待ち時間もないので、薄毛の悩みはフィットクリニックまでご相談ください。

よくある質問

多毛症はミノキシジルをやめた後も続きますか?
多毛症は、ミノキシジル(特に内服薬)の服用期間中に起こる副作用です。
服用中止後は1~6ヶ月ほどで元の濃さに戻っていくので、体毛が濃い状態がずっと続く心配はありません。
ただ、服用をやめてしまうと髪への効果も失われるので、ムダ毛処理や多毛症のリスクがほとんどない外用薬に切り替えて治療を続けることも検討してみてください。
クリニック処方と市販の外用薬の違いはなんですか?
クリニックと市販の大きな違いは、ミノキシジルの濃度です。
  • 市販:5%(女性1%)
  • クリニック:5%以上(当院は8%)
医師の診断のもと処方するため、高濃度処方が可能となっています。
より効果を求める方や、濃度5%では期待以上の効果が得られなかった方は、クリニック処方のミノキシジル外用薬を試してみてください。
多毛症によって生えてきた毛を剃ると濃くなりますか?
毛を剃っても太くなることはありません。
毛は毛根に向かって太くなっていくので、剃った後に中に埋まった毛が濃くなったように見えるだけなので安心してください。
多毛症が起こらないと、発毛効果がないということでしょうか?
ミノキシジル内服薬は多毛症が効き目のサインとなっていますが、これには個人差があります。
もともと体毛が薄い方であれば気にならないケースもあり、多毛症だけで発毛効果を判断することはできません。
クリニックで定期的に医師に治療効果をチェックしてもらうようにしましょう。
ミノキシジル内服薬と外用薬の併用は可能ですか?
基本的に併用は可能で、効果も高まります。しかし基礎疾患がある方に関しては、併用すると副作用が強く出る可能性があるため併用はできません。

まとめ:体毛が濃くなりたくない方は外用薬や脱毛がおすすめ

ミノキシジルによって体毛が濃くなりやすいのは内服薬になり、外用薬ではかなり稀なケースです。

体毛が濃くなるのを気にするあまり、ミノキシジルによる治療を中断してしまうと髪への効果も失います。

そのため、外用薬に切り替えたり、脱毛処理で対処しながらミノキシジルによる治療を続けることを検討してみてください

当院では、「体毛が濃くなるのが気になる」という方のご希望に添えるよう治療法をご提案していますので、下のボタンよりお気軽にご相談ください。