FAGAとは「Female（女性の）AGA」（女性男性型脱毛症）のことをいいます。
この記事では、「髪のボリュームが減った」「分け目が薄くて人目が気になる」と悩む方へ向けて、FAGA（女性の薄毛）の原因や症状、治し方や対策を詳しく解説します。
FAGAを治したい方は、市販薬で試行錯誤するよりも、医師処方の治療薬を使用することで結果的に安く・効率的に薄毛を改善できます。
「いきなり治療薬を使うのは抵抗がある」という方はパントガールなどのサプリメントを検討すると良いでしょう。
フィットクリニックのFAGA治療の詳細は以下の記事をご覧ください。
FAGAとは？女性に多い薄毛の特徴
FAGAとは「Female AGA（女性男性型脱毛症）」の略で、女性特有の薄毛や脱毛症を指します。
FAGAは、頭頂部や髪全体が均一に薄くなっていくのが特徴です。
発症するのは40代以降に多いとされていますが、20代で症状が出ることも珍しくありません。
一方、男性に多いAGA（男性型脱毛症）は、局所的（額の生え際や頭頂部）に髪が薄くなるため、広範囲で髪が薄くなるFAGAとは症状や発症メカニズムが異なります。
現在では、女性の薄毛は「FPHL（Female Pattern Hair Loss）」とも呼ばれています。
また、頭部全体の髪が均一に薄くなる脱毛症である「びまん性脱毛症」もFAGAとして扱われることが増えています。
FAGA（女性の薄毛）の原因
FAGA（女性の薄毛）の原因は、加齢などによって女性ホルモンが減少するホルモンバランスの乱れ、ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ、栄養不足、遺伝的な要因があります。
FAGAの原因1：女性ホルモンの減少
FAGAの原因の一つとして、加齢などによる女性ホルモンの減少が挙げられます。
女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」がありますが、これらは年齢とともに減少します。
女性ホルモンが減ることで、男性ホルモン（テストステロン）の働きが相対的に強くなり、髪に悪影響を及ぼします。
女性ホルモン量の変化
- プロゲステロン（黄体ホルモン）
- 特徴：髪の成長期を保持、髪の太さ・長さに関係
- 減少する年齢：30代後半から分泌が減少
- 髪への影響：髪が細く短くなりやすい状態になる
- エストロゲン（卵胞ホルモン）
- 特徴：頭皮の潤い・厚み・血流や髪のハリ・コシ・ツヤを保持
- 減少する年齢：40代から閉経にかけて分泌が減少
- 髪への影響：髪の質感が衰え、頭皮も元気がない状態になる
30代後半から40代にかけて女性ホルモンが減少し始めるため、この年代でFAGAを発症する女性が増える傾向があります。
FAGAの原因2：過度なダイエットなどによる栄養不足
FAGAの原因として、過度なダイエットや栄養バランスの偏った食生活も挙げられます。
髪の毛は、体の中で生命維持に直接関わらないため、栄養が後回しになりやすい器官です。
そのため、無理なダイエットや栄養不足が続くと髪に必要な栄養が届かなくなり、正常な育毛が妨げられて薄毛や抜け毛を引き起こすことがあります。
健康な髪を保つためには、「たんぱく質」「亜鉛」「ビタミン」といった栄養素をバランス良く取り入れた食事がとても重要です。
髪の育成に欠かせない栄養素
「忙しくて食事を適当にすませてしまう」という方は、サプリメントで必要な栄養を摂取する方法もおすすめです。
フィットクリニックでは亜鉛サプリをはじめ、育毛に特化したサプリメントも処方しています。
FAGAの原因3：睡眠不足やストレスによる自律神経の乱れ
FAGAの原因として、慢性的な睡眠不足や過度なストレスも挙げられます。
眠り始めの最初の3時間は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、睡眠中に成長ホルモンが多く分泌されます。
この成長ホルモンによって髪の発育や頭皮の修復が促されるため、睡眠不足は髪の成長に悪影響を及ぼし、FAGAを引き起こす原因となります。
そのため、健康な髪を保つには最低でも6時間の睡眠を確保することが大切です。
また、ストレスは自律神経のバランスを乱し、血流を悪化させることで頭皮の血行不良を招きます。 頭皮への血流が不足すると、髪の成長に必要な栄養が毛根まで届かず、髪が細くなったり抜け毛が増えたりします。
十分な睡眠を取り、ストレスを溜めないようにすることが、FAGAの予防や改善に繋がります。
FAGAの原因4：遺伝的な要因
FAGA（女性の薄毛）は母から娘へ遺伝するケースが見られます。
そもそも、女性の薄毛は、女性ホルモンの分泌が減少して、男性ホルモンであるテストステロンが特殊な酵素（5aリダクターゼ）の働きによって「ジヒドロテストステロン（DHT）」に変性することにより起こります。
このようにジヒドロテストステロン（DHT）は、毛髪の成長を阻害するので髪の天敵と言えます。
ジヒドロテストステロン（DHT）へと変性させる特殊な酵素（5aリダクターゼ）の分泌量は個人差があり、遺伝的要素が関わっているとの説が有力です。
さらに、ジヒドロテストステロンが毛乳頭と結合する受容体（レセプター）の有無は遺伝が関わっているともいわれています。
- びまん性脱毛症
- 円形脱毛症
- 粃糠（ひこう）性脱毛症
特に円形脱毛症には原因遺伝子があり、CCHCR1遺伝子のリスクアリル（発症リスクを高める対立遺伝子）を持つ方は円形脱毛症になりやすいという研究結果が出ています。
FAGA（女性の薄毛）の症状と進行パターン
FAGAの症状は、頭頂部を中心に頭部全体が薄くなることが多く、FAGAの進行パターンは「ルードヴィヒ型」「クリスマスツリー型」「ハミルトン型」の3つに分類されます。
FAGA進行パターン別の悩み
| ルードヴィヒ型 |
|
|---|---|
| クリスマスツリー型 |
|
| ハミルトン型 |
|
FAGAの中でも「ルードヴィヒ型」を発症する方が多く、重症度はグレードⅠ～Ⅲで分けられます。
「ルードヴィヒ型」は生え際の後退がなく頭頂部から薄毛が進行するため、ご自身では気がつきにくいのも特徴です。
| グレードⅠ | 正面の生え際約1～3cmまでは影響を受けていないが、頭頂部の毛髪が細くなり、分け目が目立つ状態。 |
|---|---|
| グレードⅡ | Ⅰと同様の領域で頭頂部が顕著に薄くなり地肌が目立つ状態。 |
| グレードⅢ | 頭頂部の薄毛がさらに進行して地肌が露出した状態。 |
FAGA（女性の薄毛）は治らない？治し方と対策
FAGAを改善するには、まずは生活習慣を見直すことが大切です。
バランスの取れた食事や十分な睡眠を心がけながら、サプリメントを活用します。
また、内服薬や外用薬を併用することで、治療の効果を高めることが期待できます。
通常、内服薬（ミノキシジル）は1日1回服用し、外用薬（ミノキシジル含有）は1日1回、頭皮に塗布することで効果を発揮します。
根気強く治療を継続することで、治療開始から約3ヵ月から半年ほどで髪の変化を感じられるケースが多いです。
ただし、ヘアサイクルの関係ですぐに発毛を実感するのは難しいため、「治療を始めたのに効果がない」と焦らずに継続することが改善への近道といえます。
FAGA治療薬の種類や選び方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
今すぐできるFAGA（女性の薄毛）対策
今すぐできるFAGAの対策をご紹介します。
| 食生活の 改善 |
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|---|---|
| 十分な睡眠 |
|
| ストレスの 解消 |
|
| シャンプーの 方法の改善 |
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FAGA（女性の薄毛）に効果的なサプリメント
フィットクリニックでは以下のサプリメントを処方しています。
| 製品名 | パントガール
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HGPα
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亜鉛
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|---|---|---|---|
| 効果 | びまん性脱毛症などの改善が期待できる | 髪細胞の働きを活発にして育毛を促す | 髪の健康に必要なケラチンの生成をサポートする | 特徴 |
|
|
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価格 | 8,800円 / 90カプセル | 5,000円 / 60錠 | 2,500円 / 250日分 |
なお、サプリメントであっても胎児・乳児への影響を考慮する必要があるため、妊娠中や授乳中の方は事前に医師へご相談ください。
処方をご希望の方は、以下の「電話」「WEB」「LINE」のいずれかのボタンよりご予約をお待ちしております。
FAGA（女性の薄毛）に効果的な治療薬
FAGAの改善には、発毛を促進する有効成分であるミノキシジルを使用します。
フィットクリニックでは、ミノキシジル内服薬と、市販では手に入らない高濃度のミノキシジル外用薬を処方しています。
なお、男性のAGA治療薬には、プロペシア（フィナステリド）やザガーロ（デュタステリド）といった女性が触れてはいけないお薬もあるため注意が必要です。
必ず医療機関で相談し、女性も安全に使用できる薬を選ぶことが重要です。
FAGA（女性の薄毛）の原因と症状・治し方まとめ
- FAGAとは：女性特有の薄毛や脱毛症のこと
- FAGAの原因は主に4つ：
- 女性ホルモンの減少
- 過度なダイエットなどによる栄養不足
- 睡眠不足やストレスによる自律神経の乱れ
- 遺伝的な要因
- 治し方：生活習慣を改善しつつサプリや治療薬を使用する
生活習慣の改善や食生活の改善など、ご自身でできる改善方法もありますが、それだけではFAGAを治すのは難しいといえます。
FAGAを確実に治したい場合は、クリニックを受診して医師に相談することが大切です。
フィットクリニックでは「薄毛で悩んでいることは誰にも言えない」「コンプレックスだから簡単に解決できない」とお悩みの方に、有効な治療方法をご提案しています。
スマホ1つで診察から薬の処方まで完結するオンライン診療もご利用いただけます。
ぜひお気軽にご受診ください。
FAGA（女性の薄毛）に関するよくある質問
-
- Q
FAGA（女性の薄毛）治療は育毛シャンプーでも対策できますか？
- A
育毛シャンプーには新たに髪を生やす効果はありません。育毛シャンプーの目的は、髪が健やかに成長できるように頭皮環境を整えることです。髪の毛を生やしたいという方は、クリニックでの治療をおすすめします。
- Q
-
- Q
更年期になってから、抜け毛や薄毛が気になりますが、これもFAGAですか？
- A
更年期に入ると、ホルモンバランスの乱れによりFAGAを引き起こす可能性があり、FAGA治療によって改善することができます。
更年期における抜け毛については、以下の記事で詳しく説明しています。 更年期症状が原因の抜け毛・薄毛対策
- Q
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- Q
現在前髪やこめかみが少し薄いだけですが、ここからFAGA（女性の薄毛）になることはあるのでしょうか？
- A
一概には言えませんが、細く短いうぶ毛のような髪（軟毛）が増えていればFAGAの可能性も十分に考えられます。まずは医師の診察を受け、必要があれば適切な治療を受けるようにしてください。 前髪が薄い時の対処法 こめかみハゲ（薄毛）の原因と改善
- Q
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- Q
20代ですが薄毛が気になります。若くてもFAGAになることはあるのでしょうか？
- A
FAGAで悩む方は40代から50代の閉経後に増加しますが、20代から30代といった若い世代でも薄毛に悩む女性が増えてきています。
20代から始める薄毛対策は以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。 20代女性の薄毛対策
- Q
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- Q
とにかく抜け毛がひどいです。原因や対処法はありますか？
- A
女性の抜け毛の原因にはホルモンバランスの乱れ、栄養不足、ストレスなどいくつかの原因が複雑に絡み合っています。
対策として最も効果を実感しやすいのはFAGA治療薬を使用することです。当院では始めやすいミノキシジル外用薬や、サプリメントのパントガールを扱っています。抜け毛に悩んでいる場合はぜひ受診をご検討ください。 女性の抜け毛の原因と対策
- Q
-
- Q
何歳からFAGAになるのですか？
- A
FAGAで悩む方は40代から50代の閉経後に多い傾向がありますが、20代から30代などの若い世代でも薄毛に悩む女性が増えています。
適切な治療を早期に始めることで、症状の改善や進行の抑制が期待できます。
- Q
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- Q
びまん性脱毛症とFAGAの違いはなんですか？
- A
びまん性脱毛症は「びまん＝広範囲」という名の通り、広範囲で薄毛になる脱毛症を指します。びまん性脱毛症は女性に多いため、FAGAとして扱われることが増えています。
また、FAGAと同様に発症の原因はホルモンバランスの乱れ、生活習慣などであるといわれています。
- Q
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- Q
産後に抜け毛が増えるのはFAGAが原因ですか？
- A
出産後に抜け毛が増えるのは、女性ホルモンの急激な減少が原因です。
妊娠中はホルモンが活性化して髪が抜けにくくなりますが、産後にホルモン分泌量が減少することで抜け毛が増えることがあります。産後の脱毛は「休止期脱毛症」と呼ばれるもので、FAGAとは異なります。 産後の脱毛・抜け毛の原因や対策
- Q
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- Q
FAGAの治療費用はいくらですか？
- A
クリニックや病院によって異なりますが、フィットクリニックの場合の治療費は、外用薬は月4,800～6,000円、内服薬は6,000円です。
診察料は無料で、定期配送やまとめ買いを利用することで割引が適用され、継続しやすい価格設定となっています。
- Q
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- Q
FAGAは治りますか？
- A
治療薬を使用することでFAGAの改善が期待できます。
なお、治療を開始してから効果を時間できるまでには、個人差はあるものの約3～6ヵ月となっており継続することが重要です。
- Q
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- Q
FAGAの発症のきっかけはなんですか？
- A
FAGAの発症には、ホルモンバランスの乱れが大きく影響します。
女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の低下や、ストレスが引き金になることが多いです。
また、遺伝的な要因や過度なダイエット、不規則な生活習慣も発症リスクを高めます。
- Q
その他よくある質問はこちらをご確認ください
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