チャンピックスの効果や副作用、飲み方を解説

更新日:2024/11/15
チャンピックスの効果や副作用、飲み方を解説
チャンピックスの基本情報
有効成分 バレニクリン
効果
  • タバコのおいしさを減らす
  • 禁煙の離脱症状を抑える
副作用 吐き気、不眠症、異常な夢、頭痛など
飲み方 ①1~3日目:0.5mgを1日1回服用
②4~7日目:0.5mgを1日2回服用
③8日目~:1mgを1日2回服用

チャンピックスは、離脱症状の抑制などの効果により禁煙しやすくする補助薬です。

離脱症状がひどく喫煙せずにはいられない人でも、チャンピックスの服用によって禁煙の成功率が上がるため、多くの人に使われる薬です。

なお、チャンピックスは現在出荷停止中となっているため、服用を希望する場合は同成分のチャンピックスジェネリックが代替薬となります。

当院でもチャンピックスジェネリック0.5mg・1mgを取り扱っています。

当院のチャンピックスジェネリック
禁煙治療
(自費診療)
価格(税込) 1日あたり
12週間禁煙
プログラム
49,200円 / 12週間 585円
定期配送
プログラム
17,685円 / 4週間 631円
お試し
プログラム2w
12,000円 / 2週間 678円

※1日あたりの価格は12週間分購入した場合の価格です。
※オンライン・来院診療どちらにも対応しています。
※お試しプログラム2wを継続する場合、残り(10週分)45,000円の一括払いとなります。

当院の禁煙治療は薬の処方のみとシンプルである一方で、医師の診察も受けられるため安全に治療を進めることが可能です。

処方をご希望の方は、こちらからご希望のお日にちをご予約ください。

チャンピックスの効果

チャンピックスの効果

チャンピックスは、主に2つの作用によって禁煙をサポートします。

チャンピックスの2つの効果
  • 拮抗作用:ニコチンを神経細胞の受容体に結合させないことで喫煙の満足感やおいしさを減らす
  • 刺激作用:少量のドーパミンを放出させ、禁煙による離脱症状を抑える

2つの効果がタバコを吸いたい気持ちや、禁煙時に起こるイライラ、落ち着かないといった不快な症状を軽減します。

喫煙時の神経細胞

喫煙時の神経細胞

喫煙時には、神経細胞のニコチン受容体とニコチンが結合し、大量のドーパミンが放出します。これが快感に繋がります。

チャンピックス服用時の神経細胞

チャンピックス服用時の神経細胞

チャンピックスの成分がニコチン受容体と結合するため、ニコチンは結合できなくなります。すると少量のドーパミンが放出され、喫煙の満足感や離脱症状が減少します。

同じく禁煙補助薬であるニコチンパッチよりも禁煙に成功しやすいことから、2008年の国内承認以降はチャンピックスが主流となりました。

チャンピックスの禁煙成功率

チャンピックスの禁煙成功率は、65.4%というデータがあります。

以下の表は、チャンピックスの有効成分「バレニクリン」を各容量で12週間投与した場合の9~12週目の持続禁煙率(ここでは禁煙成功率とする)です。

薬剤投与量 9~12週目の
禁煙成功率
バレニクリン1mg 
1日2回
65.4%
(85人/130人)
バレニクリン0.5mg 
1日2回
55.5%
(71人/128人)
バレニクリン0.25mg 
1日2回
54.7%
(70人/128人)
プラセボ
(有効成分なし)
39.5%
(51人/129人)

バレニクリン投与群では、どれもプラセボ群より禁煙成功率が高いです。

チャンピックスは、飲み始めた8日目以降は1mgを1日2回服用するので、65.4%の禁煙成功率が見込めます。

さらに離脱症状への対処法などと組み合わせることで、実験データ以上の禁煙成功率が期待できます。

対処法を用意した上で、服用を進めましょう。

離脱症状の対処法

チャンピックスの飲み方

チャンピックスの飲み方
チャンピックスの飲み方
  1. ①1~3日目:0.5mgの錠剤を1回/日
  2. ②4~7日目:0.5mgの錠剤を2回/日
  3. ③8日目以降:1mgの錠剤を2回/日

チャンピックスは少ない用量から徐々に増やしていく飲み方が特徴です。

ポイントは、いきなり飲み始めるのではなく禁煙開始日を決めておくこと。

7日目までは喫煙OKなので、禁煙開始日から逆算して7日前から服用を開始してください。

8日目以降1mgを1日2回服用しますが、副作用が強ければ0.5mgを2回に減らしても問題ありません。

なお、12週間の治療で禁煙に成功しても、その後の禁煙をより確実にするために追加で服用期間を12週間延長することが可能です。

離脱症状は禁煙2~3日目に強く出るので、それを踏まえて禁煙開始日を設定するのがおすすめです(連休前など)。

ドクターイラスト

チャンピックスの注意点

チャンピックスの注意点

チャンピックスを服用する上で、注意しなければならないことがいくつかあります。

ここからは飲み合わせや服用時の注意点について、詳しく見ていきましょう。

服用できない方

有効成分バレニクリンや添加剤にアレルギーがあると、チャンピックスを服用することができません。

アレルギーがある方は、診察時に医師に申し出るようにしてください。

服用に注意が必要な方

以下の人は医師に必ずお伝えください。

  • 統合失調症、双極性障害、うつ病などの精神疾患のある患者
    →精神症状を悪化させるおそれがあり、病状によっては服用ができないことがあります。
  • 腎機能障害のある患者
    →腎機能に問題があると薬の代謝が遅れてしまい、必要以上に効果が強くなることや、副作用が出やすくなることがあります。
  • 妊婦または妊娠の可能性がある女性
    →禁煙治療のメリットが危険性を上回ると判断された場合にのみ服用が可能になります。
  • 授乳中の女性
    →治療と母乳栄養のメリットを考慮しつつ、授乳の中止または継続するか医師の判断が必要になります。
  • 高齢者
    →重度の腎機能障害があれば用量の調整が必要になり、一般的に生理機能が低下していることから服用には医師の判断が必要になります。
  • 小児等
    →国内では小児等を対象とした臨床実験は実施されていません。診療・処方できるかは医療機関でも異なります。

併用禁忌

チャンピックスとの併用が禁忌とされている薬の報告はありません。

併用注意

併用注意
  • シメチジン
  • ほかのニコチン製剤

胃酸を抑える薬として使用されるシメチジンと併用してしまうと、チャンピックスが身体に取り込まれる量が増えるおそれがあります。

特に、重度の腎機能障害が認められている方は併用に注意が必要です。

また他のニコチン製剤と併用した場合の有効性はわかっておらず、副作用が出やすくなるおそれもあるので原則併用はできません。

服用時に気を付けること

  • 服用中は自動車を含む危険を伴う機械の操作は行わない

    →副作用として、めまいや眠気、意識障害などを伴う可能性があり、実際に自動車事故にいたったケースもあります。
    服用期間中は自動車の運転や、危険をともなう作業を控えるようにしてください。
  • テオフィリン、ワルファリン、インスリン等を使って治療中の方は、使用中の薬の用量を調整しなくてはいけない可能性がある

    →禁煙によって身体に生理的な変化が生じることで、治療に影響する可能性があります。
    また、CYP1A2という酵素で代謝される薬(クロザピン、オランザピンなど)も同様です。
  • 精神症状が出る可能性がある

    →因果関係は明らかではありませんが、抑うつ気分、不安、敵意などの精神的変調が起こる可能性があります。
    これらの症状が出た場合には服用を中止し、すぐ医師に相談してください。

チャンピックスの副作用

チャンピックスの副作用
重大な副作用
  • 皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑
  • 血管浮腫(顔や舌、唇、喉)
  • 意識障害(意識低下・消失)
  • 肝機能障害、黄疸
その他の副作用
  • 吐き気
  • 不眠症
  • 異常な夢
  • 頭痛
  • めまい
  • 眠気
  • イライラ
  • 情緒不安定
など

チャンピックスの副作用で1番現れやすいのが、吐き気です。

国内試験でも12.7%の方に吐き気が認められ、服用量にともなって発生頻度が高まることがわかっています。

そのため、治療開始から用量が変化する第1〜2週目は気を付けましょう。

ひどい場合には吐き気止めを併用しても問題ありません。

その他に起こりやすい、不眠症やイライラ、情緒不安定といった精神症状については、必ずしもチャンピックスの副作用とは限りません。

禁煙にともなう離脱症状によって現れることもあります。

チャンピックスの費用相場

チャンピックスの費用相場

チャンピックスの費用相場は、保険診療か自費診療かで大きく変わります。

  保険診療 自費診療
チャンピックスでの禁煙治療費の合計 約20,000円 約67,000円

禁煙治療は通常、薬代だけでなく診察料や処方せん料などもかかります。

そのため、自費診療だと合計70,000円近くにまでなる場合があります。

一方の保険診療は費用を抑えられますが、受診には以下の条件を満たすことが必要です。

保険適用の条件
  • ①全10問の質問によるテストでニコチン依存症と診断された方
  • ②35歳以上の場合、ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
  • ③ただちに禁煙したい方
  • ④禁煙治療について説明を受け、治療を受けることを文書にて同意された方
  • ⑤過去1年以内に健康保険での禁煙治療を受けていない方

禁煙治療の保険適用について

もし条件を満たせなければ3割負担で治療を受けることはできず、自費診療の扱いとなります。

また、保険診療は定期的な診察を受ける必要があるため、忙しい方だと予定が合わない可能性もあります。

当院では保険適用が難しい方にも、チャンピックスジェネリックによる費用を抑えた治療を行っております。

チャンピックス先発薬は出荷停止中

チャンピックスは出荷停止中

チャンピックス先発薬は現在出荷停止中となり、販売再開の詳しい時期についてはわかっていません。

そのため、チャンピックスでの治療を希望する場合はジェネリックを使用する必要があります。

出荷停止の理由は、2021年6月、一部の製品に基準値を超えるニトロソアミン(N-ニトロソバレニクリン)が含まれていることが判明したためです。

これにより全世界で出荷停止の運びとなりました。

ニトロソアミンとは発がん性の可能性がある物質ですが、今回は製造過程で混入したものであり、チャンピックス自体には問題ありません。

出荷に向けては製造方法の変更が必要となり、各種手続きに時間を要することから、再開にはもう少し時間がかかると見られています。

なお、これまでチャンピックスで治療を受けられていた方への健康被害の可能性は低いとされています。

当院で処方するチャンピックスジェネリック

当院のチャンピックスジェネリック
禁煙治療
(自費診療)
価格(税込) 1日あたり
12週間禁煙
プログラム
49,200円 / 12週間 585円
定期配送
プログラム
17,685円 / 4週間 631円
お試し
プログラム2w
12,000円 / 2週間 678円

※1日あたりの価格は12週間分購入した場合の価格です。
※オンライン・来院診療どちらにも対応しています。
※お試しプログラム2wを継続する場合、残り(10週分)45,000円の一括払いとなります。

・12週間禁煙プログラム
チャンピックスでの治療では基本の期間である12週間をまるごとカバーできるプログラムです。
3つのプログラムの中で一番コストパフォーマンスに優れています。

・定期配送プログラム
4週間分が都度配送されるプログラムです。
3つのプログラムの中で唯一都度払いとなっています。

・お試しプログラム2w
2週間分がお試しできるプログラムです。
ただし残りの10週間分は45,000円となり、他のプログラムに比べて割高です。

処方薬 その他費用
チャンピックスジェネリック(0.5mg・1mg)
  • 1~3日目:0.5mgの錠剤を1回/日
  • 4~7日目:0.5mgの錠剤を2回/日
  • 8日目以降:1mgの錠剤を2回/日
0円
(診察料・送料なし)

当院のチャンピックスジェネリックは海外の製薬メーカーと直接提携しているため、安全に安く提供することが可能です。

また、来院診療に加えオンライン診療も行っているため、通院の時間が取れない方も受診しやすくなっております。

離脱症状を抑えて禁煙したい方は、当院の診察をご予約ください。

WEB・LINE予約ではカレンダーからご希望のお日にちをお選びいただけます。

禁煙のオンライン診療について チャンピックスジェネリックの効果や副作用

チャンピックスで禁煙治療の成功率を上げよう

離脱症状が出ると、自分の意志だけで禁煙するのは難しい場合もあります。

そんな時に、チャンピックスは強い味方となる補助薬です。

チャンピックスのまとめ
  • タバコのおいしさを減らす
  • 離脱症状を抑える
  • 12週間の治療が基本
  • 服用中は車の運転などはしない
  • 副作用の吐き気に気を付ける
  • 医療機関で入手する

離脱症状を抑えて禁煙をスムーズに行いたい方は、チャンピックスを活用してみてください。

よくある質問

  • Q
    チャンピックスの代替手段は何がありますか?
    A
    チャンピックスの代替手段として、チャンピックスジェネリックがあります。
    その他、禁煙成功率は劣りますが、ニコチンパッチやニコチンガムなどのニコチン製剤があります。 禁煙の薬について チャンピックスとニコチネルの違い
  • Q
    チャンピックスが出荷停止しているのはなぜですか。危ない薬なのではないですか。
    A
    一部の製品から、基準値を超えるN-ニトロソバレニクリンが検出されたため出荷停止となっています。
    現在は自主回収されており、販売元のファイザーの見解によれば、すでに治療を受けられた方への健康被害の可能性は低いと発表されています。
  • Q
    チャンピックスを飲み始めてから、吐き気がひどいです。
    吐き気止めを併用しても良いですか。
    A
    吐き気止めの併用は問題ありません。
    それでも吐き気によって服用が厳しいと感じるようであれば、医師と相談して1回の服用量を変更するようにしましょう。
  • Q
    チャンピックス12週間分で禁煙できるか不安です。
    A
    チャンピックスは12週間の治療期間が基本となりますが、続けられるか不安、より確実に禁煙したいという方は追加で12週間の延長が可能です。
    その場合は1mgを朝夕食後の1日2回服用する形となります。
  • Q
    国内にチャンピックスジェネリックはありますか?
    A
    チャンピックスは特許が満了していないため国内製のジェネリックはありません。
    海外では一部の国でチャンピックスジェネリックが製造されています。
    しかし海外から個人的に取り寄せる「個人輸入」の形で入手すると、偽物が紛れている可能性があります。
    一方、医療機関では正式な手続きをして海外から薬を仕入れているため安全に治療を行うことが可能です。
    そのため、チャンピックスジェネリックは医療機関で処方を受けるようにしてください。
  • Q
    チャンピックスの入手方法は何がありますか?
    A
    現在チャンピックスは出荷停止中のため、チャンピックスの先発薬を入手する方法はありません。
    代替手段であるチャンピックスジェネリックは自由診療のクリニックや、海外通販で入手可能です。
    ただし海外通販はリスクが多いため、クリニックでの処方を推奨します。 チャンピックス通販(個人輸入)は危険
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