チャンピックスとニコチネル(ニコチンパッチ)は、どちらも禁煙サポートに用いられる代表的な治療薬ですが、効果や成功率、価格などに違いがあります。
このページでは、チャンピックスとニコチネルの違いを分かりやすく比較しています。
どちらが自分に合っているか判断できるチェックリストもご用意しているので、自分に最適な治療法を見つけましょう。
チャンピックスとニコチネルの違い
チャンピックス | ニコチネル | |
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効果 |
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成功率 | 65.4% (9~12週間) |
53.3% (8週間) |
価格 | 20,000円~67,000円程度 | 13,000円~30,000円程度 |
用法 | 毎日服用する | 毎日貼替える |
注意点 |
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入手方法 | 医療機関、 個人輸入 |
医療機関、 市販 |
チャンピックスとニコチネルは、どちらも同じ禁煙補助薬に含まれる医薬品です。
しかし、その効果や禁煙成功率、価格、用法、注意点、入手方法には違いがあります。
どちらが自分に合っているかを見極めるために、それぞれの特徴をしっかり確認しましょう。
チャンピックスの効果と副作用 ニコチンパッチ(ニコチネル)について
効果の違い
チャンピックス | ニコチネル | |
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効果 |
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チャンピックスとニコチネルは、どちらも禁煙の成功をサポートする薬ですが、その効果には違いがあります。
◾️チャンピックス
チャンピックスは非ニコチン製剤と呼ばれ、有効成分バレニクリンがニコチン受容体にアプローチします。
以下2つの作用によって「喫煙欲求の抑制」と「離脱症状の緩和」が可能となり、禁煙をスムーズにおこなうことができます。
拮抗作用:タバコの満足感を抑えて喫煙欲求を減少させる作用
刺激作用:タバコよりも少量のドーパミンを分泌させて離脱症状を緩和する作用
◾️ニコチネル
ニコチネルはニコチン製剤であり、有効成分にはニコチンが使われています。
タバコよりも少ないニコチンを摂取することで禁煙時の離脱症状を和らげることから、ニコチン置換療法とも呼ばれています。
なお、チャンピックスのようにタバコの満足感を失わせる効果はありません。
成功率の違い
チャンピックス | ニコチネル | |
---|---|---|
成功率 | 65.4% (9~12週間) |
53.3% (8週間) |
◾️チャンピックス
チャンピックスは、ニコチネルに比べて禁煙成功率が高いことが確認されています。
服用すると、禁煙による離脱症状が軽減され、さらにタバコを吸いたい気持ちも次第に抑えられていきます。
このように、離脱症状の緩和と喫煙欲求の減少が同時に得られるため、禁煙成功率が高くなるのです。
◾️ニコチネル
ニコチネルは離脱症状の緩和が主な効果であり、喫煙欲求自体を抑える効果はありません。
タバコを吸いたい気持ちは自分でコントロールする必要があるため、禁煙成功率が低くなる傾向にあります。
価格の違い
チャンピックスとニコチネルの価格は、それぞれの購入方法によって大きく異なります。
チャンピックス | ニコチネル | |
---|---|---|
保険診療 | 約20,000円 | 約13,000円 |
自由診療 | 約49,200円~67,000円 | 約30,000円~43,000円 |
市販 | なし | 約21,000円~30,000円 |
チャンピックスは、保険が適用される場合と自由診療で処方される場合で費用に差があります。
また、ニコチネルは用量の少ないものだと市販薬として薬局等でも購入できるため、購入場所によって価格に幅があります。
用法の違い
チャンピックス | ニコチネル | |
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用法 | 毎日服用する | 毎日貼替える |
チャンピックスは飲み薬で、ニコチネルは貼り薬となります。
◾️チャンピックス
チャンピックスは、最初の3日間は1日1回の服用からスタートし、4日目以降は1日2回に増やします。
特徴的な点は、服用7日目までは喫煙できる点です。
その間にタバコを吸っても味が変わり、美味しく感じなくなることが多いため、自然と喫煙欲が減少するケースがよく見られます。
◾️ニコチネル
ニコチネルの用法は、種類によって異なります。
医療用のニコチネルは24時間ごとに貼り替えますが、市販のニコチネルは寝る前に剥がす必要があります。
どちらも使用を開始した時点から完全禁煙です。
注意点の違い
チャンピックス | ニコチネル | |
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注意点 |
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◾️チャンピックス
チャンピックスは、副作用としてごくまれに「意識障害」や「精神的な変調」を引き起こす可能性があります。
そのため、日常的に車を運転する方や、大型機械を操作する機会がある方には使用が推奨されません。
◾️ニコチネル
ニコチネルはニコチンを含んでいるため、使用中にタバコを吸うとニコチン過剰摂取のリスクが高まります。
これにより、禁煙効果が薄れるだけでなく、健康リスクも増加するため、使用中は完全禁煙となります。
喫煙をすっぱりとやめるためには、ニコチネル使用時の適切な自己管理が重要です。
入手方法の違い
チャンピックス | ニコチネル | |
---|---|---|
入手方法 | 医療機関、個人輸入 | 医療機関、市販 |
◾️チャンピックス
チャンピックスは医療機関でのみ処方される禁煙補助薬ですが、現在は出荷が停止されています。
そのため禁煙治療に用いる場合には、ジェネリック薬を使用するのが一般的です。
なお、個人輸入(海外通販)でのジェネリック薬の購入には大きなリスクが伴うため、推奨できません。
◾️ニコチネル
ニコチネルは、医療機関での処方のほか、薬局などでも手に入ります。
ただし、医療機関で処方されるものの方がニコチンが高用量で含まれるため、禁煙しやすくなっています。
チャンピックスとニコチネルどちらが自分に合っている?チェックリスト
禁煙を成功させるためには、自分の生活スタイルや習慣に合った補助薬を選ぶことが重要です。
以下のチェックリストを使って、どちらの禁煙補助薬が向いているか確認してみましょう。
タバコは1日11本以上吸う | |
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禁煙に失敗した経験がある | |
成功率を優先して薬を選びたい | |
吸いたい気持ちを抑えたい | |
普段車や大きな機械を運転する | |
内服薬よりは外用薬を使いたい |
青の項目に1つでも該当する場合はチャンピックスが、赤の項目に1つでも該当する場合はニコチネルが向いています。
青・赤両方に該当している場合は、ニコチネルを使うのが望ましいです。
基本的にはチャンピックスがおすすめですが、生活習慣によってはニコチネルを使った方が良い場合もあります。
チャンピックスは出荷停止中。チャンピックスジェネリックで代用
チャンピックスは、流通している一部ロットに「N-ニトロソバレニクリン」が基準値を超えて検出されました。
これを受けてメーカーは自主回収をおこなっており、現在チャンピックスは出荷停止中となっています。
代替薬として、同じ有効成分を含んだチャンピックスジェネリックが利用可能です。
当院のチャンピックスジェネリックは、先発薬と製造販売メーカーが異なるため、N-ニトロソバレニクリンは含んでおりません。
チャンピックスと同等の治療効果が得られ、禁煙を検討中の方にとって有効な選択肢となります。
チャンピックスジェネリック (0.5mg・1mg) |
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禁煙治療 (自費診療) |
価格(税込) | 1日あたり |
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12週間禁煙 プログラム |
49,200円 / 12週間 |
585円 |
定期配送 プログラム (全3回) |
17,685円 / 4週間 ※全額53,055円 |
631円 |
お試し プログラム2w |
12,000円 / 2週間 ※継続の場合残り10週分は一括払い(45,000円) |
678円 |
※オンライン・来院診療どちらにも対応しています。
※お試しプログラム2wを継続する場合、残り(10週分)45,000円の一括払いとなります。
コスパが最もよい「12週間禁煙プログラム」
チャンピックスの基本の服用期間である12週間をまるごとカバーできるプログラム。
都度払いOK「定期配送プログラム」
4週間分が都度配送されるプログラム。
様子を見るなら「お試しプログラム2w」
2週間分お試しできるプログラム。
ただし残りの10週間分は45,000円となり、他のプログラムに比べて割高。
当院でもチャンピックスジェネリックを取り扱っており、健康状態などを確認した上での処方が可能です。
さらに、オンライン処方にも対応しているため、医師に相談・治療できる環境が整っています。
自力での禁煙が難しいと感じている方は、ぜひ当院までご相談ください。
まとめ:成功率で選ぶならニコチネルよりチャンピックス
禁煙補助薬を成功率で選ぶ場合、チャンピックスがニコチネルよりも優れています。
チャンピックスは、喫煙欲求を抑えつつ離脱症状を緩和するため、高い禁煙成功率が証明されています。
特に、タバコを吸いたい気持ちを減らす作用は、従来までの禁煙補助薬(ニコチン製剤)にはない大きな特徴です。
吸いたい気持ちをコントロールするのが難しい方、より確実な方法を選びたいという方はチャンピックスの使用が推奨されます。
よくある質問
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- Q
チャンピックスとニコチネル、どっちを使えば良いですか?
- A
禁煙成功率で考えるのであれば、チャンピックスがおすすめです。
しかし、体質やライフスタイルによっては使用できないケースもあるので、医師と相談した上で決めるようにしてください。
- Q
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- Q
チャンピックスとニコチネルは併用出来ますか?
- A
チャンピックスとニコチネルの併用はできません。 併用により禁煙効果が高まるとの報告もありませんので、副作用のリスクを高めないためにも、どちらか一方のみを使用するようにしてください。
- Q
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- Q
チャンピックスは出荷停止中なので、ニコチネルしか使えないですか?
- A
チャンピックスは出荷停止中ですが、同じ有効成分バレニクリンを含んだ「チャンピックスジェネリック」が選択肢としてあげられます。
ジェネリックは治療への有効性・安全性が先発薬と同等になるので、チャンピックスジェネリックでも禁煙治療が可能です。
当院でも処方しているので、お気軽にご相談ください。
- Q