禁煙治療を受ける際、保険適用が可能かどうかは多くの喫煙者にとって重要な検討ポイントです。
本記事では、禁煙治療における保険適用の条件や保険適用できた場合にかかる費用、実際の治療スケジュールや治療内容についても詳しく解説していきます。
また条件から外れてしまい保険が適用されない方向けに、自費診療でも費用を抑える方法として、当院の禁煙治療プログラムも選択肢としてご紹介します。
禁煙治療とは
禁煙治療とは、喫煙による健康リスクを減らし、喫煙者がタバコをやめるのをサポートする医療プログラムです。
このプログラムは、特定の条件を満たす喫煙者に対して保険が適用され、12週間にわたる5回の治療を受けられます。
禁煙治療は単に薬を服用するだけでなく、専門医から継続的なアドバイスやサポートを受けながら進めるため、自力で禁煙を試みるよりも効率的かつ効果的です。
また、離脱症状や喫煙欲求を和らげることにより、再喫煙のリスクも抑えられ、結果として高い禁煙成功率を実現します。
こうした禁煙後のサポートまで含めて、喫煙者が心身へストレスを大幅に軽減しながら禁煙に取り組むことが可能です。
禁煙治療の保険適用について
禁煙治療を保険適用で受けるためには、厚生労働省が定める特定の条件を満たす必要があります。
対象となるのは、以下の基準に該当する方です。
- ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で5点以上、ニコチン依存症と診断された方
- 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
- 直ちに禁煙することを希望されている方
- 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方
- 過去1年以内に健康保険での禁煙治療を受けていない方
2016年4月からは、35歳未満の喫煙者に対する保険適用のハードルは下がり、ブリンクマン指数の条件はなくなりました。
これにより、若者の喫煙者も治療に参加しやすくなっています。
ただし、保険適用の条件には施設基準もあります。
そのため受診する医療機関が保険適用の禁煙治療を実施しているとは限らないので、事前に確認を行うようにしてください。
保険適用の禁煙治療の内容
保険適用の禁煙治療の内容は、以下のとおりです。
- ニコチン依存度の判定
問診などから喫煙者のニコチン依存度を評価 - 呼気一酸化炭素濃度測定
タバコにより吐く息がどのくらい汚れているかの測定 - ニコチン依存度に合わせた薬の処方
ニコチンにどれだけ依存していたかによって適切な禁煙補助薬を処方 - 禁煙に対するアドバイス
タバコを吸いたい時に我慢するコツや、禁煙のモチベーションを向上・維持のためのアドバイス
これらの治療を通じ、各ステップで専門的なサポートを受けることで、禁煙成功までの道のりをスムーズにすることが可能です。
禁煙治療のスケジュール
禁煙治療プログラムは12週間(3ヵ月)のスケジュールで組まれ、以下のステップに従って進めていきます。
禁煙開始日を設定して禁煙開始
↓
2週・4週・8週
スケジュールに従って通院し、一酸化炭素濃度の測定と禁煙補助薬の処方
↓
12週(最終通院)
再喫煙しないようアドバイスに従って継続的にタバコのない生活を目指す
↓
12週以降
禁煙をより確実にしたい場合は、自費により治療継続可能
治療は2週間おきに計5回の通院が必要ですが、2〜3回目の診療で禁煙に成功している例も珍しくありません。
途中であきらめずに、積極的に禁煙に取り組んでいくことが成功へのカギとなります。
禁煙治療の費用
禁煙治療の費用は、保険適用でおおよそ12,000〜20,000円ほどです。
自己負担額は全体の3割で、1日1箱のペースでタバコを吸うのであれば1〜2ヶ月分のタバコ代ほどで納まります。
治療に用いる薬の種類によって費用が変動することもあるので、具体的な金額については治療を受ける医療機関に直接確認するようにしてください。
また、過去すでに保険適用で禁煙治療を受けたことがある方は、前回の初回診療日から1年が経過していないと自費となります。
この点についても事前に確認し、計画的に禁煙治療を進めることを推奨します。
保険適用の禁煙治療の課題
保険適用の禁煙治療には、以下のような課題があります。
チャンピックスが市場にない
禁煙成功率がもっとも高いとされるチャンピックスは、出荷停止状態にあります。
保険適用でカバーできる治療の選択肢が制限されるので、効果的な禁煙サポートを受けられる機会が減少してしまいます。
年に1回の制限
保険適用で禁煙治療を受けられるのは年に1回までです。
もし失敗した場合、次回の保険適用まで1年待たなければならず、その間は自費での治療を余儀なくされてしまいます。これは、禁煙そのものを諦めてしまう原因にもなりかねません。
通院の手間
保険適用の禁煙治療は、決められたスケジュールに従って通院する必要があります。
通院コストがかさむだけでなく、通院スケジュールを守れないと自費診療に切り替わってしまうこともあります。
通院ごとの追加費用
5回の通院ごとに、診察料やニコチン管理料といった追加費用が発生します。
これにより治療の総費用が増加し、治療を続ける上での経済的な圧迫になり得ます。
保険適用での禁煙治療には、さまざまな課題が存在します。
時にデメリットにもなり得るため、治療を受ける前にこれらの課題を十分に理解し、保険適用の禁煙治療を受けるかどうか慎重に検討してみてください。
フィットクリニックの禁煙治療
フィットクリニックでは、オンライン診療を通じていつでも禁煙治療をスタートできます。
通院の必要がないため、全国どこからでも受診可能で、ご自身のペースで禁煙を進めることができます。
禁煙治療(自費診療) | 期間 | 価格(税込) | 1日当たりの費用 |
---|---|---|---|
12週間禁煙プログラム | 12週間 | 49,200円 | 585円 |
定期配送プログラム | 4週間 | 17,685円 ※全額53,055円 |
631円 |
お試しプログラム2W | 2週間 | 12,000円 ※継続の場合残り10週分は 一括払い (45,000円) |
678円 |
もっともベーシックな12週間プログラムがコスパに優れていますが、一度にかかる負担を軽減したい場合には定期配送プログラムもおすすめです。
また、薬に対する不安がある場合、他のプログラムよりも割高にはなりますが、2週間のお試しプログラムもご用意しております。
当院は自費診療ですが、禁煙成功率の高いチャンピックスのジェネリック医薬品を取り扱うことで、1日にかかる治療費はタバコ1箱とほぼ同額に抑えられます。
処方薬 | |
---|---|
チャンピックスジェネリック(0.5mg・1mg) |
フィットクリニックの通院不要の禁煙治療プログラムは、利便性・コスパ・続けやすさを兼ね備えています。
ご自身に合ったプログラムを選んで、無理や負担を抑えた禁煙生活をスタートしましょう。
チャンピックスによる禁煙治療
チャンピックス(一般名:バレニクリン)は、これまでの禁煙補助薬とは異なる2つのアプローチで、禁煙に伴う離脱症状や喫煙欲求を抑制します。
これらの作用により、禁煙時のイライラや不快感を軽減し、喫煙への欲求もコントロールする効果が期待できます。
また非ニコチン製剤であるため、薬に依存するリスクがなく、治療を安心して続けることが可能です。
チャンピックスはその高い効果から、禁煙治療の主流となっています。
実際、2人に1人以上の喫煙者がスムーズな禁煙に成功しており、効率的な禁煙には欠かせない存在です。
より詳しいチャンピックスの効果について知りたい方は、以下のページをご覧ください。
まとめ:効率よく禁煙するならフィットクリニック
禁煙治療を保険適用で受けることもできますが、特定の条件を満たす必要があり、一度治療に失敗してしまうと次のチャンスは1年後です。
このようなプレッシャーが心配な方には、フィットクリニックの禁煙治療プログラムを推奨します。
自費診療にはなりますが、1日あたりの治療コストをタバコ1箱分ほどに抑え、初診からオンライン診療を受けられます。
通院する必要もなく、失敗のプレッシャーもないので、自宅などから自分のペースで禁煙に取り組むことができます。
フィットクリニックでの禁煙治療は、利便性とコスパから多くの喫煙者に選ばれています。
気軽に禁煙に挑戦したい方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
禁煙の保険適用に関するよくある質問
- ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で5点以上、ニコチン依存症と診断された方
- 直ちに禁煙することを希望されている方
- 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方
- 過去1年以内に健康保険での禁煙治療を受けていない方
アイコス、グロー、プルームテックなど、種類によらず保険適用可能です。
この期間中に5回の診療を受け、禁煙の進捗状況の確認や薬の処方、必要に応じてアドバイスなどのサポートを受けられます。
ニコチン製剤
- ニコチンパッチ
- チャンピックス
販売再開までは、ニコチン製剤のみの処方となっているのでご注意ください。
薬の種類や処方数など医療機関によって異なるので、詳しい金額について医療機関に直接問い合わせることを推奨します。