心因性EDとは - 原因と年代別の治し方を解説

更新日:2025/03/10
心因性EDとは - 原因と年代別の治し方を解説

心因性EDは日常的なストレスや緊張が原因であり、誰にでも起こりうる症状です。
そのため年代を問わず、若くても心因性EDに悩まされている方が少なくありません。

本記事では、心因性EDの原因から年代別の治療法までを詳しく解説します。
お悩みの方は、是非参考にしてみてください。

なお、EDに関する情報は以下のページでご確認ください。

ED治療について ED(勃起障害・勃起不全)とは

心因性EDとは

心因性EDは、精神的なストレスやトラウマにより、神経に興奮が上手く伝達されないことで起こります。
朝立ちや自慰行為に異常は無く、身体的(器質性)な事象が原因となるわけではありません。
EDの原因は、心因性EDを含め以下の4つに分けられます。

名称 特徴
心因性ED
(機能性ED)
精神的なものが原因
器質性ED 身体的なものが原因
薬剤性ED 常用薬の副作用が原因
混合性ED 心因性、器質性が合わさったもの

心因性EDは主に以下の特徴があります。

心因性EDの主な特徴
  • ある日突然発症する
  • 比較的若い男性でも発症する
  • 朝立ちや自慰行為に問題はない
  • パートナーとの関係に問題がある

など

心因性EDの治し方・克服方法

心因性EDの治し方・克服方法は以下のような方法があります。
無駄にひとりで悩むよりも、医療機関を受診しED治療薬を服用するのが即効性があり確実です。

一方、心因性EDにはあらゆる原因が隠されており、潜在的なトラウマが原因の場合は自覚が困難です。
心因性ED自体を根本から改善する場合、自分で克服するには時間がかかる上、遠回りする可能性もあります。
そのためED治療薬と以下の方法を並行してお試しください。

ED治療薬を服用する

ED治療薬を服用することで、実際の効果だけでなく「勃起状態をキープしてくれている」という安心感からEDが改善したという事例もあります。
またED治療薬によって性機能が改善し、成功体験を重ねることでゆくゆくはED治療薬を服用しなくとも心因性EDを克服できる可能性もあります。

ED治療薬の詳細は以下のページで解説しています。

ED治療薬の種類と比較

スキンシップを大事にする

パートナーがいる方は、パートナーとのスキンシップやコミュニケーションをとることで心因性EDが改善される可能性があります。
効果的なスキンシップやコミュニケーションは以下の通りです。

心因性ED克服に効果的な
スキンシップとコミュニケーション
  • 性行為のキスや前戯に時間をかける
  • 性行為に抵抗があれば肩に触れたり、手をつないだりする
  • コミュニケーションの量を増やす
  • 明るい話題を振るように心掛ける

など

性行為中のキスの回数や前戯(愛撫)の時間を増やしたり、「嬉しい」「気持ちいい」など自分の気持ちを素直に伝えるのも有効です。 言葉を交わすこと自体にも二人の親密性を高める効果があります。

性行為に焦りを感じている方は、笑いや軽い雰囲気を取り入れ、性行為に対する堅苦しい(義務的な)イメージを取り払うことで、リラックスして性行為が可能です。
性行為を含め、単純なスキンシップだけでも「オキシトシン」という幸福ホルモンが分泌され、幸福度が増すという研究結果も出ています。

スキンシップが直接心因性EDの改善につながるわけではありませんが、スキンシップで安心感や幸福感が得られることで、性行為へのプレッシャーやパートナーに対する緊張感が緩和される可能性があります。

性行為の知識を深める

性行為の知識を深めることも、心因性EDの改善に有効です。
性科学に関する論文など、信頼できる情報源から女性の性的な反応、オーガズムに関する知識を深めることで、パートナーとの性行為をより豊かなものにできます。

あなた自身も、正しい知識が身につくことにより自信を持って性行為に臨むことができるでしょう。
得た知識でパートナーへの触れ方も変われば「勃起することへのプレッシャー」も薄れるので、性行為の知識を深めることは結果的に心因性EDの改善につながると言えます。

深呼吸やマッサージでリラックスする

勃起は緊張によって起こると錯覚しがちですが正常な勃起にはリラックスが欠かせません。
勃起するにはリラックスして副交感神経を活性化することが大切だからです。

性機能の仕組み

図のように、緊張、不安、焦り、プレッシャーなどが強いと交感神経が興奮してしまい勃起を維持できなくなります。
そのため性行為の前には深呼吸やマッサージで精神を整えましょう。

また、カフェインにもストレスを緩和する作用があるため、性行為の前にゆっくりとコーヒータイムを楽しむのも手段のひとつです。
コミュニケーションの機会も生まれ、よりリラックスした状態で性行為に臨むことができます。

パートナーに悩みを打ち明ける

パートナーとのコミュニケーションは二人の関係にポジティブな影響をもたらしますが、特に自分の悩みや弱みを打ち明けることにより、解決方法を一緒に考えられるメリットがあります。

また、自身の緊張やプレッシャーも軽減されるうえ、パートナーと協力し合いながら問題を解決することで、より強固な信頼関係を築くことにも繋がっていくのです。

20代~50代の心因性EDの傾向

同じ心因性EDでも、世代によって原因が異なる傾向にあります。
以下、20代から50代の方が主にどのような原因で心因性EDを発症しうるのかを解説していきます。
ちなみに、世代が上がると、心因性だけでなく他のEDなど原因が多岐にわたってきます。

20代の心因性ED

20代でEDとなる場合は多くが心因性です。
心因性EDを引き起こすきっかけとなる原因の傾向は以下に挙げられます。

20代の心因性EDに多い傾向
  • 性行為を上手くしたいというプレッシャー
  • 経験不足による自信のなさ
  • 性行為時の緊張

など

20代の患者ではもともとの勃起力が衰えているケースが少なく、「オナニー(自慰行為)は問題なくできるが、性行為になるとうまく勃起できない」という人が多いです。

こうしたお悩みにはED治療薬が適しています。
ED治療薬によって「性行為ができたという成功体験」を重ねることで、薬なしでも性行為ができるようになる可能性があります。

30代の心因性ED

30代でもEDとなる場合は多くが心因性です。
30代の主な原因の傾向は以下に挙げられます。

30代の心因性EDに多い傾向
  • 仕事のプレッシャーやストレス
  • 結婚や子育て、子作りなどの家庭でのストレス
  • 性行為時の緊張

など

これらのケースも、ED治療薬の服用によって改善できる可能性が高いと言えます。
ED治療薬は子作り中に使用しても子供や妊娠に悪影響はないと言われているため、検討中の方は医療機関に相談してみましょう。

40代の心因性ED

40代心因性EDは主に以下のような原因から起こります。

40代の心因性EDに多い傾向
  • 仕事のプレッシャーやストレス
  • 子作り(二人目)、子育てなどの家庭でのプレッシャー

など

40代になると生活習慣病やその予備軍も増えることから、こうした原因によって心因性EDのほかに器質性EDの可能性も出てきます。

器質性ED、心因性EDともにED治療薬が最も有効ですが、並行して運動や食事など生活習慣の改善にも取り組むことが重要です。

50代の心因性ED

50代心因性EDは主に以下のような原因から起こります。

50代の心因性EDに多い傾向
  • 仕事のプレッシャーやストレス
  • 精力の衰えからくる性行為の失敗

など

50代は心因性・器質性・薬剤性・男性ホルモンの減少など、発症しうるEDの種類が多岐にわたります。
動脈硬化などの疾患や、服用している薬の副作用などといったことが、器質性ED、薬剤性EDを引き起こしている場合があります。

このように要因が複雑に絡み合った混合性EDも、ED治療薬の服用によって改善効果が見込めるため、お気軽に医療機関にご相談ください。

心因性EDの原因

心因性EDになってしまう原因には、以下のようなデリケートな問題が複雑に絡んでいます。

緊張やストレスなどの現実心因

現実心因は、日常生活でのストレスに起因したものを指します。

現実心因の例
  • 仕事のストレス
  • 勃たないことへの緊張や焦り
  • パートナーとの不仲
  • 男性器のコンプレックス
  • (不妊治療や妊活などによる)性行為へのプレッシャー

蓄積されたストレスやプレッシャーにより、突然ED症状があらわれることがあります。
心配事が頭から離れず性的興奮を感じにくくなってしまうため、パートナーとの性行為にも悪影響を及ぼすため治療することが必要です。

トラウマなど深層心因

深層心因とは、過去のトラウマ(本人が自覚していない潜在的なトラウマを含む)が起因したものです。
主に以下の種類に分けられます。

深層心因の例
  • 性行為や女性器に対する嫌悪感
  • 過去の性的なトラウマ
  • 過去の性行為の失敗
  • LGBTQに関連する出来事

など

性行為が上手くいかず、パートナーに傷つくような発言をされた場合も深層心因に分類されます。
過去の失敗がトラウマとなり「上手くいかなかったらどうしよう」という不安感から心因性EDを発症してしまうケースは多いです。
また、以上のようなトラウマは本人が自覚していないことも多く、現実心因よりも改善が難しいとされています。

うつ病などの精神疾患

うつ病や不安神経症などの心の病も、心因性EDの原因となることがあります。
精神疾患による抑うつ状態は性欲を減退させる原因にもなり、性的興奮を感じにくくなるのです。
加えて、精神疾患の治療に使う薬の副作用として、身体的なEDを引き起こす恐れもあります。
最近では、ポルノコンテンツへ強い依存を示す「ポルノ依存症」も精神疾患の1つとしてEDの原因に数えられています。

まとめ:心因性EDならED治療を検討しましょう

ここまで、心因性EDの特徴や原因、改善方法について説明してきました。
最後に、記事の内容をまとめてお伝えします。

心因性EDについてのまとめ
  • 心因性EDは、年代によっても原因が変わる
  • ED治療薬の服用やスキンシップ、性の知識を深めることでED改善が見込める
  • 世代の違いによるEDもED治療薬が有効で、加えてそれぞれに合った方法を併用する
  • 心因性EDの原因となっているのはストレスや緊張、過去のトラウマ、精神疾患

心因性EDは文字通り心の問題からくるED症状なので、行動を変えていくことで改善が可能ですが、この方法では治療に長い時間が必要です。
そこで検討したいのがED治療薬です。
ED治療薬は性機能に直接アプローチでき、心因性EDでも即効性ある治療効果が期待できます。
当院では人の目を気にせず受診できるオンライン診療も行っています。ぜひお気軽にご相談ください。

ED(勃起不全)治療の詳細

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よくあるご質問

  • Q
    心のEDとは何ですか?
    A
    心のEDとは「心因性ED」のことを指します。
    心因性EDは、ストレスや緊張、トラウマ、精神疾患によってEDとなる症状です。

    改善方法としては、ストレスの原因を取り払うほか、ED治療薬の服用などが挙げられます。
  • Q
    心因性のEDの治し方はなんですか?
    A
    心因性EDの治し方は、2通りあります。ひとつは行動療法です。
    パートナーとのスキンシップを多くしたり、性の知識を深めて自信をつけることで改善していきます。
    もうひとつは薬物療法です。
    ED治療薬によって、直接性機能の働きを改善していきます。
    以上の2通りの方法によって、心因性EDが改善する可能性があります。
  • Q
    心因性edを放置するとどうなりますか?
    A
    心因性EDを放置すると、不安やうつなどの心理的問題を引き起こす可能性があります。
    さらに、パートナーや配偶者との関係にも悪影響を及ぼしかねません。
    また、心因性EDの背後には身体的な健康問題が潜んでいるかもしれず、放置されるとより深刻な状態に進行する可能性があります。
    そのため、早期の診断と医療機関での適切な治療が大切です。
  • Q
    EDの原因はストレスですか?
    A
    EDの原因は、人によって異なります。
    ストレスが発端で生じるEDは「心因性ED」と呼ばれ、ストレスのほかに緊張やトラウマ、精神疾患が原因で起こります。
    自分のEDが何によって起こっているのか、自己判断する行為は危険です。
    自分にとって適切な治療法を見つけるために、必ず医療機関で医師の診断を受けましょう。
  • Q
    心因性EDは完治しますか?
    A
    心因性EDは、原因となる心理的な要因が解消されれば完治する可能性があります。
    医療機関で適切な治療を受け、ストレスや不安、うつなどの心理的な要因が軽減されれば、勃起機能も改善する場合があるからです。
    ただし、個々の症状や状況によって異なるため、完治するかどうかは一概には言えません。
    したがって、心因性EDの治療は医師の判断のもと、継続的に行われる必要があります。
  • Q
    心因性EDは薬が効かないこともありますか?
    A
    D治療薬は心因性EDに有効ですが、場合によっては効かないこともあります。
    心因性EDは心理的な要因に由来するため、薬物治療だけでなく行動の改善(スキンシップやコミュニケーション、生活習慣の改善など)も並行して行うことが大切です。
    ストレス、不安、うつ、関係の問題など、さまざまな心理的要因が関与するため、個々の状況に合った包括的なアプローチが必要になります。
  • Q
    心因性EDは中折れの原因になりますか?
    A
    心因性EDは中折れの原因となることがあります。
    心因性EDの原因であるストレスや不安、うつなどの精神の問題が勃起を妨げるため、中折れが起こるという仕組みです。
    心因性EDに対してはED治療薬も有効なため、一度医療機関で医師の診断を受けることを推奨します。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

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この記事の監修

服部圭太院長画像
服部 圭太
(はっとり けいた)医師

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務