ニキビの種類と症状を色や年代・肌質・性別ごとに解説!

更新日:2024/10/21
ニキビの種類と症状を色や年代・肌質・性別ごとに解説!

ニキビは年代や肌質、性別などで様々な種類、種類に分けられます。
またニキビの進行状況は、でき始めの段階の白や黒、炎症している状態の赤など、色で種類と症状を見分けることができます。

自分のニキビの種類、症状を知って、できるだけニキビ跡を残さない対処をしましょう。

ニキビ治療について

色で見分ける│ニキビの種類・症状

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色で見分ける│ニキビの種類・症状

ニキビの色の症状によってニキビの種類、進行度の区別ができます。

【ニキビの色別│種類・症状】
  • 目に見えない「マイクロコメド(微小面皰)」
    毛穴の出口が狭くなり、皮脂が徐々に詰まり始めてきている状態です。
    まだこの段階では目に見えないため、気づくこともありません。
  • 初期段階の「白ニキビ(コメド)」
    ニキビの出来始めで、コメドと呼ばれる初期の状態です。
    皮脂や角質が毛穴を塞ぎ、毛穴の外に出られないため、内側では毛包が広がりアクネ菌が繁殖していきます。
  • 酸化している「黒ニキビ(コメド)」
    白ニキビの毛穴が開き、毛穴に詰まった皮脂や古い角質が空気に触れて酸化して黒くなった状態です。
    黒く目立ちやすいため、シミやホクロのように見える場合もあります。
  • 炎症を引き起こしている「赤ニキビ」
    毛穴の中でアクネ菌が繁殖し、コメドが悪化することによって赤みや腫れを伴う炎症を起こしている状態です。
    洗顔の際など、触れると痛みを感じることが多いです。
  • 化膿している「黄ニキビ」
    赤ニキビが悪化し、アクネ菌やブドウ球菌が増殖し、毛穴に黄色い膿がたまっている状態です。
    重度の炎症が起きているため、真皮まで傷ついている場合が多く、赤み、しみ、クレーターなどのニキビ跡になりやすいため、できるだけ早い皮膚科の受診を推奨します。
  • 血や膿、老廃物がたまった「紫ニキビ」
    赤ニキビや黄ニキビがさらに悪化し、真皮まで達したニキビの状態です。
    赤ニキビや黄ニキビよりも傷跡やクレーターなどニキビ跡として残りやすいです。自己流で治すことは難しいため、できるだけ早い皮膚科の受診を推奨します。

年代で見分ける│ニキビの種類・症状

年代で見分ける│ニキビの種類・症状

年代別のニキビには「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」があります。
どちらもニキビが発症するメカニズムは同じですが、原因や症状は異なります。

【ニキビの年代別│種類・症状】
  • 「思春期ニキビ」
    小学校高学年から高校生の10代前後の成長ホルモンや性ホルモンの分泌が活性的な時期は特にニキビができやすく、その時期にできるニキビの種類のことです。
    おでこや鼻など皮脂が多いTゾーンに症状が出やすい傾向にあり、ホルモンバランスが安定してくると落ち着いてきます。
  • 「大人ニキビ(思春期後痤瘡)」
    大人になってもニキビが繰り返しできてしまう場合や、20歳以降になって初めてできるニキビの種類のことです。
    比較的乾燥しやすいあごやフェイスライン、口周りなどのUゾーンに症状が出やすい傾向にあります。
    ストレスを溜めすぎない、規則正しい生活習慣を心がける、自分にあったスキンケアをするなどの対処をしましょう。

肌質で見分ける│ニキビの種類・症状

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肌質で見分ける│ニキビの種類・症状

普段生活をする上で、「肌の乾燥が気になる」や「脂で顔がテカリやすい」などを感じている方は少なくないと思います。

肌質はニキビのできやすさに影響もするため、自分の肌質を見極めて、自分にあったスキンケアを行いましょう。

肌質は分泌される汗(水分)と皮脂(油分)の量のバランスによって、以下の5つに大きく分けられます。

【5種類の肌質】
  • 乾燥肌(ドライスキン):水分と油分の両方とも少ない肌
    突っ張った感じがし、肌を保護するために皮脂が過剰に分泌されます。
    ターンオーバーが乱れやすく、皮脂の過剰分泌により、毛穴が詰まり、ニキビができやすい肌質です。
  • 脂性肌(オイリー肌):水分と油分の両方が多い肌
    肌にうるおいや弾力は感じるものの、脂っぽくべたつきます。
    毛穴の黒ずみ、テカリが目立ちやすい状態。
    水分と油分が多く、皮脂の過剰分泌による、ニキビが特にできやすい肌質です。
  • 混合肌(インナードライ):水分は少なく、油分が多い肌
    TゾーンやUゾーンなど肌の部分ごとに突っ張りや脂っぽさを感じます。
    乾燥・テカリのどちらのケースも水分が少ないため、部分的にニキビができやすい肌質です。
  • 普通肌:水分は適量~多い、油分が少ない~適量の肌
    水分と油分のバランスが良く、きめが整い、毛穴も目立ちにくいです。
    肌トラブルの少ない肌質ですが、ストレスや睡眠不足、生理周期の影響などによるホルモンバランスの乱れによってニキビなどの肌トラブルを引き起こします。
  • 敏感肌
    明確な定義はありませんが、乾燥や加齢などにより肌バリアの機能が低下し、赤みやかゆみ、刺激を受けやすい肌質です。
    生活習慣や間違ったスキンケアによってニキビができやすく、一度発症すると治りにくいです。

スキンケアを行う際は、自分の肌質を見極め、自分にあった洗顔や化粧品を使用し、肌の水分と油分のバランスを整えて普通肌に近づけることが大切です。

性別で見分ける│男女別ニキビの種類・症状

性別で見分ける│男女別ニキビの種類・症状

ニキビができるメカニズムは男性も女性も変わりありませんが、性別によってニキビのできる理由や種類などは異なります。

【ニキビの男女別│種類・症状】
  • 「男性ニキビ」
    男性ホルモン(アンドロゲン)が影響し、女性と比較すると約3倍の皮脂が分泌されています。
    そのため、男性の肌の方が皮脂が詰まりやすく、特に男性ホルモンの影響を受けるフェイスラインニキビやあごニキビ、胸ニキビや背中ニキビなどの種類ができやすいです。
  • 「女性ニキビ」
    女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)が男性ホルモンと似た働きをし、生理や妊娠中などに口周りニキビやあごニキビなどの種類ができやすく、悪化しやすい状態になります。
    また女性の場合は、メイクが理由でニキビになることもあり、適切なクレンジングや肌にあったスキンケア用品の使用が大切です。

場所で見分ける│ニキビの種類・症状

場所で見分ける│ニキビの種類・症状

ニキビはできる場所によっても種類や原因、対策が異なります。

同じ場所にニキビを繰り返し発症してしまう場合や、普段ならできない場所にニキビができてしまった場合、生活習慣や栄養バランスの偏った食事、ホルモンバランスの乱れなど場所別に原因の特徴があります。

例えば、おでこニキビができてしまう場合は、思春期のホルモンバランスの乱れや、シャンプーの洗い残し、口周りにニキビができてしまう場合は胃腸の不具合やストレスが原因でなりやすいなど、場所別でニキビの原因となる特徴があります。

場所別のニキビの詳しい原因と対策については、以下の記事からご確認いただけます。

場所別にニキビの原因と予防・対策を詳細に解説!

特徴で見分ける│ニキビ・肌のその他の種類・症状

これまで説明してきた内容に当てはまらないニキビや肌の種類と症状もいくつかあります。

【ニキビ・肌のその他の種類・症状】
  • 芯:ニキビの中央にできる、毛穴に溜まった皮脂や角質のことで、ニキビの色の種類によって、芯の色や大きさなどの症状も変わります。
  • しこり:毛穴の炎症が酷く、毛穴の周囲の組織にまで拡大した状態です。
    炎症が治まった後も皮膚組織が上手く修復できないとしこりとして残ります。
  • 粉瘤(ふんりゅう):アテロームと呼ばれ、角質や皮脂が皮膚の内側に袋状に溜まってできた良性の皮膚腫です。
    良性ですが、放置し炎症を繰り返すと悪性化(癌化)することもあります。
  • 毛嚢炎(もうほうえん):ニキビと同じように毛穴の炎症の病気です。
    アクネ菌ではなく黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌に感染をして症状が出ます。
  • 酒さ(しゅさ):赤ら顔とも呼ばれ、鼻やおでこ、頬に赤みやニキビのような症状が現れる病気です。
  • 肝斑(かんぱん):ほほ骨の上に左右対称に現れる、薄い褐色のシミで、30代後半から50歳くらいのホルモンバランスが乱れやすい女性にできやすいです。

まとめ:ニキビの種類や症状、自分の肌質や特徴を知ろう

ニキビは、色やできる場所、年代、肌質、性別などによって、様々な種類や症状が現れます。

白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビなど、ニキビの進行具合によって種類が分けられ、それぞれに特徴的な症状が見られます。

また、思春期ニキビや大人ニキビ、乾燥肌や脂性肌など、肌質や年代によってもニキビのできやすさや症状は異なります。

ニキビの種類や症状を正しく理解し、自分の肌に合った適切なケアを行うことが大切です。

特に、放置するとニキビ跡が残ってしまう可能性があるため、早期の対策が重要です。

よくある質問

  • Q
    ニキビの色で何がわかるの?
    A
    ニキビの色は、状態を判断する重要な手がかりになります。
    例えば、白く目立たないニキビは初期段階の「白ニキビ」で、黒く目立つニキビは空気に触れて酸化が進んだ「黒ニキビ」です。赤く腫れているニキビは炎症を起こしている「赤ニキビ」、黄色い膿を持っているニキビは「黄ニキビ」と呼ばれ、それぞれ適切な治療が必要です。
    特に、紫色のニキビは重症で、跡が残る可能性が高いため、皮膚科で適切な処置を受けてください。
  • Q
    思春期のニキビと大人のニキビって何が違うの?
    A
    ニキビは、思春期にできるものと大人になってからできるもので、原因や症状が異なります。
    思春期ニキビは、ホルモンバランスの乱れが主な原因で、おでこや鼻など皮脂が多いTゾーンにできやすいのが特徴です。

    一方、大人ニキビは、ストレスや睡眠不足など、生活習慣の乱れが原因となることが多く、あごやフェイスラインなど乾燥しやすいUゾーンにできやすい傾向があります。

    また、思春期ニキビは成長とともに自然に治ることが多いですが、大人ニキビは繰り返しやすいのが特徴です。
  • Q
    肌質によってニキビのでき方は変わるの?
    A
    肌質(水分と油分のバランス)によってニキビのでき方は大きく変わります。
    乾燥肌は水分と油分のどちらも不足し、ターンオーバーが乱れることでニキビができやすくなります。
    一方、脂性肌はどちらも多いことで毛穴が詰まりやすく、ニキビの原因となります。

    自分の肌質を知り、それにあったスキンケアをすることが大切です。
  • Q
    男性と女性ではニキビのでき方が違うの?
    A
    男性と女性ではニキビのでき方が異なります。
    男性は女性よりも皮脂の分泌量が多く、男性ホルモンの影響でフェイスラインやあご、背中など特定の場所にニキビができやすい傾向があります。

    一方、女性は女性ホルモンの影響で生理前や妊娠中にニキビが悪化しやすく、メイクによる肌への刺激もニキビの原因となることがあります。

    このように、性別によってニキビのできる原因や症状が異なるため、それぞれに合った対処を行うことが大切です。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

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