【種類別・色別】ニキビの特徴や原因 - 思春期ニキビ・大人ニキビ

更新日:2025/09/02
【種類別・色別】ニキビの特徴や原因 - 思春期ニキビ・大人ニキビ

ニキビは年代や性別といった種類と、進行状況で変化する色、肌質、場所と原因を知ることで、適切な対処をすることが大切です。

本記事では種類別や色別の特徴と原因を紹介したうえで、それぞれの治し方と医療機関で処方を受けられる治療薬やサプリメントについて解説します。

なお、ニキビの症状をはじめとした詳細については以下のページで解説しています。 ニキビ(尋常性ざ創)とは

種類別のニキビの特徴と原因

ニキビは種類別に思春期ニキビと大人ニキビ、男性のニキビと女性のニキビで特徴や原因が異なります。

種類別のニキビ
  • 思春期ニキビスクロールボタン
    体の成長に伴って起こるホルモンバランスの変化により、特に顔まわりに現れるニキビ
  • 大人ニキビスクロールボタン
    20代以降の大人になってから顔や体に発生するニキビ
  • 男性のニキビスクロールボタン
    Tゾーン(おでこ、鼻)、Uゾーン(顎、頬などのフェイスライン)、背中、胸などの体に発生しやすい
  • 女性のニキビスクロールボタン
    生理前や妊娠中などの時期に、口周りやあごに発生しやすい

思春期ニキビと大人ニキビの比較

思春期ニキビと大人ニキビの比較

下記画像をクリックorタップで拡大できます。

男性のニキビと女性のニキビの比較

男性のニキビ 女性のニキビ
主な要因 髭剃りなどの物理的刺激
スキンケア不足
女性の3倍の皮脂の過剰分泌
ストレス
食生活
メイクなどの物理的刺激
ホルモンバランスの乱れ
ストレス
食生活
主な発生部位 あごやフェイスライン 顔全体

ニキビは間違ったケアや放置によって、先々までニキビ跡が残ってしまうことがあります。
種類別の特徴と原因を知ることで適切なスキンケアや治し方で対処しましょう。

思春期ニキビ

思春期ニキビは、体の成長に伴って起こるホルモンバランスの変化により、特に顔まわりに現れる肌トラブルの一種です。
一般的には10歳ごろからニキビ症状が目立ちはじめ、18歳前後でピークを迎えることが多い傾向です。

思春期ニキビの特徴
  • 皮脂分泌が活発な10代特有のニキビ
  • 皮脂の多いTゾーン(おでこやこめかみ、鼻周辺、頬)をはじめ顔まわりにニキビができやすくなる
  • 早い人では小学校高学年からニキビが目立ちはじめる
  • 中学生や高校生になっていきなり増えるケースもある

体質的にニキビが全くできない人もいる一方で、20代に入ってもニキビの症状に悩まされてしまうこともあります。
こうした思春期ニキビの原因は皮脂の分泌を増加させる成長ホルモンや性ホルモンの分泌が活発な「二次性徴期」によります。

なお、ニキビができた後の進行度は色別で判別することができます。詳しくは以下で解説しています。 色別のニキビの特徴と原因

大人ニキビ

大人ニキビとは「吹き出物」や「思春期後ざ瘡」とも呼ばれ、20代以降の大人になってから顔や体に発生するニキビをさします。

大人ニキビの特徴
  • フェイスラインなどの顎や頬といった乾燥しやすいUゾーンに発生しやすい
  • 皮脂分泌の多い鼻や眉間などのTゾーンにはあまり発生しない
  • 適切ではないケアをしてしまうとニキビ跡として残りやすい
  • 中学生や高校生になっていきなり増えるケースもある

大人ニキビはニキビ自体の治療に加え、根本の原因を改善しないと一度治っても繰り返しやすい傾向にあります。

大人ニキビの主な原因は以下の通りです。

大人ニキビの主な原因
  • 睡眠不足
    ⇒免疫力や肌のバリア機能の低下、肌のターンオーバーの乱れ、皮脂の過剰分泌を起こします。
  • 運動不足
    ⇒血行の巡りを悪くし、肌のターンオーバーを乱します。また乾燥を招いたり、老廃物も溜まりやすくなります。
  • 飲酒・喫煙
    ⇒アルコールは「糖分の過剰摂取」「血管拡張作用」「乾燥肌」を引き起こし、喫煙はビタミンCを大量に消費するため「皮脂の過剰分泌」を引き起こします。
  • 偏った食生活
    ⇒揚げ物、ファーストフード、肉類、ケーキやお菓子などの糖質や脂質が多い偏った食事を普段から頻繁にしていると、皮脂の過剰分泌を招きます。
    清涼飲料水やカフェインなどの飲み物、辛い食べ物も大人ニキビの原因となります。
  • ストレス
    ⇒ストレスはコルチゾールというストレスホルモンの分泌を活発化させ、自律神経・肌のターンオーバー・ホルモンバランスを乱して、皮脂の過剰分泌や毛穴詰まりを引き起こします。
  • 間違ったスキンケア
    ⇒洗顔料や化粧水、乳液などのスキンケア製品で肌に合わないものを使っている場合や、皮脂の過剰分泌を招きそうという理由で保湿をしない行為、ゴシゴシ洗いや頻繁な洗顔も原因となります。
  • 肌の乾燥
    ⇒ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下を引き起こし、毛穴詰まりを起こしやすい状態となります。

男性特有のニキビ

男性の肌は体質的にニキビができやすいという特徴があります。
男性ホルモンの影響により思春期から皮脂の分泌量は急増していき、成人を迎える頃には皮脂量が女性の約2倍になることも要因と考えられます。

男性ニキビの特徴
  • Tゾーン(おでこ、鼻)、Uゾーン(顎、頬などのフェイスライン)、背中、胸などの体に発生しやすい
  • 男性は20歳と60歳で皮脂の分泌量にほとんど変化はないため、成人以降どの年代でもできやすい

男性ニキビの原因はホルモンの影響による毛穴の詰まりだけではなく、生活習慣の乱れやストレスで引き起こされる皮脂の過剰分泌や、髭剃りのダメージなど日々の何気ない習慣にも隠れています。

男性ニキビの主な原因
  • 男性ホルモンの影響
    ⇒思春期以降、男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が盛んになり皮脂腺が刺激されて皮脂の分泌も増え毛穴に皮脂が詰まりやすくなりニキビができます。
    男性ホルモンには角質を厚くする働きがあり、厚くなった角質が毛穴を塞いで毛穴詰まりをさらに助長し、ニキビができやすい環境を作り出します。
  • 間違ったスキンケア
    ⇒「ニキビ=汚れている」というイメージから、洗顔をやりすぎてしまうと肌に必要な皮脂まで洗い流すことで肌のバリア機能低下や乾燥を招きニキビを発生させます。
  • 高脂質・高糖質な食事が中心
    ⇒脂質や糖質は体のエネルギーとして必要ですが、皮脂の過剰分泌と毛穴詰まりの原因になります。
  • 寝不足
    ⇒ビタミンCを大量に消費する行為となり、皮脂の過剰分泌を招きます。また生理的機能(バリア機能、免疫、分泌など)も低下させ、ニキビができやすい肌環境を作り出します。
  • 運動不足
    ⇒血流が悪くなることで老廃物の排出が遅れ、ターンオーバーも乱れることで肌トラブルが起きやすくなります。
  • 髭剃り
    ⇒深剃りや、肌を濡らさないで剃る行為、ジェルやフォームを使わずに剃る行為、刃の交換をしないなどで肌を傷つけたり雑菌の侵入を招きます。

女性特有のニキビ

女性特有のニキビはホルモンバランスを崩しやすい時期に発生し、悪化しやすい特徴があります。

女性ニキビの特徴
  • 生理前や妊娠中などの時期に、口周りやあごにニキビができやすい
  • 20歳と60歳を比較すると皮脂の分泌量が半分近くに減るため、男性と違い年代によって減る傾向にある

女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)が男性ホルモンと似た働きをし、皮脂の過剰な分泌を促すことが女性ニキビの主な原因です。
このほか女性ニキビ特有の原因として、日常からメイク用品が肌に合っていないことや、メイクが落としきれていない場合、洗顔後の十分でない保湿などもあります。

色別のニキビの特徴と原因

ニキビの種類を色で見分ける

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ニキビは色によって進行度の区別ができます。
初期の段階では非炎症性皮疹(炎症していないニキビ)のマイクロコメドと白ニキビ、黒ニキビがあります。
進行が進むと炎症性皮疹として、赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビへと色が変わっていきます。

目に見えない「マイクロコメド(微小面皰)」

マイクロコメドは微小面皰(びしょうめんぽう)とも呼ばれます。

マイクロコメドの特徴
  • 毛穴の出口が少しずつ狭くなり、皮脂の分泌も増加していき、皮脂が徐々に詰まり始めてきている状態
  • 間違ったスキンケアや生活習慣の乱れから引き起こされる

コメドの詳細

初期段階の「白ニキビ(閉鎖面疱)」

白ニキビはニキビの出来始めで、閉鎖面皰(へいさめんぽう)とも呼ばれる初期の状態です。

白ニキビの特徴
  • 毛包内の皮脂や角質が毛穴を塞いでいき、内側で白く膨れた状態

この段階では、日常のケアや市販薬の使用でまだ改善を目指せる状態です。

白ニキビの詳細

酸化している「黒ニキビ(開放面皰)」

黒ニキビは開放面皰(かいほうめんぽう)とも呼ばれます。

黒ニキビの特徴
  • 白ニキビの毛穴が開いた状態
  • 毛穴に詰まった皮脂や角質が空気に触れて酸化すると黒くなったニキビ
  • 黒く炎症もないため、シミやホクロのように見える場合もある

炎症がないからといって放置はせずに角質のケアをする必要があります。 黒ニキビの詳細

炎症を引き起こしている「赤ニキビ(丘疹)」

赤ニキビは丘疹(きゅうしん)とも呼ばれます。
白ニキビや黒ニキビの状態で適切な対応ができていないと、毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こした赤ニキビへと進行します。

赤ニキビの特徴
  • 赤みや腫れを伴う
  • 洗顔の際などに触れると痛みを感じることが多い

炎症を起こしたニキビに市販薬を使用しても、効かない場合や悪化を引き起こしてしまうこともあるため、医療機関の受診を推奨します。 赤ニキビの詳細

化膿している「黄ニキビ(膿疱)」

黄ニキビは膿疱(のうほう)とも呼ばれ、赤ニキビが悪化して引き起こされます。

黄ニキビの特徴
  • アクネ菌だけではなく、黄色ブドウ球菌も増殖し、毛穴に黄色い膿がたまっている状態
  • 重度の炎症で真皮層まで傷ついている場合が多い
  • 治療後も赤みやクレーターなどのニキビ跡になりやすい

黄ニキビの詳細

血や膿、老廃物がたまった「紫ニキビ(結節・嚢腫)」

赤ニキビや黄ニキビを間違ったケアや放置をしてしまうと進行が進み、血や膿、老廃物がたまり赤黒い紫ニキビ(結節・嚢腫)となります。

紫ニキビの特徴
  • 真皮層まで達していて、触ると硬い状態
  • どの色のニキビよりもニキビ跡として残りやすい
  • 赤く盛り上がるケロイド状の肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)や凹んだクレーター状の萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)として残りやすい

個人の判断で治すことは難しいため、できるだけ早い皮膚科の受診を推奨します。 紫ニキビの詳細

肌質別のニキビの特徴

ニキビの種類を肌質で見分ける

下記画像をクリックorタップで拡大できます。

肌質は分泌される汗(水分)と皮脂(油分)の量のバランスによって、5つに大きく分けられます。

5種類の肌質の特徴
  • 乾燥肌(ドライスキン):水分と油分の両方とも少ない肌
  • 脂性肌(オイリー肌):水分と油分の両方が多い肌
  • 混合肌(インナードライ):水分は少なく、油分が多い肌
  • 普通肌:水分は適量~多い、油分が少ない~適量の肌
  • 敏感肌:肌のバリア機能が弱く少しの刺激で荒れる肌

肌質別の特徴やニキビ予防と治療に役立つスキンケア方法については以下のページで詳しく解説しています。 【肌質別】ニキビの原因とスキンケア方法

場所別のニキビの特徴

ニキビの種類を場所で見分ける

顔や体のそれぞれの場所によってもニキビの原因と対策が異なります。
例えば、おでこニキビができてしまう場合は、ホルモンバランスの乱れや、シャンプーの洗い残し、口周りにニキビができてしまう場合は胃腸の不具合やストレスが原因でなりやすいなど、場所ごとにニキビの原因となる特徴があります。

場所ごとのニキビの詳しい原因と対策については、以下の記事からご確認いただけます。 ニキビの場所別原因について

形状や症状別のニキビの特徴

これまで説明してきた内容に当てはまらないニキビの特徴や症状もあります。
以下に当てはまるものがあれば、参考にしてください。

形状や症状別のニキビの特徴
  • 芯のあるニキビ
    ⇒毛穴に皮脂や角質が溜まるとニキビの中央に芯のように硬いものができることがあります。
    ニキビの芯は色によっても構成される物質が異なり、「白ニキビ」の場合は皮脂や角質の塊によって構成され、「黄ニキビ」の場合は膿などが含まれます。
  • しこりのあるニキビ
    ⇒ニキビの炎症が悪化し、膿や血が皮膚の下に溜まって腫れあがると、しこりのように感じることがあります。
    毛穴の深い場所で強い炎症を引き起こすと、内容物を排出できずに慢性的な炎症が続いて硬いしこりができます。
  • かゆみのあるニキビ
    ⇒ニキビにかゆみを伴う場合、炎症時に分泌されるかゆみの成分が原因の場合や、顔ダニの増加が影響している可能性があります。
    ニキビがかゆいときにやってはいけない行為もあり、適切で早急な処置が必要です。
  • 痛みのあるニキビ
    ⇒「赤ニキビ」や「黄ニキビ」などの炎症を伴うニキビでは痛みを感じることがあります。
    治療薬を使用しつつ、スキンケアや生活習慣の改善などに取り組み、症状を緩和します。

上記に加え、日本皮膚科学会のガイドラインでは、片側の顔面にある炎症性皮疹の数が21個以上の場合に重症ニキビと分類しています。他にも化膿した「黄ニキビ」や血や膿が溜まった「紫ニキビ」は進行が進んだ状態になるため、できるだけ早い医療機関の受診を推奨します。

ニキビが重症化するとセルフケアや市販薬では効果が見られず、皮膚科の保険内の治療薬を使用した場合でも改善しないことがあります。
この場合でも自由診療なら保険診療では使用ができない治療薬も選択肢として含まれ、なかなか改善が見られない重症ニキビにも効果的にアプローチができる可能性があります。 重症ニキビの詳細

【ニキビの治し方】医療機関のニキビ治療薬とサプリメント

ニキビの治し方は生活習慣の改善や正しいメイク方法をとることなどで改善に向かいますが、跡が残らないように治したり早急に治したい方はニキビ治療薬を使用することをおすすめします。

ニキビ治療で医療機関で処方される薬やサプリメントは、以下のとおりです。
まず、外用薬は、抗菌・抗炎症作用のある成分や肌のターンオーバーを促進する薬を使用します。

名称 有効成分 効果・特徴 副作用
デュアックゲル クリンダマイシン/過酸化ベンゾイル 抗炎症作用・抗菌作用
炎症性ニキビ(中等症〜重症)に有効
乾燥、皮膚剥脱、紅斑、かゆみなど
エピデュオゲル アダパレン/過酸化ベンゾイル コメド発生を抑制・抗菌作用・角質剥離作用
炎症性ニキビ(中等症〜重症)に有効
皮膚刺激、皮膚疼痛、アレルギー性皮膚炎など
ゼビアックスクリーム・ローション オゼノキサシン 抗菌作用
炎症性ニキビ全般に有効
乾燥、刺激感、かゆみなど

一方、内服薬は内服薬(飲み薬)はアクネ菌に効く抗生物質だけでなく、重度のニキビにも高い効果が期待される薬の服用が推奨されることもあります。
また、ニキビができにくい肌質に導くために、ビタミン剤などを組み合わせることもあります。

名称 有効成分 効果・特徴 副作用
イソトレチノイン(内服薬) ビタミンA誘導体 皮脂分泌を抑えてニキビの発生や炎症を防ぐ
重度のニキビに用いられる
全身の皮膚や粘膜の乾燥、頭痛、など
ビブラマイシン
(内服薬)
ドキシサイクリン 抗菌作用でアクネ菌を増殖を抑える 吐き気・嘔吐、食欲不振、下痢など
シナール
(内服薬)
アスコルビン酸(ビタミンC)、パントレン酸(ビタミンB5) 肌のターンオーバーを整えて活性酸素を抑制する、ニキビ跡の色素沈着の予防・改善をサポート 胃の不快感、吐き気・嘔吐、下痢など
ハイチオール
(内服薬)
L-システイン 酸化ストレスを防ぎ、色素沈着の予防をサポート 吐き気、下痢など
ユベラ
(内服薬)
トコフェロール酢酸エステル 肌のターンオーバーにより色素の排出を促すことでニキビ痕が薄くなる効果が期待できる 便秘、胃の不快感、下痢、発疹
Lypo-C Vitamin C
Lypo-C Vitamin C+D
(サプリメント)
なし 肌のターンオーバー促進に加え、抗炎症作用によりニキビの悪化を予防 なし

ニキビを治すには生活習慣の改善だけでは足りないケースも少なくありません。
例えば一度治ってもすぐ再発するニキビや、市販薬・皮膚科の保険診療の薬で効果が感じられなかった方はイソトレチノイン内服により改善効果が期待できます。

医療機関でのニキビ治療が向いている人
  • セルフケアは続けているがなかなかニキビが治らない
  • 1日でも早く綺麗な素肌を取り戻したい
  • ニキビ跡が残らないよう肌を改善したい

以下の記事では医療機関での治療が必要な重症ニキビの方に向けた内容を解説しています。 重症ニキビの原因と対策

服部院長

なお、当院のニキビ治療の詳細については以下をご覧ください。 ニキビ治療薬の詳細

【種類別・色別】ニキビの特徴や原因のまとめ

最後に種類別や色別のニキビの特徴と原因についてまとめてお伝えします。

【種類別・色別】ニキビの特徴や原因のまとめ
  • 思春期ニキビは体の成長に伴って起こるホルモンバランスの変化によりできる
  • 大人ニキビは20代以降の大人になってから顔や体に発生する
  • 男性特有のニキビはTゾーン、Uゾーンや背中、胸に発生しやすく、女性よりも皮脂分泌が多いため年代を重ねても発生しやすい状態は続く
  • 女性特有のニキビは生理前や妊娠中などの時期に発生しやすく、口周りやあごにできる
  • ニキビができた後の進行度は色別で判別することができる
  • 色別のニキビは軽症からコメド、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビがある
  • 肌質別のニキビは混合肌、乾燥肌、脂性肌、敏感肌、普通肌の5つに大別できる
  • 顔、身体それぞれのニキビの場所別の発生によって原因と対策が異なる
  • 形状や症状別のニキビは芯のあるニキビ、しこりのあるニキビ、かゆみ、痛みのあるニキビ、重症ニキビで分けて適した治療を行う
  • ニキビの治し方は種類別、色別、場所別、形状・症状別で対策し、生活習慣の改善なども大切だが、内服薬や外用薬を併用するのが有効である

ニキビの治療薬に関しては市販薬で症状が改善しない場合でも医療機関の治療薬が有効な場合があります。
当ページでご自身のニキビの種類や状態を把握したうえでクリニックを受診することで、ご自身に合った正しい治療を行いましょう。

【種類別・色別】ニキビの特徴や原因についてよくある質問

  • Q
    ニキビの色で何がわかりますか?
    A
    ニキビの色は、進行がどれくらい進んでいるのかを判断する重要な手がかりになります。
    例えば、白く目立たないニキビは初期段階の「白ニキビ」で、黒く目立つニキビは空気に触れて酸化が進んだ「黒ニキビ」です。赤く腫れているニキビは炎症を起こしている「赤ニキビ」、黄色い膿を持っているニキビは「黄ニキビ」と呼ばれ、それぞれ適切な治療が必要です。
    紫色のニキビは特に進行が進んだ状態で、治療後も跡として残る可能性が高いため、皮膚科で適切な処置を受けることを推奨します。
  • Q
    肌質によってニキビのでき方は変わりますか?
    A
    混合肌、乾燥肌、脂性肌、敏感肌、普通肌の5つの肌質によって、ニキビのでき方、原因、ケア方法には違いがあります。治療薬を用いての治し方については肌質よりも進行度の違いで治療薬を選択します。
  • Q
    男性と女性ではニキビのでき方が違いますか?
    A
    男性と女性ではニキビのでき方が異なります。
    男性は女性よりも皮脂の分泌量が多く、男性ホルモンの影響でフェイスラインやあご、背中など特定の場所にニキビができやすい傾向があります。

    一方、女性は女性ホルモンの影響で生理前や妊娠中にニキビが悪化しやすく、メイクによる肌への刺激もニキビの原因となることがあります。

    このように、性別によってニキビのできる原因や症状が異なるため、それぞれに合った対処を行うことが大切です。
  • Q
    顔の赤みや炎症はニキビではないこともありますか?
    A
    ニキビに近い症状で「酒さ(しゅさ)」というものがあります。
    赤ら顔とも呼ばれ、特に鼻や頬に赤みやニキビのような症状が現れる皮膚の病気です。
    適切な治療とケアを続けて症状をコントロールすることが大切です。 酒さ(しゅさ)について
  • Q
    思春期ニキビができた際のNG行動はありますか?
    A
    思春期ニキビのNG行動は、顔を頻繁に触ったり、ニキビを自分で潰すことです。
    こうした刺激が肌の負担になり、炎症が悪化したり、ニキビ跡や色素沈着などが将来的に残るリスクにもつながります。
    また、刺激が強い成分を含んだスキンケアも、逆に皮脂を過剰分泌させてニキビを悪化させる原因になるので注意です。
  • Q
    思春期ニキビによく効く市販薬や洗顔料を教えてください。
    A
    ニキビのセルフケアとして注目を集める市販薬や洗顔料ですが、必ずしもすべてのニキビに効果があるわけではありません。
    肌質やニキビの状態によっては、期待していた効果が得られないこともあります。
    特に長引くニキビや重度のニキビに対しては、市販薬や洗顔料だけでは改善は非常に難しいです。
    ニキビの再発を繰り返さないためにも、できるだけ早く医療機関で医師に相談することが大切です。
  • Q
    思春期のニキビと大人のニキビでは何が違いますか?
    A
    ニキビは、思春期にできるものと大人になってからできるもので、原因やできやすい部位が異なります。
    思春期ニキビは、ホルモンバランスの乱れが主な原因で、おでこや鼻など皮脂が多いTゾーンにできやすいのが特徴です。
    一方、大人ニキビは、ストレスや睡眠不足など、生活習慣の乱れが原因となることが多く、あごやフェイスラインなど乾燥しやすいUゾーンにできやすい傾向があります。
    同じ場所に再びできることが多く、慢性的に悩む方も少なくありません。
    また、思春期ニキビは成長とともに自然に治ることが多いですが、大人ニキビは繰り返しやすいのが特徴です。
    繰り返しできるニキビには、治療薬と並行して、適切なスキンケアや生活習慣の改善を心がけましょう。
  • Q
    大人ニキビは皮膚科に行くべきですか?
    A
    大人ニキビは、皮膚科を受診して治療を進めることを推奨します。
    初期の段階のニキビでは、市販薬の使用や、場合によっては放置して治ることもあります。しかし、悪化が進むと肌にニキビ跡として残ってしまうリスクを高めてしまいます。
  • Q
    急にたくさんの大人ニキビができる原因はなんですか?
    A
    急に大人ニキビがたくさんできる原因には、生活習慣の乱れやストレスや乾燥が考えられます。
    原因が1つということはほとんどなく、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足などが慢性的に続き、そこにストレスや乾燥が重なると急にニキビができることがあります。
  • Q
    大人ニキビは何日で治りますか?
    A
    初期段階のニキビ(コメド)であれば、数日から10日程度で治ることが一般的です。
    しかし、ニキビが炎症を起こしたり、膿んでしまうと、治るまでに数週間~数ヶ月かかることがあり、さらにニキビ跡として残る可能性も高くなります。
    早く治すためにも医療機関に相談するようにしましょう。
  • Q
    30代・40代のニキビの原因はなんですか?
    A
    30代のニキビの原因の多くは、肌質の変化によるものです。
    20代半ばをピークに皮脂の分泌量が減少し、30代に入ると皮脂腺や汗腺の働きがさらに弱くなり、40代、50代と年々新しいニキビはできにくくなります。
    しかし加齢とともにターンオーバー(肌の生まれ変わり)が遅れるようになり、古い角質が肌に残りやすくなるため、毛穴を詰まらせる原因となります。
  • Q
    大人ニキビが全然治らない時の対処法はありますか?
    A
    生活習慣の改善やスキンケアの見直しを行っても大人ニキビが治らない場合は、皮膚科を受診することを推奨します。
    当院では、イソトレチノインを使用したニキビ治療を提供しており、重症や難治性のニキビにも高い効果が期待できる内服薬です。
  • Q
    男性は何歳からニキビができますか?
    A
    男性は一般的に思春期頃からホルモンバランスが変化して、ニキビができやすくなります。
    思春期には、男性ホルモンが増えて、皮脂の分泌が活発になっていくためです。
  • Q
    男性は何歳までニキビができますか?
    A
    男性の場合、ニキビができる年齢に明確な上限はありません。
    一般的にニキビは10代の思春期にはじまり、20代ごろにホルモンバランスが安定すると落ち着く傾向にあります。
    しかし、皮脂の分泌量で見ると、女性は20歳と60歳を比較すると半分近くに減少する一方、男性は20歳と60歳で皮脂の分泌量にほとんど変化はありません。
    そのため、ただでさえ多い皮脂の量に、間違ったスキンケアや不規則な生活習慣などが加わると、20〜30代になっても「大人ニキビ」に悩まされることがあります。中には、40代や50代になってもニキビができる方もいるほどです。
  • Q
    運動をすると男性ニキビは増えますか?
    A
    運動自体は、一般的にニキビの改善と予防に役立つと考えられています。
    しかし、運動後のケアを間違えるとニキビが増える可能性があります。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

イソトレチノインについて
未承認医薬品等であることの明示 イソトレチノインは日本国内では未承認医薬品となります。
入手経路等の明示 厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断により輸入しています。
国内の承認医薬品等の有無の明示 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
諸外国における安全性等に係る情報の明示
  • FDA(米国食品医薬品局)など諸外国において承認されています。
  • 胎児の催奇形性、鬱、肝機能障害、皮膚や粘膜の乾燥などの副作用のリスクがあります。
  • 妊娠中の方・授乳中の方は使用できません。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、日本国における医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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この記事の監修

服部圭太院長画像
服部 圭太
(はっとり けいた)医師

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務