フェイスラインニキビが急にできた原因|なかなか治らない時の治し方も解説

更新日:2024/11/08
フェイスラインニキビが急にできた原因|なかなか治らない時の治し方も解説

フェイスライン(輪郭・エラ・ふち)にしつこく現れるニキビは、大人が抱える厄介な肌トラブルのひとつです。
フェイスラインは顔の中でも皮脂の少ない部位のため、乾燥や外的刺激に敏感で、ホルモンバランスの乱れや生活習慣の影響を強く受けやすくなっています。
治りにくいうえに繰り返し発生するため、ケアが難しいと感じる方も多いでしょう。

本ページでは、なかなか治らないフェイスラインニキビの原因を解説し、即効性のある治し方や毎日のセルフケア方法まで詳しく解説していきます。

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急にフェイスラインにニキビができる原因

急にフェイスラインにできるニキビには、いくつかの原因が考えられます。
特に大人ニキビがフェイスラインにできやすいのは、以下のような原因が関係しているためです。

これらの原因は単独でもニキビを引き起こしますが、複数の要因が重なることでニキビが治りにくく長引いてしまいます。
次の章から、それぞれの原因をひとつずつ詳しく解説していきます。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは、フェイスラインにニキビができる原因のひとつです。
以下のような生活習慣や体調の変化が性ホルモンの乱れにつながり、ニキビができやすくなります。

◾️ホルモンバランスが崩れる要因
  • 生活習慣の乱れ(偏食、睡眠不足、過剰な飲酒や喫煙など)
    ホルモンバランスが崩れる要因
  • ストレスや疲労
    ストレスや疲労
  • 過度なダイエット
    過度なダイエット
  • 生理周期
    生理周期

これらの影響で、プロゲステロン(女性ホルモン)やアンドロゲン(男性ホルモン)のバランスが崩れることがあります。
その結果、必要以上に皮脂が分泌されてしまい、フェイスラインにニキビが発生しやすくなります。

髪の毛や寝具、マスクなどの外部刺激

フェイスラインは皮脂が少なく乾燥しやすいため、天然の保護膜である「皮脂膜」が常に薄い状態です。
肌のバリア機能が弱まっていることが多く、デリケートな状態となっているため、普段の何気ない習慣や刺激がニキビの発生に繋がります。

◾️ニキビの原因となる外部刺激
ニキビの原因となる外部刺激
  • 髪の毛がフェイスラインに触れて刺激となる
  • 頬杖をついたり、無意識に肌を触る
  • ザラザラした枕カバーで寝ている
  • 産毛処理の際に肌を傷つけてしまう
  • サイズが合わないマスクによる摩擦
  • タートルネックやマフラーによる摩擦
  • 不衛生なタオルの使用

乾燥したフェイスラインでは、こうした摩擦が負担となって炎症やニキビができやすくなってしまいます。

紫外線や乾燥によるダメージ

紫外線は一年中降り注いでおり、フェイスラインにニキビを発生させる原因になります。

■紫外線による肌へのダメージ
  • 肌のバリア機能の低下(乾燥)
    ■紫外線による肌へのダメージ
  • 皮脂の酸化(活性酸素による影響)
    皮脂の酸化(活性酸素による影響))
  • ターンオーバーの乱れ(肌の生まれ変わりを遅らせる)
    ターンオーバーの乱れ(肌の生まれ変わりを遅らせる)

紫外線によって毛穴詰まりを引き起こしたり、メラニン色素の排出が遅れることでニキビ跡(色素沈着)が残る原因になります。

また、ニキビを気にして洗顔をし過ぎてしまうと、必要な皮脂まで落としてしまい肌乾燥を招きます。
乾燥を防ごうと皮脂が過剰に分泌され毛穴詰まりを助長するため、過剰に皮脂を落とす行為はお控えください。

フェイスラインニキビの即効性ある治し方は?

フェイスラインニキビの即効性ある治し方は?

フェイスラインニキビの改善に即効性を求めるのであれば、医師に相談するのがおすすめです。
市販薬という選択肢もあるものの、薬局やドラッグストアで購入できる薬はあくまで炎症を軽減することが目的になります。
皮脂やアクネ菌などニキビの根本的な原因にアプローチするものではないので、ニキビの症状によっては十分な効果が得られない場合があります。

医療機関ではニキビに直接作用する内服薬や外用薬が処方されるため、セルフケアよりも早期の改善が期待できます。

また自由診療(美容皮膚科)であれば海外で推奨される治療薬も揃っており、増えすぎたニキビや、再発を繰り返すような重症化したニキビにも対処が可能です。

ニキビの初期症状から治療は受けられるので、フェイスラインのニキビが気になる時は医師への相談も検討してみましょう。

服部院長

しぶといフェイスラインニキビには医療機関の薬を推奨

医療機関では、フェイスラインニキビの根本的な原因に直接作用する治療薬が処方されます。
適切な診断のもと、内外からのアプローチにより、セルフケアで改善が難しいニキビも早期の改善が期待できます。

<外用薬>

名称 有効成分 効果・特徴 副作用
デュアックゲル クリンダマイシン/過酸化ベンゾイル 抗炎症作用・抗菌作用

炎症性ニキビ(中等症〜重症)に有効
乾燥、皮膚剥脱、紅斑、かゆみなど
エピデュオゲル アダパレン/過酸化ベンゾイル コメド発生を抑制・抗菌作用・角質剥離作用

炎症性ニキビ(中等症〜重症)に有効
皮膚刺激、皮膚疼痛、アレルギー性皮膚炎など
ゼビアックスクリーム・ローション オゼノキサシン 抗菌作用

炎症性ニキビ全般に有効
乾燥、刺激感、かゆみなど

※スクロールしてご覧ください

<内服薬・漢方薬>

名称 有効成分 効果・特徴 副作用
イソトレチノイン ビタミンA誘導体 皮脂分泌を抑えてニキビの発生や炎症を防ぐ

重度のニキビに用いられる
全身の皮膚や粘膜の乾燥、頭痛、など
ビブラマイシン ドキシサイクリン 抗菌作用でアクネ菌を増殖を抑える 吐き気・嘔吐、食欲不振、下痢など
ユベラ トコフェロール酢酸エステル 肌のターンオーバーにより色素の排出を促すことでニキビ痕が薄くなる効果が期待できる 便秘、胃の不快感、下痢、発疹
Lypo-C Vitamin C アスコルビン酸(ビタミンC)、パントレン酸(ビタミンB5) 肌のターンオーバーを促し、ニキビによる色素沈着を防ぐ働きを持つ 胃の不快感、吐き気・嘔吐、下痢など
Lypo-C Vitamin C+D ビタミンC、ビタミンD 肌のターンオーバー促進に加え、抗炎症作用によりニキビの悪化を予防 胃の不快感、吐き気・嘔吐、下痢など
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) ケイガイ・レンギョウ・トウキ・シャクヤク・センキュウなど 面ぽう(コメド)に他の治療が無効、または他の治療できない場合の治療として推奨 発疹・発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感など

※スクロールしてご覧ください

ニキビの症状によっては外用薬のみでの治療や、内服薬と併用して治療する場合もあります。
また、外用薬はニキビの症状が改善した後も、肌の状態を安定させるための維持治療として使用することで再発を防ぐ効果が期待できます。

フェイスラインニキビやニキビ跡のケア方法

フェイスラインニキビやニキビ跡を改善し再発を防ぐためには、日常のケアが大切です。
治療と並行して生活習慣やスキンケアを見直すことで、肌の状態が安定しやすくなります。

毎日のケアの積み重ねが、ニキビやニキビ跡の改善や予防にもつながります。
それぞれのケア方法について、ひとつずつ解説していきます。

生活習慣を改善する

フェイスラインニキビは普段の過ごし方も影響するため、規則正しい生活習慣が肌の健康につながります。

規則正しい生活習慣の例

◾️十分な睡眠をとる

十分な睡眠をとる

肌のターンオーバーが整いやすくなり、ニキビの改善と予防に効果的です。1日7〜8時間のまとまった睡眠を心がけましょう。

◾️バランスの取れた食事を意識する

バランスの取れた食事を意識する

皮脂の材料となる糖質や脂質の多い食事はできるだけお控えください。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な食材(野菜、果物、魚、ナッツなど)を取り入れると、皮脂分泌のバランスが整いやすくなります。

◾️ストレスを管理する

ストレスを管理する

ストレスはニキビに影響するため、リラックスできる時間を作りましょう。趣味や旅行、適度な運動など、ストレスをためない工夫をしてみてください。

小さな習慣の積み重ねが肌の調子を整え、フェイスラインニキビができにくい状態を作ります。
無理のない範囲で、少しずつ生活習慣を見直してみましょう。

フェイスライン(患部)に触れる癖を直す

フェイスラインのニキビを悪化させないためには、肌に触れる癖を見直すことが大切です。無意識に頬杖をついたり、不用意に患部を触ることで手の雑菌や汚れが肌に付着し、炎症やニキビの悪化を引き起こす可能性があります。

また、誤ってニキビを潰してしまう原因にもなりかねません。
極力ニキビに触れる機会を減らし、肌への余計な刺激や負担を避けるよう意識してみましょう。

寝具やマスクなどを低刺激なものに変え清潔に保つ

フェイスラインのニキビを悪化させないために、肌に触れる寝具やマスクの素材にも気を配りましょう。

◾️寝具におすすめの素材
寝具におすすめの素材
  • シルク
  • オーガニックコットン

これらの素材は肌への摩擦や刺激を減らしてくれます。
肌に直接触れる時間が長い枕カバーは、週に2〜3回の交換が理想です。

また、マスクは使い捨てか、こまめに洗うことで肌トラブルのリスクを軽減できます。
特に不織布マスクは使い捨てが基本となり、長時間の使用や再利用は避け、清潔な状態を維持しましょう。

肌を紫外線や乾燥から守る

フェイスラインのニキビやニキビ跡を悪化させないためには、紫外線対策と保湿が欠かせません。
紫外線は一年中降り注いでいるため、曇りの日や冬であっても日焼け止めを忘れずに使いましょう。
日焼け止めを選ぶ際は、低刺激タイプや保湿成分配合、さらっとした使用感など、肌質に合った製品を選ぶことで負担を減らせます。

また、フェイスラインは乾燥しやすいので、保湿ケアも忘れずに行ってください。
こまめな保湿により肌のバリア機能の低下を防げるので、季節や環境に合わせた保湿を心がけましょう。

まとめ:フェイスラインニキビは繰り返し発生し治りにくい。根本治療するなら医療機関へ

フェイスラインニキビは、以下のポイントを押さえることが大切です。

  • フェイスラインニキビの原因はさまざまで、長引いたり再発しやすい
  • 早期改善は医療機関での治療が効果的
  • 医師処方の治療薬はニキビの原因に直接作用する
  • 治療と平行して日常的なケアを行うことで肌の状態が安定しやすくなる

セルフケアだけでは再発を繰り返したり、長引くようであれば、ニキビ跡ができるリスクも高まります。
綺麗な肌を保つためにも必要に応じて医療機関での相談を検討し、適切な治療により根本からの改善を目指していきましょう。

フェイスラインニキビのよくある質問

  • Q
    フェイスラインに急にニキビができた原因は何ですか?
    A
    急にフェイスラインにニキビができる原因は、ホルモンバランスの乱れやストレス、寝具やマスクなど外部からの刺激、乾燥や紫外線の影響などです。
    フェイスラインは乾燥しやすいため、環境や外部の刺激の影響が重なることでニキビがより発生しやすくなります。
  • Q
    フェイスラインに大量にニキビができました。なぜですか?
    A
    フェイスラインに大量にニキビができる原因としては、過剰な皮脂分泌が考えられます。
    ホルモンバランスの乱れや、寝具やマスクの摩擦や衛生状態が原因となることも多いです。
    またフェイスラインは乾燥しやすく、肌のバリア機能が低下しやすい部位のため、外部からの刺激を受けやすくなっています。
    こうした要因が重なり、大量にニキビが発生する可能性があります。
  • Q
    フェイスラインのニキビがかゆい時はどうしたらいいですか?
    A
    フェイスラインのニキビがかゆい時は、できるだけ患部に触れないようにすることが大切です。
    つい触ってニキビを悪化させたり、誤って潰してしまったりすることを避けるためにも、以下の方法をお試しください。

    • 冷やす
    • 保湿する
    • 医薬品を使用する
    かゆみが気になるときは、自己判断で薬を使わずに、医療機関に相談するのが安心です。

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