口周りニキビ・唇ニキビが治らない原因と早く治すケア方法を解説

更新日:2025/02/25
口周りニキビ・唇ニキビが治らない原因と早く治すケア方法を解説

口周りや唇にできるニキビは、顔の中心に位置するため目立ちやすい上、痛みを伴い不快感をもたらします。
口周りは皮脂の分泌が少ないため乾燥しやすく、ニキビができやすい部位でもあります。
さらに口周りのニキビは、外部刺激に加え身体の不調も関係している場合も多く、治りにくく繰り返しやすい点が特徴です。

このページでは、口周りニキビが治りにくい原因、セルフケアや即効性のある治し方、必要に応じた医療機関での治療について詳しく解説していきます。

ニキビの場所別 原因・種類・症状

当院では、患者様一人ひとりの肌の状態を丁寧に診断し、イソトレチノインを用いた治療をオンライン診療でも提供しています。

ニキビに悩む日々を1日でも早く終わらせたい方は、ぜひ当院へご相談ください。

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なぜ口周りのニキビは治りにくい?考えられる原因

口周りのニキビは、他の部位に比べて治りにくく、再発を繰り返しやすいとされています。
これは、体内外からさまざまな影響を受けやすい部位であることが大きな理由です。
以下のような原因が重なってしまい、治りにくさにつながっています。

ここからは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。

生理周期やストレスによるホルモンバランスの乱れ

口周りはホルモンの影響を受けやすい部位です。疲労やストレス、睡眠不足によって自律神経が乱れてくると突然ニキビが発生する場合があります。

■口周りのニキビに影響する性ホルモン

女性ホルモン:プロゲステロン(黄体ホルモン)の増加
男性ホルモン:アンドロゲンの増加

特に女性の場合、生理前になるとプロゲステロンが増加し、肌のターンオーバーが乱れてしまうことでニキビができやすくなります。
ホルモンの変動が大きい妊娠中や更年期にも肌トラブルを発生しやすいです。

また、男性ホルモンであるアンドロゲンは、主にストレスで分泌が活発になります。

胃腸機能の低下

口周りのニキビは「体調の写し鏡」とも言われ、体内の不調のサインとして出ることがあります。
例えば、以下のような流れで胃腸機能の低下が口周りのニキビを引き起こすことがあります。

■胃腸機能の低下が
口周りニキビを引き起こす
メカニズム
食べ過ぎ・飲み過ぎ
胃腸が弱る
消化不良
栄養不足・老廃物の蓄積
りにニキビが発生

胃腸機能の低下は口周りのニキビだけでなく、肌荒れ全般にも影響を与えるので注意が必要です。

カミソリなどの外部刺激

カミソリなどの外部刺激

口周りのヒゲや産毛を処理する際にカミソリを使用すると表面に細かな傷が生じ、肌のバリア機能が低下します。
この時の肌は外部刺激に過敏な状態になっているため、カミソリの刃を介して雑菌が入り込み、口周りにニキビが生じます。

また、交換せずに使い続けている刃は雑菌が繁殖しやすく、ニキビトラブルのリスクがさらに高まります。
そのほか、ニキビと似た症状を起こす「毛嚢炎」や「毛包炎」といった肌トラブルが発生する場合があるため、頻繁に刃を交換しましょう。

口元の乾燥

口元の乾燥

口元は皮膚が薄いことに加え、皮脂の分泌量も少ないエリアです。
そのため乾燥が進むと肌はうるおいを補うために過剰に皮脂を分泌し、結果として毛穴詰まりを起こします。

毛穴が詰まるとアクネ菌が増殖してしまい、口周りのニキビの原因となってしまいます。さらに乾燥は肌のバリア機能も低下させるので、デリケートな状態が続くとニキビができやすい環境となってしまいます。

唇の上にあるニキビ、唇の下にあるニキビの原因

唇の上や下にできるニキビの原因は、基本的に口周りニキビと同じです。皮脂分泌の増加や毛穴詰まりが主な原因とされています。

ただし、唇付近特有の原因もあります。唇の周囲は皮脂腺が多く、特に食事や化粧品の影響を受けやすい部分です。
例えば唇の上にできるニキビは、食べ物や飲み物が皮膚に触れたままになり、毛穴が詰まることで発生しやすくなります。

一方、唇の下にできるニキビは、無意識に触れるクセや、口元を覆うマスクによる摩擦や蒸れが原因となることが多いです。

また、前述したとおりホルモンバランスの乱れやストレスもこれらのニキビを引き起こす要因となります。唇周辺のニキビを防ぐには、口元の清潔を保ち、刺激の少ないスキンケアを心がけることが重要です。

唇の境目にあるニキビは口唇ヘルペスの可能性も

唇の境目にできたニキビは、口唇ヘルペスである可能性も考えられます。
特に、以下のような症状がある場合は口唇ヘルペスを疑うようにしてください。

■口唇ヘルペスの初期症状
  • 痛みやかゆみなどの違和感
  • 水ぶくれ
  • 熱っぽさ
  • 同じ場所に繰り返し症状が出る
など

ニキビは常在菌(アクネ菌)が原因ですが、口唇ヘルペスはウイルス性の感染症になります。
他者に感染させるリスクもあるので、疑わしい症状がある場合は自己判断せず、医師の診察を受けて早期発見・治療につなげましょう。

ニキビと口唇ヘルペスの違い

口周りニキビの即効性ある治し方は?

口周りニキビの即効性ある治し方は?

口周りニキビの治りを早めたい場合、セルフケアよりも医療機関に受診する方が治癒が早まる可能性があります。
医療機関では、ニキビの原因となる皮脂やアクネ菌に直接アプローチする治療が受けられるため、根本からの改善につながります。
ニキビの初期症状の段階からでも治療を受けられるので、早めの対処が症状の長期化を阻止します。

セルフケアだけでは限界があるため、医師のもとで治すのが効果的です。
また一般的な皮膚科(保険診療)だけでなく、美容皮膚科(自由診療)であれば、悪化を繰り返すニキビに対して有効な治療方法も豊富に揃っています。
口周りのニキビをすぐにでも治したい場合は、医療機関への相談もご検討ください。

なお、フィットクリニックでも口周りニキビの治療を行っております。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。

服部院長

フィットクリニックのイソトレチノインニキビ治療

口周りのニキビ・ニキビ跡を改善するセルフケア

口周りのニキビやニキビ跡を早く改善するには、日々のセルフケアも重要です。
普段の過ごし方やスキンケアを少し工夫するだけで肌の状態が整い、改善が期待できます。

以下のポイントを意識して、セルフケアを取り入れてみましょう。

これらのポイントを順に解説していきます。

口周り(患部)にむやみに触れない

口周り(患部)にむやみに触れない

口周りのニキビが気になるからといって、触るのは控えましょう。
ニキビができている状態の肌は不安定なため、手についた雑菌や直接の刺激により、肌状態の悪化リスクを高めます。

炎症や化膿が起きたり、潰してしまいニキビ跡になったりなど、肌を傷つける原因にもなりかねません。
1日でも早く肌トラブルを改善するためにも、極力触れないよう意識することが大切です。

生活習慣を改善する

生活習慣を改善する

口周りのニキビは生活習慣が影響している場合があるので、規則正しい生活を意識することはセルフケアとして大切です。
十分な睡眠やバランスの取れた食事、ストレス管理などを心がけることで、肌の調子が整いやすくなります。

特に、腸内環境を意識した食事が効果的です。
腸内環境が整うことで体の内側から肌の健康をサポートし、口周りのニキビ改善につながります。

スキンケアを見直す

スキンケアを見直す

口周りのニキビやニキビ跡を防ぐには、スキンケアを見直すことも大切です。以下のポイントを意識しましょう。

■ニキビを防ぐ
スキンケアのポイント
■ニキビを防ぐスキンケアのポイント
  • ノンコメドジェニック製品を選ぶ
  • 肌質に合った製品を選ぶ
  • 必ず保湿する
  • 使用成分に注意する(アルコールや香料は避ける)

スキンケア製品を慎重に選び、肌への負担を抑えることで、ニキビの悪化を防ぎ過剰な皮脂をコントロールします。
毎日のケアを丁寧に行うことが、口周りの肌トラブルを防ぐための第一歩です。

カミソリを低刺激なものに変える、定期的に洗う

カミソリを低刺激なものに変える、定期的に洗う

口周りのヒゲや産毛の処理をする際に使用するカミソリは、清潔な状態を保つようにしてください。
シェービングは肌に傷がつくので、刃に雑菌がついているとニキビになったり、毛嚢炎や毛包炎といった肌トラブルの原因になります。

刃の交換は意識的に行いましょう。

繰り返す口周りニキビには医療機関の薬を推奨

繰り返す口周りニキビには医療機関の薬を推奨

繰り返す口周りのニキビは、医療機関で医師処方の薬を使用することが推奨されます。
ニキビの根本的な原因にアプローチでき、セルフケアでは改善しにくい症状にも効果が期待できるためです。

治療には主に以下の外用薬と内服薬が用いられ、ニキビの症状によっては併用することもあります。

名称 有効成分 効果・特徴 副作用
デュアックゲル(外用薬) クリンダマイシン/過酸化ベンゾイル

抗炎症作用・抗菌作用

炎症性ニキビ(中等症〜重症)に有効
乾燥、皮膚剥脱、紅斑、かゆみなど
エピデュオゲル(外用薬) エピデュオゲル(外用薬) アダパレン/過酸化ベンゾイル

コメド発生を抑制・抗菌作用・角質剥離作用

炎症性ニキビ(中等症〜重症)に有効
皮膚刺激、皮膚疼痛、アレルギー性皮膚炎など
イソトレチノイン(内服薬) ビタミンA誘導体

皮脂分泌を抑えてニキビの発生や炎症を防ぐ

重度のニキビに用いられる
全身の皮膚や粘膜の乾燥、頭痛、など
Lypo-C(リポシー) Vitamin C(サプリメント) ビタミンC、パントレン酸(ビタミンB5) 肌のターンオーバーを促し、ニキビによる色素沈着を防ぐ働きを持つ 胃の不快感、吐き気・嘔吐、下痢など
Lypo-C Vitamin C+D(サプリメント) ビタミンC、ビタミンD 肌のターンオーバー促進に加え、抗炎症作用によりニキビの悪化を予防 胃の不快感、吐き気・嘔吐、下痢など

※スクロールしてご覧ください

リポシーの驚くべき美肌効果 イソトレチノインの効果と副作用

肌の回復力や皮脂の分泌抑制をサポートする「 リポシー(Lypo-C・リポソーム型ビタミンC)」を内服薬と併用することで、より健康的で滑らかな肌を目指せます。

フィットクリニックのイソトレチノインニキビ治療

当院でも、ニキビ治療に有効な「イソトレチノイン」のオンライン処方を行っております。
オンラインによる診療で来院の必要が無いため、忙しい方でも治療が可能です。

イソトレチノインは皮脂の過剰分泌を抑え、毛穴詰まりや炎症などの根本原因に働きかけるため、繰り返すニキビや、保険診療でも治らなかった頑固なニキビにも効果が期待できます。

イソトレチノインは医師の診断と指導のもとで服用する治療薬です。効果や副作用については個人差がありますので、必ず医師の判断のもと服用ください。

イソトレチノインでの治療には一定の期間が必要ですが、継続することで着実に「肌が変わってきた」と実感できるようになります。
日常のニキビケアと併せて根気よく治療を行い、ニキビを繰り返さない美肌を目指しましょう。

当院では、患者様一人ひとりの肌の状態に寄り添いながら丁寧にカウンセリングを行い、治療後も安心していただけるよう継続的にサポートしています。

服部院長

ニキビの診断や治療はもちろん、毛穴トラブル(いちご鼻)・赤ら顔などの肌のお悩みにも柔軟に対応可能です。
どうぞお気軽に当院へご相談ください。最適な治療方法をご提案いたします。

フィットクリニックのニキビオンライン診療

まとめ:口周りニキビはストレスなどから繰り返し発生する。根本治療するなら医療機関へ

口周りのニキビは、ストレスや生活習慣などの影響で繰り返し発生します。
改善には日々のセルフケアが大切ですが、しつこいニキビには専門的な治療が効果的です。

この記事のポイントを以下にまとめましたので、参考にしてみてください。

  • 口周りのニキビは繰り返しやすい
  • 生活習慣やストレスだけでなく、胃腸の働きが弱っているサインであることも
  • 痛みやかゆみなどがあると口唇ヘルペスの可能性がある
  • 繰り返す場合は、医療機関でのニキビ治療が効果的

口周りは日常生活でよく動かすため、ニキビができやすく、治りにくいエリアでもあります。

セルフケアで改善が難しい場合は医療機関に相談し、1日でも早い改善を目指しましょう。

服部院長

口周りニキビのよくある質問

  • Q1
    口周りのニキビが急にできたのはなぜですか?
    A1
    口周りのニキビは、ストレスやホルモンバランスの乱れ、食生活の変化などが原因で急にできる場合があります。
    また胃腸の不調サインとして口周りにニキビが発生することもあります。
  • Q2
    口周りのニキビがなかなか治らないのはなぜですか?
    A2
    口周りは皮膚が薄く、飲食や日常の動作でよく動かす部位であり、刺激を受けやすいためです。
    また、乾燥や外部刺激によりバリア機能が低下しやすく、結果としてニキビが治りにくくなります
  • Q3
    口周りのニキビが繰り返しできる原因は何ですか?
    A3
    口周りのニキビが繰り返しできるのは、ストレスや生活習慣、胃腸の不調など、体の内外からの影響を受けやすいためです。
    セルフケアが難しい場合や長引く場合は、医療機関での診察や治療をご検討ください。
  • Q4
    男性の口周りニキビの特徴は何ですか?
    A4
    男性の口周りニキビは、シェービングによる刺激や男性ホルモンの過剰分泌が影響しています。
    髭剃りによって肌に小さな傷がつくと、そこから雑菌が入り込み、ニキビや炎症が起こりやすくなるのです。
    また男性ホルモンの影響で皮脂分泌が増え、毛穴が詰まりやすくなるため、口周りにニキビができやすい傾向があります。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

イソトレチノインについて
未承認医薬品等であることの明示 イソトレチノインは日本国内では未承認医薬品となります。
入手経路等の明示 厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断により輸入しています。
国内の承認医薬品等の有無の明示 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
諸外国における安全性等に係る情報の明示 ・FDA(米国食品医薬品局)など諸外国において承認されています。
・胎児の催奇形性、鬱、肝機能障害、皮膚や粘膜の乾燥などの副作用のリスクがあります。
・妊娠中の方・授乳中の方は使用できません。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、日本国における医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
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